『マックィーンの絶対の危機』 The Blob (1958)

マックィーンの絶対の危機 (ピンチ) 人喰いアメーバの恐怖 ENTERTAINMENT COLLECTION SILVER [DVD]

作品メモ

NHK BSのマックイーン特集の掉尾を飾ったのがこの作品。
というのはウソで、残念ながら(当然ながら?)放送されなかったこの作品。
個人的にとても記憶に残る1本なので、ついでにエントリー。

テレビでのタイトルは『人喰いアメーバの恐怖』(allcinemaでは『SF人喰いアメーバの恐怖』)で、個人的にはテレビで繰り返し見ているせいか、こちらの方になじみがあります。
ビデオのタイトルは商売っ気が出てマックイーンの名前を使い、『スティーブ・マックィーンの人喰いアメーバの恐怖』。
DVDでは人喰いアメーバが後退。『マックィーンの絶対の危機』となりました。
「危機」と書いて「ピンチ」と読ませるようです。

お話としては、田舎町にアメーバ状の宇宙生物が落下。人々を食べては大きくなっていき、やがて町中を大パニックに陥れるという、典型的なB級SFモンスターものとなっています。
ビジュアル的には今の目線から見ればあまりにも素朴。
でも5,60年頃のSFモンスターものにその点で目くじら立てる人もいないでしょうし、逆に手作りの味わいがあるという言い方もできましょう。

監督はアービン・S・イヤワース・ジュニア。
製作はジャック・H・ハリス。
2人のフィルモグラフィーを見ると、『4Dマン』(1956)、『最後の海底巨獣』(1960)とかそんなんばっかです。
音楽はラルフ・カーマイケル。
妙にこじゃれたタイトル音楽は、なんとバート・バカラック(クレジットなし)。

キャスト

スティーブ・マックィーンが演じたのは主役のスティーブで、これが映画初主演。
58年は『拳銃無宿』の年でマックィーンはまだまだ駆け出し。
Wikipediaによると、ギャラは3,000ドル。
小額の前払い+歩合10%という条件も提示されたそうですが、目先のアゴ足代が欲しかったのと映画が当たるとは思っていなかったので、そのオファーは断ったそうです。もしそれを呑んでいれば、400万ドルになっていたとのこと。

他にキャストでかろうじてわかるのは、冒頭に出てくる老人役のオーリン・ハウランド Olin Howland (クレジットではオーリン・ハウリン Olin Howlin)。
これが最後の映画出演作。
その前の『放射能X』は巨大な蟻さんたちが人間を襲うというお話でしたが、そちらは品も格もある立派な作品。
余談ですが、『絶対の危機』のこの冒頭、『メン・イン・ブラック』を連想しますね。

デイヴ警部補にアール・ロウ。
スティーブの彼女ジェーン・マーティンにアニタ・コルシオ。

続編とリメイク

続編は、『悪魔のエイリアン』Beware! The Blob (1972)
テレビ放映時のタイトルは『SF人喰いアメーバの恐怖No2』で、やはりこちらの方になじみがあります。

リメイクは、『ブロブ/宇宙からの不明物体』The Blob (1988)
お話の骨格は同じですが、映像はかなりしっかりした作りになっています。

ただ今上映中

恐怖の足跡 ビギニング [DVD] 映画館で上映していたのは、『恐怖の足跡 ビギニング』 Daughter of Horror (1955, IMDb)

クルマ

登場するクルマについては、例によってIMCDbをどうぞ。

http://www.imcdb.org/movie_51418-The-Blob.html

デジタルリマスター版登場(2011年11月追記)

マックイーンの絶対の危機 デジタル・リマスター版 [DVD] 2011年11月2日にデジタルリマスター版DVD登場。
同時発売が、『宇宙水爆戦』と『世紀の怪物タランチュラの襲撃』。

ロケ地

IMDbでは、

Chester Springs, Pennsylvania, USA
Colonial Theater, Phoenixville, Pennsylvania, USA (theater scene)
Downingtown, Pennsylvania, USA (Diner)
Phoenixville, Pennsylvania, USA (Doc Hallen’s House/garage)
Royersford, Pennsylvania, USA (Jerry’s Market)
Valley Forge, Pennsylvania, USA
Yellow Springs Studios, Chester Springs, Pennsylvania, USA

スタジオのあったChester Springsの他、その周辺のPhoenixville、Downingtown、Royersford、Valley Forgeの4つの町がリストアップされています。
半世紀以上も前の映画ですから具体的な場所を探すのは難しいと思われましたが、驚いたことに主だったところは今でもしっかり確認できます。

スタジオ

Valley Forge W にあったようですが、詳細不明。

医師の家

IMDbにはこのように書かれています。

Phoenixville, Pennsylvania, USA (Doc Hallen’s House/garage)

映画館と同じ町で、調べてみると映画館から南へ700mほどのところにありました。
今でもちゃんと建っていますしSVでも確認できますが、個人宅と思われますのでマップでの特定は避けることにします。

映画館

実在する映画館。
今でも同じたたずまいで建っています。

Colonial Theater
227 Bridge Street, Phoenixville, PA
http://www.thecolonialtheatre.com/

  • Google Maps(SV)


大きな地図で見る

画像は例えば、
http://www.robbender.com/gallery/colonial

ここでは毎年Blobfestと称して盛り上がっています。
こちら↓は今年(2010年)の様子。

半世紀前に比べて皆さん横に広がっているように見えるのは、ワイド画面で引き延ばされているからだけではないような……
それはさておき、皆さんとっても楽しそうで見ているこちらもなごみます。

ダイナー

映画の中では映画館のすぐ側にあるという設定ですが、実際の撮影は隣町のDowningtownにある実在のダイナーです。
と言いますか、”DOWNINGTOWN DINER”と堂々と書かれていますので、設定としては舞台はDowningtownで、隣町にある映画館をDowningtownにあるという想定で撮影に使った、ということかもしれません。

長らくCadillac Dinerという名前でしたが、現在はこちら↓の名前。

Chef’s Diner
81 W Lancaster Ave, Downingtown, PA 19335

http://theblobsite.filmbuffonline.com/Locations/DowingtownDiner.htm


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資料

更新履歴

  • 2014/09/18 タグに「バート・バカラック」追加

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