目次
作品メモ
デヴィッド・フィンチャー監督の初期の代表作。
猟奇連続殺人を描いては『羊たちの沈黙』と並ぶ強力ツートップ。
スタイリッシュな映像が特徴。
ダークでエグい展開に好き嫌いがはっきり分かれる映画でしょうけど、個人的には無責任に楽しんでしまいました。
「七つの大罪」といっても仏教徒には縁がありませんし……
出演は……
あと1週間で定年のベテラン、ウィリアム・サマセット部長刑事にモーガン・フリーマン。
赴任してきた若いデヴィッド・ミルズ刑事にブラッド・ピット。
その妻トレイシーにグウィネス・パルトロー 。
犯人役については、次の「ネタばれ的メモ」を参照。
他に、指紋を照合したスタッフ役として、モーガン・フリーマンの息子、アルフォンソ・フリーマンが出演。
その後『ショーシャンクの空に』でも親子共演を果たしています。
この場面、えらく照合に時間がかかっていましたが、当時はそんなもんだったのでしょうか?
ネタばれ的メモ
名無しの権兵衛
分署長役に『フルメタル・ジャケット』の鬼軍曹R・リー・アーメイが出ていますが、はじめ犯人役としてオーディションを受けていました。鬼軍曹を押しのけるほどの鬼気迫る名演技を見せたのが、ケヴィン・スペイシー。
この年『ユージュアル・サスペクツ』とこの『セブン』で一気にメジャーになりました。
犯人役となるには予算上ギャラが高すぎましたが、ブラッド・ピットが強力にプッシュして決まったとか(オーディオ・コメンタリーより)。
彼の名前はオープニングではクレジットされていませんが、エンドクレジットで主役よりも先に単体でど~んと出ます。
エンドクレジットはその後上から下に出てきますが、同じことをしている映画は例えばこちら↓
七つの大罪 ひとくちメモ
- GLUTTONY(大食) 皿に顔を突っ込んでいた俳優さんは、管をくわえて息をしていました。
- GREED(強欲)
- SLOTH(怠惰)
- LUST(肉欲)
- PRIDE(高慢)
- ENVY(嫉妬)
- WRATH(憤怒)
ロケ地
IMDbでは
Alexandria Hotel – 501 S. Spring Street, Downtown, Los Angeles, California, USA
(John Doe’s apartment building)
Ambassador Hotel – 3400 Wilshire Boulevard, Los Angeles, California, USA
Giant Penny Building – 3rd Street & Broadway, Downtown, Los Angeles, California, USA
(exterior, ‘Sloth’ apartment)
Los Angeles, California, USA
Mojave, California, USA
Philadelphia, Pennsylvania, USA
Quality Coffee Shop – 1238 West 7th Street, Los Angeles, California, USA
と、撮影は主にロサンゼルスとその郊外。
フィラデルフィアの名前もありますが、どの場面かはわかりませんでした。
The Worldwide Guide to Movie Locationsでは書籍版とほぼ同等の内容をウェブ版でも見ることができます。
http://www.movie-locations.com/movies/s/seven.html
またDVDに監督と主演俳優のオーディオ・コメンタリーがついていて、参考になります。
警察
Worldwide Guideによると、こちらの3階。
Pacific Electric Building
610 South Main Street at Sixth Street
図書館
Worldwide Guideによると、昔のバンカメの建物だそうです。
the old disused Bank of America building
650 South Spring Street.
ここで撮影された映画は他に、
- 『マラソンマン』
- 『ゴースト』
- 『女と男の名誉』
- 『マスク』
- 『セント・エルモス・ファイアー』
- 『スパイダーマン2』
- 『オール・オブ・ミー』
グールド夫人が保護されていたところ
GREED(強欲)の被害者の夫人がいたところ。
撮影場所は今はなきこちらのホテルのバンガロー。
Ambassador Hotel
3400 Wilshire Boulevard, Los Angeles, California, USA
ここは映画の撮影によく使われていて、当サイトでも何度かとりあげています。
警察内部
ヴィクター逮捕に出動する場面。
コメンタリーで、ダウンタウンにあるホテルとありますが、詳細不明。
ヴィクターの部屋
SLOTH(怠惰)の被害者ヴィクターの部屋があるところ。
撮影当時はIMDbにある”Giant Penny Building”。
Pan American Loft Community
253 South Broadway, Los Angeles, CA
この時の雨は本物。
このビルは『コンスタンティン』でキアヌ・リーブス演じるコンスタンティンのアパートとして登場。
はす向かいにあるBradbury Buildingは『ブレードランナー』のセバスチャンのアパートとして知られている物件。
カフェ
トレイシーがサマセットに相談するところ。
Quality Coffee Shop
1238 West 7th Street, Los Angeles, California, USA
- http://www.movieshotsla.com/Scripts/prodView.asp?idproduct=296
- Google Maps(SV)
- Bing Maps(概観図・南向き)
- WikiMapia
ここは『ゴーストワールド』でそのままの名前で登場しています。 → 『ゴーストワールド』
ジョン・ドゥの住まい
Alexandria Hotel
501 S. Spring Street, Downtown, Los Angeles, California, USA
- Google Maps
ホテルの看板と、犯人が降りた非常階段。
犯人が突っ切ったことで大混乱に陥る道路(W 5th St.)は、『フォーン・ブース』で電話ボックス(のセット)があったところ。 → 『フォーン・ブース』
クルマからクルマへ飛び移る追跡シーンの撮影でブラッド・ピットは左手に大けがを負い、その後ホントにギプスをはめて登場することになります。
コメンタリーでブラピ曰く、「フィンチャーが真っ青になるのを初めて見た」。
追跡する路地
ブラピがピストルを構えて走り込む路地はここ。
反対側の建物の外観で場所がわかりました。
上記Alexandria Hotelの西側にある建物の南西側の路地。
路地のL字型の突き当たりは、Alexandria Hotelの北西の壁です。
警察前
ジョン・ドゥがやってくるところ。
FOURTEENTH PRECINCT の標識が見えます。
ここでようやく表とロビーがはっきり映りますが、場所は不明。
鉄塔と送電線
鉄塔の形や配置から見て、クルマから降りたのはこのあたり↓
クルマは南東からやってきて北西向き。
宅配のクルマは北西からやってきます。
ちなみに、『イーグル・アイ』の鉄塔は別の場所。 → 『イーグル・アイ』
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