記事内の商品画像には広告リンクが含まれています

『TENET テネット』 Tenet (2020)

B08JCJBMRD

What’s happened, happened.

作品メモ

ひとつ前のエントリー『ダンケルク』のクリストファー・ノーラン監督最新作。
日本では先週末(20/9/18)公開されたばかりですが、ノーラン監督作ははずせないということで、「居ながら」の看板下ろしてのこのこ観てきました。
結果、『インセプション』や『ダンケルク』に続いてまたしてもきょとん 🙄
ワケわからないまま大画面に釘付けとなり、マスクをしていたこともあって脳内の空調が効かず、熱暴走しそうになりました。

難解(めんどくさいともいう)作品揃いの同監督の中でも、「なにこれ一体」度数は本作が頭抜けているでしょうか。
一度観て完全に理解できる人、いるとは思えません。
もはや二度見必至のノーラン節♪
何度も劇場へ来させて、いずれはBlu-rayソフトを買わせようという、製作者の思惑通りの展開となりそうです。

ジャンルを言えば時間もののSFとなりますが、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のような親切設計ではありません。
たとえるなら、とてもゴージャスに作られた『プライマー』となるでしょうか。
最近ではNetflixのドラマ『Dark』も複雑さにおいて相当なものでしたが、実は『TENET』はルールにおいてはとても簡単。しかも登場人物ひとりひとりの時間線もシンプルなので、ときほぐせば『Dark』と違って1本の線で描けるはず。
なのに見ていて混乱するのは、人間の感覚をねじ曲げるような映像が続くため。もちろんそれが作り手の狙いでもあります。
ツッコミどころは多々あるでしょうけど、シンプルなルールを敷衍してここまで物語と映像を作り込むのですから、その手腕はさすがと言うほかありません。

まあネタばれサイトは数多くあるでしょうし、先に公開された海外では情報があふれかえっているかと思いますが、そういうの見てしまうのはクヤしいので、自力で頑張ってみることにします。
ええ行きますとも、また劇場へ。買いますとも、ソフトを。


スタッフ&キャスト

監督・脚本・製作クリストファー・ノーラン。
音楽ハンス・ジマー……ではなくてルドウィグ・ゴランソン。
撮影ホイテ・ヴァン・ホイテマ。『インターステラー』『ダンケルク』に続くノーラン監督作。

キャストは……
主人公(Protagonist)名も無き男にジョン・デヴィッド・ワシントン。腕立てや懸垂が好きなキャラ。
頼れる相棒ニールにロバート・パティンソン。本当の主人公はニールでは、と言いたくなるほど良い役でした。
冷酷なロシアのオリガルヒ、セイターにケネス・ブラナー。『ダンケルク』に続く出演ですが、さすがの演技でロシア人に見えてくるから不思議。
その妻で美術鑑定士のキャットにエリザベス・デビッキ。ヒール履かなくても他の誰よりも身長が高そうです。

その他、『ダンケルク』では声の出演だったマイケル・ケインが、堂々1シーンに出演。
まだまだお元気で何より。
役名はマイケル・クロズビー卿ですが、マイケル・ケイン自身もサーですので、ダブル・サー・マイケルですね 🙂
これでノーラン監督作への出演は『バットマン・ビギンズ』以来8本連続の皆勤賞♪

Sator Square

「セイター」はここから。

ロケ地

IMDbでは(20/9/21現在)、

Linnahall, Tallinn, Estonia (national opera house Kiev)
Gateway of India, Mumbai, India (The Protagonist talking to Priya on a boat)
Nysted Wind Farm, Denmark (wind farm)
Amalfi, Italy (sailing with Andrei Sator and Kat)
Laagna Highway, Tallinn, Estonia (car chase scene)
Cannon Hall, 14 Cannon Place, Hampstead, London, England, UK (final scene)
Pärnu Road, Tallinn, Estonia (start of the car chase scene)
Cafe Mondegar, Colaba, Mumbai, India
Mumbai, India
Tallinn, Estonia
Oslo Opera House, Oslo, Norway (The Protagonist and Neil talking on the roof)
India
Infinity Terrace, Villa Cimbrone, Ravello, Italy (Kat and The Protagonist talking on the terrace)
Royal Bombay Yacht Club, Colaba, Mumbai, India (meeting Neil for the first time)
Estonia
Paljassaare sadam, Tallinn, Estonia (location)
Colaba Causeway Market, Colaba, Mumbai, India (Walking to and from Sanjay Singh’s house)
Denmark
Southampton, England, UK
Southern California Logistics Airport, Victorville, California, USA (plane crash scene)
KUMU Art Museum – A. Weizenbergi 34, Tallinn, Estonia (Oslo Freeport)
Tjuvholmen, Oslo, Norway
Amalfi Coast, Italy
Oslo, Norway (The Thief Hotel)
Warner Brothers Studios – 5800 Sunset Blvd., Los Angeles, California, USA (time inversion room)
Amalfi Coast, Salerno, Campania, Italy
Oslo, Norway
National Liberal Club, Westminster, London, England, UK (meeting Sir Michael Crosby)
Kopli Rail Freight Terminal, Tallinn, Estonia (Kiev)
Former Harju county court building – Liivalaia 24, Tallinn, Estonia
Maarjamäe Memorial – Pirita tee 74, Tallinn, Estonia
Riverside County, California, USA (final scene in desert)
Via Richard Wagner, Ravello, Italy (The Protagonist walking to Andrei Sator’s dinner)
Planet Nine luxury yacht, Amalfi Coast, Italy (Andrei Sator’s yacht)
London, England, UK
Norway
Italy
Olav Selvaag’s place, Oslo, Norway (Neil introducing Mahir to The Protagonist)
USA
Belmond Hotel Caruso, Ravello, Italy (Andrei Sator’s dinner)
Ravello, Salerno, Campania, Italy
UK
Amalfi, 84011 SA, Italy

例によって、IMDbのリストとウェブマップを頼りに画面とにらめっこでチェックしています。
間違えていたらごめんなさい。誤りのご指摘大歓迎です。

まだ公開されたばかりということで、ネタばれは控えています。
上掲予告編で映像を確認できる箇所は、タイムスタンプを書いておきました。
他にネットで確認できるスチルも参考にしています。

オペラハウス

冒頭の場面(上掲予告篇0:50、1:50)。
設定ではキエフ国立オペラ劇場。
実際の撮影は、エストニアのこちら↓

LinnahallW, Tallinn, Estonia (national opera house Kiev)

貨物線基地

ちょっと痛かったところ。
設定ではキエフのどこか。
実際の撮影は、オペラハウス同様エストニアのタリン。

Kopli Rail Freight Terminal, Tallinn, Estonia (Kiev)

風力発電所

上掲予告篇0:58

Nysted Wind FarmW, Denmark (wind farm)

研究所

といっていいのでしょうか、組織の施設のひとつで、謎の武器が保管・研究されています。
設定ではデンマークでしょうか?
実際の撮影はエストニアのタリン。

Former Harju county court building – Liivalaia 24, Tallinn, Estonia

カフェ前

Cafe Mondegar, Colaba, Mumbai, India

ニールと会ったところ

上掲予告篇0:40、1:39

Royal Bombay Yacht Club, Colaba, Mumbai, India (meeting Neil for the first time)
https://www.rbyc.co.in/

プリヤの住まい

上掲予告篇1:35

サー・マイケル

サー・マイケル・ケイン演じるサー・マイケル・クロスビーに会いに来たところ。
調査中。
この時の主人公が着ていたブルックスブラザーズと後の場面のスーツ、どっちが高級か私には区別がつきません……。

キャットがいたところ

IMDbのリストではクロスビー卿に会いに来たところとしてこちら↓を記載していますが(20/9/27現在)、これはキャットがいたところではないでしょうか?? (もう一度見に行ったときに確認してきます)

National Liberal Club, Westminster, London, England, UK (meeting Sir Michael Crosby)

学校

キャットが息子を迎えにくるところ。(上掲予告篇0:38)

Cannon HallW, 14 Cannon Place, Hampstead, London, England, UK (final scene)

実際には学校ではなく個人宅。
数日前にNHK BSで放送された『バニー・レークは行方不明』(65)でもヒロインの引越し前の家として登場。あちらでは番地標示が”FROGMORE END NW3″となっていました。

オスロの倉庫

上掲予告篇1:01

オスロという設定ですが、実際にはエストニアのタリン。

KUMU Art MuseumW – A. Weizenbergi 34, Tallinn, Estonia (Oslo Freeport)

ニールと話す屋上

Oslo Opera HouseW, Oslo, Norway (The Protagonist and Neil talking on the roof)

こちら↓のビジュアルもここですね。

1789095883

マヒアと会う広場

上掲動画3:17, 3:24

Olav Selvaag’s placeW, Oslo, Norway (Neil introducing Mahir to The Protagonist)

空港

上掲動画3:18

Southern California Logistics Airport, Victorville, California, USA (plane crash scene)

見晴台

主人公とキャットが話をしたところ。

Infinity Terrace, Villa CimbroneW, Ravello, Italy (Kat and The Protagonist talking on the terrace)

セイターとの対面

上掲予告篇 0:39

Via Richard Wagner, Ravello, Italy (The Protagonist walking to Andrei Sator’s dinner)
Belmond Hotel Caruso, Ravello, Italy (Andrei Sator’s dinner)

ボートが出る港

上掲予告篇1:06

Amalfi Coast, Salerno, Campania, Italy

ボートが係留されていたのはここ↓

港湾施設

上掲予告篇0:06

Paljassaare sadam, Tallinn, Estonia (location)

カーチェイス

上掲予告篇1:46, 1:52, 2:25

Laagna Highway, Tallinn, Estonia (car chase scene)
Pärnu Road, Tallinn, Estonia (start of the car chase scene)

インド門

再びプリヤに会うところ。

Gateway of India, Mumbai, India (The Protagonist talking to Priya on a boat)

インド門 (ムンバイ)W

スタラスク12

上掲予告篇2:47

Riverside County, California, USA (final scene in desert)

プログラムで「かわいそうなビル」とあるのはウケました。 😉
映画のプログラム久々に買いましたが、内容がしっかりしていてこれで900円ならOK牧場だと思います。

資料

更新履歴

  • 2020/09/27 新規アップ

コメント

タイトルとURLをコピーしました