目次
作品メモ
前のエントリー『ライラの冒険 黄金の羅針盤』からエヴァ・グリーンつながり。
この『ドリーマーズ』で彼女の存在を知りました。
といいますか、これが映画デビュー作ですね。
一目見るなり、気になる女優さんの森口瑤子さんを連想してしまい惹きつけられました。似てませんかね?
後半ほとんど衣装代が要らない彼女ですが(汗)、別にそういうシーンがなくても十分魅力的で記憶に残る女優さんだと思うのですがいかがでしょう?
ただその後の出演作が『キングダム・オブ・ヘブン』『007 カジノ・ロワイヤル』『ライラの冒険』のような大作系に偏っているのが気になります。
森口さんも『UNLOVED』みたいな渋い作品に出ているわけで、ヨーロッパ小品系の映画などでもっと見てみたい気がします。
なお時代背景についてはある程度予備知識がないと本当に混乱して置いてけぼりを食らってしまうかもしれません。
※12/5/31追記
アンリ・ラングロワについては、
こちらは参考画像。
milouさんに提供していただきました。
©milou アルバム「パリの映画館」から |
パリのとある映画館。
後ろから睨んでいるのはアンリ・ラングロワ、もちろん本人ではなく壁面に描かれた絵です。
©milou アルバム「パリの映画館」から |
Grand Action(5 rue des Ecoles)。
http://www.legrandaction.com/
2つのスクリーンには番号ではなく人名が付けられ1つがSalle Henri Langlois。
※20/3/31追記
milouさんから、画像を追加提供していただきました。
コメントをそのまま転載させていただきますと……
(ラングロワの復職が22日)
トリュフォー、ゴダール、シャブロル、ジョヴァンニ、ロメール、ルーシュ、ドニオル=ヴァルクローズなども登壇している。
印字が薄くなり見えにくいのが残念だが…
ということで、『ドリーマーズ』の時代に触れることができる貴重な資料となっています。
転載元の4travelのページではさらに詳しい解説がある他、パリの昔の映画館を画像付きでいろいろ紹介してくださっていて、実に貴重かつ面白い記事となっています。ぜひご覧ください。
4travel > milouchatさんのトラベラーページ 1993年 パリところどころ 3/6 :パリの(昔の)映画館
少しネタばれ的メモ
映画ネタ
映画ネタがいっぱい詰まっているこの映画。
IMDbのこのリストが参考になります。
http://www.imdb.com/title/tt0309987/movieconnections
お役に立つ
3人一緒にお風呂に入る場面はとある国のとあるCMに(おそらく)お役に立っています。
このCMは2005年に作られました。
エンドクレジット
上から下に出てきます。
同じことをしている映画。
(※16/8/21 『THX-1138』追加)
ロケ地
IMDbでは素っ気ないです。
Paris, France
冒頭
マシューはエッフェル塔からシャイヨ宮に向かって歩いています。
当時シャイヨ宮にあったシネマテーク・フランセーズに向かっているという設定。
- Wikipedia日本語 シネマテーク・フランセーズ
- Wikipediaフランス語 Cinémathèque française
- Wikipedia日本語 シャイヨ宮
- Wikipediaフランス語 Palais de Chaillot
マップ↓
※12/5/28追記
©milou アルバム「パリ」から |
ご参考までに、こちらはベルシー街(rue de Bercy)にある現在のシネマテーク・フランセーズ。
画像提供はmilouさん。
(いつもありがとうございます♪)
©2006 milou アルバム「パリ」から |
※12/7/4追記
milouさんから画像を追加提供していただきました。
エッフェル塔から見たシャイヨー宮。
撮影は2006年とのことです。
これはとてもわかりやすいアングルですね。
夜の街(13/6/17追記)
コメント欄でmilouさんから情報寄せていただきました。
0:10頃、3人が階段を降りていくと建物の間からセーヌ川が見えるショットは、Bd. Delessert から南東 R.Bethoven を見たもの。
続いて河岸を歩く時に見える橋はPasserelle Debillyで、恐らく北東側の河岸。
アパルトマン
ちらりと映る1階のブラッスリーは↓
Le Valois
1 Place de Rio de Janeiro, Paris 8E
ホテルへ向かう通り
テオのバイクから降りたマシューが話をしながらホテルに向かう通り。
マシューはRue Malebrancheを東に向かっています。
ホテルはその先のこちら↓
Hotel de Senlis
7 et 9 Rue Malebranche, 75005 Paris
http://www.paris-hotel-senlis.com/
ホテルのサイトには日本語の案内もあって、
ホテルのある通りは昔ながらのパリの面影を残し、毎年いくつかの映画撮影が行われます。
と書かれてあります。 [1]http://paris-hotel-senlis.com/japanese-France-Hotel-Senlis/Hotel01-Hotel-Senlis.htm
※12/5/28追記
この通りは『昼下りの情事』でも登場しています。 → 『昼下りの情事』
美術館の中を駆け回る場面
場所はもちろんルーヴル。
セリフにもあるように、ゴダールの『はなればなれに』から来ています。
よい子は決して真似してはいけません。
※2012/12追記
『はだればなれに』も記事を書きましたので、よろしかったらどうぞ。
→ 『はだればなれに』 Bande à part (1964)
キャンパス(12/5/28追記)
コメント欄でmilouさんから寄せられた情報です。
キャンパスの場面(1:14頃)は、Ecole de Medecine 。
通りに出てくるのはこのあたり。
資料
更新履歴
- 2020/03/31 「作品メモ」にmilouさんの画像を追加
- 2016/08/21 「エンドクレジット」追記 「美術館の中を駆け回る場面」の「12/5/28追記」を削除(場所違いのため)
- 2014/06/09 milouさんの画像をPicasaウェブアルバムに切替
References
コメント
エンドクレジットにあるが書かれていないので1つだけ追加。
それはテオが通っている学校、正門を出て東に向かいます。
Ecole de Medecine (L’Universite Paris Descartes)
15 rue Ecole de Medecine
僕が80年代に定宿にしていた1つ星
Hotel Stella が1つ隣のRue monsieur le prince で
オデオン界隈で映画を見たあと前をよく通りました。
ちなみにHotel Stella の室内は木枠むき出しで床も
ギシギシ鳴る木、何と1748年建造。
いつも僕はシャワーもトイレもない(当時の)6号室を選び
1ヶ月滞在したこともある。言うまでもなくTVも電話も
エレベーターもない。7号室はシャワーのみ8号室はバスタブ付き。
最初にこちらからトイレ・シャワーなしの6号室と指定するので
私より詳しいとマダムが笑っていたが、経営者が替わり改装され
“古さ”を売り物に高くなったので以後は使わなくなった。
それに較べれば Hotel Senlis は2つ星なので立派(?)ですね。
milouさん、遅くなりましたが、コメントの内容や送っていただいた画像、本文に使わせていただきました。いつもありがとうございます♪
80年代のパリですか。雰囲気ありすぎのホテルですね。
「“古さ”を売り物に高くなった」というのがいかにもという感じです。
9分あたりの建物の間からセーヌが見えるのはBd. Delessert から南東 R.Bethoven を見たもの。
続いて河岸を歩く時に見える橋はPasserelle Debilly だが恐らく北東側の河岸だろう。
次に渡る橋も同じ橋に違いないが向こうに見える杭(?)があるような建物が一致しない。
関係ないが最初のセネマテークのシーンでマシューはいつも最前列で見ると言い理由を講釈するが実際には3列目の端(から2番目)に座ってる。2列目の彼女をチラ見するが、確かに彼女を自然に見るには3列目の端が都合いいのだが…
milouさん、毎度ありがとうございます。
追記しておきました。
橋は北側から渡っている感じですね。車が通れないためかSVがないので厳密には確認できませんが。
『ドリーマーズ』久々に引っ張り出して見てしまいました。パリが全面的に舞台となると、やはりあちこちチェックポイントがありそうですね。
そのうち『ミッドナイト・イン・パリ』や『ディーバ』などアップすると思いますので、その時はまたよろしくお願いします~