『少年』 (1969)

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わたしはアンドロメダ星雲から
地球を救うためにやってきた宇宙人だ

作品メモ

一つ前のエントリー『いつかどこかで』に続けてもうひとつ割り込み。
最近『旅の重さ』『愛と希望の街』のコメント欄でこの映画のタイトルがあげられたため、急遽アップ致します。 このあとホントにタヴィアーニ兄弟かシチリアを舞台にした映画に戻る予定……

子供を使った当たり屋夫婦という実在した事件を描いた大島渚監督の代表作。

当たり屋と言えば、何年か前、ドライブレコーダーに記録された某国の碰瓷(pèng cí 当たり屋)の珍妙な動画がネットに次々アップされ、まるでコントのような動きに思わず笑ってしまいましたが、こちらはなにせ子供を使っているのですから全然笑い事ではありません。
いくら荒ぶる昭和の時代とはいえ、事件が明るみになった時の衝撃はなかなかのものだったと思われますが、それをいかにも大島監督らしい知性と感性で再構成して見せています。
社会派ドラマではありますが、モノトーンの映像とカラーを組み合わせたり、小津監督の赤いアイテムのように随所に日の丸を配置するなど、映像だけでも見応えたっぷり。監督の個性がしっかり出ています。
同じように実話をもとにした是枝監督の『誰も知らない』あたりと比べると、面白いかもしれませんね。

監督大島渚、脚本田村孟、撮影吉岡康弘・仙元誠三、音楽林光。
日本アートシアターギルドと大島監督の独立プロ創造社の提携作品。

キャスト

「父」の渡辺文雄さんと「母」の小山明子さんは実に好演。
小山さんはこうして見ると、大島監督とお似合いのお二人だったのだなあと改めて感じます。最近とりあげてきた、新藤兼人監督と乙羽信子さん、篠田正浩監督と岩下志麻さんと同様、映画人同士の理想のご夫婦でしょうか。
また渡辺さんはこの役のように「一見ふつうのおじさん、実は狂気にも似た黒々としたエネルギーを貯めていて……」的なキャラを演じると本当に生き生きとしますね。

「少年」の阿部哲夫さんも好演ですが、映画出演はこれ1本。
『愛と希望の街』のコメント欄でBill McCrearyさんから情報を寄せていただきましたが、今年公の場に姿を現わされたとのこと。
Bill McCrearyさんご自身のブログ記事の他、映画サイトの記事もご紹介いただきましたので、ぜひ御覧ください。

「少年」の弟(異母弟)の「チビ」に木下剛志さん。
「アンドロメダ星人」と言おうとして「あんじょろめら」となるのがたまらなく愛おしいです。
そういえばこの方はその後どうされたのでしょう?? どこかで読んだ記憶もあるのですが、すっかり忘れています。

▼21/6/13 追記
コメント欄でBill McCrearyさんからキャスト情報を寄せていただきました。
貴重な情報ですね。
ありがとうございました 😃

Bill McCrearyさん (コメント欄 2021年6月10日 23:16)
この映画が公開された時に発行された『アートシアター69 少年』が手元にありまして、いろいろ情報が書かれています。キャストも、映画では父、母、少年、チビしか出ていませんが、映画で台詞のある人はみな掲載されていますので、これも現在では非常に興味深いですね。

ウェイトレスさんが、まさに土電会館デパート勤務と記されていますので、それで間違いなさそうです。
(略)
駅員は、城崎駅で実際に勤務していた国鉄職員ですので、少なくともそこの部分は、城崎駅かと思われます。
ほかにも旅館の女将や女中さんは、本物の人ですし、北九州や小樽の子どもは地元の子どもたちだし、大島監督の学友や助監督、撮影監督、録音などのスタッフの方々が参加しているし、高崎の医者は当時国立高崎病院で外科医長をやっていた小山明子の兄だったり、倉敷の医者や城崎の芸者なども本物だったり、すごい態勢です。
松江の運転手が撮影の仙元氏、護送の刑事が録音の西崎氏、高崎の運転手が、助監督で『絞死刑』の尹隆道氏です。
(略)
(木下剛志さんは)スタッフ(進行)の木下俊美氏の息子さんで、山田洋次監督の『家族』にも出演しています。たぶん山田監督がライバルの大島監督に影響を受けて、それで木下さんを起用したのかも・・・と勝手に考えています。素人俳優を使ったあたりも意識しているのだと思います。数年前、木下俊美様と連絡を取ることができました。

ロケ地

日本映画では珍しく、IMDbにリストがありました。

Akita, Japan
Ehime, Japan
Fukui, Japan
Hokkaido, Japan
Hyogo, Japan
Kitakyûshû City, Fukuoka, Japan
Kochi, Japan
Kurashiki, Okayama, Japan
Takasaki, Gunma, Japan
Yamagata, Japan

役に立つんだか立たないんだか微妙なところですが……
他に、日本語版Wikipediaでも都市名がずらりと列記されています。
でも映像をじっくり見ればだいたい把握できそうでしたので、今回は参考資料一切なしでチャレンジ 😊

例によって、ウェブマップを頼りに画面とにらめっこでチェックしています。
間違えていたらごめんなさい。誤りのご指摘大歓迎です。

クレジットでは城崎温泉の名前だけがありますが、IMDbやWikipediaのリストを見るまでもなく、全国各地を巡るロードムービーとなっています。
こういう映画は次々移動するので撮影場所を探すのがとても楽しいですが、目が疲れてきたのでこのあたりでいったんアップ。
けっこう網羅したつもりですが、きっと漏れも色々あると思います。
どうぞコメント欄でご遠慮無く突っ込んでください。

高知県

OP街道

0:01
少年がカメラに向かって歩いてくる交通量の多い街道。
日差しは右からなので、道路は東西、あるいは通勤時間帯と考えれば北に延びているように見えます。
路面電車が走っていることと背景の山の稜線を合わせると、マップで「桟橋通り」とあるあたりではないかと思うのですが、いかがでしょう?

▼21/6/13 追記
コメント欄でイノシシさんと高岡タケシさんから情報を寄せていただきました。
改めて映像とマップを参照してみましたが、桟橋通りは間違いですね。テキトー書いてすみません 😓
旭町1丁目~2丁目の直線部分が正解と思われますが、みなさんおっしゃるとおり、石屋さんが見つかれば決定的でしょうか。

とりあえずマップは、

イノシシさん (コメント欄 2021年6月9日 21:15)
桟橋通りは恐らくこの時代でも道幅が今と変わらないぐらい広かったと思います。
映画に登場するのはもっと道幅が狭く、電柱も居並んでいますので、恐らく私の見立てでは旭町1丁目辺りと思うのですが、確証はありません。
この辺はこの20年で大きく変わってしまいました。

イノシシさんから現地の画像も送っていただきました。
メールに書いていただいたご説明も転記させていただきます。

イノシシさん(メール)
当時の建物と合致するものを何ら見つけ出せていないのでまったく確証ありませんが、道路幅や日の向きから考えて高知市旭町一丁目辺りかと思います。映画のシーンをよく見ると、道路の奥の方に高知城らしきものが写っているような気がします。現在はビルが増えたためこの位置からは高知城は見えません。高知市上町5丁目から東は戦災で街が焼け、それを機に道路を拡張したので上町5丁目より西側のどこかのポイントで高知城が奥にある場所と思います。緑オレンジの電車が写っている写真がそれに近いかなと思うのですが…。石屋を割り出したいですね。
お地蔵さん

よさこい節を歌いながらひとりでかくれんぼをするところ。
なんと呼べば良いのかわかりませんが、お地蔵さんと言いますか、石仏が小山のようになっていてインパクトあります。
よく見ると背景は遊具や街灯のある公園らしきところ、さらにその向こうに土手らしきものが見え、単車のようなものが右へ走っていきます。
土手はおそらく対岸のもの。日差しは夕方に見えますので、東西に伸びる川の南側にある公園ということになります。
対岸には住宅が並び、その向こうは山がはっきり稜線を見せていて、さらに右手にはこんもり茂った森か小山が見えます。

まず山の稜線から、おそらく久万川の南側(右岸)からの眺めのようですし、さらに右手手前に小山がいい感じで入ってくる場所となると、現在「吉田公園」となっているあたりのように思われます(町名としては愛宕町)。

ただし昔の空撮画像ではそれらしきものを確認できません。

ご参考までに、当該地域の空撮画像をDLできるリンクを示します。60年代末の画像があれば確認しやすいのですが、残念なからありません。

▼21/6/13 追記
コメント欄でイノシシさんから情報を寄せていただきました。

イノシシさん (コメント欄 2021年6月9日 21:15)
これは私も同意します。吉田公園でしょう。
このような無縁墓を集めた供養塔は現代ではあまりないですが、市街地が戦後北に広がるにつれ、点在していた無縁墓をここに集めて地蔵を乗っけたと思います。
映画ではその周りに遊具があり、供養塔と公園が一緒になっているのは面白い。
あらためて現地の写真を送ります。

ということで送ってくださったのが以下の画像です。
メールに書いていただいたご説明も転記させていただきます。ありがとうございました。

イノシシさん(メール)
この印象的な無縁墓の供養塔は現在の高知市には見ることはできません。ただ後ろの山並みから察するに高知市愛宕町(吉田町)の吉田公園だろうと推測できます。左側の奥にこんもり見える森は愛宕山で間違いないでしょう。公園の後ろ(北側)には久万川が流れており、現在は堤防もかさ上げされていて映画のように山並みを見ることができません。供養塔があった場所は現在もこんもりと盛り上がっており、ベンチが置かれ、子供たちの遊び場所になっています。移設された地蔵を見つけることはできませんでした。
神社

夜、縁日で賑わう神社。
手がかりがほとんどなくこれは無理。

▼21/6/13 追記
コメント欄でイノシシさんから情報を寄せていただきました。

イノシシさん (コメント欄 2021年6月9日 21:15)
他のサイトで「朝倉神社」とありましたが朝倉神社ではありません。
高知市近辺でしょうから時間をかけて調べてみると分かると思います。
旅館街

家族が出てきて小川沿いに進むところ。
高知市玉水町。建物は数軒残っているようですね。

▼21/6/13 追記
コメント欄とメールでイノシシさんから情報を寄せていただきました。
メールで画像も添付いただきましたので、説明文とあわせてそのまま転記させていただきます。

イノシシさん(メール)
有名な赤線地帯の高知市玉水町。近年急速に旅館街は取り壊しが進んでいますが映画の中に登場する雰囲気は残されています。 現在は水路側の木が茂りすぎて同じアングルからだと建物がはっきり写せません。添付した写真は映画より少し東側から映しています。 小山明子の後ろに映る丸い円柱型の特徴的な玄関がある建物も現存していましたが、映画のように円柱に窓がないので同じ建物かどうかは分かりません。 日の丸が印象的なシーンですが、玉水町は昭和40年代まで七夕のお祭りが有名で風情のある時代もあったそうです。
当たり屋を失敗した橋

0:05

母親が失敗したところ。
背景の建物が特徴的なので場所がわかりました。
川は江ノ口(江の口)川。橋はSVで見る限り「上ノ橋」と書かれているようです。

橋の北側のたもとの1軒は現存。個人のお宅のようですからあまり追究はしませんが、とても趣のあるたたずまいです。
母親と少年が立ち止まってターゲットを選んでいたのは、そのお宅の向かい側。

少年が見つめる丁字路は、その場所からカメラ北向きでとらえた突き当り。

▼21/6/13 追記
コメント欄(2021年6月9日 21:15)とメールでイノシシさんから情報を寄せていただきました。
メールに添付いただいた画像とともに転載させていただきます。

イノシシさん (メール)
こちらは居ながらさんの探した高知市大川筋の上ノ橋で大正解です。
カメラをが置かれたと思われるのと近似した場所の建物が工事中で、写真を撮ることができました。
流れる川は高知城の外堀の江ノ口川。
特徴的な建物は手前の洋館が現存していて、後ろの建物群の場所は現在病院になっていることから、当時も病院施設として使われていたのではないかと想像します。
バスで渡る橋

0:06

後部座席を占めた家族。

▼21/6/13 追記
またもや私が大間違い 😓
イノシシさんからコメント欄とメールで正解を寄せていただきました。

イノシシさん (コメント欄 2021年6月11日 11:30)
本編を見てみると、鉄道橋と自動車橋が確かに平行してますね。予告編とは別カット?
このようなシチュエーションは高知市葛島の「葛島橋(かづらしまばし)」しかありません。
鉄道橋も自動車橋もその後架け替えが行われていますが、1962年の空中写真を見る限り、「葛島橋」で矛盾はないようです。

(コメント欄 2021年6月11日 11:51)
上記「葛島橋」のリンクはこちらです。現在は背景の知寄町は市街地となっていますが、1962年の空中写真では広大な湿地帯で、すごくびっくりしました。
https://www.google.com/maps/@33.5573636,133.5691236,3a,75y,274.6h,84.93t/data=!3m6!1e1!3m4!1sV5s5j0YQJLASvk0e1dfM9w!2e0!7i13312!8i6656

(メール)
かなり動画とにらめっこして判断しました。
やはり橋の上を通っているカットは、高知市街地から南国市へ向かう葛島橋で間違いないようです。
一生懸命見てみると、並行する電車の橋との距離は結構空いているようです。
https://www.google.com/maps/@33.5573636,133.5691236,3a,75y,249.61h,84.93t/data=!3m6!1e1!3m4!1sV5s5j0YQJLASvk0e1dfM9w!2e0!7i13312!8i6656

ということでおっしゃるとおり「葛島橋(かづらしまばし)」が正解と思われます。
お見事でした 😀 そしてまたまた私はテキトー書いてすみません 😓

昔の空撮では↓

また予告編のバスの位置もチェックしていただきました。

イノシシさん (メール)
さらに予告編とは別カットでした。
予告編に登場するのは葛島橋を南国市方面に向かった国道195号の大津甲の一条橋あたり。
後ろの山並みから判断しました。
次のシーンの後免東町での「当り屋稼業」への移動経路でありここで間違いないようです。
近くにある南国自動車学校の看板もはっきり見えます。

おっしゃるとおり、予告編(上掲)では本編とは別で、ご指摘の場所と思われます。
ダブルお見事でした 😀 😀

当たり屋(交差点)

0:06

南国バイパスの標識が立つ交差点。
母親と少年が待ち構えていたのは、 高知県南国市後免町三丁目の交差点。

母親が少年をつねるショットで、少年の顔のアップの背景はこんな↓感じ。

ここがちょうど路面電車(現・とさでん交通後免線)の駅になっています。これで場所がわかりました。

後免東町停留場(ごめんひがしまちていりゅうじょう)Wの傍

父親が待機していたのは、その向かい側(南側)。

▼21/6/13 追記
コメント欄でイノシシさんから情報を寄せていただきました。

イノシシさん (コメント欄 2021年6月9日 21:15)
これは間違いないですね。
少年と母親の2ショットの後ろに映る香南ハイヤーの車庫、つい先ごろ別の建物に建て替えられました。残念です。

さらにメールで画像と詳しい説明を寄せていただきました。

イノシシさん (メール)
バスで移動した後に母親が現金奪取に成功した 当り屋事件を起こした場所。
南国市後免町3丁目交差点 いわゆる電車通りで後免東町停留所付近です。
写真を見せて、近くのタクシー会社の運転手さんたちにこの場所で間違いないことを確認してもらいました。
昔の速度表示看板は進駐軍もとうにいないはずなのに英語表記もあるのが不思議です。

GoogleSVの方がニュアンス近いですね。
イノシシさん 小山明子と少年が獲物を狙う場所は後免東町停留所のど真ん前。
背景に写るのは香陽ハイヤーの車庫です。
香陽ハイヤーはさくらハイヤーに事業譲渡され、今年になって、作品に写っている車庫が新しいものに建て替えられました。

GoogleSVは上とカメラ位置が同じで東に向いてPANした形になります。
イノシシさん 父親とチビがそれを見守る場所は、こちら。 かつてはこの場所に電話ボックスがあったそうですが 随分前に撤去されてしまったそうです。 今は下のストリートビューの頃に比べても 周囲の建物の取り壊しがどんどん進められていて 周辺の再開発が進んでいます。
はりまや橋

再び高知市内。
最初のカットははりまや橋からカメラ西向きで遠くに高知城が見えています。
母と少年ははりまや通りの両側をそれぞれ北へ進みます。

映画の頃はまだ赤い欄干がありますね。

「はりまや橋」と言いますと、地元の方には申し訳ありませんが、どうしてもガッカリ名所という称号がつきまとっているような……。
そう言われてしまったのが、この↓復元された小さい橋のせいなのかもしれませんが……

https://www.city.kochi.kochi.jp/site/kanko/harimayabashi.html

この橋は江戸時代のものを復元してみせているだけですので、それに多くを求められても……と橋としても悔しい思いかもしれません。

ついでに、反対側(東側)には明治41年バージョンの橋が復元されています。これまた可愛らしい作りです。

両側は地下通路でつながっていて、そこではこの映画に写っていた赤い欄干も展示されているようです。

父親が居たのは、交差点の南東側、「土電会館」とあるビルの屋上。
建物は建て替えられてパチンコ店になっています。

▼21/6/13 追記
コメント欄(2021年6月9日 21:15)とメールでイノシシさんから情報を寄せていただきました。
メールで画像とともに詳しく説明してくださったので、そちらをご紹介します。

イノシシさん (メール)
少年が義母に当り屋を強制させられそうになり義母の眼鏡を割ってしまう場所。この当時は有名な朱塗りの欄干の橋でしたが1998年に当時の高知市長が「がっかり名所返上」を唱え、石の欄干の作り変えてしまいました。石の欄干は1968年当時は道路の歩道の外側にあったのですが、現在の石の欄干はそれを移設したものではなく、新しく作られたものです。当時の赤い欄干の橋は、はりまや橋下にある地下通路に一部が展示されています。

当時は浜幸と土産物店のはりま家本店の間から高知城が見えていましたが、現在はビルが増え、見ることができません。高知城が見終えれば「がっかり名所」と呼ばれることはなかったと思います。 浜幸とはりま家本店が現存するのは嬉しいですね。

さらに、少年の顔のアップのあとインサートされるアーチ広告についてもチェックしていただきました。

イノシシさん (メール)
電車通りにかかるサンヨーテレビと土佐鶴のアーチ。
このような主要道路に道路をまたぐアーチ看板が設置されるなど現代では考えられません。

アーチ看板は現在50代半ばの知人に聞くと、高知駅前にある高知橋という橋の付近にあったそうです。
下には江ノ口川が流れていて、上ノ橋より1kmぐらい下流側になります。
もちろんアーチ看板は撤去されてありません。

昔の空撮では、60年代のものでアーチを確認できました。
まさに高知橋の橋のたもと(南側)で、50年前の物件にもかかわらずお知り合いの方の記憶力、お見事でした😀
カメラアングルとしては、はりまや交差点から北向きの状態となります。

レストラン

続くトイレからの眺めとあわせると、おそらく前記「土電会館」のものではないでしょうか。
WikipediaWによると、その後1973年に西武百貨店と提携して、百貨店として再スタートを切ったようです。

▼21/6/13 追記
コメント欄でイノシシさんから「土電会館」で間違いないと確認いただき、Bill McCrearyさんからも追加情報を寄せていただきました。

Bill McCrearyさんからは上述『アートシアター69 少年』をお持ちとのことで、そちらからの情報です。

Bill McCrearyさん (コメント欄 2021年6月10日 23:16)
ウェイトレスさんが、まさに土電会館デパート勤務と記されていますので、それで間違いなさそうです。こちらにもそのようにありますね。

https://www.himawarimilk.co.jp/diary/?No=3316

https://blog.goo.ne.jp/goo5277/e/3e111a9fc0e834f901c2dfab837731e2
商店街

0:14

アーケードに「栄屋町中央商店街」とあります。
お店がどれも変わってしまっていて、ピンポイントで場所を特定するのは難しいでしょうか。

▼21/6/13 追記
コメント欄(2021年6月9日 21:15)でイノシシさんからチェックを入れていただきました。
「栄屋町商店街」ではなく「帯屋町商店街」とのことです。
続いてメールでも画像と情報を寄せていただきました。

イノシシさん (メール)
映画に登場するのは帯屋町商店街とグリーンロードが交差する中央公園北口付近。
高知市の中心商店街ですが現在も結構にぎやかです。
ですが1968年当時に比べれば今は静かだと思います。

グーグルマップSVでみるとここですね。
現在の方が採光などよく考えられているようです。
当たり屋(青空市)

青空市で賑わう通り。
棕櫚の木が並ぶ追手筋。
実際の場所の判定は難しいですが、たとえばこちら↓とか。

映画に比べて今では棕櫚の木々がだいぶ高くなっていますね。
でも50年と考えるともっと伸びていても不思議はないような……

▼21/6/13 追記
コメント欄でイノシシさんから情報を寄せていただきました。

イノシシさん (コメント欄 2021年6月9日 21:15)
これが有名な「土佐の日曜市」です。場所はこちらです。 少年が倒れた植え込みも今もそのままです。 あらためてこの日のために撮影した写真を送ります。 アングルは微妙なものが多いですけど(笑)

瀬戸内海

出港したのは予告編を見る限り新居浜のはずですが、場所は確認できませんでした。

▼21/6/13 追記
イノシシさんからメールで情報を寄せていただきました。

イノシシさん (メール)
住友が経営する別子銅山で栄えた新居浜。
かつては対岸の広島方面にも航路があったと思われる。
映画に登場するように海側から見て手前に低い山、奥に別子銅山のある四国山地の山並みがみえるのも新居浜市の特徴。
多くの航路で栄えた新居浜も、現在は新居浜~神戸間を結ぶオレンジフェリーが就航するのみ。
https://www.google.com/maps/@33.9866318,133.3314434,3a,75y,149.55h,74.78t/data=!3m6!1e1!3m4!1sk8Nmh6cTcs6STpNXkbATEQ!2e0!7i16384!8i8192

倉敷市

0:18

船上でのナレーションは「もうすぐ尾道です」でしたが、その後やってきたのは倉敷。
最初の俯瞰はこのあたり↓

  • Google Maps(SV)
  • 34.593285,133.775133  ……カメラ位置(北東向き)

次の橋のたもとを横から撮ったショットはこちら↓

3ショット目、橋とその向こうに蔵が見えるのはこちら↓

北九州市

若戸大橋

0:20

北九州市へ移動。

最初の若戸大橋Wの全景ショットは、橋を戸畑区側から捉えています。

この頃はまだ片側一車線のようですね。

橋の下

橋桁の下を少年が歩いているのは、若松区側のこのあたり↓

背後に若松区役所の昔の姿が見えます。

映画館

0:25

東映系の映画館。

『裸の島』で映画館を特定するのにとても役立ったサイト様を再び利用させていただきます。

消えた映画館の記憶
北九州市の映画館>若松区
https://hekikaicinema.memo.wiki/d/%CB%CC%B6%E5%BD%A3%BB%D4%A4%CE%B1%C7%B2%E8%B4%DB#content_1_7

それによれば、北九州市の東映系映画館はこちら↓

若松東映劇場
福岡県北九州市若松区本町3-5-5

この住所はマップでは↓

少年は映画館に沿ってジグザグに進みますが、おそらく上の電子国土Webで十字を置いた南北に通る小路がそれ。背後(北側)に映画で写っていたお社の屋根らしきものも確認できます。

松江市

松江駅

0:27

松江駅

松江城

母親が歩いていく後ろ姿。
島根県の案内板は、今でも同じ場所に立っていますね 🙂

続くお堀端の道↓

ターゲットを物色しますが、うまく見つからず。

大橋で失敗

松江大橋のたもと↓で当たり屋を試みますが、失敗。

城崎温泉(兵庫)

クレジットにある城崎温泉W

入っていった高級そうなところは不明。

時刻表を確認した少年が駆けていくのはこちら↓の通り。

右手に見える「みよし旅館」は今でも確認できます。

少年は奥にある橋に向かって駆けていき、次のカットで(カメラが橋の反対側に移動して)こちら向きに渡ってきているように見せていますが、実際にはカメラは向こう側には回らず、こちら側で(「みよし旅館」の看板が入らない程度に)前へ出しただけ。少年は渡ったように見せかけて今度はこちらに向かって駆けてきています。

カメラ位置に制約があったのか、あるいはパンとガムを買った店の配置が難しかったのか、理由はわかりませんが、とにかくぱっと見では気づかないので、これはこれでナイスな編集かと。

ひとり列車で

乗った駅

乗った駅は設定では城崎温泉駅となるのかもしれませんが、どうも違うように見えます。

▼21/6/13 追記
コメント欄でBill McCrearyさんからも情報を寄せていただきました。
城崎温泉駅だったみたいです。テキトー書いてすみません 😓
上述お手持ちの『アートシアター69 少年』からの貴重なキャスト情報です。

Bill McCrearyさん (コメント欄 2021年6月10日 23:16)
駅員は、城崎駅で実際に勤務していた国鉄職員ですので、少なくともそこの部分は、城崎駅かと思われます。
降りた駅

0:39
切符は天橋立駅までと言って買っています。
でもホームの駅名表記は「たんごかんの」と読めます。
ホンモノだとすると、当時の国鉄丹後神野駅、現在の京都丹後鉄道宮津線小天橋(しょうてんきょう)駅W
住所としては、京都府京丹後市久美浜町。

漁村

波打ち際から鳥居が見える入り江や、少年がうろついた村、ひとりで泣いた岩場など、不明。

福井県

福井駅

0:44

建替前の姿。

当たり屋(強行)

0:45
母親が首を振ったのに飛び込んだ少年。
待ち構えていたのは、福井城跡のお堀の南西角。

黄色い旗があるということは、当時は信号が無かったようですね。
ペプシの広告は灰皿スタンドでしょうか。

線路際の道

0:48
調査中。

産婦人科病院

0:49

福井市内のこちら↓にありました。今はブロック全体が建て替えられてどこかの社屋となっています(福井市毛矢1丁目)。

その先、向かいの角の建物は、2012年のSVまでは確認できます。

0:49

母親を待っていたのは、少年が歩いていった様に前記病院の通りをそのまままっすぐ行ったところ。
このあたり、編集と実際の地理は一致しています。

橋は「泉橋」というようです。
背景に見えるのは北陸本線の鉄橋ですが、現在はトラス型に架けかえられていますね。

母親が駆けてくる道↓

高崎

これは地名を示す予告編がなければ判定が難しかったところ。

街角

0:54

佇む道端

通り過ぎるバスが、「上信バス」と書かれているように見えます。

当たり屋(池の畔)

0:55
公園の池のような傍。

ターゲットにされた車のナンバーは「群」でしょうか。バスとあわせて、やはりそこは群馬県。おそらくすべて高崎。

▼21/6/13 追記
コメント欄でBill McCrearyさんから情報を寄せていただきました。

Bill McCrearyさん (コメント欄 2021年6月10日 23:16)
高崎ですが、こちらに地元の映画関係者の方がその件で記事を書いています。
http://www.takasakiweb.jp/column/eiga/article/015.html

掲載されている写真を見ると、予告編にあるシーンと酷似していますね。池でなくてお堀のようです。
Google Maps(SV)

ということで、高崎城跡のお堀端でした。
昔の空撮では↓

山形県

町並み俯瞰

0:59

電車移動の後のエスタブリッシングショット。
場所不明。

衣料品店

この場面で居並ぶ店名(写真館、建具製作所)から山形であることがわかりました。

右端に映る写真館は現在こちら↓で営業中。ただし電話番号は映画と異なります。

この通りは現在は道路が拡張されていますが、昔の空撮で見ると映画の当時はまだ片側1車線+歩道であることがわかります(1980年の空撮ではじめて現在の状態を確認できます)。 映画でも片側1車線+歩道のようですから、昔の空撮と矛盾はしていません。

建具製作所はこちらとは別の場所で現在も営業中(電話番号も同じ)。ただ現在位置を昔の空撮で見ても、道路の幅が足りませんし、商店街があったとは考えづらい場所となっています。
ですので、撮影場所としては、現写真館のある場所の方が可能性が高いかと思います。
あとは山形へ行くことがあれば、写真館の方に伺ってみるとか 🙄

眼鏡を買って

1:00

メガネを買った後、家族で歩いてくる道。
沿道の建物が興味深いので、引き続き調査中。

当たり屋(母親)

1:06
母親が飛び込んだところ。
手がかりは夜の階段のみなので、これは難しそう。

秋田県

秋田駅

こちらも旧駅舎。

駅から歩く道

千秋公園(久保田城跡)Wのお堀端。

競技場

なぜにわざわざ観覧席の最上段で喧嘩するのか、この2人……
ここのポールに日の丸を掲げたくなったのは自分だけでしょうか。

それはともかく、少年にしがみつくチビが切ないです。

場所はおそらくこちら↓

秋田市八橋運動公園陸上競技場W

バックストレッチの背景に高い煙突が見えますが、建っていたのはこちら↓の十字の位置。

北海道

雪原

1:11
雪原を行く家族。これまた切ない場面。
どちらでしょうね。

函館、岩見沢、帯広、釧路、網走、旭川、稚内

雪の街
日本最北端の地

1:12

跨線橋

1:13, 1:19

小樽駅の北側。カメラ南向き。

リアル事故

1:14
言い争いしているうちにチビがトコトコ歩いていってしまい、避けようとしたクルマが路肩に突っ込んでしまう場面。

背景右側の山は、削って宅地造成してますね。

小樽駅

1:19

雪の坂道

1:23

長い雪の坂道を少年がまっすぐ登ってきます。
これは、「跨線橋」をそのまま進んだところですね。
マップでは「船見坂」と名前が書かれています。
SVで見下ろすと港や水平線まですべて見渡せて、凄い迫力。

現在のDVDのジャケットはこの場面。

B005094RJ6

2人のすぐ後ろに写っているのが、この↓あたり。

札幌

1:29

北海道庁旧本庁舎W

北側からの眺め。

大阪

文化住宅

なつかしい昭和の路地裏。

鉄道俯瞰

1:33
なんば駅と大阪球場(大阪スタヂアム)。

ロケ地マップ

資料

更新履歴

  • 2021/06/13 各項目更新、画像アップ
  • 2021/06/09 新規アップ

コメント

  1. イノシシ より:

    居ながら様

    高知のロケ地、中々お見事です。
    ここまで現地に行かずに調べられるのは本当にすごい。
    あらためて現地の写真をお送りします。

    <OP街道>
    「桟橋通り」かも知れませんが、桟橋通りは恐らくこの時代でも道幅が今と変わらないぐらい広かったと思います。映画に登場するのはもっと道幅が狭く、電柱も居並んでいますので、恐らく私の見立てでは旭町1丁目辺りと思うのですが、確証はありません。この辺はこの20年で大きく変わってしまいました。あらためて現地の写真を送ります。
    https://www.google.com/maps/@33.5560687,133.5095724,3a,75y,103.95h,91.96t/data=!3m7!1e1!3m5!1sUOHSj4OTB9urKZ1p4AmzBQ!2e0!5s20150201T000000!7i13312!8i6656

    <お地蔵さん>
    「山の稜線から、おそらく久万川の南側(右岸)」「吉田公園」

    これは私も同意します。吉田公園でしょう。
    このような無縁墓を集めた供養塔は現代ではあまりないですが、
    市街地が戦後北に広がるにつれ、
    点在していた無縁墓をここに集めて地蔵を乗っけたと思います。
    映画ではその周りに遊具があり、供養塔と公園が一緒になっているのは面白い。
    あらためて現地の写真を送ります。

    <神社>
    他のサイトで「朝倉神社」とありましたが朝倉神社ではありません。
    高知市近辺でしょうから時間をかけて調べてみると分かると思います。

    <旅館街>
    高知市玉水町。そのとおりですね。
    かつては玉水新地として知られ、映画の当時は赤線地帯でした。
    今でもまだその機能を保っていますがコロナが止めを刺したかも・・・。
    後ほど写真を送ります。

    <当たり屋を失敗した橋>
    川は江ノ口(江の口)川。橋は「上ノ橋」。

    まさしくそのとおりです。良く分かりましたね。
    映画に写るのは恐らく病院だと思います。
    これは手前の建物が今も残っているので貴重です。

    <バスで渡る橋>
    「鏡川橋」との指摘ですが、この橋は橋の前後が大きくS時になっているため
    多分違うと思います。私の見立てでは映画の移動経路と同じ、
    高知市の高須~大津~南国市の明見の旧道あたりか・・・。

    https://www.google.com/maps/@33.5758657,133.6233714,3a,75y,272.3h,77.82t/data=!3m6!1e1!3m4!1sekMyyXAf7qqDCFBPWOnyLw!2e0!7i13312!8i6656

    或いは「南国バイパス」と呼ばれる新道の方かもしれません。

    https://www.google.com/maps/@33.5675943,133.6238677,3a,75y,293.99h,94.99t/data=!3m6!1e1!3m4!1s8dRbRulQl-ZsbAgn_w3GWA!2e0!7i13312!8i6656

    自信はありません(笑)

    <当たり屋(交差点)>
    「南国バイパスの標識が立つ交差点。
     高知県南国市後免町三丁目の交差点」

    これは間違いないですね。
    少年と母親の2ショットの後ろに映る香南ハイヤーの車庫、
    つい先ごろ別の建物に建て替えられました。残念です。

    <はりまや橋>
    「映画の頃はまだ赤い欄干がありますね」

    これはその通りです。はりまや橋は赤い朱塗りの欄干のものが有名でしたが
    20年ほど前当時の高知市長が何をとち狂ったか作り変えてしまいました。
    石の欄干は当時は道路の歩道の外側にあったのですが、
    赤い欄干の橋があった場所に現在は石の欄干の橋が作られています。

    <レストラン>
    前記「土電会館」のもの

    それで間違いありません。
    土電会館のレストランです。

  2. イノシシ より:

    <商店街>
    「栄屋町中央商店街」

    「栄屋町商店街」ではなく「帯屋町商店街」ですね。多分場所はここだと思います。
    雰囲気は残っていると思います。

    https://www.google.com/maps/@33.5609037,133.540907,3a,75y,254.75h,87.98t/data=!3m6!1e1!3m4!1syhyu79Ecj4akAE5CwlL6KA!2e0!7i13312!8i6656

    <当たり屋(青空市)>
    「青空市で賑わう通り。棕櫚の木が並ぶ追手筋」

    これが有名な「土佐の日曜市」です。場所はこちらです。

    https://www.google.com/maps/@33.5614458,133.537673,3a,75y,79.16h,95.11t/data=!3m7!1e1!3m5!1sBp5OiZdtZFolC5_qsyZzsA!2e0!6shttps:%2F%2Fstreetviewpixels-pa.googleapis.com%2Fv1%2Fthumbnail%3Fpanoid%3DBp5OiZdtZFolC5_qsyZzsA%26cb_client%3Dmaps_sv.tactile.gps%26w%3D203%26h%3D100%26yaw%3D156.06502%26pitch%3D0%26thumbfov%3D100!7i16384!8i8192

    少年が倒れた植え込みも今もそのままです。

    あらためてこの日のために撮影した写真を送ります。
    アングルは微妙なものが多いですけど(笑)

  3. 居ながらシネマ より:

    イノシシさん、チェックありがとうございます。地元の方にご確認いただけて、とても心強いです。
    やはりけっこう間違えていたようですね。
    日曜日ぐらいになってしまうと思いますが、記事の方に反映させていただきます。
    お写真も無理なさらない範囲でぜひよろしくお願い致します。
    取り急ぎお礼まで。

  4. イノシシ より:

    素晴らしい調査能力に恐れ入りました。自分がもっている「少年」のDVDは画質が荒く、「旅の重さ」のようにくっきりと画像を見ることができません。Blu-rayが出ると嬉しいのですが、ラストシーン近くに当時の新聞が写っていて、実名が表示されるので画質向上は難しいかもしれませんね。

  5. Bill McCreary より:

    どうも、拙記事のご紹介もありがとうございます。やはりこの映画はすごくいい映画だと思います。

    この映画が公開された時に発行された『アートシアター69 少年』が手元にありまして、いろいろ情報が書かれています。キャストも、映画では父、母、少年、チビしか出ていませんが、映画で台詞のある人はみな掲載されていますので、これも現在では非常に興味深いですね。

    >レストラン
    続くトイレからの眺めとあわせると、おそらく前記「土電会館」のものではないでしょうか。

    ウェイトレスさんが、まさに土電会館デパート勤務と記されていますので、それで間違いなさそうです。こちらにもそのようにありますね。

    https://www.himawarimilk.co.jp/diary/?No=3316

    https://blog.goo.ne.jp/goo5277/e/3e111a9fc0e834f901c2dfab837731e2

    また下のサイトでは、冒頭シーンは

    >冒頭の後免東町の風景

    とあります。

    >乗った駅は設定では城崎温泉駅となるのかもしれませんが、どうも違うように見えます。

    駅員は、城崎駅で実際に勤務していた国鉄職員ですので、少なくともそこの部分は、城崎駅かと思われます。

    ほかにも旅館の女将や女中さんは、本物の人ですし、北九州や小樽の子どもは地元の子どもたちだし、大島監督の学友や助監督、撮影監督、録音などのスタッフの方々が参加しているし、高崎の医者は当時国立高崎病院で外科医長をやっていた小山明子の兄だったり、倉敷の医者や城崎の芸者なども本物だったり、すごい態勢です。松江の運転手が撮影の仙元氏、護送の刑事が録音の西崎氏、高崎の運転手が、助監督で『絞死刑』の尹隆道氏です。

    ところで高崎ですが、こちらに地元の映画関係者の方がその件で記事を書いています。

    http://www.takasakiweb.jp/column/eiga/article/015.html

    掲載されている写真を見ると、予告編にあるシーンと酷似していますね。池でなくてお堀のようです。

    https://www.google.com/maps/place/%E3%80%92370-0828+%E7%BE%A4%E9%A6%AC%E7%9C%8C%E9%AB%98%E5%B4%8E%E5%B8%82%E5%AE%AE%E5%85%83%E7%94%BA%EF%BC%93%EF%BC%91%EF%BC%99+%E4%B8%B8%E5%B1%B1%E3%83%93%E3%83%AB/@36.3215287,139.0051919,3a,75y,238.04h,90.18t/data=!3m7!1e1!3m5!1so9r-WZN_lb_AVI8B-BPGtQ!2e0!6shttps:%2F%2Fstreetviewpixels-pa.googleapis.com%2Fv1%2Fthumbnail%3Fpanoid%3Do9r-WZN_lb_AVI8B-BPGtQ%26cb_client%3Dsearch.gws-prod.gps%26w%3D360%26h%3D120%26yaw%3D174.66609%26pitch%3D0%26thumbfov%3D100!7i16384!8i8192!4m5!3m4!1s0x601e92819d82051b:0x48be3e40110939da!8m2!3d36.3214304!4d139.0051772

    この映画については、私もいろいろ研究をしていますので、また情報がありましたらご連絡いたします。小樽駅も写真はあるのですが、また行って跨線橋ほかのあたりを撮ってみたりして、うまくいけば協力させてください。倉敷も、『大地の子守歌』の下津井のあたりと一緒に撮影したいと思っています。

    それにしても吉田公園のシーン、ほんとすごい場所を見つけますね。地元の方の協力あってこそですが、感心するばかりです。

    >木下剛志さん

    スタッフ(進行)の木下俊美氏の息子さんで、山田洋次監督の『家族』にも出演しています。たぶん山田監督がライバルの大島監督に影響を受けて、それで木下さんを起用したのかも・・・と勝手に考えています。素人俳優を使ったあたりも意識しているのだと思います。数年前、木下俊美様と連絡を取ることができました。

  6. 居ながらシネマ より:

    Bill McCrearyさん、詳細な情報ありがとうございます。
    イノシシさんのご当地情報とあわせて、おかげさまでこのエントリーの精度が一気にレベルアップしそうです。今度の日曜にでも内容を細かく追わせていただきながら更新作業致します。
    あと別件で、明日はやはり行けそうもないです。今の所映画館のサイトで情報が消えていないので、実現しそうですね。どうぞ楽しんできてください。

  7. 高岡 タケシ より:

    居ながらシネマ様
    ご無沙汰しております。
    本当にすごい調査力ですね!
    きっと件の(ゾーン)に入られていたんですね。
    早速 ずっと謎だった吉田公園と上の橋探訪して来ました。

    イノシシ様
    先日は貴重なリバイバル上映の情報 ありがとうございました。
    念願の劇場での観賞を 最高なシチュエーションで実現出来ました。

    さて 少年 のOPについてですが、イノシシ様同様旭町であると思います。
    細かく言うと 旭町二丁目 ローソンの前 カメラ西向き
    根拠としては

    高 ナンバーの車両 モデルハイヤーも走っているので高知は確定。

    軌道敷内通行可の標識 後免に一ヶ所くらいで
    他は旭町から西に数カ所あります。

    撮影場所の向こう(西)に横断歩道がある。

    左折するライトバン←これ大事かも
    車体側面に ソリッド ステート トリオの文字
    のちにケンウッドとなるトリオが 真空管(チューブ)を用いないソリッドステートアンプを生産していたらしいです。
    故にライトバンは電気店の車かも
    その車が横断歩道のある交差点のずっと手間で歩道をこえて左折するとなると そこは電気店 ヒロタデンキ旭店

    と言った見立てですが‥
    いかがでしょうか。

  8. イノシシ より:

    高岡さん

    ご無沙汰しています。まだ飲み会実現してませんね(笑)
    ぜひコロナ落ち着いたらご一緒したいです。

    OPの電車通りは自分も何度か現地を見てきたのですが、なるほど「西向き」ですか。
    ですが少年の後ろを通り過ぎるランドセルの少年2人の影の方向を見てみてください。
    私は「東向き」が正解だと思います。
    私が持っているDVDの解像度が悪いので言い切ることはできないのですが、
    土電の電車の行き先も「知寄町」と表示されているように思います。
    西向きなら「朝倉」か「蛍橋」、「伊野」の2文字になるかと。
    いずれにせよ、路面電車も通るこの車道が片側1.5車線であることが大きな特徴で
    旭町界隈であることは間違いないと思うのです。
    この場所、現在も「起動敷内通行可」なのですが
    最近は軌道敷を走っている車はまず見かけませんね(笑)
    旭町界隈の電車通りもほんの近年2車線に拡張された箇所が多く、
    昔ながらの下町の街並みが失われつつあるのはとても残念です。
    玉水町もここ数年で多くの元遊郭が取り壊されました。

    居ながらシネマさん

    <バスで渡る橋>ですが、自分の上の書き込みは取り消します。
    本編を見てみると、鉄道橋と自動車橋が確かに平行してますね。予告編とは別カット?
    このようなシチュエーションは高知市葛島の「葛島橋(かづらしまばし)」しかありません。
    鉄道橋も自動車橋もその後架け替えが行われていますが、
    1962年の空中写真を見る限り、「葛島橋」で矛盾はないようです。

  9. イノシシ より:

    上記「葛島橋」のリンクはこちらです。現在は背景の知寄町は市街地となっていますが、1962年の空中写真では広大な湿地帯で、すごくびっくりしました。

    https://www.google.com/maps/@33.5573636,133.5691236,3a,75y,274.6h,84.93t/data=!3m6!1e1!3m4!1sV5s5j0YQJLASvk0e1dfM9w!2e0!7i13312!8i6656

  10. 高岡 タケシ より:

    イノシシ様
    確かに電車は知寄町行きですね。
    ロケ地が旭町であれば カメラはご指摘の通り東向きですね。
    旭町ですと 桃井電気さんの東隣に川崎石材と言う石材店があった様ですが東向きの場合 遠方に山が映り込まないような気もして微妙ですね。
    もう少し調査してみます。

  11. イノシシ より:

    >遠方に山

    確かに山が近い気もします。ですが静止画で見ると奥のほうに高知城らしきものが写っているような気もします。現在セントラル旭町店がある辺りは10年ほど前に道路拡張されるまではまだ両側が1.5車線でした。上町5丁目との境に「城西振興市場=闇市」があり、私が会社に入ったばかりの頃(91年ごろ)は闇市の入り口に道路側に少し出っ張った建物がありました。それが画面の奥の下の方に見える赤い建物だったような・・・。ですので少年が建っている場所は町田眼科から少し東側ぐらいの地点かも知れません。望遠レンズを使って撮影したとしたら山との遠近感もこんな風になるかも・・・。

    あとバスの中のシーンですが、やはり葛島も腑に落ちません。1968年当時は車道橋と電車橋がもっと離れていたようです。その後現在の青いトラス橋に架け替えられて近くなりました。電車と車道橋が併走している、もしくは同じ橋の上を走っているのは西から「鏡川橋」「潮江橋」「葛島橋」の3つだと思いますが、確かに映画のシチュエーションと似ているのは「鏡川橋」です。ですが鏡川橋は1968年ごろには上流側の橋が完成しておらず、もし鏡川橋であれば北から南に渡っていることになります。背景をみるとそれも違うように思えます。

  12. イノシシ より:

    それにしてもこの映画、渡辺文雄さん、少年、小山明子さん。かなりリアルな土佐弁を使われています。低予算映画で土佐弁指導の決まったスタッフもいなかったと思いますが、録音されたものをテープで繰り返し再生して練習したそうです。特に、小樽の宿で父親が少年に貫通銃創を見せながら愚痴を交えた説教をする場面は高知県人じゃないと字幕なしでは聞き取れないと思います。高知県人でも聞き取りにくいので書き下してみましたが、(   )の部分はどうしても聞き取れません。

    「ガキ!ここへきて座れ!」
    「おらぁにゃあ、戦争で一辺死んだ体じゃ。左のこの手と、肩のところを鉄砲の弾が突き抜けたんじゃ。おまんらぁ仕事じゃ働いたじゃ言うて、腕の一本も折れちゃあせんじゃいか!そのまま死ぬると思うたことが一辺でもあるか?ノロノロ車にちょっとばあ触って、後は泣いたり喚いたりするばあじゃいか。そればあのことでおらぁに恩を着せるつもりか!夫婦の縁を切るの、親子じゃないのと、(     )か!おまんらに戦争の怖さは分かりゃせんろう?今まで糞たれてた奴が、一分もせんうちに首から上がないんじゃ!おらぁにゃあ、そういう生きるの死ぬのというんを、ちゃんとこの目で見てきたんじゃ!見てきたばあじゃない。おれじゃち死んだとおんなじだったんじゃ!そのおらを、おまんら能無し呼ばわりするか!」
    「そんな関係ない」
    「バカ!おおありじゃ!そのおらぁを、夫を父親を、ほったらかしといて、おまんらそれで済まんと思わんのか!坊主、貴様それで生きていけると思うとんのか!?」
    「死んだ。この人死んだ…」

    この長セリフを、渡辺文雄さんさすが東大出ですね。この旅館なのですが、父親が小山明子さんの首を絞めるシーンで後ろにある「日の丸と位牌と遺骨のタワー」、この演出は意図は分かりますがものすごく不思議です。

  13. 居ながらシネマ より:

    イノシシさん、メールでも多くの画像と詳細な解説送っていただき、ありがとうございました。
    取り急ぎアップしましたが、すみません、2つ前の橋についてのコメント見落としていました。葛島橋で正解ではなかったのですか 🙄
    それはともかく、急ぎアップしたため細かいところは明日以降少しずつ手を加えていくことにします。本当にありがとうございました!

    高岡 タケシさん、お久しぶりです。イノシシさんとの説明抜きに固有名詞がぽんぽん飛び交う会話は、ご当地ならではという感じで楽しませていただいています。早く飲み会が実現できると良いですね 🙂

  14. イノシシ より:

    居ながら様

    葛島橋で正解です。お騒がせしました。
    高岡さんが言及されていた「桃井電気さんの東隣に川崎石材」。
    きょう現地で確認してきました。
    高知市旭町2丁目の桃井電機の東隣の空き地が
    映画に登場する石材店で間違いないとのこと。
    空き地にの東隣の「のまち理容」のご主人と奥さんに
    映像を確認してもらいました。
    左端で忙しく働いているのが「大将」だそうです。
    川崎石材は歩道ギリギリまで作業場となっており、
    切り出された石を運び込む際に歩道を傷めてしまい、
    苦情を言われることもあったとか。

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