『複製人間の恋』 Four Sided Triangle (1953)

複製人間の恋 [DVD]

作品メモ

『わたしを離さないで』の後にこれはどうよと自分でも思いますが、2つ前の『呪われた者たち』と同じハマーフィルム製というつながりもありますので、お許しを。

イギリスのとある小さな村。
地元の名士の息子で真面目なロビン(ジョン・ヴァン・アイゼン)。
家は貧しいが才能豊かなビル(スティーヴン・マーレイ)。
2人のマドンナ、美しいリナ(バーバラ・ペイトン)。
そんな幼なじみが集まって作り上げたのは、万能複製機。
時計だろうが小切手だろうが、何でも寸分違わず複製を作ってしまうという画期的な発明でした。

ところが成功を祝う席で、ロビンはリナとの婚約を発表。
密かに思いを寄せていたビルはうちひしがれますが、3人を子供の時から見守ってきた医師ハーベイ(ジェームズ・ヘイター)の協力を得て、生物の複製に挑戦。
とうとうリナの複製を作ってしまいます。
ヘレンと名付けられたその複製。ビルと仲良くお付き合いを始めますが、記憶も含めてコピーしているため、やっぱりロビンに惹かれてしまうのです。
自分はどうすれば良いのかと苦しむヘレン。
ビルの悩みはさらに深まり、とうとうヘレンの記憶を消そうとするのですが……

……といったお話。

テーマとしてはクローンものとなるわけですが、フランケンシュタインもの的香りも漂っているでしょうか。
SF考証的にもドラマ的にも、もう少し突き詰めればさらに面白い展開となったかもしれませんが、そこらへんの豊かな可能性を惜しげもなく切り捨てて、物語はあっさりと終焉を迎える……そんな感じです。
ツッコミどころも満載ですが、この映画に関してはレトロな雰囲気を楽しめればそれで十分かもしれませんね。

4人が織りなす三角関係ということで、原題は「四辺三角形」。
原作はイギリスのSF作家William F. Temple。
……って知りませんけど、Wikipedia見たら第2次大戦前アーサー・C・クラークとルームシェアしていたとか書かれてありました。

ハマー・フィルム怪奇コレクション DVD-BOX VII 鮮血の美女編

日本では劇場未公開。 おそらく先にVHSで出た後、DVDで登場。
『ハマー・フィルム怪奇コレクション DVD-BOX VII 鮮血の美女編』にも収録。

ハマーのスクリーンを血に染めた妖女たちの美しさ、恐ろしさ、そして哀しさにうち震えよ!

と宣伝で謳っていますが、この映画に関しては鮮血シーンはないっス。

監督テレンス・フィッシャー、撮影レジナルド・ワイヤー、音楽マルコム・アーノルド。

ハマーフィルムのサイトでの紹介↓

http://www.hammerfilms.com/productions/film/filmid/79/four-sided-triangle

ロケ地

IMDbでは、

Bray Studios, Down Place, Oakley Green, Berkshire, England, UK (studio)
Lulworth Cove, Weymouth, Dorset, England, UK

教会

調査中。

冒頭の引用は、伝導の書7章29節。
ついでに、〆の引用は、ラルフ・ワルド・エマーソン。

※20/4/25追記
Bill McCrearyさんからコメント欄(2020年4月26日 00:19)で情報を寄せていただきました。
IMDbのリストにこちらの教会が追加されていたとのことです。
情報ありがとうございました♪

St Michael’s Church, BrayW

By Rob Neild
via Wikimedia commons
(CC BY-SA-3.0)

設定では「ハウディーン」。
調査中。

グラントの屋敷

不明。

何度か登場する駅。
もしかすると、下記入江から7kmほど北にあるこちらかもしれませんが、未確認。

入江

2つ前のエントリー、同じくハマーフィルムの『呪われた者たち』のロケ地Weymouthから東に10数kmのところ。

Lulworth CoveW, Weymouth, Dorset, England, UK

Lulworth Cove

Lulworth Cove

ヘレンが泳いでいった方角。

更新履歴

  • 2020/04/26 「教会」追記

資料


『複製人間の恋』 Four Sided Triangle (1953)” への2件のコメント

  1. すみません。未見ですので、このような情報があるということで。

    >教会
    調査中。

    IMDbのロケーションが追加されていまして、

    >St Michael’s Church, Bray, Berkshire, England, UK
    (Church exteriors)

    ということで、こちらですかね? 『主任警部モース』とかでも使われているようです。

    https://en.wikipedia.org/wiki/St_Michael%27s_Church,_Bray

    https://www.imdb.com/search/title/?locations=St%20Michael%27s%20Church,%20Bray,%20Berkshire,%20England,%20UK&ref_=ttloc_loc_1

    基本的に欧米の映画では、教会のシーンというのはやはり大きなキーポイントですよね。私も教会に観光客として入るときでもやはり緊張してしまいます。

  2. Bill McCrearyさん、情報ありがとうございます。
    教会、確かに映画に登場したものでした。後ほど記事に追記しておきます。
    まあいかにもイギリスのミステリードラマに出てきそうな場所ですね(『凶人ドラキュラ 』も気になります)。

    ところでこのエントリー、書いていたのすっかり忘れていました 😆
    映画の中身もまったく覚えていません 😆 😆

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