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『アリータ: バトル・エンジェル』 Alita: Battle Angel (2019)

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作品メモ

ひとつ前のエントリー『ローラーボール』は<ローラーボール>なる架空の格闘競技を描いた近未来SFでしたが、こちらは<モーターボール>。
だいーぶ未来のお話で、様々な形態のサイボーグたちがコースを巡りながらボールを奪い合い、どーんばこーんと派手派手に闘いを繰り広げる競技として登場します。

原作は木城ゆきとさんのコミック『銃夢』。

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「アリータ」というと誰のことやらわかりませんが、ヒロインの名前を「ガリィ」から変えたのですね。
ローサ・サラザールという女優さんが演じていることになっていますが、実際には顔や全身にマークを付けモーションキャプチャーでデータをとり、あとはCGで作成。 原作に比べてもかなりお目目が大きくデフォルメされていて、ちょっとLOTRのゴラムを連想してしまいました。VFX担当はWETAなので、まんま技術が継承され生かされているのでしょうね。
もちろん一目でCGとわかるわけで、いわゆる「不気味の谷」をわざと狙っているようにも思えます。

アリータ以外も、舞台となるサイバーパンクなクズ鉄町やそこで生きる様々なサイボーグたちはCGづくし。そこへさらに生身の俳優さんも加わって、全体のコンポジットの物量だけでも大変なものかと思います。
こうなるともはや従来の撮影監督が統括するような映像作りではなくなっているのでしょうね。

お話の方は、原作のモーターボール編あたりまでを映画化しています。
原作にはないキャラを加えたり、設定をアレンジしたりなどいろいろ改変されていますが、原作の分量を1本の映画にまとめる上で致し方ないことかと。
イドも、設定はともかく演じたクリストフ・ヴァルツはイメージが合っていて良かったと思います。

出演は他に、ジェニファー・コネリー、マハーシャラ・アリ、エド・スクライン。

ジェニファー・コネリーはシドの元妻という原作にないキャラですが、なかなかうまい配置……と思っていたのに、あまり大きな展開が見られずちょっと残念でした。

監督ロバート・ロドリゲス、音楽トム・ホルケンボルフ。
ジェームズ・キャメロンが脚本と製作に関わっています。

ロケ地

IMDbでは、

Austin, Texas, USA
Dallas, Texas, USA
Texas, USA
Chicago, Illinois, USA (background scenes)
Stage 3, Austin Studios – 1901 E. 51st Street, Austin, Texas, USA

うーむ、ほぼ役に立ちそうもないリスト……。
もとよりコテコテVFXづくしの映像ですから、いわゆるロケ地チェック的には向かない映画ですが、IMDbのTriviaに有益な情報がありました。

When Hugo and his friends show Alita the downed ship outside the city, they are actually walking through McKinney Falls State Park in Austin, Texas (5808 McKinney Falls Pkwy, Austin, TX 78744)

例によって、ウェブマップを頼りに画面とにらめっこでチェックしています。
間違えていたらごめんなさい。誤りのご指摘大歓迎です。

というわけで、ネタは上記のひとつだけ。

クズ鉄町の郊外で、数百年前の戦争のものとおぼしき船が沈んでいるところ。
原作ではかつてイドがひとりでやってきてバーサーカーボディをゲットするという設定でしたが、映画ではヒューゴと仲間がアリータを連れてくるという流れになっています。これはなかなかうまいアレンジかと。

McKinney Falls State Park(マッキンニー州立公園)W

ただ滝とその周辺は大分加工していて原型をとどめていないですね……

その前、岩壁の下をくぐるように進んでいくのはこちら↓で、これはほぼリアルそのまんまかと。

資料

更新履歴

  • 2020/12/31 新規アップ

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