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『アニー・ホール』 Annie Hall (1977)

作品メモ

監督ウディ・アレン、脚本はウディ・アレンとマーシャル・ブリックマン。

主演アルビー役にウディ・アレン、アニー・ホール役にダイアン・キートン。
他に、トニー・ロバーツ、キャロル・ケインなど。

クリストファー・ウォーケンや、ジェフ・ゴールドブラム、シガニー・ウィーバーといったその後大活躍する俳優たちがちょい役で現れたり、著名人がカメオ的に登場したりと、キャスティング面でも楽しめる作品です。

1978年アカデミー賞で、作品賞、監督賞、主演女優賞、脚本賞を受賞。
おかげで多くの部門でノミネートされた『愛と喝采の日々』は無冠で終わりました。

ロケ地

主にニューヨークでロケされています。

IMDbのリストは長すぎるので、直接こちらをご覧ください。
http://www.imdb.com/title/tt0075686/locations

The Worldwide Guide to Movie Locationsの書籍版にも記述がありますが、Web版では見ることができません。

アルビーの子供の頃の家

800px_ThunderboltConeyIsland1995.jpg コニー・アイランドにあった木造ジェットコースター、サンダーボルトのそば。

Astroland Park, Coney Island, Brooklyn, New York City, New York, USA

画像はWikipediaから(パブリックドメイン)。 Photo from Wikipedia (public domain)
手前に建物も映っています。

コースターは2000年秋に解体済み。
建物ももうありません(Worldwide Guideによると1991年5月に焼け落ちたとのこと)。
跡地はこちら↓

なお、Worldwide Guide ではCycloneとありますが、Thunderboltの誤り (書籍版・2006年)。
Cycloneはまだ活躍しています。

待ち合わせの映画館

テレビでみたという素人につかまってしまうところ。

Beekman Cinema
1254 2nd Avenue, Manhattan, New York City, New York, USA

上映していたのは、イングマール・ベルイマン監督の『鏡の中の女』”Face to Face” 。
映画館は2005年に閉館しています。

  • http://cinematreasures.org/theater/306/

並んで待った映画館

場所はこちらですが、この劇場も今はもうありません。

New York Theater, New York City, New York, USA

上映作品は、『悲しみと哀れみ』”The Sorrow and the Pity”となっていますが、おそらく日本未公開。

ここで登場するのは、メディア論でおなじみマーシャル・マクルーハン先生本人。

海辺の家と夕暮れの桟橋

IMDbによればこちらですが、具体的な場所はまだ不明。

The Hamptons, Long Island, New York, USA
South Shore, Long Island, New York, USA

テニスクラブ

13724627_f32317aa44.jpg Wall Street Tennis Club
Wall Street, Manhattan, New York City, New York, USA

その名の通り、ウォールストリートの桟橋の上にエアドームのように作られていたようです。
今はありません。

※12/6/7追記
milouさんに画像提供していただきました。
(いつもありがとうございます♪)

撮影は1992年とのことです。

テニスコートがあったのは、120 Walll StreetW の前のPier13と、その東側のPier14。
白いカマボコが2本並んで突き出ていたことになります。

Google Earthで過去の画像をチェックしたところ、2002年12月までは確認できますが、2003年8月には更地(?)になっています。
老朽化などいろいろ理由はあったのかもしれませんが、ITバブルの崩壊と911でウォールストリートがガタガタになった後ですから、そういったものも影響したのではないかと憶測してしまいました。

なお桟橋そのものも2006年11までは確認できますが、2008年4月には姿を消して現在に至っています。

公園

2人でマンウォッチングする公園はセントラル・パーク。

Bethesda Fountain, Central Park, Manhattan, New York City, New York, USA

この場面、「トルーマン・カポーティーのそっくりさんコンテスト優勝者」とコメントされた男は、カポーティー本人。

夜の河畔

公園のあと2人で歩く夜の桟橋。
テニスクラブの桟橋の隣です。

South Street Seaport Pier 17

※12/6/7追記
こちらもmilouさんに画像を提供していただきました。

South Street Seaport、3階レストラン外のバルコニーとのことです。
ほぼ映画と同じ角度となっていますね。

こちらの画像はもう少し映画に近い角度で、左下にボードウォークも写っています。
おそらく2階からの撮影とのことです。

アニーのアパート

※コメント欄でご指摘いただいたので、内容を修正しています(12/6/7)。コメント欄もあわせてご覧ください。

IMDbでは、”70th Street, Manhattan, New York City, New York, USA”となっていますが、実際には2本南のE 68th St。
個人宅の場合マップで特定するのはためらうところがありますが、考えてみたら実際にアパートに入る描写はなく、クルマを停めて歩いているだけ。ならば基準を弛めてしまえということでSVで示しますと……

西海岸のパーティー

豪邸の主のトニー・レーシーはポール・サイモン。
客のひとりにジェフ・ゴールドブラムがいます(電話をかけている男)。

ロスのレストラン

未練たらたらのアルビーがロスまで出かけながら結局ふられてしまうレストラン。
当時はThe Sourceというお店。

8301 Sunset Boulevard, West Hollywood, California, USA

その後 Cajun Bistro となり、現在はCabo Cantinaという店になっています。

ロスの警察

最後に出逢った映画館

”The Sorrow and the Pity”を上映していたところ。

Thalia Cinema

1987年に閉館。
今はこういった施設になっています。

Symphony Space
2537 Broadway at 95th Street, New York, NY 10025-6990
http://www.symphonyspace.org/

画面に映っていたのはおそらくこのあたり。

この場面はロングショットなのでわかりづらいですが、アルビーの連れとおぼしき背の高い女性はシガニー・ウィーバーとのこと。
またアニーの連れは脚本家のウォルター・バーンスタイン Walter Bernstein。

ラストの街角

IMDbでは明示されていませんが [1]IMDbの”Upper West Side, Manhattan”がこれだと思います。 、W63 St と標識が映っていたので場所がわかりました。
W63rd Streetが Columbus AveとぶつかるT字路です。
Columbus Aveの向こうはリンカーン・センターで、2人の背後に映っているのはAvery Fisher Hall。
Wikipedia(英語) Avery Fisher Hall

  • Google Maps(SV)

別れる前に2人が話していたカフェは63 stをはさんだ向かいですが、現在はこういった店になっています。

P J Clarkes Lincoln Centre
44 W 63rd St, New York, NY, 10023
http://www.pjclarkes.com/lincoln/

ロケ地マップ


より大きな地図で アニー・ホール を表示

資料

更新履歴

  • 2014/06/09 milouさんの画像をPicasaウェブアルバムに切替

References

References
1 IMDbの”Upper West Side, Manhattan”がこれだと思います。

コメント

  1. milou より:

    アニーのアパートは間違い。
    正解はEast 68th St.でParkを西向きに見た映像。
    SVを見るとうまい具合に映画と同じ場所に駐車できる
    スペースがあいている。
    後ろの道に張り出したシェードの色が緑に変わっています。

    Beekman Theatre で待ち合わせの前に歩いているのは
    East 66th St.(北側)で3rd.Avから2nd.Avに向かい東に歩いてくる。
    劇場は2nd を左折なので納得。

    ドーム・テニスコートが何年に取り壊されたか分からないが
    96年に行ったときの写真では外枠が残っている。
    屋根があったときも覚えているが写真が見つからなかった。

    ちなみにSouth Street Seaport は今でこそガイドブックで
    紹介される人気スポットだ昔は本当に穴場的デイトスポットでした。
    特に夜景が素晴らしいのだがウォールストリートに近く
    London のシティ同様夜になると人通りが少なくなり
    地下鉄駅からピアまでの道がちょっと暗くて不安。
    多分、今は夜でも人通りが絶えないと思うが…

    ところで久しぶりに見直したが記憶ではモノクロ映画だったのに…

  2. inagara より:

    milouさん、遅くなりましたが画像アップ&追記しました。
    アニーのアパートの情報ありがとうございました。
    やはりIMDbも結構間違いがありますね~。SV使うなりして、とことんチェックしてからアップせねば。

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