『大脱走』 The Great Escape (1963)

大脱走 (アルティメット・エディション) [DVD]

作品メモ

一つ前のエントリー『遠すぎた橋』のリチャード・アッテンボロー監督が出演した、俳優時代の代表作のひとつ。

続けて鑑賞すると、同じようにスターを並べた3時間近い戦争大作なのに、まったく別のテイスト。
もちろんシリアスな映画と娯楽色が強い映画では違うのが当たり前ですが、それとは別に映画のスタイルだけを見ても、『大脱走』は何よりスターありきの映画。スティーブ・マックイーンを筆頭に、スターの魅力を全面に押し出して物語がそれに奉仕するスタイルとなっています。
作られて半世紀近く経とうとしているのに、今なお色あせず、見ている方は最初に観た時と同様に思わず手に汗握り感動してしまうというのは、やはりそうしたスターの力が大きいのでしょうね。
『遠すぎた橋』でロバート・レッドフォード演じたクック少佐の役はマックイーンにオファーがあったということですが(IMDbのトリビア)、もし実現していたらどんな場面に仕上がっていたのでしょう??

この『大脱走』、昔からテレビ放送で何度も親しんできました。
年末やお正月、期首特番など、特別なタイミングでしかも2週に分けて放送されることが多かったように思います。
結末はわかっていても何度でも見てしまう、それこそ以前書いた『シャレード』に匹敵するテレビ名作劇場の横綱と言えるかもしれません。

キャスト&スタッフ

独房王(The Cooler King)ことヒルツ大尉にスティーヴ・マックィーン。
調達屋(The Scrounger)ことヘンドリー中尉にジェームズ・ガーナー。
脱走の指揮官、ビッグXことバートレット少佐にリチャード・アッテンボロー。
製造屋(The Manufacturer)ことセジウイック中尉にジェームズ・コバーン。
トンネル王(The Tunnel King)ことダニエル・ヴェリンスキー大尉(ダニー)にチャールズ・ブロンソン。

allcinemaのキャッチコピーでは「20世紀最大の娯楽大作が5大スターと共にいま爆発!」とありますので、この5人がメインのキャストということでしょうか?
出演は他に、デヴィッド・マッカラム、ドナルド・プレザンス、ハンネス・メッセマーなど。

監督・製作ジョン・スタージェス。
撮影ダニエル・ファップ。
音楽エルマー・バーンスタイン。テレビ放送された翌日は、学校でみんなでテーマ曲を口笛吹いたものです。

ロケ地

IMDbでは、

Bavaria Filmstudios, Geiselgasteig, Grünwald, Bavaria, Germany (studio)
Bavaria, Germany
Füssen, Bavaria, Germany (motorcycle scenes)
Geiselgasteig, Bavaria, Germany
Geiselgasteig, Grünwald, Bavaria, Germany
Hamburg – Munich Railway Line, Bavaria, Germany (railway scenes)
Munich, Bavaria, Germany

とドイツ、バヴァリア(バイエルン)地方で撮影されています。

この映画、最初の2時間以上、カメラは収容所の外へは出ません。
長い収容所の描写の後に登場した街並みや大自然は、とても美しくみずみずしいものに映りました。
その中を、自転車、ボート、列車、飛行機、バイクと様々な手段で自由を求めて移動する男たち。
彼らと気持ちがシンクロせざるを得ない、うまい構成だと思います。

今回も例によってIMDbのリストとウェブマップをもとに、ひたすら画面とにらめっこで探してみました。
答え合わせはしていませんので、間違えていたらごめんなさいです。

※15/8/6追記

第二次世界大戦映画 DVDコレクション VOL.2 「大脱走」 こちらは株式会社KADOKAWAから隔週で刊行中の第二次世界大戦映画DVDコレクションシリーズ。
先日出たばかりのVol.2が『大脱走』で、「押さえておきたい『大脱走』のロケ地」という記事でロケ地が紹介されていました。
このシリーズ、ラインナップ予定を見ると当サイトで扱ってきた映画では『遠すぎた橋』『ニュールンベルグ裁判』などのタイトルが見られ、どういった内容となるのか気になります。

OP

広原をひた走る軍用車の列。
遠くに高い教会の塔が見えます。
これが手掛かりになるかと思いましたが、今のところ場所は不明。

捕虜収容所

スタジオはミュンヘン郊外にあるこちらのスタジオでしたが、収容所のセットもその周辺の松林に作られました。

Bavaria Filmstudios, Geiselgasteig, Grünwald, Bavaria, Germany (studio)

国有地であるため、許可を得て伐採、撮影後は苗木を植えたとか(IMDbのトリビア)。

映画スタジオは上から見るとなんだか楽しいですね。
まだまだ不完全ですが、世界中のスタジオ一覧はこちらにまとめてありますので、よろしかったらどうぞ。

http://inagara.octsky.net/映画スタジオ一覧

乗った駅

列車移動を目論んだ脱走者たちが現れたところ。
“Neustadt”と駅名が標示されていますが、架空のものでしょう。
IMDbでは、

Hamburg – Munich Railway Line, Bavaria, Germany (railway scenes)

と大ざっぱに書かれていて探す気が失せかけましたが、とりあえず条件を整理。

  • ホームは3つ?
  • 駅のあたりは分岐が多い。
  • 駅舎を左手にみたカットでは、線路の先は右に曲がっている。
  • 駅舎を右手にみたカットでは、線路の先はまっすぐ伸びていてる(普通の複線?)。
  • 駅舎の向こうは道路が右斜めに伸びている。

スタジオの近くから線路をたどっていったところ、北西へ2kmも離れていないところにそれらしいところを見つけました。


大きな地図で見る

ここだと思うのですが、いかがでしょう??
メインの駅舎やプラットフォームは無くなっていますが、線路の構成は映画とほぼ一致。
“Neustadt”と書かれてあった建物と、そのとなり(東側)の建物はまだ残っているようです。
脱走者たちが乗ったのは(跡だけ見える)南から2番目のホーム。
列車は東からやってきて西へ向かっていきます。

自転車を盗んだ街角

トランクをたずさえたセジウイック(ジェームズ・コバーン)が自転車を調達したところ。
背後に特徴的な教会の塔が見えます。 これが手掛かりとなりました。

教会はこちら。

St. Margaret (Markt Schwaben)W

Photo from Wikipedia (public domain).

Markt SchwabenWは、スタジオから北東へ25kmほど。
 

教会の位置から逆算して、自転車泥棒の犯行現場はこのあたり(カメラ北向き)。

Photo from Wikipedia (public domain).

バイクを奪う道

ワイヤーを仕掛けるヒルツ(マックイーン)の後ろに小さな村と教会が見えます。
場所は調査中ですが、これはかなり難しそう。

※18/10/14追記
2:12
コメント欄でmuellさんから「S.マックイーンが湖畔を疾走して行く場所は(針金を張る場所もすぐ近く)『Hopfen』」と情報を寄せていただきましたが(2018年10月3日 19:51)、「湖畔を疾走して行く場所」とはおそらくバイクを停めて「スイス」とつぶやく場面ですね。項目作っていなかったので、この後新規に設けました。

町はHopfen、その近くということであたりをチェックしてみましたが、バイクを奪う場面をHD画像でよく見ると、背景にうっすら湖が見えますね。
あとは地形を確認しながらGoogle Earthをぐるぐる回して見つけました。

ワイヤーを仕掛けたのはおそらくこのあたりのカーブ。

教会はGoogle先生のマップによれば、HopfenのKirche Hopfen ってそのまんまです。
Wikipedia先生では、St. Peter und Paul (Hopfen am See)W

By Sir Boris
via Wikimedia commons
(CC BY-SA-3.0)

この画像は映画とほぼ同じアングルですね。

ボートを見つける川縁

川向こうにお城のような建物や教会の塔が見えます。
この景色が、IMDbのリストにあるFüssen(フュッセン)Wの町の景色とどんぴしゃ一致(スタジオから南西に80km)。
アングルから逆算して、ボートを手に入れたのはこのあたり。

対岸はこういった感じ(カメラ西向き)。

参考までに、二人がボートを見つけたカットで背景に写る橋の道を東へ3kmほど行くと、『わが青春のマリアンヌ』でチェックしたホーエンシュバンガウ城‎(Schloss Hohenschwangau)があります。

列車から飛び降りたところ

※18/10/14項目追加

2:15頃
ヘンドリー(ジェームズ・ガーナー)とコリン(ドナルド・プレザンス)が列車から飛び降りたあと藁に隠れて会話するショットで、背後に教会の塔が見えます。
上掲自転車を盗むところの背景の教会に似て見えますが、未確認。たぶん別で調査中。

自転車が通り過ぎる教会

2:16
セジウイック(ジェームズ・コバーン)が自転車でコキコキ去っていくところ。
かなりはっきり写るのに、これは探し当てられませんでした。
引き続き調査中。

※18/10/14追記
コメント欄でmuellさんから情報を寄せていただきました(2018年10月2日 17:25)。

Wallfahrtskirche Maria Hilf (Speiden)W

ジェームズ・コバーンは教会の南側の道を、東に向かって走って行きます。

By Herbert Wittmann
via Wikimedia commons
(CC BY-SA-3.0)

ボートと橋

川下りするボートと、その先の橋。
ちょうどこのアングル。

これは実はボートに乗ったところから西(川上)へすぐのところに架かっている橋です。
その後建て替えたのでしょうか、橋脚や橋桁の形が現在では違っていますが、周囲の建物がほとんど今でも同じように残っていますので、ここで間違いないと思います。
ボートは西からやってきて、東に向かっています(カメラ東向き)。
このまま橋をくぐってこぎ続けるとすぐに先ほどボートに乗った場所に出ることになります……

さらに実はこの橋の南側、フレームの中心のあたりは、後ほどセジウイックがレジスタンスと接触するカフェがあった場所です。
この場面ではカフェは影も形もありませんが、よく見るとカフェの場面で写っていた広告塔の円柱が確認出来ます。

<スイス>

※18/10/14項目追加

2:16
雄大な山並みを背景に、右手から左手へとバイクを駆るショット。
バイクを停めて「スイス」とつぶやきます。

コメント欄でmuellさんから「S.マックイーンが湖畔を疾走して行く場所は(針金を張る場所もすぐ近く)『Hopfen』」と情報を寄せていただきました(2018年10月3日 19:51)。
バイクを停めたのは、湖の位置や山の重なり具合からこのあたり↓

湖はホップフェン湖 (Hopfensee)W

道路は今ではキレイに整備されていますし、停めた位置の少し手前で高速道路をまたいでいますね。
映画ではもちろん写っていませんが、Google Earthで2001年4月16日までさかのぼると、工事中の様子を見ることができます。
この画像から、ヒルツがやってきた道が、現在の道と少しズレていることも判明しました。以前の道の曲がり方なら、ヒルツを正面から捉えたショットとほぼ一致しているように思えますので、おそらくこの(以前の)道が正解。
最後に挙げたロケ地マップでヒルツのコースを描いてみましたが、こちらも2001年の画像をもとに描いています。今の道路とはズレていますのでご注意を。

踏切と駅

自転車でやってきたセジウイックが貨物列車に忍び込むところ。
調査中。

※18/10/14追記

2:17
コメント欄でmuellさんから情報を寄せていただきました(2018年10月2日 17:25)。

J.コバーンがチャリンコで渡る踏切はこちらとのこと。

駅は Pfronten-RiedW

By Hansj?Lipp
via Wikimedia commons
(CC BY-SA-2.0)

muellさんがコメント欄でご指摘の通り、現在は駅舎に映画のようなドーマーが見られませんが、昔の画像では確認できました。
たとえばこちら↓

http://heimatverein-pfronten.de/geschichte/stra%C3%9Fennamen/ladehofstraße/

ドイツ兵たちがいる交差点

ヒルツ(マックイーン)がドイツ兵を蹴飛ばして逃げ出したT字路風の交差点。
“Ravensburg 98km”、”Basel 124km”といった標識が見えますが、小道具でしょう。
場所は調査中。映像だけからではちょっと難しいかも。

※18/10/14追記
2:17
コメント欄でmuellさんから情報を寄せていただきました(2018年10月6日 01:16)。
Weissbachとのことですが、Google Earthで”Weissbach”や„Weißbach“で検索すると、ぴょ~んと大脱走ロケ地密集地とは全然別の地域へワープさせられてしまいました。
近くで探し直したところ、数シーン後の「ヒルツが国境線を見たところ」から西へ1kmのあたりで別の„Weißbach“を発見。
あとは例によって、日差し、地形、道路構成などから探索していきましたが、映画に登場したのはこちら↓のT字路ではないでしょうか?

ヒルツは東南からやってきて北東へ去って行く、という見立てです。
SVが使えないのであとは周囲の建物の屋根等から推定するほかありませんが、映画と大きな矛盾はないようです。

その後の追跡シーンも同じ場所だとすると、まったくの推測ですが、

  • WikiMapia 47.594624,10.553151 ……右折後すぐUターン
  • WikiMapia 47.595037,10.552374 ……サイドカーが突っ込む水路
  • WikiMapia 47.594288,10.552695 ……平原を逃げていくラスト

小屋

※18/10/14項目追加

2:18頃、ヒルツがバイクを停めてドイツ兵をやり過ごしたところ。
コメント欄でmuellさんから情報を寄せていただきました(2018年10月2日 17:25)。
さらに映画とマップを照合していくと、位置といい形といい、小屋はこちら↓のように思えます。

経年を考えると、まったく同じものなのか、建て替えたりリノベートしたかまでは不明。
なんにせよ他人様の物件ですから、現地へ行かれてもくれぐれも映画のマネして蹴飛ばしたりしませんように。

小屋の場面はこれまで全然チェックしていませんでしたが、今回じっくり見たところいろいろ不自然なところがあることに気づきました。
各ショットを並べるとこういった感じですが……

1.ヒルツが小屋へやってくる
2.停めて振り返りいったんUターン、すぐに戻り小屋を叩いて蹴飛ばす
3.ヘルメットを脱ぐ
4.小屋の前を通り過ぎるドイツ軍
5.後ろを振り返るヒルツ
6.正面から捉えたヒルツ、ピストルを抜いて小屋の陰に身を潜める
7.やってくるドイツ軍
8.銃を構えるヒルツ
9.左折していくドイツ軍
10.銃を下ろすヒルツ
11.背後を見た後、軍服を脱ぎ始める

まず4と5のつながりが変です。4でやってくるドイツ軍の背景は2連の山。5でそれを見つめるヒルツの背景も同じ山並です(1,2の背景にあった山々)。
4でドイツ軍が通り過ぎる小屋はヒルツが潜んでいる小屋と同じように見えますが、当のヒルツはなぜか向かって右手を振り向いたりしていますし、背後にドイツ軍が通り過ぎた気配はありません。
これはもしや4の小屋はヒルツがいる小屋とは別で、7で遠くに写っている小屋という設定だったのでしょうか??(ヒルツの目が良すぎて、遠くにある小屋の前を通り過ぎるドイツ軍を見届けていた?)
それに、1,2で小屋は逃走方向に向かって道路の左側にあることは描かれていますが、道路をやってくる追っ手を狙うのに、小屋の右後ろから銃を構えているのも変。
さらに、ヒルツは右側に向かって銃を構えますが、7や9でやってくるドイツ軍も右向きに進行していて、イマジナリーラインを越えています。
等々マジメに見ていると悩ましい編集の数々……

それよりなにより、ロケ地チェック的に映像とマップを照合するとカットが不自然すぎます。
しばらくは何が原因なのかわからないままモヤモヤしていましたが、ドイツ兵が写っているショットがすべて(4,7,9)裏焼きであることにようやく気づきました。

4や7で写っている背景の山は、1,2,5で写っていたものの裏焼きとなっています。
でもって、4で右半分に写っている小屋は、やはりヒルツが身を潜めた小屋。
さらに7のドイツ軍がやってくるショットで左端に小さく写っているのも、これまたヒルツが身を潜めている小屋ですね。小屋は道路の東側にあり、カメラ北向きですが、裏焼きによって左側に見えています。
そのままドイツ軍は左折しますが、実際には西に向かっての右折。背景の山も西側のそれと一致します。

なぜ裏焼きを使ったかが気になりますが、ヒルツがいる小屋と4,7でドイツ軍が通り過ぎる小屋を別のものに見せるためかもしれません。
あるいは、右利きのヒルツは(絵的に)小屋の右側から銃を構えなくてはならず、これに合わせてドイツ兵はヒルツから見て向かって右手に走り去って行かなくてはなりませんが、それだと道路からそれてしまうので、裏焼きにして帳尻をあわせようとしたとか……。
あるいは、最初から道路は小屋の右側(ヒルツが銃を構えた側)を通っているという設定で撮影が進められたとか……。

う~む、よくわかりません……

ともかく撮影位置やアングルは判定できたので、最後に挙げたロケ地マップでこの場面のヒルツとドイツ兵の進路なども大ざっぱに記載しました。
こうしてマップ上で描いても、裏焼きのショットでは方向感覚が狂い、脳内で本編の映像になかなか結びつきませんね。

到着した駅

こちらはFüssenの駅ですね。
列車がやってくるカットはまさにこのアングル。

背景の建物は現在と違っていますが、その逆のアングルでは現在と同じ形の建物をいくつも確認できます。

このサイズでは小さくて見づらいですが、突き当たりとその右側の駅舎、突き当たりの背後にある建物は映画に登場したのと同じ形をしています。

Panoramioではこういったところ。

デヴィッド・マッカラムが逃げようとしたのはこんなアングル。

©1986 milou
 アルバム「ドイツ」から

※12/11/3追記
milouさんから画像を提供していただきました。
(いつもありがとうございます♪)
撮影は1986年とのことです。
映画で言うと、ちょうど列車がやってくる線路の車止め?ですね。

カベンディッシュが乗せてもらったトラックが入り込んでいく場所

※18/10/25項目追加
コメント欄でmuellさんから情報を寄せていただきました(2018年10月21日 02:47)
カベンディッシュ(ナイジェル・ストック)が乗せてもらったトラックが入り込んでいったところは、なんとセジウイック(ジェームズ・コバーン)が自転車が通り過ぎる教会と同じ場所(Speiden)でした。
トラックは村の西側からやってきて、北向きに左折したこちら↓でドイツ軍に停められます。

最後に挙げたロケ地マップにトラックの進路を示しておきました。

ヒルツが国境線を見たところ

2:27
バイクを停めて、国境線とドイツ兵を見つめるところ。
背景の山と教会の塔が特徴的な形であったため、まず教会の場所がわかり、アングルから逆算して撮影場所がわかりました。
北からやってきたヒルツはこの場所でバイクを停めています。

主な撮影地フュッセの町からは西へ10kmほどのところ。

Google Earthで再現してみました。
道の形や背景まで合っているのでここで間違いなさそうですけど、どうでしょう?

背景の山々はこんな感じ。

教会はこちら。

St. Nikolaus (Pfronten)W

※18/10/14追記

By Flodur63
via Wikimedia commons
(CC BY-SA-3.0)

この塔を背景に、ドイツ兵のバイクとサイドカーがあわてて右折するのは、このあたり。

ヒルツが斜面をぐんぐん駆け上がり、いったん停まって行く手を見たのは、このあたり。

山上の城

ヘンドリーたちの飛行機から見えた城のような建物。
これはもう調べるまでもなく、『ルトヴィヒ』のノイシュヴァンシュタイン城W
フュッセンの町から東へ直線で4km。

Photo from Wikipedia (public domain).

 

このエリア、わずか数kmの範囲で、『大脱走』、『ルトヴィヒ』、『わが青春のマリアンヌ』といった映画のロケ地が密集していることになります。
映画マニアならずとも眺めや雰囲気も良さそうですし、一度は訪れてみたい気がしました。

©1986 milou
 アルバム「ドイツ」から

※12/11/3追記
こちらもmilouさんから画像を提供していただきました。
(いつもありがとうございます♪)
撮影は1986年とのことです。

©1986 milou
 アルバム「ドイツ」から

不時着地点

近くにやはり教会が見えます。
画面とにらめっこしすぎて目がしょぼついてきたので、この場所は最初からパス。

余談ですが、今回教会(の塔)が手掛かりになることが多く、画像検索かけまくりました。
似ているものがヒットしたら、教会の名前や地名、座標を探し求め、再度画像を調べるという手順の繰り返し。
このあたりは塔の上がタマネギ的な形になっている東方教会様式が多く、少しずつ形が違っていたためかなり苦労しました。

国境線

※18/10/14項目追加

2:31頃、ヒルツが国境突破を試みるところ。

おおよそこのあたり↓

国境線はおそらくほぼ南北。 最後に挙げたロケ地マップで、国境線やヒルツの進路など推定位置を書き込んでおきましたが、誤差も相当あると思いますのでご了承ください。

カフェ

橋のすぐそばにあるカフェ。
レジスタンスがドイツ軍将校を襲撃するところ&セジウイックがレジスタンスと接触できたところ。
前述のように、設定はともかく撮影場所はフュッセンの町、ボートの行く手にあった橋。
周囲の建物はみな映画と同じ姿で残っているようです。

この↑パノラマ画像が臨場感たっぷりでお奨めです。

逃げる街角

追われるビッグX。
屋根の上を逃げる場面でフュッセの町の教会が写っているカットがありますので、やはりフュッセと思われます。

ロケ地マップ

『大脱走』の他、バイエルン地方で撮影された映画も一部含めています。


より大きな地図で 『大脱走』 を表示

資料

更新履歴

  • 2018/10/25 「カベンディッシュが乗せてもらったトラックが入り込んでいく場所」項目追加
  • 2018/10/14 「列車から飛び降りたところ」「<スイス>」「小屋」「国境線」項目追加、 「バイクを奪う道」「自転車が通り過ぎる教会」「踏切と駅」「ドイツ兵たちがいる交差点」「ヒルツが国境線を見たところ」追記
  • 2015/08/06 「ロケ地」書籍情報追記

『大脱走』 The Great Escape (1963)” への13件のコメント

  1. 手元に映像がなくネットでチェックして腑に落ちなかったのがFussenの駅。
    どこを見てもFussenと書いてあるし結局画像検索した結果も100%間違いないようですが
    駅の規模が大きすぎるのと3番線(一番外側)の右の白い建物のあたりが…

    2番線ホーム突き当たりの建物の奥に見える特徴的な白い建物は現在Main Station Hostel で
    以下のホテルから見た写真でも、まさに3番線の建物のあたりが取り壊されているようだが…

    http://www.facebook.com/photo.php?fbid=408855739160575&set=a.408855565827259.86567.408851725827643&type=1&permPage=1

    ちなみにメイキングを作ろう(?)というTour のHPがありました。恐らくほかの場所も特定できるでしょう。

    http://www.thegreatescapelocations.com/The%202012%20'Making%20of%20The%20Great%20Escape'%20Tour.htm

  2. milouさん、毎度コメントといろいろな画像ありがとうございました。
    こちらだけでなく、『男と女』や『オー!』も少しずつアップしておきましたのでご覧になってみてください。
    このFussenの駅、映画ですと何本か線路が確認出来てそこそこのターミナル風に見えますが、現在の画像では北側の白い建物がなくなって住宅になっているようですし、線路の数も減っているようで、ホームひとつの普通にローカルな駅のようですね。
    あんまりわびしいと心配になってきますが、「ドイツロマンチック街道の旅」といっても鉄道はオミットされているのかもしれませんね。

    それからサイトのご紹介もありがとうございます。
    熱心なファンがいそうな映画は、だいたいロケ地とか根こそぎチェックされているもので、答え合わせにはもってこいですよね。
    逆に最初にうっかりそういうところを見てしまうと自分で調べる面白みがなくなってしまうので、痛し痒しです。
    やはり誰もとりあげていそうもない映画をチェックして、正解かどうか誰もわからないし、間違っていても誰も気にしない、そんなエントリーの方が気楽で良いかもしれませんね~

  3. こんにちは
    大脱走の大ファンで
    J.コバーンがチャリンコを盗んだ場所が気になって随分探しておりましたが
    なかなか見つけられず殆んど諦めておりました
    ところが先日ひょんな拍子にこちらのサイトを発見いたしましてついに知ることが出来ました
    ありがとうございます
    喉に刺さった魚の骨が取れたように爽快な気分です(笑)
    さてところで
    『OP』『自転車が通り過ぎる教会』
    は当方では既に判明しておりますが御入用ですか
    もしご希望でしたらその旨お知らせください
    『自分で調べる面白みがなくなってしまう』とのことですので
    希望もされないのに『あそこは何処々々だよ~ん』と自慢するのも馬鹿ですし
    お返事お待ちしております

  4. muellさん、コメントありがとうございます。
    「自分で調べる面白みがなくなってしまう」のはエントリーをアップするまでの話で、いったんアップしたらあとはご覧いただいた皆様に好きなように扱っていただいてもちろん全然OK牧場です。
    OPも自転車で通り過ぎる教会も小骨が刺さった状態でしたので、ぜひぜひ「だよ~~ん」情報お待ちしています 🙂

  5. J.コバーンが飄々とチャリンコで通り過ぎる教会
    『Speiden』の『Wallfahrtskirche Maria Hilf』

    http://eremit.yu-nagi.com/iris/usw/speiden.jpg

    この写真はグーグルアースで拾ったものですが今はもうグーグルアースでは見ることが出来ません
    ただ『Wallfahrtskirche Maria Hilf(Speiden)』と検索して頂ければ
    WIKIのページの上空からの写真でJ.コバーンがヌーッと現れる通路も確認出来ます(笑)

    さてオープニングですが
    「判明している」などと偉そうなことを言ってしまいましたが
    気になって再度確かめてみましたら自信がなくなりました(笑)
    というのも私はしょっぱなのシーン(THE MIRISCH COMPANY のテロップが出ているところ)の教会はてっきり
    『Pfronten』の『Pfarrkirche St. Nikolaus』
    だと信じ込んでいましたが、なんか気のせいか高さが低く見えるのと周りの街の規模が小さいことが気になり・・・・・
    てなわけでこの教会は
    『Zell』の『Pfarrkirche St. Moritz』
    かも知れません、ご勘弁を
    因みに『Zell』とはS.マックイーンがバイクを強奪した後、小屋に隠れる直前に小屋を蹴る時背後に見えている小さな村です
    (小屋に隠れてから銃を構えた後に見える背後の街は『Pfronten』)

    おまけ
    J.コバーンがチャリンコで渡る踏切はおそらくここです

    http://eremit.yu-nagi.com/iris/usw/ueber.jpg

    上記幾つかのシーンの説明のために映画の画面をキャプチャして私の画像置き場にアップしてここにリンクさせようかとも思いましたが、著作権侵害に当たったら面倒なのでやめときました
    それが出来れば随分楽だったのと、もっとネタがあったのですが(笑)

    ではでは
    次は『ノスフェラトゥ』のロケ地探しに行ってきま~す

  6. muellさん、詳しい情報ありがとうございます!
    週末には時間がとれると思いますので、映画と照らし合わせながら本文に追加させていただきます。
    ノスフェラトゥはヘルツォークのですか? あれ好きです。クラウス・キンスキーがノーメイクで頑張っていましたよね(嘘)

  7. しつこく申し訳ありません
    おまけのおまけ
    J.コバーンが渡る踏切(赤丸)とそこで右を向いた時に見える機関車の後ろの駅舎(青丸と写真)
    四角い形状の煙突っぽいやつの配置具合と屋根下の窓からここに違いないと思いますが
    ドーマー(明り採りのための出窓みたいな窓)が無いのが気になる(笑)
    その後取り壊したのか、はたまた撮影のためだけに取り付けたのか?

    http://eremit.yu-nagi.com/iris/usw/bahnhof.jpg

    あと、S.マックイーンが湖畔を疾走して行く場所は(針金を張る場所もすぐ近く)
    『Hopfen』
    同じ角度の写真は見付けられませんでしたが角ばった教会の塔と後方の山のシルエットから間違いないものと

    http://eremit.yu-nagi.com/iris/usw/hopfen.jpg

    ノスフェラトゥは両方デス(笑)

  8. muellさん、チェックし直すとあれこれ出てきてしまいましたので、本文へのアップはすみませんがもう数日お待ちください。HD映像でチェックしながらGoogle Earthをぐるぐる回してヒルツのコースは結構わかってきました。
    それからWeissbachは、Google先生のマップでぽんと検索してみたら、ロケ地の密集地から全然ずれたところに飛ばされてしまったので、そこではないと判断。近くにひとつ見つかりましたので、あとは日差しや道路構成、建物の屋根などから詰めてみようと思います。
    踏切と駅はお見事でした。駅舎は撮影用というのも結構ありそうな……

    建前でいえばキャプチャー画像は使えませんが、ホント使えたら説明が楽ですよね。
    小説や論文のテキストの正統な引用なら認められているのですから、映像作品の引用につても何か決まりがあれば良いですね。

  9. muellさん、その後チェックした箇所を更新しました。いろいろと情報やヒントありがとうございました。
    おかげさまでヒルツのコースを詳しく見ることができましたが、「小屋」では裏焼きを発見してうれしくなり?長々と書いてしまいました。
    駅舎もドーマーがある昔の画像が見つかったので、スッキリです。

    ただオープニングの教会についてはご指摘の2箇所とも塔の形や周囲の地形で「これ」というアングルが見つからず、済みませんが保留とさせていただいています。こういうのはきっとどこかのブログなどに情報が載っていると思いますが、ここまできたらなんとか自力でスッキリしたいです……

  10. 驚くべき推理力と忍耐力、おみそれしました
    確かに後方の城の廃墟の塔が左右逆で、あと茂みではっきり分かりますね
    それにしてもよく気付かれましたね
    私みたいに『どうせこの辺やろ』と、当時のグーグルアースでプロンテン周辺の怪しいところに目星を付けてPanoramio画像を片っ端から開いていった横着者とは次元が違います

    でね(笑)、最近Speiden(シュパイデン)の画像を拾っていたらこんなものを発見

    http://eremit.yu-nagi.com/iris/usw/speiden-b.jpg

    カベンディッシュが乗せてもらったトラックが入り込んでいく場所ではないですかね
    画像が粗いのと、ちょっと向きが違うのが残念ですが
    上がトラックが後ろ向きのシーンでの向きで、下がその直後トラックが前向きのシーンでの向き
    恐らく間違いないものと・・・・・
    おっと、このシーンについては元々話題にはなってなかったんですね
    失礼しました

  11. muellさん、<カベンディッシュが乗せてもらったトラックが入り込んでいく場所>はお見事、これで正解ですね。あとで記事とマップに追加しておきます。ありがとうございました!
    ここにドイツ兵が大勢待ち構えていたということは、セジウィックはギリギリセーフだったのですね 🙂

    それにしても、このあたりでSVが使えないのは仕方ないとして、Panoramioの画像もなくなってしまったのは、ロケ地チェック的には痛いですね~

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