『ル・アーヴルの靴みがき』 Le Havre (2011)

ル・アーヴルの靴みがき 【DVD】 靴みがきと羊飼いこそ人々に近いんだ

作品メモ

『ザ・フォッグ』『DAGON』と港町を舞台にしたホラー映画をチェックしてきました。
このままだと港町イコールおっかないところとなってしまうので、うってかわって、ほっこりほのぼの映画を1本。

「居ながら」を自称し、年々実践の度合いを強めている私ですが、それでもたまには映画館へ出かけることがあります。
この映画も5年ぶりのカリウスマキ監督とのことで、確かユーロスペース(東京・渋谷)まで見に行った記憶が。

ヨーロッパに流入する移民については、今日さらに難民問題も重なって、重大事案となっていますが、カリウスマキ監督は重くなりそうなテーマでも、おなじみのスタッフ・キャストとともにいつものタッチで(そしてたぶんガソリンを切らすことなく注ぎ込みながら 🙄 )素敵な映画を生み出してくれました。

ル・アーヴルの靴みがきマルセル・マルクスにアンドレ・ウィルム。『ラヴィ・ド・ボエーム』でも役名はマルセルだったので、同じキャラという設定でしょうか?
その妻アルレッティにおなじみのカティ・オウティネン。
密入国の少年を追うモネ警視にジャン=ピエール・ダルッサン。パイナップルは彼のアイデア。
少年イドリッサにブロンダン・ミゲル。フィルモグラフィはこれ1本。
マルセルが常連となっているバーの主人クレールに、監督作常連のエリナ・サロ。
パン屋さんイヴェットにイヴリヌ・ディディ。『ラ・ヴィ・ド・ボエーム』ではヒロインでしたが、まったく別人としての登場かと思われます。
密告者にジャン=ピエール・レオ。
役名ライカ(Laïka)のワンちゃんは、2011年カンヌ映画祭パルム・ドッグ賞でJury Prize(審査員特別賞)受賞。

監督・脚本アキ・カウリスマキ。撮影ティモ・サルミネン。

 
 
 

ロケ地

IMDbでは、

Gare SNCF, 12 rue Magellan, Le Havre, Seine-Maritime, France
Port, Le Havre, Seine-Maritime, France
Quartier Saint-François, Le Havre, Seine-Maritime, France
Impasse Réal, Le Havre, Seine-Maritime, France
Le Havre, Seine-Maritime, France

邦題もズバリなら原題も”Le Havre”でズバリ。
設定も実際の撮影もル・アーヴル。

当サイトでとりあげるのは初めての地。
一番近いところで、『男と女』などのドーヴィルは南へ10kmほど。
『恋するガリア』のエトルタは北へ20kmほど。

例によって、IMDbのリストとウェブマップを頼りに画面とにらめっこでチェックしています。
間違えていたらごめんなさい。誤りのご指摘大歓迎です。

タイトルバック

横移動

背景はル・アーヴルの市庁舎。

歩いているのはこのあたり↓の並木道でしょうか。

靴店前

追い払われたところ。
場所はその前の並木道のすぐそば。

午後の仕事

一服後また客を待ち続けた街角。
どこかの建物の軒下部分のようですが、こちら。

ノートルダム聖堂(後述)の北側にある建物の下で、カメラ西向き。
ここは、後ほど少年が犬と一緒に逃げる場面でも登場します。
その場面や聖堂の場面でチェックした際に、こちらも場所がわかりました。

水路沿いの帰り道
メインタイトル

カメラ位置はこの橋の上で、西向き。

 
 
 

遠くに見える2本の煙突が手がかりとなりました。

商店街

……といっていいのかわかりませんが、パン屋さんや八百屋さんが向かい合っているところ。
これはオヤジたちがたむろっているバー(後述)のすぐそばでした。

1:14頃警視がクルマでやってくるショットは、こういった感じ(カメラ西向き)。

住まい

設定では上記商店街から入ったところのようですが、撮影はおそらくIMDbのリストのこちらかと思われます。

Impasse Réal, Le Havre, Seine-Maritime, France

なじみのバー

毎晩のようにオヤジたちが飲んでいるバー&カフェ。
La Moderneと書かれてあります。
港近くでそれっぽい角を片端から調べて見つけました。

(※18/3/10 SV更新)

後半ポスターを貼る場面で窓に”Chez Claire”とありますが、これは南側の窓。
SVでは2010年10月、2012年5月で同じ意匠を確認できます。

現在はPub the Worldとなっていますね。
店内の撮影もこちらだったかまでは不明。

コンテナ置き場

翌朝の港。
警視のクルマがやってくる背景に2本の煙突が見えますが、これがタイトルバックの遠い背景に写っていたもの。
火力発電所で、場所はこちら↓

コンテナ置き場は、煙突の西側のこのあたり↓

ル・アーヴル駅(Gare du Havre)W

磨いているショットは、別の場所のように見えます。

出会い

少年と出会ったのは、こちらの係留施設。

もう少し具体的には、背景に「2」が見える階段↓

雨が降ってきた街角

0:33頃
タイトルバックと同じ靴屋さん。店員さんがジト目で見ています。
場所は、角を回ったところ。

カフェ

0:33
モネ警視と話したところ。
調査中。
窓越しの建物が特徴的なので、粘ればわかるかも。

カレー

バスでやってきたカレー市。
白い教会の尖塔が見える広場でマルクスが寝ていますが、この広場、実はカレーではなくル・アーヴルのすぐお隣、アルフルール(Harfleur)Wという町でした。

寝ていたのはこちらのカフェの前

教会はこちら

Église Saint-Martin d’HarfleurW

この教会の塔が写っていなかったら、場所はわからなかったでしょう。

逃げる少年

0:49

ライカと一緒に駆けたビルの下。
前述の通り、タイトルバックの午後の仕事でも登場しています。

カメラ東向き。
次項目のル・アーヴルのノートルダム寺院Wの北側。
もし右(南)を向けば、寺院が写ったはず。

教会

0:52
ル・アーヴルのノートルダム寺院。

Cathédrale Notre-Dame du HavreW

全体のショットは南東側から(カメラ北西向き)。

神父様の靴を磨いていたのは、おそらく南西のこのあたり。

ミミがいた花屋

リトル・ボブの妻ミミがいた花屋。
映画と同じ外観・看板で、実在しました。

リトル・ボブがいたバー

YouTubeでこういう動画がありました。

 
 
 
 
というわけで、リトル・ボブがご本人なら、お酒を出したお店の人もご本人のようです。
映画では外観は写りませんが、こちらのお店と思われます。

BAR MARIE LOUISE

 

少年を連れてきたところ

船に乗せたのは、出会った船着き場。

カフェ

警視と飲みに入った店。

«AU RETOUR DE LA MER»とありそのまま検索できましたが、今はこちらの名前となっているようです。

Bistrot du p’tit port
11 quai de l’île, 76600 le Havre
http://www.bistrotduptitport.fr/

ロケ地マップ

 
 
 

資料

更新履歴

  • 2018/03/10 「なじみのバー」SV更新
  • 2016/04/10 新規アップ

コメント

  1. 巨大三毛猫 より:

    こんにちは
    この記事を元にル・アーブルを今日まさに探索して参りました。詳細な記述のお陰で助かりました。ありがとうございます。

    10年も前の映画なので街の一部は変わってました(商店街のあたり)

    また、コンテナ置き場は部外者立ち入り禁止のようで、現場への到着を断念しました

    とは言え、映画の雰囲気を味わえて良かったです。貴殿のブログに感謝致します。

  2. 居ながらシネマ より:

    巨大三毛猫さん、コメントありがとうございます。
    現地へいらっしゃったばかりの、ほやほやレポート、うれしく拝見しました。
    商店街のあたりが変わってしまったというのは残念ですが、映画の雰囲気は十分残っているようで何よりです。
    拙サイトへお褒めの言葉をいただき、恐縮です。
    こんなブログでお役に立てたのでしたら、続けていた甲斐があるというものですし、とても励みにもなります。
    また別の地、別の映画で何か参考にしていただければ幸いです。
    ありがとうございました。

    P.S.うちの近所に野良の巨大な三毛猫がいるので、御名前にも反応してしまいました。雌のはずなのにホント顔がでかいんですよ 🙂

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