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『スターシップ・トゥルーパーズ』 Starship Troopers (1997)

スターシップ・トゥルーパーズ [DVD]

宇宙の戦士

作品メモ

『離愁』『禁じられた遊び』『戦争と平和』の後にこれって、同じ「戦争もの」でもベクトル真逆でひんしゅく買いそうですが、先日WOWOWで流れたときにちらっと見て気づいたことがあったのでメモ。
最初に出てくるキャンパスの場面、建物が独特ですが、これ『コンゴ』の社屋として登場したところですね。
詳しくはロケ地のコーナーで書くとして……

宇宙の戦士 (ハヤカワ文庫 SF (230)) ざっくり資料的なことを書いておきますと、原作はロバート・A・ハインラインのSF小説『宇宙の戦士』(1959)で、原題は映画と同じ”Starship Troopers”。
右が現在の文庫版の装幀ですが、私が読んだのはポケットサイズで小口が茶色のハヤカワSFシリーズ。もちろん翻訳は矢野徹さん。
その内容を巡って賛否両論、毀誉褒貶の様々な反応が起こったようですが、今となってはその思想性はあまり論じられることはなく、むしろパワードスーツものWの原点のような位置づけになってしまっているかもしれません。
映画の方も何十年も前のそんな議論などどこ吹く風、戦争一色のスパルタンな未来社会を悪ノリたっぷりに描いていて、いわば原作本を巡るあれこれまでをパロって楽しんでいるようなフシがあります。これはある意味とてもうまいやり方に見えました。監督特有の悪趣味とお下劣ぶりも素敵すぎてマイナス要因にはならず。
この映画が公開されたときは矢野徹さんはまだお元気でいらしたと思いますが、もしご覧になったとしたらどんなふうにお感じになったのか、ふと気になったりしました。

続編が2本作られていますが、2は膝かっくん的な低予算、はるかにスケールダウンして前作とは全然別の密室芸的な趣き。かといって『ピッチブラック』的なぞくぞくするような面白さもなく、ガッカリ度数がかなり高かったのでした。
3は少し息を吹き返し脳天気なノリが復活してそれなりに楽しめますが、今度は宗教がからんでわけわからめ的な展開。見どころというより聞きどころ(あの歌ね)でもっているような感じで、やはり一作目の境地には及ばない出来となっています。

出演は……
主演のジョニー・リコにキャスパー・ヴァン・ディーン。その後微妙作ばかり好んで?出ているのが残念。
恋人カルメン・イバネスに最近どうした?デニース・リチャーズ。
超能力を持つ親友カール・ジェンキンスにニール・パトリック・ハリス。
……とこの3人が仲良しという設定。リアルの世界ではニール・パトリック・ハリスがダントツの出世頭ですね……。

リコに思いを寄せるディジー・フロレスにディナ・メイヤー。
戦友エース・レヴィにジェイク・ビューシイ。
新兵を鍛えるお約束の鬼教官ジム軍曹にクランシー・ブラウン。
戦傷を負った教師ジーン・ラスチャックにマイケル・アイアンサイド。

監督ポール・ヴァーホーヴェン、製作ジョン・デイヴィソン(とアラン・マーシャル)、脚本エド・ニューマイヤー、撮影ヨスト・ヴァカーノ、音楽ベイジル・ポールドゥーリス、視覚効果フィル・ティペット、とまあ『ロボコップ』です。

こちらは予告編。

     

3のエントリーを書くことはないと思いますので、ステキな歌のリンクつけちゃいます。こちらはあくまで3です。

ヴァーホーヴェン組

ヴァーホーヴェン監督の代表的な作品をまとめてみました。
『ロボコップ』あたりからで十分ですよね??

タイトル 製作 脚本 撮影(視覚効果) 音楽
インビジブル
(2000)
マリオン・ローゼンバーグ(EP)
アラン・マーシャル
ダグラス・ウィック
アンドリュー・W・マーロウ J・ヴァカーノ ジェリー・ゴールドスミス
スターシップ・トゥルーパーズ
(1997)
ジョン・デイヴィソン
アラン・マーシャル
エド・ニューマイヤー J・ヴァカーノ
(フィル・ティペット)
ベイジル・ポールドゥリス
ショーガール
(1995)
マリオ・カサール(EP)
チャールズ・エヴァンス
アラン・マーシャル
ジョー・エスターハス J・ヴァカーノ  デヴィッド・A・スチュワート
氷の微笑
(1992)
マリオ・カサール(EP)
アラン・マーシャル
ジョー・エスターハス ヤン・デ・ボン ジェリー・ゴールドスミス
トータル・リコール
(1990)
マリオ・カサール(EP)
バズ・フェイトシャンズ
ロナルド・シャセット
ロナルド・シャセット
ダン・オバノン
ゲイリー・ゴールドマン
J・ヴァカーノ ジェリー・ゴールドスミス 
ロボコップ
(1987)
ジョン・デイヴィソン(EP)
アーン・シュミット
エドワード・ニューマイヤー
マイケル・マイナー
J・ヴァカーノ
(フィル・ティペット)
ベイジル・ポールドゥリス

ロケ地

スタジオ+VFXのかたまりのような印象がありますが、IMDbを見るとけっこうロケ地が記載されています。

Agoura Hills, California, USA (Johnny Rico’s house)
Badlands National Park, Interior, South Dakota, USA
Baldwin Park, California, USA (Kaiser Permanente Medical Center/Hospital)
California Institute of Technology – 1200 E. California Boulevard, Pasadena, California, USA
Downtown, Los Angeles, California, USA
Fountain Valley, California, USA
Hell’s Half Acre – Route 20, Powder River, Wyoming, USA
Interior, South Dakota, USA
Kadoka, South Dakota, USA
Long Beach, California, USA
Los Angeles Convention Center – 1201 S. Figueroa Street, Downtown, Los Angeles, California, USA (space port)
Los Angeles, California, USA
Mile Square Regional Park – 16801 Euclid Street, Fountain Valley, California, USA
Pasadena, California, USA
Powder River, Wyoming, USA
Sony Pictures Studios – 10202 W. Washington Blvd., Culver City, California, USA (studio) South Dakota, USA
The Pyramid – 1250 Bellflower Boulevard, California State University Long Beach – 1250 N. Bellflower Boulevard, Long Beach, California, USA

キャンパス

前述のように、『コンゴ』に出てきたトラビコム社の社屋。

『コンゴ』のエントリーを書いたときにはIMDbにはロケ地の記載がありませんでしたが、今見たら、

Kaiser Permanente Medical Center/Hospital, Baldwin Park, California, USA

がしっかり追加されていました。 → IMDb > Filming locaions for “Congo”
気になったのでWayback Machineで過去の内容を見てみたら、 私がチェックしたときよりさらに記載数が少ないです。
ということはIMDbのデータは最初に製作会社が提供した資料をぽんと載せてそれきりなのではなく、随時更新されているのですね。Wikiみたいなシステムなのでしょうか??
最初にチェックして資料がなかったからといって、あきらめずに何年後かに見返してみると良いかもしれませんね。

話を戻すと、キャンパスは『コンゴ』のトラビコム社の社屋、つまり、

Kaiser Permanente Medical Center/Hospital, Baldwin Park, California, USA

宇宙港

Los Angeles Convention CenterW
http://www.lacclink.com/

クレンダス(Klendathu)星

群れでやってくるやつらの母星。

Hell’s Half Acre W
Route 20, Powder River, Wyoming, USA

資料

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