『水の中の小さな太陽』 Un peu de soleil dans l’eau froide (1971)

映画パンフレット 「水の中の小さな太陽」監督ジャック・ドレー 出演クローディーヌ・オージェ

ミシェル・ルグラン ヘビーローテーション

作品メモ

『ラ・カリファ』『離愁』『夕なぎ』『恋ひとすじに』『太陽が知っている』と見てきて、もう少しロミー・シュナイダー出演作を続けようかと思いましたが、ちょっと寄り道。

2つ前のエントリー『恋ひとすじに』でクローディーヌ・オージェの名前を発見、1つ前のエントリー『太陽が知っている』でジャック・ドレー監督とミシェル・ルグランの名前。

ということで、この映画。

原作はサガンの『冷たい水の中の小さな太陽』。フランス語原題は映画も本も同じです。
映画の邦題は「冷たい」がとれて『水の中の小さな太陽』となり、ビデオ化の際に『悲しみよこんにちはII 水の中の小さな太陽』となりましたが、『悲しみよこんにちは』の続編でもなんでもありません。
テレビで見たときのタイトルは確か『水の中の小さな太陽』のママで、個人的にもこちらの方になじんでいるためエントリーのタイトルもこれにしています。

ちなみに、「冷たい水の中の小さな太陽」という表現はポール・エリュアール(Paul Éluard)の詩から。
ビデオの字幕ではこんな感じですが、小説の扉ではもう少し引用が長いです。

Et je la vois et je la perds et je subis
ma douleur, comme un peu de soleil dans l’eau froide.
(僕は彼女を発見し、そして見失う、僕はその苦しみを受け入れる “水の中の小さな太陽”のように)

映画の内容は、セレブな人妻とちょっと若い恋人がひたすらメロするメロメロのメロドラマです。
体調を崩した新聞記者ジルは、同棲している恋人ともぎくしゃくし始め、療養のためリモージュの姉夫婦のところに身を寄せることになります。
そこで知りあったのは地元の名士シルヴネール家の美しき夫人ナタリー。2人はたちまち深い仲となり、パリに戻ったジルは恋人に別れを告げます。
再びリモージュに向かったジルは思い切って彼女をパリに呼びよせることに。
2人だけの幸せな日々は永遠に続くかに思えたのですが……といったお話。

どうも男性のキャラが今いちと言いますか、病んでいたことをさっ引いてもあまり感情移入できるタイプではなく、見ていてイラっとくることもしばしば。
美しきヒロインはもちろん、別れることになる恋人だって何が不満なんだかついぞわからず。私ならどっちもOKなんですけど。
「こんな素敵な女性なのに、男って愚かだね~」という感想が浮かんでくる点では、アヌーク・エーメ主演の『約束』とかぶるところがあるかもしれませんね。

主人公ジルにマルク・ポレル。
彼が恋するナタリー・シルヴネールにかつてボンド・ガールだったクローディーヌ・オージェ。
ジルの元恋人エロイーズにこの後ボンド・ガールになるバーバラ・バック。
ナタリーの弟ピエールに若き日のジェラール・ドパルデュー。ほとんど映画デビュー作といっていいほどの初期状態で、現在のように巨体化した姿からは想像できない、いかにもフランスの好青年といったルックスです。

製作ジェラール・ベイトウ、製作総指揮ルネ・ピニェア、監督ジャック・ドレー、撮影ジャン・バダル、音楽ミシェル・ルグラン。

手元にあるのはVHSレンタル落ちですが、日本ではDVDは出ていませんし、今から日本語字幕付きソフトを探すのは難しいかもしれません。
アメリカ盤DVDは入手可能のようですので、リージョンコードの壁がなければそちらを購入されるのが早いでしょう。

英題は” A Few Hours of Sunlight”。

サントラ

音楽はミシェル・ルグラン。
テレビで見て気に入ってしまい、当時サントラLPまで買ってしまった記憶があります。
A面B面とも甘美なテーマがくどいほど繰り返されるヘビーローテーション。もちろん映画全編にわたって流れます。
テーマ曲”DIS-MOI”は歌詞がサガン。ミシェル・ルグラン自身が歌っていて「愛のささやき」という邦題もついています。

太陽が知っている オリジナル・サウンドトラック Youなんとかにもアップされているかもしれませんが、実は前のエントリー『太陽が知っている』に貼り付けておいたサントラCDに、この『水の中の小さな太陽』も一部収録されています。今から入手するとなるとこの盤が良いかもしれません。

日本盤はすでに廃盤のようですが、アメリカAmazonを見ると在庫があるみたいです(2012/5/18現在)。

こちらは、ナナ・ムスクーリのカバー

   

いや~ナナ・ムスクーリ、なつかしいですね~
はじめてアンジェラ・アキさんを見たときナナ・ムスクーリだと思ってしまったのは内緒 😉
 

ロケ地

IMDbではこれだけ。

Limoges, Haute-Vienne, France
Paris, France

設定はフランス中部のリモージュWとパリで、実際の撮影も同じ。
ほとんど手懸かりらしい場面がないので、ネタは少ないです、すみません。

姉夫婦の住まい

リモージュ郊外の田園風景の中、池のほとりにたたずむ雰囲気たっぷりの邸宅。
IMDbのトリビアに情報がありました。
当時はわかりませんが、現在はこちらの貸別荘となっています。

Le Palland
Le Palland, Moissannes, St Leonard de noblat, Limoges (87400)
http://lepalland.99k.org/

リモージュに長期滞在するなら、こちらでいかがでしょう? 🙂

資料

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