『2300年未来への旅』 Logan’s Run (1976)

2300年未来への旅 [DVD]

作品メモ

『ジャンボ墜落/ザ・サバイバー』『美しき冒険旅行』と続けてきたので、そのノリでジェニー・アガター出演作をもう一本。(当サイトのジェニー・アガター関連作は → こちら)。

節操も臆面もない邦題ですが、確かテアトル東京で『2001年宇宙の旅』のリバイバルが決まった頃だか、気運が高まっていた頃だか、そんな時期だったように覚えています(ここらへん記憶違いだったらごめんなさい)。
で、まあ同じMGMだし、ということでどさくさ紛れにこんな邦題を付けちゃったのではないでしょうか。

お話は……
はるか未来、環境汚染のため人類はドーム都市「シティ」に住み、徹底した管理のもとに繁栄を続けています。
システムを維持するために人口増加は御法度。
30歳になると儀式が行われ、みんなが見守る前で宙に浮かんで消えてしまいます。
文字通り消されているわけですが、見ている方は生まれ変わりの儀式だと信じているので、私にも早くお迎えが来て欲しい、とうっとりするわけです。
ということでその町にはお年寄りどころか中年すら居ません。

それに疑問を抱き逃げようとする不届きものが中にはいるわけですが、彼らを始末するのが「サンドマン」という職業。
主人公はそのサンドマン。
逃亡者達がドームの外の「サンクチュアリ」という場所に隠れているという噂があり、それを破壊するという特命を受けます。逃亡者を手助けしているらしい女性に近づき目的を果たそうとするのですが、事態は一転、今度は自分が追われる立場になり……
……というお話。

『ロングラン』の「ラン」は走ることですが、『ローガンズ・ラン』は逃げる方の「ラン」なのでした。

まあ出来映えは多くの大作系SF映画の例にもれず、ちょっと微妙だったでしょうか。
でも完璧なSF映画などこの世には存在せず、良くも悪くも脳内補完する能力が自然に身についていたので、それなりに楽しんだ記憶があります。

70年代前半には『赤ちゃんよ永遠に』や『ソイレント・グリーン』といった映画があり、人口爆発や環境破壊、資源枯渇といった問題に対する危機感がかなりリアルに投影されていましたが、比べてしまえば『2300年未来への旅』はかなりお気楽な内容で、深刻でないぶん無責任に楽しめるかもしれません。

特にこの映画でジェニー・アガターのファンになった方も多かったのではないでしょうか?
そのままでも十分魅力的なのに、この映画でもサービス精神を発揮してくれていて、それはそれでありがたいのですが、特に必然性のあるシーンということもなく、SF映画における微妙なサービスカットとして、『スペース・サタン』のファラ・フォーセット・メジャーズや『さよならジュピター』の三浦友和さんの仲間入りを果たしているような気もします。

キャスト、スタッフ

主人公のサンドマン、ローガン(Logan)にマイケル・ヨーク。
その同僚フランシス(Francis)にリチャード・ジョーダン。
ヒロイン、ジェシカ(Jessica)にジェニー・アガター。
整形外科医ドック(Doc)にマイケル・アンダーソン・ジュニア。
その助手ホリー(Holly)にファラ・フォーセット。
老人役にピーター・ユスティノフ。彼が語る「ネコの三つの名前」のくだりはT.S.エリオットの”Old Possum’s Book of Practica Cats”から。ミュージカル『キャッツ』の原作です。

監督マイケル・アンダーソン。
原作ウィリアム・F・ノーラン、ジョージ・クレイトン・ジョンソン。原題の直訳『ローガンの逃亡』というタイトルで、角川文庫から映画化より前に出ていました。
撮影アーネスト・ラズロ、特撮L・B・アボットとベテランが頑張っています。
音楽ジェリー・ゴールドスミス。

後半大活躍するマットペインティングは『未知との遭遇』『ブレードランナー』マシュー・ユーリシッチ(Matthew Yuricich) W。  

TVシリーズ

その後テレビシーズも作られ、日本でも放送されました。
タイトル忘れてしまいましたが、allcinemaによると『未知への逃亡者/ローガンズ・ラン』だったみたいです。

何回か見ましたが、映画と較べるとビジュアルがどうしても今いちで、そのうち見るのをやめてしまったと思います(『宇宙空母ギャラクティカ』もそうだったような……)。
今年アメリカで35年ぶりにDVD化されたようですので、ご興味がおありの方はどうぞ。

ロケ地

IMDbでは、

Dallas, Texas, USA
Fort Worth, Texas, USA
Hulen Mall – 4800 S. Hulen Street, Fort Worth, Texas, USA
Houston, Texas, USA
Burton Park Building – 8700 Stemmons Freeway, Dallas, Texas, USA (23rd Century Apartment Building)
Dallas Market Center – 2100 Stemmons Freeway, Dallas, Texas, USA (Interior city scenes, main interior courtyard)
First National Bank Building – 1401 Elm Street, Dallas, Texas, USA (exteriors)
Health Center, Arlington, Texas, USA (Sandman Gymnasium)
Hyatt Regency Hotel – 1200 Louisiana Avenue, Houston, Texas, USA (interiors)
Malibu Creek State Park – 1925 Las Virgenes Road, Calabasas, California, USA
(swim taken by Jessica 6 and Logan after escaping the city)
Metro-Goldwyn-Mayer Studios – 10202 W. Washington Blvd., Culver City, California, USA (studio)
Oz Club, Dallas, Texas, USA (Love Shop sequences)
Sewage Disposal Plant, El Segundo, California, USA (underground escape sequences)
Water Gardens – Houston & W. Lancaster Streets, Fort Worth, Texas, USA
Zale Jewelry Headquarters – 900 W. Walnut Lane, Irving, Texas, USA (Sandman Headquarters exteriors)

ということで、ほとんどテキサス州での撮影。

吹き抜けホール

吹き抜けホールなどが撮影されたのはこちら。

Dallas Market CenterW
2100 Stemmons Freeway, Dallas, Texas, USA

残念ながら、撮影に使われた建物は2006年に取り壊されているようです。
マップではここ。

サンドマン本部

ビル全体と入口付近が写るサンドマン本部は、IMDbでは”Zale Jewelry Headquarters”となっていますが、現在はExxon Mobil所有となっています。


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地下の施設

Sewage Disposal Plant, El Segundo, California, USA (underground escape sequences)

水浴

ジェニー・アガター、5年ぶりの水浴シーンは、テキサスではなくマリブクリーク州立公園。

Malibu Creek State Park – 1925 Las Virgenes Road, Calabasas, California, USA

取水装置

シティに戻るところ。
なんと呼べばいいのかわかりませんが、海水を取り込んでエネルギーに変える装置という設定のようです。

撮影場所はこちら。

Fort Worth Water GardensW
Houston & W. Lancaster Streets, Fort Worth, Texas, USA


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IMDbのtriviaによると、2004年に水の事故があり、水深を浅くしたとのこと。
今では映画のように飛び込むことはできません。

資料

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