作品メモ
NHK BS-hiのイタリア映画特集の枠で、『道』、『あゝ結婚』に続き、1/12(水)22:00~ 放送。
日本語版Wikipediaによると、 「水曜ロードショー(現・金曜ロードショー)」の第一回放送作品とのこと(1972年4月5日)。自分の記憶でもテレビで何度か見た……といいますかテレビでしか見たことがありません。
今回は初めてのハイビジョン鑑賞。
お話は今となってはなんてことのない内容となっていて、手口も大ざっぱ、その後のどんでん返しもさしたるスリルを生み出してはいません。
全体にゆる~い感じはいかんともしがたいわけですが、それ自体がこの映画の持ち味といえるかも。
最後に”..il seguito al prossimo film.” (続編へつづく)と出ますが、翌日放映された 『続 黄金の七人 レインボー作戦』は輪をかけてゆるい映画でした……。
映画はゆるくても、アルマンド・トロヴァヨーリによるお洒落なダバダバの音楽は不滅。
監督・製作・脚本マルコ・ヴィカリオ、撮影エンニオ・グァルニエリ。
出演者は冒頭ひとりずつクレジットが出ますが、正直ヒロイン以外よく知らない人ばかり。
紅一点ロッサナ・ポデスタは当時マルコ・ヴィカリオ監督の奥さん……のはずですが、IMDbを見ると63年に離婚していることになっています。
ハイビジョンで見る彼女はやはり蠱惑的。昔テレビで見た時のドキドキ感が(少し)甦りました。ありがとうNHK。
「七人」の系譜
「七人」のつくタイトルはよく目にするところ。
allcinemaで検索してみました。
邦画洋画ドラマアニメ、全部ひっくるめて「七人」では検索結果70件。「7人」では30件。
よく見ると『十七人の忍者』とか『二十七人の漂流者』とか『四十七人の刺客』がまぎれこんでいたので、これらをはずすと計97件。
いちばん古いのは黒澤監督作ではなく『裏表七人組』という1925年のアメリカ映画で、次が1942年に公開された『むすめ七人』というイタリア映画。(リンクはallcinema。この項以下同様)
『七人の侍』は1954年4月公開。
『掠奪された七人の花嫁』は同年10月公開。
以後、『黄金の七人』までに、『七人の兄いもうと』『七人の無頼漢』『七人の決死隊』『七人の追跡者』『七人の女掏摸』『大江戸七人衆』『七人の泥棒プロフェッショナル』『荒野の七人』『戦場の七人』『七人の敵あり』『七人の棋士』『クレージーの花嫁と七人の仲間』『七人のあばれ者』『七人の愚連隊』『七人の刑事』『無敵の七人』等わらわらと登場。
ずらり出てくる検索結果。
侍は別格として、個人的に印象に残っている「七人」の映画は『暁の7人』かも。
なぜ日本でDVDが出ないのか七不思議のひとつ。
8人以上
蛇足ですが、人数もののタイトルはallcinemaで見る限り、七人以降も八人、九人、十人、十一人……と実に十九人までちゃんとありした。
1万人以上では、『一万三千人の容疑者』。
三船敏郎唯一の監督作は『五十万人の遺産』。
その上は、『百万人の音楽』、『百万人の大合唱』、『100万人の娘たち』。
おそらく一番多いのが『二千万人の恋人』。
ロケ地
IMDbではこれだけ。
Geneva, Canton de Genève, Switzerland
Rome, Lazio, Italy
橋
冒頭、黄色いクルマが一列でやってくるところ。
ジュネーブ、ローヌ川の河口近くのPont des Bergues W。
カメラがあるのは東側のモンブラン橋 Pont du Mont-Blanc Wの南端あたり。
広場
目標となる銀行が面した広場。
トラムが走り、向かい側に時計台といいますか、教会の鐘楼が建っているのが特徴的。
ジュネーブ市内をウェブマップでチェックして見つけました。
Place Bel-Airという広場のようです。
SVで銀行(右端)と鐘楼(左端)が収まるアングルを作ってみました。
Bing Mapsの概観図は南向きにするとわかりやすいかも。
CREDIT SUISSEと表示が出ていたこの建物。ホントにクレディ・スイスのビルです。
冒頭の橋から見て、西側2つめの橋の北側。
俯瞰で見た位置関係はこちら↓
ローマのホテル
タイアップでしょうか、はっきり”CAVALIERI HILTON”とホテル名が示されます。
Rome Cavalieri
Via Alberto Cadlolo, 101, 00136 Rome, Italy
http://www.romecavalieri.com/
クルマが出て行くときに一瞬映る向かいのビルもそのまま建っているようです。
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