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『セブン』 Se7en (1995)

セブン [DVD]

作品メモ

デヴィッド・フィンチャー監督の初期の代表作。
猟奇連続殺人を描いては『羊たちの沈黙』と並ぶ強力ツートップ。
スタイリッシュな映像が特徴。
ダークでエグい展開に好き嫌いがはっきり分かれる映画でしょうけど、個人的には無責任に楽しんでしまいました。
「七つの大罪」といっても仏教徒には縁がありませんし……

出演は……

あと1週間で定年のベテラン、ウィリアム・サマセット部長刑事にモーガン・フリーマン。
赴任してきた若いデヴィッド・ミルズ刑事にブラッド・ピット。
その妻トレイシーにグウィネス・パルトロー 。
犯人役については、次の「ネタばれ的メモ」を参照。

他に、指紋を照合したスタッフ役として、モーガン・フリーマンの息子、アルフォンソ・フリーマンが出演。
その後『ショーシャンクの空に』でも親子共演を果たしています。
この場面、えらく照合に時間がかかっていましたが、当時はそんなもんだったのでしょうか?

ネタばれ的メモ

名無しの権兵衛

分署長役に『フルメタル・ジャケット』の鬼軍曹R・リー・アーメイが出ていますが、はじめ犯人役としてオーディションを受けていました。鬼軍曹を押しのけるほどの鬼気迫る名演技を見せたのが、ケヴィン・スペイシー。
この年『ユージュアル・サスペクツ』とこの『セブン』で一気にメジャーになりました。
犯人役となるには予算上ギャラが高すぎましたが、ブラッド・ピットが強力にプッシュして決まったとか(オーディオ・コメンタリーより)。

彼の名前はオープニングではクレジットされていませんが、エンドクレジットで主役よりも先に単体でど~んと出ます。

エンドクレジットはその後上から下に出てきますが、同じことをしている映画は例えばこちら↓

セブン [DVD] NEXT [Blu-ray] ロミオ&ジュリエット [DVD]

七つの大罪 ひとくちメモ
  • GLUTTONY(大食) 皿に顔を突っ込んでいた俳優さんは、管をくわえて息をしていました。
  • GREED(強欲)
  • SLOTH(怠惰)
  • LUST(肉欲)
  • PRIDE(高慢)
  • ENVY(嫉妬)
  • WRATH(憤怒)

ロケ地

IMDbでは

Alexandria Hotel – 501 S. Spring Street, Downtown, Los Angeles, California, USA
(John Doe’s apartment building)
Ambassador Hotel – 3400 Wilshire Boulevard, Los Angeles, California, USA
Giant Penny Building – 3rd Street & Broadway, Downtown, Los Angeles, California, USA
(exterior, ‘Sloth’ apartment)
Los Angeles, California, USA
Mojave, California, USA
Philadelphia, Pennsylvania, USA
Quality Coffee Shop – 1238 West 7th Street, Los Angeles, California, USA

と、撮影は主にロサンゼルスとその郊外。
フィラデルフィアの名前もありますが、どの場面かはわかりませんでした。

The Worldwide Guide to Movie Locationsでは書籍版とほぼ同等の内容をウェブ版でも見ることができます。

http://www.movie-locations.com/movies/s/seven.html

またDVDに監督と主演俳優のオーディオ・コメンタリーがついていて、参考になります。

警察

Worldwide Guideによると、こちらの3階。

Pacific Electric Building
610 South Main Street at Sixth Street

図書館

Worldwide Guideによると、昔のバンカメの建物だそうです。

the old disused Bank of America building
650 South Spring Street.

ここで撮影された映画は他に、

  • 『マラソンマン』
  • 『ゴースト』
  • 『女と男の名誉』
  • 『マスク』
  • 『セント・エルモス・ファイアー』
  • 『スパイダーマン2』
  • 『オール・オブ・ミー』

グールド夫人が保護されていたところ

GREED(強欲)の被害者の夫人がいたところ。
撮影場所は今はなきこちらのホテルのバンガロー。

Ambassador Hotel
3400 Wilshire Boulevard, Los Angeles, California, USA

ここは映画の撮影によく使われていて、当サイトでも何度かとりあげています。

警察内部

ヴィクター逮捕に出動する場面。
コメンタリーで、ダウンタウンにあるホテルとありますが、詳細不明。

ヴィクターの部屋

SLOTH(怠惰)の被害者ヴィクターの部屋があるところ。
撮影当時はIMDbにある”Giant Penny Building”。

Pan American Loft Community‎
253 South Broadway, Los Angeles, CA

この時の雨は本物。

このビルは『コンスタンティン』でキアヌ・リーブス演じるコンスタンティンのアパートとして登場。
はす向かいにあるBradbury Buildingは『ブレードランナー』のセバスチャンのアパートとして知られている物件。

カフェ

トレイシーがサマセットに相談するところ。

Quality Coffee Shop
1238 West 7th Street, Los Angeles, California, USA

ここは『ゴーストワールド』でそのままの名前で登場しています。 → 『ゴーストワールド』

ジョン・ドゥの住まい

Alexandria Hotel
501 S. Spring Street, Downtown, Los Angeles, California, USA

  • Google Maps 

ホテルの看板と、犯人が降りた非常階段。

犯人が突っ切ったことで大混乱に陥る道路(W 5th St.)は、『フォーン・ブース』で電話ボックス(のセット)があったところ。 → 『フォーン・ブース』

クルマからクルマへ飛び移る追跡シーンの撮影でブラッド・ピットは左手に大けがを負い、その後ホントにギプスをはめて登場することになります。
コメンタリーでブラピ曰く、「フィンチャーが真っ青になるのを初めて見た」。

追跡する路地

ブラピがピストルを構えて走り込む路地はここ。

反対側の建物の外観で場所がわかりました。
上記Alexandria Hotelの西側にある建物の南西側の路地。
路地のL字型の突き当たりは、Alexandria Hotelの北西の壁です。

警察前

ジョン・ドゥがやってくるところ。
FOURTEENTH PRECINCT の標識が見えます。
ここでようやく表とロビーがはっきり映りますが、場所は不明。

鉄塔と送電線

鉄塔の形や配置から見て、クルマから降りたのはこのあたり↓

クルマは南東からやってきて北西向き。
宅配のクルマは北西からやってきます。

ちなみに、『イーグル・アイ』の鉄塔は別の場所。 → 『イーグル・アイ』

資料

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