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『フォロー・ミー』 Follow Me! (1972)

フォロー・ミー FOLLOW ME [DVD]

耳に残るはジョン・バリーのテーマ曲

作品メモ

アメリカでのタイトルは”The Public Eye”。

前のエントリー『エクウス』からピーター・シェーファーの戯曲&脚本つながり。
こちらはぐっとさわやかな余韻が残る映画です。

エリート会計士の夫と元ヒッピーの妻。
出会ってたちまち恋におち結婚した2人ですが、このところ妻が日中出歩いている様子。
密かに男と会っているのではないかと疑惑を抱いた夫は、探偵を雇って妻を尾行させますが……

……といったお話。

脚本と言いますか、基本的な設定・アイデアが秀でた作品で、話の構造が見えてくる中盤以降は一気に盛り上がり、良い映画に接したとき特有の高揚感でいっぱいになります。
と同時に、なぜこれがビデオ化されないのかが不思議になるのですが……

『第三の男』のキャロル・リード監督の遺作。

妻ベリンダ役にミア・ファロー Mia Farrow。
夫チャールズ役にマイケル・ジエイストン Michael Jayston。
探偵ジュリアン・クリストフォルー役にトポル Topol。

トポルって誰よ、姓なの名前なの? と当時も今も疑問です。

全編にわたりくりかえしジョン・バリーのテーマ曲が流れます。
耳朶に残るとはこのことでしょうか。
昔名画座で見た時、帰りのエレベーターで「ふぉ~ろぉ~~、ふぉ~ろぉ~~」とうわごとのように繰り返している男性がいました。
気持ちわかります。

サントラCD(追記2009年)

Follow Me! (Barry) なんとサントラCDが発売となりました。

<午前十時の映画祭>で全国巡業(追記2010年)

あいかわらず日本でソフトが出ませんが、午前十時の映画祭の1本に選ばれて全国巡業。

http://asa10.eiga.com/cinema/40.html

「居ながら」にしては珍しくもう一度ぜひ劇場で見てみたいものですが、午前十時開演に起きられるのか……
ラインナップはこちらですが、『フォロー・ミー』が突出して珍しい物件のような気がします。

※12/6/23追記
ラインナップがもう見られないようなので、書き写しておきます。

長いので折りたたみ(クリックすると開きます)。

リンクは当サイト内の記事です。

といったラインナップでした。
今ふり返っても、当時は『フォロー・ミー』がとても貴重な物件で、この企画の目玉といっても良かったと思います。
結局行けませんでしたが(汗)。

ついでに、このエントリーを最初に書いたときは、Wikipediaも項目が無かったか内容がお粗末だったかで使えなかったように記憶しています。
このあとまさか劇場にかかってDVDにもなり、Blu-ray化も予定されている(後述)なんて、想像もできない状態でした。

とうとうDVD化 (追記2010年11月1日)

フォロー・ミー FOLLOW ME [DVD] 11月26日発売予定。
「水曜ロードショー」放映時の日本語吹替音声付き。
これはもう買うしかないでしょう。

【日本語解説付】フォロー・ミー (Follow Me!) サントラもいつのまにか日本語解説付のバージョンが出ていました。

Blu-ray化&DVDレンタル開始 (12/6/23追記)

Amazon等を見たらBlu-ray盤の予定が出ていました。
発売予定日は9月5日とのこと。販売元はキングレコードでDVDと同じですね。

わずか数年で、サントラ発売、劇場での上映、DVD化、そしてBlu-ray化と、一気に状況が好転。 🙂
でもあいかわらず海外での扱いはスルー状態のようで、もしかして日本でだけ受けている『小さな恋のメロディ』的ポジションとなっているのかもしれませんね。

それからTSUTAYAのサイトを見たら、同じく9月5日にDVDのレンタルが始まるとのこと。そういえばレンタルはされていなかったのですね。販売元、着実な展開を見せている感じ。

こちらは2010年のDVD化の時のプロモーション映像のようです。

ロケ地

IMDbでは

Royal Opera House, Bow Street, Covent Garden, London, England, UK
Royal Windsor Safari Park, Windsor, Berkshire, England, UK
Shepperton Studios, Shepperton, Surrey, England, UK (studio)
Sutton Place, Guildford, Surrey, England, UK
Syon House, Syon Park, Brentford, Middlesex, England, UK

映画のエンド・クレジットでも同様の内容が表示されます。

チャールズ・シドリー公認会計士(12/12/8追記)

コメント欄でmilouさんから情報提供していただきました。

AAスクール(英国建築協会付属建築学校)Wのようです。

http://www.aaschool.ac.uk/

探偵社(12/6/24追記)

MAYHEW & FIGGIS DETECTIVE AGENCY (メイヒュー&フィギス探偵社)という袖看板が出ています。
これだけでは場所はわかりませんので、かわりの?ネタ。

このカット、背後を通る2階建てバスに、ミア・ファロー主演の『見えない恐怖』Blind Terror (1971)の広告が出ています。これはスタッフのお遊びでしょうね。

タイトルバックの俯瞰(12/6/23追記)

タイトルバック、ロンドンの街並みの俯瞰は、手前にトラファルガー広場があり、その向こうにテムズ川を見ている構図。
こちらのビルの屋上からと思われます。カメラは東から南へパンしてテムズ川を見渡す動き。

ギャラリー

The National Gallery
Trafalgar Square, London, Westminster, WC2N, United Kingdom

登場した絵は……
(リンクはナショナル・ギャラリーの作品解説) 549px_Piero_della_Francesca_041.jpg

422px_Giovanni_Bellini_014.jpg

ドライブにでかけたところ

チャールズが蘊蓄を語ります。

Sutton Place
Guildford, Surrey, England, UK

初日の報告書

自宅(12/6/23追記)
マーサの帽子店(12/6/23追記)

セリフでは”132 Mount Street”
道路を挟んで、円い窓が特徴的な建物が見えます。

SVでチェックしてみたところ、番地は違っていたようですが、確かにMount St.でした。
帽子店の窓越しのカットは、こういったアングル。

SVでは日よけが出てしまっていますが、下の方から大きな丸い窓が確認できます。
アングルから逆算して帽子店の場所も推測できますが、現在は別のお店になっているようです。

コーヒー店「ミケランジェロ」(12/6/23追記)
ハイドパーク

西側のケンジントン公園へ向かっています。

ケンジントン公園 Kensington Gardens
http://www.royalparks.org.uk/parks/kensington_gardens/

写っているのはこういったところ。

※12/6/19追記
milouさんから画像を提供していただきました。
(いつもありがとうございます♪)
すべて撮影は1981年1980年12月(※19/5/19修正)とのことです。

Royal Albert Hall

Albert Memorial(写真は東側から)

Italian Gardens の一部

ピーターパンの像

映画館その1

400px_Church_of_All_Souls_2.jpg ホラー映画2本立てを上映していたところ。
背景の突き当たりに見える特徴的な建物は、All Souls Church。

Photo from Wikimedia Commons (public domain).

なので映画館の位置としてはこのあたりになります。

2本立てのうち、スクリーンに映っていたのは『吸血鬼ドラキュラの花嫁』 Brides of Dracula (1960) 。

※12/6/22追記
この映画館について、コメント欄でmilouさんから情報寄せていただいています。
丸写ししてしまいますと、

1軒目の映画館はRegent Street Cinema (現ウェストミンスター大学) で1896年2月1日にリュミーエール兄弟のシネマトグラフが英国で初めて公開された場所、映画館としては1980年7月に閉館。

とのことです(ありがとうございます♪)。

※12/6/24追記
看板はよく見ると、”WEREWOLVES FROM MARS”(火星からの狼男)と”BLOODSUCKERS FROM VENUS”(金星からの吸血鬼)の2本立て。どちらも架空のタイトル。

横断歩道(12/6/22追記)

事務所を出たチャールズが考え事をしながら渡るところ。

コンサート会場

Royal Opera House
Bow Street, Covent Garden, London, England, UK

ベリンダの回想

さまよう街角(12/6/23追記)
美容院(12/6/23追記)

再び「白いレインコートの男」と出くわしたところは、セリフにもあるように South Audley Street。
具体的にマップでは、この角。

美容院reneはその(少し南寄りの)向かいですが、現在(もしかすると当時も)、こちらのアンティックショップとなっています。

ADRIAN ALAN
66/67 South Audley Street, London W1K 2QX
http://www.adrianalan.com/

美容室を出たベリンダをスクーターが追いかけるのも、同じくSouth Audley Street(進行方向は北向き、カメラは南向き)。

映画館その2(12/6/23追記)

マスクをかぶったピーター・カッシングが登場するホラー映画。
場所はOxford Street沿い、セルフリッジズの向かい、Lumley St.の西側。

当時はわかりませんが、今は映画館ではない別のお店。
でも入口両側の柱はSVで今でも確認できます。
この柱や周囲一面に貼られているホラーなポスターは”I WAS A TEENAGE NECROxxxxx”ですが、この映画館はこの後も2度ばかり登場していて、そのたびに現在上映中の作品がオモシロいことになっています。

 
こちらの向かい。

※12/6/29追記
フランケンシュタイン 恐怖の生体実験 [DVD] 実際にスクリーンに映っていたのは『フランケンシュタイン 恐怖の生体実験』Frankenstein Must Be Destroyed (1969)。
ピーター・カッシングがマスクをかなぐり捨てたところで映画館のお客さんは席を立っていますが、これはまだ序盤の場面。

動物園・水族館

Royal Windsor Safari Park
Windsor, Berkshire, England, UK

大通りでの尾行(12/6/23追記)

動物園の後、大通りでベリンダが斜め渡りしたり、クリストフォルー(以下探偵)がバスに飛び乗ったりするシーン。
これは微妙に違う場所が編集で一つのシーンになっていてややこしいことになっています。

まずベリンダが斜め渡りをして、探偵を待つのは上記映画館(その2)と同じ通り。2ブロック東のここ。カメラ東向き。

続く探偵が追いかけていくカットは、ちょっと西へ移動して映画館その2のすぐ目の前。
この時の上映中作品は”WIFE SWAPPING”と”S FOR SEX”(汗)。
設定としては同じ映画館である必要はないので、撮影上の都合で同じ場所を使って、適宜擬装したと言うところでしょうか。

次の探偵がバスに飛び乗るカットは、映画館その2の1ブロック西のバス停。映画その2の前にもバス停はありますが、それとは別。

探偵が降りたのは少し後戻りして、映画館その2と同じ建物の西側の角。

“WIMPY BAR”が入っていたところは現在スターバックスになっています。

この大通りでの場面、最初は周りはエキストラかと思っていましたが、けっこうみなさんミア・ファローのことをちらちら見て互いにささやいたりしているので、ゲリラ撮影だったのでしょうか?

映画館その3

入らなかったホラー映画上映館。
これは映画館その2と同じ。

上映中作品は、”GIFT OF THE GHOULS”。

映画館その4

『ロミオとジュリエット』を見るところ。
トラファルガー広場の向かい。

ホラー映画は何本か登場しているのに、エンドクレジットでは『ロミオとジュリエット』だけクレジットされています。

バックミラー(12/6/23追記)

バックミラーを使いながら渡った横断歩道は、美容院のあるSouth Audley Streetと帽子店のあるMount Streetの交差点。
South Audley Streetの東側を南に向かって歩いています。カメラ北向き。

バックミラーを使いながら左折?するところはすぐ先のT字路。

南側の建物(教会)を隔ててすぐとなりのT字路は、探偵がスクーターで登場したところ。

通り

MILK STREET E.C.2  ミルク通り
BACON ST E.2 ベーコン通り
HAM YARD W.1. ハム広場
PEPPER ST. S.E.1  胡椒通り
SALTER STREET E14 食塩通り
FISH STREET HILL EC3  フィッシュ通り
ARTICHOKE HILL, E.1  アーティチョーク・ヒル
VINEGAR YARD  ビネガー広場
PUDDING LANE E.C.3.  プディング小路
HAUNCH OF VENISON YARD W.1. シカ肉広場
POULTRY E.C.2  トリ肉通り 
DUCK LANE カモ小路
GOOSE YARD, E.C. ガチョウ広場

具体的な場所は下の方のロケ地マップでご確認ください。
(最後の”GOOSE YARD”だけ、マップで検索してもヒットしませんでした)

※12/6/23追記
GOOSE YARDについて、コメント欄でmilouさんから情報寄せていただいていますので、そちらをご覧ください。
(いつもありがとうございます♪)

※12/6/25追記
書くまでもないかとは思いますが、この場面、二人が歩いているのは動物通りとは全然別のいろいろな場所。それを編集でうまくつないでいます。実際にどこを歩いていたのか、いくつかわかる場所もありますが、あまりにムダっぽいので省略。
なお、通りの訳はDVDの表記に倣うようにしました(DVDでは、streetは「通り」、laneは「小路」、yardは「広場」としているようです)。

帽子をひっかけた柵
迷路

ハンプトン・コート宮殿 Hampton Court Palace
http://www.hrp.org.uk/hamptoncourtpalace/

迷路は北側の道路寄りにあります。
しかし、迷路を上から見たら意味ないですね 😉

※12/6/19追記
こちらもmilouさんから画像を提供していただきました。
やはり撮影は1981年 1980年10月(19/5/19修正)。

迷路の入り口。

映画と同じかどうかは不明ですが、ソックリの門扉。

※12/6/29追記
milouさんからゴール地点の画像を追加提供していただきました。
映画とは逆向きで、ゴールにたどりつく道が向かって右側に写っている構図。

温室

2354262629_0aa14476ca_b.jpg Syon House, Syon Park, Brentford, Middlesex, England, UK
http://www.syonpark.co.uk/

  • Google Maps

※19/5/19追記
milouさんから、映画には登場していませんが参考画像としてサイオンハウスの画像を提供していただきました。
いずれもハンプトン・コートからの乗合船の中からのもので、撮影1999年8月。

遊覧船乗り場(12/6/24追記)

Westminster Millennium PierW

※12/6/29追記
milouさんから遊覧船目線の画像を提供していただきました。

これはラストの俯瞰ショットに近い、ビッグベン周辺。

こちらは『フォロー・ミー』とは直接関係ありませんが、珍しい横たわった状態のロンドン・アイ。
こういう状態から起こしていったのですね。
2x4の壁を立ち上げるみたいなもんでしょうか。
この画像、もし『ファンタスティック・フォー:銀河の危機』のエントリーを書くときがあったら、また使わせていただく予定♪

ロケ地マップ

資料

編集履歴

  • 2019/05/19 「迷路」にmilouさんの画像を追加  「ハイドパーク」「迷路」で、milouさんの画像の年代を1981年から1980年12月に修正
  • 2018/04/07 画像のリンクをPicasaウェブアルバムからGoogleアルバムアーカイブへ変更

コメント

  1. milou より:

    この映画も大好きなのでメイズに行きたくて81年12月に行きました。
    ところが、この年(当時?)は11月から3月まで閉鎖で入れず、
    2000年に再訪して入れました。

    それほど広い迷路ではないけれど結構出るのに苦労しました。
    もちろんピクニックは出来なかったけど、それらしき広い空間はありました。

    ちなみに帰りはロンドンまで船で帰ったのですが途中数回、
    水門の開閉で水位を変えて渡る場所があり非常に面白かったです。
    時間と心に余裕のある人にはお勧めです。

  2. inagara より:

    milou様

    コメントありがとうございます。
    迷路にも行かれたのですか? ピクニック出来ずに残念でした。
    この映画良いですよね。やっとDVDが出たので多くの人に見ていただきたいです。
    ロンドンの町となると、他に『ひかりのまち』なども大好きで一度エントリー書きかけたのですが、難易度高くて下書きのまま放ってしまっています。
    どうせ行くなら時間と心に余裕をもって行きたいですね。やっぱり老後の楽しみかな??

  3. milou より:

    1軒目の映画館はRegent Street Cinema (現ウェストミンスター大学) で
    1896年2月1日にリュミーエール兄弟のシネマトグラフが英国で初めて
    公開された場所、映画館としては1980年7月に閉館。
    トラファルガーの映画館は現TESCO の場所でしょうね。

    帽子を買う店を132 Mount Street と言うが130番地が
    最後で現在はNicky Clarke という美容院。
    バックに丸い特徴的な窓が見えるが分からない。
    ロンドンの番地の付け方は統一性がなく探すのに困る(何と向かいは4番地)
    だからタクシー運転手には難しい試験があった。

    食品名通りで唯一ヒットしないGoose Yard について。
    地図にもない小さな路地らしいので正確な場所は分からないが
    実在するようです。ただ現在の Street Guide に存在しないのが不思議。
    場所はClerkenwell地区のSt John Street 近く。
    この通りの住民が668人だとしたら結構大きい通り?
    http://www.theleafletdistribution.co.uk/areas.html

    現在の郵便番号はEC1V-4だが(正確には数字があと2桁ほど付く)
    映画でリストアップされる通りの多くにE(East)がついている。
    恐らく近くに魚肉の卸売市場 Smithfiled Market など市場が
    多かったからでしょう。
    ちなみに『マイ・フェア・レディ』のコヴェント・ガーデンは
    野菜や果物の市場。

    このあたりは切り裂きジャックで有名なホワイト・チャペルにも近く
    昔は貧困層の住む地域でした。
    しかし今では総合文化施設バービカンを筆頭に文化の中心の1つとも
    言え僕は気に入っている地域。
    ロンドンに住んでいた時は毎週のようにバービカンに映画を見に行き
    しばしば深夜近くに人気のまったく無いSmithfiled Market
    の前を緊張しながら(?)歩いて帰った。

    パリと違いロンドンの建物はバラバラだが、なぜか地域ごとに似たような
    建物が集中しているので2人の家(36番地)や会計事務所(36番地?)も容易に
    見つかると思ったのだが未だに発見できない。
    ほかにも分かりそうで分からない場所が多いが手持ちの画質が悪いので、
    鮮明な画像が入ったら改めてまた…

  4. inagara より:

    milouさん、こんばんは。
    画像送っていただきましてありがとうございます。
    とりいそぎアップしました。
    その他の情報は明日以降追記させていただきますね。

  5. inagara より:

    今ちょっとずつ記事を補足しているところですが、Blu-rayも予定されているみたいで、これならロケ地チェックもさらに進みそうですね。
    その前にBSやCSで放送してくれれば尚良いのですが。

    会計事務所は最初にチェックしたのですが、手懸り少なくギブアップしました。
    項目だけあるのはその名残です……
    もっともわかったところで個人宅なら書きづらいし、難しいところですね。

    『小さな恋のメロディ』を書いたとき、マーク・レスターの自宅周辺は最初はSVが使えたので、それほど苦労せずに突き止ることができたんですよ。ただ記事でSVを貼るのはさすがにまずいだろ~と書かないでいるうちに、SVそのものが削除されてしまい、それ以上悩む必要がなくなったということがありました。

  6. milou より:

    トップシーンの会計事務所判明。
    Bedford Square の37番地にあるAA School の隣。
    北向きのショットです。一方通行の表示もまったく変わっていません。
    http://www.aaschool.ac.uk/AALIFE/BEDFORDSQUARE/

    実は今日『007/スカイフォール』を見てMのアパートとして使われたのが
    ジョン・バリーのアパートだという情報を得て、もしやこの映画でもと見直したら
    全然違ったが、トップシーンで、あれっ?と思った。
    というのは住んでいたRussell Sq.の近くで何度も前を通った建物に似ている。
    そこでSVで確認したらBingo! でした。
    このあたりはブルームズベリー・グループ関連のブループラーク(銘板)が
    あちこちに付けられています。

  7. milou より:

    一応追記
    貼り付けたURLの中を見ると現在は32~39番地までAA Schoolなので38番地も個人宅ではありません。

  8. inagara より:

    milouさん、おはようございます。
    よく見つけてくださいました。さすがです。さっそく反映させていただきました。
    プライバシー関連のご配慮もありがとうございます。
    以前はけっこうずぼらにやっていたのですが、最近は万が一のトラブルも考えてできるだけそのあたり配慮するようにしています。学校なら問題ありませんね。

    他にも昔のエントリーで未解決物件いくつも残っていそうですね。
    書いたら1ヶ月ほどで自分でも内容を忘れてしまうので、ペンディングの案件をまとめた「求む情報コーナー」みたいなページ、あったほうが自分のためにもなりそうです(今忙しいので、お正月休みの作業になりそう……)。

  9. milou より:

    いや、何度も通った道なのでもっと早くに当たりを付けるべきでしたが、まだ見つけていない玄関先に白い円柱のある彼らの住居のような建物はChelseaからSouth Kenginton、 Knightsbridge あたりに多いし映画にもよく出る地域なので会社もそのあたりと決め込み周辺ばかり探していました。

    そのあたりは各国の公館が集中した地域で僕には縁が薄いが唯一 L’Institute(英仏学院?)がありLumiere という映画館を併設、飯田橋のL’Institute 同様、一般には公開されないフランス映画を上映したりゲストが登場したりするので会員になって何度も行きました。内部の古風な図書館も素晴らしい。
    書いたように今回は再度見直して、あれ? なんか見た記憶があるなと考え候補地を思い出したわけです。セブンダイヤルズ同様に偶然記憶にあったから分かったがヒントになる目立った目印もなく普通なら分からないでしょうね…

    それにしてもパリに比べれば変貌の激しいロンドンで40年前とほとんど変わっていないのには驚きます。そういえば大英博物館近辺は古い建物も多く何度かキャンピングカーのようなコンテナー車が何台も駐まっていて映画かTVの撮影をやっていたのを思い出します。当然ロケ弁ではなくケイタリング専用の車もありました。

  10. milou より:

    1軒目の映画館について不正確なことを書いていたので(どうでもいい)追加訂正です。リュミエール兄弟の映画を英国で初めて上映したことは間違いないが、映画館としてのスタートは1923年の Polytechnic Theatre という名前から。映画では入口に Cameo- Poly と見えるが Cameo というのは当時の興行チェーンで 、以後 Cameo News Theatre、Cameo Continental Cinema、Cameo-Polytecnic,Cameo-Poly Cinema、などと目まぐるしく名前が変わり67年から80年までは Classic-Poly Cinema (映画では Classic は付いていない。また途中一度廃館になり4年間は映画館ではなくRegent Theatre という劇場だった)。 80年以降は使われていなかったが2010年から改修工事があって2015年に Regent Street Cinema として再開、現在のSVでも その名前が確認できる。ただしHPを見ると、一般の商業映画館ではなくウェストミンスター大学に所属する劇場でライブ・パフォーマンスなどもやっているようだ。https://www.regentstreetcinema.com/programme/

    そうそう、チャールズの事務所について原作戯曲は The Private Ear And Public Eye でブロードウェイも含め、何度も上演されているが Private Ear とPublic Eye と設定の違う二つの一幕劇からなるようで後者の Public Eye が映画化されたわけだが戯曲では事務所が Bloomsbury にあるという設定で映画でも採用したようですね…

  11. 居ながらシネマ より:

    milouさん、追加情報ありがとうございます。
    本編見返したら、確かに入口上にCameo-Polyとありますね。
    映画は原作戯曲の半分の映画化なのですね。これ知りませんでした。
    “The Private Ear”の方も気になりますが、戯曲を英文で読んでも理解にはほど遠いでしょうし、日本語で上演されないもんでしょうかね……
    会計事務所の場所解明は、本当にお見事でした。

    それにしても久々にこのエントリー見ましたが、最初に書いてから10年以上経ってるんですね。
    昔のエントリーを読むと削除したくなるくらいこっぱずかしいことがままありますが、このエントリーはその逆でして。
    はじめはソフト販売もなく、世間的にもあまり資料がなくて、好きな映画なのに~、ということで確かBSの録画をもとにメモ書きからはじまったものでしたが、そのうちmilouさんががんがん情報や画像を寄せてくださって内容が充実し、高画質のソフトも出たので自分でも調べて追記していき……とおかげさまでかなり充実した内容になりました。
    追記の過程を含めてとても楽しめたエントリーで、こういうのがあるとサイトやってて良かったと思える次第です。

  12. ほりやん より:

    はじめまして、62歳のおっちゃんです。よくまあここまで細かく調べたものだと感心しました。フォローミーが好きで20年ほど前にロケ地全部は無理なので、せめて面白い名前の付いた通りを全部訪ねようとロンドンへ行きましたが、Goose Yardがどうしても見つかりません。それでGray’s Inn RoadにあったAZmapのショールームに突撃して聞いたのですが、若い兄さんは知らなかったので、中から年配の紳士が呼ばれて出てきて「それは無い!キャロル・リードの創造だ」と断言されました。同じ質問をしに来る人が多かったのでしょうね。

  13. 居ながらシネマ より:

    ほりやんさん、コメントありがとうございます。
    20年前に通りをチェックされたエピソード、とても面白く拝見しました。
    「それは無い!キャロル・リードの創造だ」とは最高の証言を引き出されましたね。
    もしかして昔は存在したのかも、という疑惑は少々あったのですが、これで完全に打ち消されました。
    今度は逆に監督はわざとひとつ存在しない通りを混ぜたのでは?という疑惑が生まれましたが(笑)。
    「同じ質問をしに来る人が多かったのでしょうね」とのことですが、まさか映画を作って20年以上経ってから、地球の反対側から通りを確認しにやってくるとは、作り手の誰一人思いも寄らないことだったでしょうね。

  14. ほりやん より:

    お返事ありがとうございます。
    ハンプトンコートの迷路も行きました。なかなか出られなくて、中で出会った少年に出口を教えてくれと聞いたのですが、彼も迷っているようで、一緒にキャッキャッ言いながらやっとこさ出てこれました。出口では彼の家族が心配そうに待っておられました。トポルたちがピクニックをした広場ではメガネをかけた地味な女性に無理を言って我々夫婦の写真を撮ってもらいました。

  15. 居ながらシネマ より:

    子供でしたら中で迷ったらかなり不安でしょうね。今ならスマホ取り出して現在位置を確認するのでしょうけど。
    ご夫婦でいらっしゃったのですか。うらやましいです。我が家はなかなかまとまって時間がとれない私はとっくに愛想尽かされて、相方は好き勝手にあちこち飛び回っています。

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