『個人教授』 La leçon particulière (1968)

個人教授 [DVD]

新・学生たちの道

作品メモ

ずっとフランソワーズ・アルヌールの作品を続けてきましたが、ちょっと割り込み。
ひとつ前のエントリー『学生たちの道』やその前作『お嬢さん、お手やわらかに!』でアラン・ドロンをプッシュしたミシェル・ボワロン監督が、9年後、今度はルノー・ベルレーを押しまくる青春映画。

彼が演じるのは名門高校に通う青年オリヴィエ。偶然知りあった年上の美しい人に憧れて、やがて熱烈に愛し合うという絵に描いたような「年上の女性もの」映画。
きっとこの映画で彼の虜になった女性も多いことでしょう。
リアルタイムでは見ていませんが、日本映画にも出ていたぐらいですから、日本での人気も相当なものだったと思われます。
もちろんいつしかその姿も見かけなくなるわけですが、そう考えるとあらためてアラン・ドロンの保ちの良さといいますか、息の長さが目を惹きますね。

その連れだったナタリー・ドロンがルノー・ベルレーのお相手となる年上の人。
彼女もこの映画で人気急上昇、「ドロンの妻」から「ナタリー・ドロン」として自立、そのためか翌年ドロンと別れることにもなりますが、離婚後も「・ドロン」を名乗り続けていました。
こののれん代、へたな慰謝料より資産価値ありそうです。

原題は英語ならきっと”The Lesson Particular”ですね。
実際のアメリカでのタイトルは”Tender Moment”のようです。

邦題も意味ありげでうまくつけたものだと思いますが、大量のドジョウも呼び寄せました。
「個人教授」だけでも、『続・個人教授』や『新・個人教授』。
さらには個人授業、課外授業、課外教授……
それぞれ新や続がついたりして増殖を続け、もうどれだけ皆さん学習好きなのかと感心してしまうほど。
このうち多少は関係あるかと思えるのは『新・個人教授』(’73)で、ナタリー・ドロンが出て『個人教授』以上に体を張っていました(汗)。もちろん続編でも何でもありません。

監督ミシェル・ボワロン、撮影ジャン・マルク・リペール、音楽フランシス・レイ。
ストーリーは全然覚えていなくても、この曲は別。

 
 
 
これを聴いちゃうと『さらば夏の日』も見たくなりますが、こちらはDVDとか再発売しないんでしょうかね~

ロケ地

IMDbでは、

Région parisienne, France
Avoriaz, Morzine, France
Paris, France

学校

いかにも歴史ある名門校的たたずまい。
冒頭俯瞰でいきなり登場する他、何度か登場します。
外観でわかる人はすぐにわかるでしょうし、入口周辺でのショットでは学校名もはっきり写されますし、次の項目の場面でどのあたりにあるかもわかってしまうので、マップでも示してしまいますと……

Lycée Henri-IV(リセ・アンリ4世)W

バイク置き場

長い鉄柵の前。
こちらも映画で何度か登場します。
鉄柵の向こうには重厚な建物の一部が見えますが、これはパンテオン。
バイク置き場はその北東側。ちゃんと校内に駐めましょう。

タイトルバック

黄色いスーパーカー(死語?)は、ランボルギーニ・ミウラ。

この他登場するクルマについては、例によって驚異のサイトIMCDbをご覧ください。

バイクのコースを見てみると、学校から自宅までリアルに移動しているようです。
以下わかる範囲で辿ってみました。

抜かれるところ

ランボルギーニが速すぎて不明。
おそらく次の項目とほぼ同じ位置。

PRODIS presente

とクレジットが出るのはこのあたり。

信号待ちその1

追いついたところで、タイトルが出ます。
フランス学士院の真ん前。

信号待ちその2

カルーゼル橋を渡った北側のたもと。

正面にカルーゼル広場に続くアーチ。

カルーゼル広場

アーチをくぐってカルーゼル広場へ。

From Wikimedia Commons (pubic domain)

ピラミッドができる前は円ではなく長い楕円の形をしていて、まっすぐ進めたようですね。
この画像は1900年ということでちと古すぎますが、位置関係は同じかと。

渋滞にはまったランボルギーニを追い抜くのはこのあたり。

そして、こちらから出て行きます。

私ランボルギーニは持っていませんし、かなり温厚な方だと思いますが、こういうことされたら相手が子供でもきっとムカツクと思います。

ジャンヌ・ダルク像

自宅に戻ってくるときに前を通ります。

©2006 milou アルバム「パリ」から

milouさんから画像と場所の情報を提供していただきました。
(いつもありがとうございます♪)

撮影は2006年1月とのことです。

学生たちが遊んでいたカフェ

※2014/07/20追加。

0:10頃。
学生たちが遊んでいたカフェ。
コメント欄でmilouさんに情報提供していただきました。これはよくぞ見つけられました、すごいです 🙂

マップではこちら。現在はホテルとなっています。

©1993 milou アルバム「パリ」から

milouさんから画像も提供していただきました。
撮影は93年9月とのことです。

確かに映画と扉が同じですね。
貴重な画像と情報ありがとうございました♪

※14/7/27追記

©1998 milou アルバム「パリ」から

milouさんから画像を追加提供していただきました。
Polly Maggoo 入口。
撮影は1998年1月ですね。

©1998 milou アルバム「パリ」から

確かに映画と同じドア 🙂

©1998 milou アルバム「パリ」から

店内。ポスターも貼ってあります。

フレデリクとの出会い

0:11。
エンコした彼女を助けるところ。
調査中。

免許持ってるのかと思ったら、やっぱり……

白バイ警官に停められて

0:14。
コンコルド広場、オベリスクの東側。

©2006 milouアルバム「パリ」から

ランボルギーニが走り去るときにこの噴水と背景の建物が写ります。
milouさんに以前提供していただいた画像。
撮影は2006年とのことです。
(いつもありがとうございます♪)

フレデリクの住まいへ

トゥールネル橋 (Pont de la Tournelle)Wからやってきます。

ブティック

0:26。
スーツを買ったrenoma。

カフェ

3人で入ったカフェ。
不明。

2人乗り

0:30。
ヘルメット無し、横座りの2人乗り。
乗った場所は調査中。
近くのカフェのお客さんがみんな見てますね。

※14/7/15追記
milouさんから情報を提供していただきました。
噴水と背景のカフェはこちらです(カフェは噴水の北側)。

©2000 milou アルバム「パリ」から

こちらは参考画像となりますが、milouさんご提供によるもの。
「カフェの並びにあるPl. Edmond Rostan の、その名もRostan というカフェ」。
撮影は2000年2月とのことです。

オリヴィエ親子と出会った店

※14/7/15追記
こちらもmilouさんから情報提供していただきました。

背景にサン・ジェルマン・デ・プレが見えるということで、お店は現SWAROVSKIのこちら。

©1986 milou アルバム「パリ」から

サン・ジェルマン・デ・プレと、milouさんがコメント欄で書かれている店の前のオブジェ。
画像提供ももちろんmilouさん。
撮影は86年7月とのことです。

駅名標示をなんとか読み取るとこちらの駅。

Gare de Saint-Gervais-les-Bains-Le FayetW

いろいろな画像を見ても映画とほぼ一致していますので、おそらくこちらで正解。
オリヴィエは西側からやってくる列車を待っています。

スキー場のホテル

字幕では「ドゥロモンホテル」。面白い外観ですね。
セリフの他看板も写していて、タイアップ感たっぷり。

Hôtel des Dromonts

フォンタナがオリヴィエに彼女を託すところ

1:13。
ランボルギーニを止めた街角。
調査中。

※14/7/15追記
milouさんから情報提供していただきました。
場所はずばりこちら。

©1990 milou アルバム「パリ」から

※2014/07/20追記
milouさんに画像も提供していただきました。
(ありがとうございます♪)
Rue August Comte (門の中)から北方向、突き当たりに見えるのがリュクサンブール宮殿。
撮影は1990年9月とのことです。

ホテル

1:14。
フレデリクが泊まっていたところ。ノートルダム寺院がそばに見えるホテル。
出入りするショットではっきりホテル名が写ります。

Hotel Esmeralda
4 rue Saint Julien Le Pauvre, 75005 Paris
http://www.hotel-esmeralda.fr/

©1986 milou アルバム「世界の猫」から

こちらはmilouさんから提供していただいた貴重な一枚。
撮影は1986年7月とのことです。
(いつもありがとうございます♪)

猫が写っているのがまた良いですね 🙂

©1977 milou アルバム「ホテル」から

※14/7/15追記
ホテルの外観画像も提供していただいていました。
フレデリクの部屋は2階で「4」番地の上。
撮影は1977年7月とのことです。

ロケ地マップ

※2014/07/16追加。


より大きな地図で 個人教授 を表示

renomaのショップだけ離れたところにあります。
帰宅コースも描いてみました。青はGoogle推奨ルート、赤は映画のコース(推定)。

資料

関連記事

フランシス・レイ関連作

更新履歴

  • 2014/07/27 「学生たちが遊んでいたカフェ」milouさんの画像を追加
  • 2014/07/20 「学生たちが遊んでいたカフェ」追加。「フォンタナがオリヴィエに彼女を託すところ」追記。
  • 2014/07/16 「ロケ地マップ」追加
  • 2014/07/15 「2人乗り」「オリヴィエ親子と出会った店」「フォンタナがオリヴィエに彼女を託すところ」追加。「ホテル」milouさんの画像を追加。「信号待ちその1」SV追加。

『個人教授』 La leçon particulière (1968)” への8件のコメント

  1. 確かに学校からの帰り道もそうだが何度もある走行場面はかなり現実的ルートを走っているようで時間を掛ければ相当判別できると思われる。
    まずGoogle Map で学校からの帰りの推奨ルートを調べると
    Rue Cujas を東に行きBd.Saint-Michelで右折、Pl.Saint-Michelで左折してセーヌ沿いに走り Pont Carrousel ではなく1つ先の Pont Royal を渡ってジャンヌ・ダルク像に到着。2.9キロ7~13分です。映画のように Pont Carrousel を渡れば 3.0キロ8~13分。
    しかし(一時僕もよく乗ったが)Pont Carrousel は24,27,39,48,95番と5系統の路線バスが走り、しかもそれらはサン・ラザール、北、東、モンパルナスと主要駅を結ぶ路線なので本数も多いし景色はいいが渋滞の可能性が高い。一方 Pont Royal は68,69番のバスだけでクリシー広場シャン・ド・マルス間、及び20区外南郊行きなの本数も少なく混まないはず。Google Map がそこまで考慮しているなら立派なものだが推奨ルートが正解だろう。それはともかく、

    ☆学校を出てCujas を東の次のカットではすでに右手にブキニストが見えるので Quai des Grands Augustin に入っているが左折して後ろを振り返るバックは当然Pl.Saint-Michel の交差点でバックの建物群もSVと一致する。

    高速パンでランボルギーニが抜き去るのは記載どうりの場所。バックにはノートルダムが見え手前の建物と重なっているのでタイトル Prodis の場所は Quai des Grands Augustin の35~51番地あたり。右側に駐車している車の列が切れないので間に橋はなくポン・ヌフの手前。抜き去ったあとのランボルギーニのバックの建物は屋根の上部がほぼ平らなのでルーブルの東端で矛盾しない。ちなみにBd.Saint-Jacques を通らないのは逆向き一方通行だから。

    ☆信号待ちその1はフランス学士院前で正解だが記載のSVは東向きで方向が逆というべき。前に見えるのは学士院の右翼で停車位置左横の信号(横断舗道)は現在は20メートルほど先に移っている。バイクで追いついたヴェルレーのバックでも、見える2つの丸窓が十字格子(?)でその左が角なので右翼だと断定できる。

    ☆サン・ルイ島のフレデリック(フォンタナ)の家は画面からすぐ判定できる。サン・ルイ島はパリ発祥の場所なので由緒ある建物が非常に多く白い銘板の付いた建物ばかりだが彼女の家は特に何もないようだ。航空写真で空から見ると中庭から管理人の部屋などの構成がよく分かる。ちなみに部屋は6階だというが画面では、まるでドアを開けて階段を上がった2階のようにも見えるが、もちろん玄関ではなく階段(当然エレベーターはない)からのドアだが部屋の中にも階段があり複雑な構造のようだ。

    ☆カフェの3人のあと2人乗りで彼女を送るとき噴水が見える。場所は学校にも近いリュクサンブール公園東のPl.Edmond Rostand で噴水はパンテオン側からみた部分がはっきり見える。バイクを駐めていたバックに扉が見えるが左側壁の形などから2番地の扉でカットは連続しないが横断はしないのでカフェは(僕の根城だった)R.Monsieur-le-Prince との角、現Le Luxembourg だろう。ガラス張りの外に噴水は見えないがSVでも同じ形の信号機が確認できるので座っていた場所は店の東南角の斜めになった部分のはず。
    そのあとの経路は判別できないがラストはQuai de la Tournelle を東から来て右折してトゥルネル橋を渡っている。パリは当然一方通行だらけだが経路を推測すると噴水を一周してBd.St.Michelを北上しBd.St.Germain を右折、Rue des Fosses Saint-Bernard で左折して橋を渡る(なお現在橋は南行き一方通行だがSVを見ると白い線で橋の終わり近くに映画のように北行きで右折可の矢印が残っている)。
    まだまだ見つけられそうだが長くなるので、まずはここまで…

  2. ☆フォンタナがオリヴィエに彼女を託すところ。
    止まった車のバックに見える公園の長い緑のプロムナードと言えば、すぐ植物園とリュクサンブールを連想する。正解は後者でR.Auguste Comte から南、Port-Royal 方面を見たもの。止まる直前の白いワーゲン向かいの建物はR.Auguste Comte とAv.de L’Observatoire(東側) 角のもの。

  3. 31分頃、フレデリックが1人でウィンドショッピングを
    しているバックにサン・ジェルマン・デ・プレ教会が見える。
    カメラは店の中から北方向 R.Bonaparte を映すので店は現SWAROVSKI だろう。なお、この店の前には奇妙なオブジェ(噴水らしい)がある。

  4. ウィンドショッピングじゃなく入りますね。つまりオリヴィエ親子と出会う店そのものでした

  5. milouさん、おはようございます。
    情報ありがとうございます
    数が多いので、SVなどで確認しながら少しずつ追加していきますね。
    Googleの推奨ルートって、ウケてしまいました 🙂

    ルートもそうですが、カメラワークとかアングルとかもう少し簡単にマップに記録できるツールがあると、うちみたいなサイトには便利ですよね。実際に現地に行ったときも、記事本文は見なくてもそのマップを見ればOKみたいな感じで。

  6. milouさん、追加の画像もありがとうございました!
    今朝時間があったのでマップも作ってみました。Googleの推奨ルートもインポートできることがわかり、さっそく活用してみました。

  7. 10分ぐらいにオリヴィエがカフェでトランプをやっている。オリヴィエのバックに『ポリー・マグーお前は誰だ(66)』のポスターが少なくとも2枚貼ってある。2枚も貼るのは変だなと思ったら、まさにそのカフェがPolly Maggoo [11 Rue Saint-Jacques] で主演女優の店。実は僕も一度入った事があるのだ僕が撮った写真と映画で友人が入ってくるとき見えるドアが同一であることが確認できた。
    ただし、建物自体が改装され現在はホテルHenri IV になっているが同名の店は立派になり少しセーヌ寄りに移転し表にはポスターと同じ立派な彼女の顔がタイルで描かれている。

  8. milouさん、コメントと画像ありがとうございました。
    これはよくぞ突き止められましたね。
    手持ちのぼそぼそ画質でも店内のポスターは確認できました。そこからの推理と証拠固め?はお見事です。
    このネタ、IMDbのTriviaに採用されても良いぐらいですね 🙂

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