魔法の絨毯
目次
作品メモ
ヴェネツィアが舞台の映画を続けてきましたが、少し目先を変えましてこんなんいかがでしょう?
『旅情』ではヒロイン含めてアメリカ人の観光客がヴェネツィアで楽しむ様子が描かれますが、こちらはヴェネツィアに始まり、イタリア各地をバスツアーで巡るアメリカ人団体客と添乗員を描いたアメリカのテレフィーチャーです。
原題の「マジック・カーペット」はツアー会社の名前。
同社の企画でアメリカ人観光客がイタリア周遊バス旅行を楽しんでいましたが、途中添乗員が急病でダウン。ピンチヒッターとしてイタリアに留学中のアメリカ人女学生が登場します。
いずれも個性的な面々を引き連れながら、アンチョコ片手にイタリアの各地をガイドして回る珍道中。
行く手に立ちはだかるハプニングやトラブルを乗り越えて、果たして彼女とその御一行様は、無事に最終目的地ローマへ到着することができるでしょうか??
……といったお話。
ギャグあり、ドタバタあり、ラブコメの王道を行く展開もあり、さらにはもちろんイタリアの名所旧跡もてんこ盛りということで、サービス精神たっぷりのこのツアーは見ている視聴者まで大満足。まるで一緒に魔法の絨毯に乗っているような幸せな気分となります。
特にヒロインを演じたスーザン・セント・ジェームズはハマリ役で、彼女の魅力によってドラマもバスもぐいぐいターボが効いてるかのように軽快に進んでいくのでした。
アメリカの映画サイトでは判で押したように同じような資料が掲載されていますが、それによるとこのドラマ、もともとはシリーズ化を狙って作られたパイロット版で、ABCで1972年11月6日に放映されたとのこと。残念ながらシリーズ化はならず、スーザン・セント・ジェームズは『署長マクミラン』を続けることになったとか。
日本では確か70年代半ばにNHKで放映されたのが最初だったかと思います。
『署長マクミラン』はすでに放送されていたかと思いますが、あまり記憶は定かではありません。
最初の放送でとても気に入り、NHKで再放送された時にはオーディオカセットに録音。ビデオレコーダーは仮に当時あったとしてもとても買えない値段でした。
手元にあるのは、80年代に民放で再放送されたときの録画。そこでようやくビデオに録ることができたのですが、1時間10分程度なのでおそらく30分近くカットされたバージョンでしょうか。
メモ書きには、「1986.2.18」とありますが、たぶん民放でその前に何度か再放送済みかと思います。
今見てもテンポが良く、出来映えはなかなかのものではないかと思いますが、アメリカでも日本でもビデオ化されていません。ソフト化……が無理ならせめて放映を熱烈希望の1本であります。
演出ウィリアム・グレアム、製作脚本ロナルド・マクドゥガル。
キャスト
ヒロインのティモシー・ラム(Timothea Lamb)、通称ティミーにスーザン・セント・ジェームズ(Susan Saint James)。
テレビドラマなら『署長マクミラン』の妻サリー役、映画なら『アウトロー・ブルース』や『ドラキュラ都へ行く』といったところとなるかと思いますが、ダントツで印象に残るのが『イタリア式バス旅行』。
ツアー会社の上司レナート・カルーソー(Renato Caruso)に、エンツォ・セルシコ(Enzo Cerusico)。残念ながら、1991年に53歳の若さで病気で亡くなっています。
またボローニャで知りあったライバル会社ジェット旅行社のロジャー・ワーデン(Roger Warden)にクリフ・ポッツ(Cliff Potts)。軽いノリで彼女にアプローチしてきますが、悪い奴ではなさそう。
クリフ・ポッツは個人的には『サイレント・ランニング』の同僚役。あちらでもチャラっとした感じでしたね。
続いて乗客の面々。ボローニャに到着したところでまとめて紹介されます。
デュボネ夫人とジェーン(かな?よく聴き取れず)は中年姉妹。
ドリトル夫妻はアツアツ新婚旅行中。いつも昼間は寝不足でフラフラな夫のジョンを演じたのはクリント・キンブロー(Clint Kimbrough)。
中高年カップル、ジョージ・ベンソン(George Benson)とエドナ・ベンソン(Edna Benson)夫妻はカンザス州から。
演じたジム・バッカス(Jim Backus)とヘニ・バッカス(Henny Backus)は実際の夫婦。
もしシリーズ化された場合には、ジム・バッカスはレギュラー入りとなるはずだったとか。
エドガ-・ケインとルーシー・ケイン夫妻はロングアイランドの人。演じたのはウォーリー・コックス(Wally Cox)とアビー・ダルトン(Abby Dalton)。ウォーリー・コックスは73年2月に急死しているとのことで、最晩年の作品となります。
スーツに身を包みパイプを咥えているダンディーなヘンリー・トーランドはシカゴの広告代理店経営。食事になるといつもどこかへ行ってしまい、短い恋愛を楽しんで戻ってくる超マイペース人間。演じたのはフランク・ラティモア(Frank Latimore)。
足下は怪しいですが口は達者な可愛らしいおばあちゃんペシー・ボーガル夫人はニューヨークから参加。演じたのは、セルマ・ダイアモンド(Selma Diamond)。
ボルチモアからやってきた中年婦人バージニア・ウルフ(Virginia Wolfe)は、天然が少し入っているキャラでイタリア語会話集を熱心に読んでいますが、実は???
演じたナネット・ファブレイ(Nanette Fabray)は、実生活では製作・脚本のロナルド・マクドゥガルの奥様だった人。こちらももしシリーズ化された場合には、レギュラー入りの予定だったようです。
ロングアイランドからやってきた小太り、おしゃべり好き、カメラをぶらさげたマイケル・グラスマン(Michael Glassman)。いかにもお笑い担当のこのキャラを演じたのはマイケル・ラーナー(Michael Lerner)ですが、昔から太りすぎですね。
オークランドから親子で参加していたのが、クララ・バーク夫人(Clara Burke)と長男のジェミー。
この他名前不明の髪の長い女性がひとりいて、おそらく総勢15人 [1]allcinemaの解説では16人……のはずが16人いる!
ヴェネツィアでガイドがいなくなったのを良いことにちゃっかり合流してしまった若者ジョシュ・トレーシー(ロバート・プラット)。
果たして彼の目的は???
他に、彼の両親役として、ジョン・ラーチ(John Larch) とケイシー・マクドナルド(Casey MacDonald)が出演しています。
ロケ地&ストーリー紹介
ロケ地についてはIMDbにも資料がありません。例によって画面とにらめっこでチェックしていきました。
ソフト化はあまり希望が持てないので、物語の紹介も兼ねて順にメモることにします。
もしかすると昔ご覧になったことがあり、このエントリーを「懐かしい♪」と思われた方がいらっしゃると嬉しいですね。
タイトルバック
“MAGIC CARPET”
軽快なテーマ曲とともにタイトルが出るのは、おなじみヴェネツィアのサン・マルコ広場南側ピアツェッタ。
©1986 milou アルバム「ヴェネツィア」から |
おそらく時計台からの眺め。
他でも使わせていただいていますが、このmilouさんご提供の画像がアングルどんぴしゃり一致です。
船着き場
マジックカーペット社の赤い絨毯がびろ~んと伸び、今回のツアー客が乗船しようとします。
名簿片手に迎え入れていた女性添乗員が、突然倒れて大騒ぎに。
場所は、リアルト橋の停車場。
一緒にいたバスの運転手があわてて近くの電話ボックスに駆け込み、会社に連絡を入れます。
その様子を近くの建物の上から見ている若者。ハンチング帽に付けひげと、いかにも怪しいです。
彼が居たのは、HOTEL RIALTOのこちらの窓。
黄色い電話ボックスはとてもかわいらしいデザインですが、きっと小道具でしょうね。
運転手はドイツ語が母国語の様子。イタリアは初めてで英語もうまく話せないらしく、電話で用件を伝えるのにも一苦労です。
電話の相手は、ローマにいるマジック・カーペット社のカルーソー。
急遽ガイドを探さなくてはならなくなりましたが、そこで思い出したのが、以前仕事を求めてやってきたアメリカ人留学生ティミー・ラム。
さっそく電話で交渉しますが、一日25ドルという提案を蹴って、緊急事態なら50ドルと条件アップ。ティミーもなかなかしたたかです。
10分後に迎えに行くというボス。マルチェロ・マストロヤンニに似ているからわかるよ、とテキトーなことを言って電話を切ります。
迎えにきた広場
ティミーのアパートが面している、石段付きの噴水がある広場。
「ナボナの近く」とセリフがありましたが、お菓子のホームラン王、ナボナの語源、「ナヴォーナ」のことでしょうか。
でもナヴォーナ広場の噴水とは違いますね。
正解はこちらの教会の前にある広場。
サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ聖堂(Basilica di Santa Maria in Trastevere)W
噴水もWikipediaに項目がありました。
Fountain in Piazza Santa Maria in TrastevereW
車が入ってきたのは広場の南側から。
待ち合わせ場所は、広場の北側。
ティミーの部屋が上階にあるという設定の建物はこちらですが、ドラマでも1階は薬局でした。
せわしなく契約書にサインしている側からボスがまくしたてるには、どうやらボローニャまで飛行機で飛んで、そこで一行と合流することになるとか。
「ボローニャ知ってるよね? それから、フィレンツェ、ナポリ、トレントも……」
「みんなよく知っていますとも」
と答えたものの、もちろん怪しいものです。
パンテオン前
ティミーを乗せたカルーソーの車が、パンテオン前を西から東へ走り抜けます。カメラ北向き。
コロッセオ前
コロッセオの西側。
その後おそらくアッピア街道のどこかを走りながら、次の乗客紹介の場面へとつながります。
ボローニャ
バスから降りる乗客。
乗客の紹介も兼ねたこの場面。詳しくは前述「キャスト」をご覧ください。
「まだボローニャ」というセリフがあります。みなさんかなりお疲れの様子。
「ここには道路がちゃんとある。ベニスにはなかったから感激だね」
一行のバスが停まったのは、広場の西側。
そこから東側を見ると、ドラマでも写っていたこういった眺め。
©1986 milou アルバム「イタリア各地」から |
こちらはmilouさんから提供していただいた画像。
(いつもありがとうございます♪)
ドラマでバスが停まったのは、ちょうどおじさんが謎のダイブをしているこのあたりです 😆
後からティミーがタクシーでやってきたのもここ。
誰も居ないバスの周りをうろうろしていると、ライバル会社ジェット旅行社のロジャーがニヤニヤしながら近づきます。
初めての土地でガイドをしなくてはならないティミーはアセアセで、乗客が食事をしているはずの場所を聞いてもピンときません。
「ちょっと待って、良い方法があるのよ。
私が今ニューヨークのセントラルパークにいるとしたら?」
「じゃあマディソンアベニューの64番街」
とナイスな方法で教えてもらいます。
ティミーを一目で気に入ったロジャー。いろいろアドバイスしてくれます。
「ボローニャのガイドは簡単だ。昼食の後はネプチューンの泉だ。お客はみんな写真を撮りたがる」
「お客さんがいろんなこと訊いたらどうしよう?」
「なんでもムッソリーニを出すんだ。とにかく有名だからね」
©1986 milou アルバム「イタリア各地」から |
こちらは広場北側から南を見たところ。
奥の方が最初の場所で、東西に延びています。
その手前、中央やや右側に写っているのが、ネプチューンの泉。
Fontana del Nettuno (Bologna)W
レストラン
いかにもタイアップ風に店の看板がはっきり写っていますが、その名前では見つけられませんでした。
といいますか撮影場所はこちらの教会の回廊部分ですね。お店に擬装したのでしょうか。
Basilica di Santa Maria dei ServiW
- Google Maps(SV) ……テーブルのショット
- Google Maps(SV) ……レストラン前として
- Bing Maps(概観図・東向き)
- WikiMapia
- http://www.panoramio.com/photo/23388722
女性を求めてどこかに行ってしまったトーランド氏の代わりに、謎の青年ジョシュ・トレーシーが席に着いています。
彼を含めて15人なので、やはり乗客は総員15人であるように思えます。
ティミーがやってきて、みんな大喜び。
「これからどこへ行きます?」
「えっと……ネプチューンの泉を見にいきます」
「うれしいな、また泉を見られるのか……」
ホテル
部屋の割り振りを巡っててんやわんやの大騒ぎ。
前後がカットされていて、設定がどこなのかよくわかりません……
見晴台
見晴らしの良いテラスでパーティ。
彫像が特徴的ですが、調査中。
ジョシュはここで正規に料金を払い、ツアーに途中参加となります。
それを知ったロジャーはティミーに耳打ちして牽制します。
「回し者じゃないかな。変装して。
どこの旅行社もスパイを派遣してガイドを見張らせるんだ。勤務評定さ」
カーチェイス
この頃から一行の周辺を謎の2人組が執拗につきまとっていて、フィレンツェに向う道では激しいカーチェイスが展開します。
この時のBGMは『旅情』で聴いたばかりのロッシーニ『泥棒かささぎ』序曲。
こういった眺めが写ります。
おそらくこのあたりのS字も走っているような。
フィレンツェ
バスが急停車したのはこちらの前。
追ってきた二人組が追突しかけますが、どうやらバスに乗っている誰かを追っているのだと警官に説明している様子。
それを聞いたジョシュ・トレーシーはこっそりバスから離れていきます。
その晩ホテルで翌日の見どころをせっせと仕込んでいたティミーは、カルーソーからジョシュが現れたらすぐに知らせるようにと連絡を受けます。
彼はいったい何者なのでしょう??
暴走
翌日海岸線といいますか崖っぷちの道を軽快に走るバスで一夜漬けの成果を披露していたティミーですが、ドライバーのカタコトの発言に青ざめます。
「落ち着きなさい。ブレーキがはたらかない」
「バス停めてよ」
「停めるためにはブレーキが必要だ」
というわけで、ブレーキ故障で暴走するバス。
途中せっかく町の人が民族衣装に扮装してタランチュラの踊りを披露しようとしていたのに、超高速で通過です(笑)
トレントと言っていますが、場所不明。
町を通過していよいよ加速するバス。乗客はもはやぐったりです。
最初の空撮はおそらくソレント半島の南側、ポジターノ(Positano)Wの西のこのあたり。
「そろそろシカゴじゃないか」のセリフの直後のショットはこちら。
その先、段々畑のような地形はこちら。
上り坂
暴走の果てに突っ込んでいくY字路は、ソレント半島の北側にぴょんとワープしてこちら。
ナポリが見える見晴台
なんとか上り坂に入り停まることのできたバス。
とにかくお客を降ろしてガイドしなくてはなりません。
「降りてください。ここは予定になかったところですけど……ムッソリーニの生まれた町です」
ヘロヘロになった乗客がヨロヨロと降りてきますが、そこはナポリ湾を一眸に臨む見晴台となっていました。
ティミーも息を吹き返して、ご案内。
「あそこがナポリです。Vedi Napoli e poi muori ♪」
撮影場所は、上記Y字路の先にあるこちら。
ドラマ通り絶好の眺めが得られるはずですが、なんだかゴミが並んでいますね。
イスキア島へ
場面は飛んで、水中翼船でイスキア島へ向う港。
港は調査中。
この港でジョシュ・トレーシーと再会。
かなりスッキリした装いとなっていて、ティミーもびっくり。
イスキア島
イスキア島は当サイトでは『太陽がいっぱい』でかなり細かくチェックしています。
船が到着するのは、『太陽がいっぱい』でおなじみのあの船着き場。
そのあと見学したのは、
アラゴネーゼ城(Castello Aragonese)W
http://www.castelloaragoneseischia.com/
ティミーが「映画の『クレオパトラ』で使われました」と紹介していますが、確かめなくては。
このセリフの時の背景が、ちょうどこちらの画像ぐらいのアングル。
(※14/8/30追記 確かにエリザベス・テイラー版『クレオパトラ』で登場していました。資料見せてくださった方、ありがとうございました)
ここでティミーは自分のことをジョシュに話しますが、彼は自分のことを正直に話そうとしません。
そんな彼にティミーはちょっとおかんむりです。
庭園
いたるところ水が溢れている庭園。『華麗なる相続人』でも登場したこちら。
ここでようやくジェシーが自分のことを話します。
「親父の所に戻るよ。親父はアメリカでも有名な大会社のオーナーなんだ」
今まで嘘ばかりだったジェシーの言葉を、ティミーは信じられません。
でもこれはホントの話で、ジェシーは父親に反発して家を飛び出していた御曹司。父親の依頼を受けた警察や旅行会社が彼の行方を探していたため、あちこちで追いかけっことなっていたのでした。
「もし僕が嘘つきじゃなかったら、面白いと思わないかい?」
ローマ市内
定番スペイン階段前を通過。
ホテル
ホテルに着くと、カルーソーが待っていました。
ティミーがざっと報告を済ませると、声を潜めて聞いてきます。
「他に僕に言うことはない?」
「……ありません、ホントに言うこと何もありませんわ、……ホントに……ないんです」
しかしカルーソーはめざとくジョシュの姿に気づいていたのでした。
追いかけっこ
今度はローマの街の中で警察を逃れて追いかけっこ。音楽はまたしてもロッシーニ作曲『泥棒かささぎ』序曲。
狭い路地をバスが突き進みますが、動きが取れなくなり、全員下車。
一般家庭を横切ったりしてなんとか逃れたつもりでしたが、最後に警察とカルーソーが待ち構えていて万事休す。
「さあ、それではみなさん、またここで予定外の素敵なご案内をいたします。
今度ご覧になるのは«ロマンティコ・カッチェーリ» こちらへどうぞ~♪」
辞書を引いたバージニア・ウルフさん。
「カーチェーリ……ろうや……牢屋?!」
警察前
ようやく釈放された一行がぞろぞろ出てきます。
設定ではローマかと思いますが、なぜかフィレンツェにワープして、こちらの広場の南西側。
Piazza della Santissima AnnunziataW
この広場は『眺めのいい部屋』や『ハンニバル』でチェック済み。
特に『ハンニバル』でしつこく見たので思い出すことができました。
警察署に見たてられた建物は、Palazzo Budini GattaiWというようです。
その前でティミーはクルーソーにあっさりクビを宣告。
落ち込んでいるところへ、ジョシュが両親とともに現れます。
父親はいかにもエラい人らしく人に謝ることが苦手。
傲慢なセリフを連発してそのたびに妻にたしなめられますが、ティミーは、
「私の方こそお詫びしなくては。この3日間息子さんを可哀想だと思ってましたけど、今思えばさぞかし面白かっただろうと思いますわ」
「ティミー、ぼくは真剣だったんだ」
「何のこと? でもいいの、何もかも終わったの。あなたのローマの休日は終わったの」
金を渡そうとする父親を遮って、ティミーは泣きながら去って行きます。
歩いて行くのは北西側の回廊部分で、『ハンニバル』でレクター博士の住まいという設定で登場した建物のちょうど向かい。
大団円
ロケ地マップ
より大きな地図で イタリア式バス旅行 を表示
※2014/09/24追記
イスキア島で撮影された映画のロケ地マップも作ってみました。
(18/4/15 埋め込みに切り替え)
以下の映画をまとめてあります。
資料
更新履歴
- 2018/04/15 画像のリンクをPicasaウェブアルバムからGoogleアルバムアーカイブへ変更。 「ロケ地マップ」でイスキア島のロケ地マップをリンクから埋め込みに変更
- 2014/09/24 「ロケ地マップ」にイスキア島で撮影された映画のロケ地マップを追加
- 2014/08/30 「イスキア島」『クレオパトラ』の件補足
- 2014/08/27 新規アップ
References
↑1 | allcinemaの解説では16人 |
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コメント
はじめまして。ネットで検索していたところ、こちらに出会えました。
この作品を見たのは本当にはるか昔のことですが、今なお「楽しい映画だったなぁ…」という快い余韻が残っています。特に主演のスーザン・セント・ジェームズの魅力に、まだ10代だった少年はコロリとまいったものでした。
あれ以来再見もかなわず、本国アメリカでもソフト化されていないのは残念でなりません・・・が、今回、このように詳しく紹介されているサイトと出会えて感激している次第です。本当に、民法放映時のカット版でもいいので(そもそも私が見たのはこちらの方ですし…)どこかのCS局あたりがオンエアしてくれないものか・・・と今も願っているのですが。。
ともあれ、この作品に対して(いや、スーザン・セント・ジェームズ様の、と正直に言うべきか)の愛がふたたびよみがえったことでした。ありがとうございます!
しん爺さん、コメントありがとうございます。
本文で、
> もしかすると昔ご覧になったことがあり、このエントリーを「懐かしい♪」と思われた方がいらっしゃると嬉しいですね
と書きましたが、そのウレしい方に読んでいただけてとてもウレしいです 🙂
最初に見たのは確かNHKで、お話の面白さもさることながらヒロインがとても魅力的。スーザン・セント・ジェームズという長い?名前をしっかり覚えました。記憶が定かではありませんが、おそらく同時期が数年後『アウトロー・ブルース』が公開されて、彼女目当てに名画座へのこのこ見に行ったものです。
ソフト化は望めそうもないですが、また放送でもされると良いですね。
私もスマホのTV番組表アプリでキーワード登録して待ち構えて?いるところです。
この映画貴記事で拝読して初めて知りました。残念ながら現段階ソフト化、動画サイトへの投稿も確認できませんので、文字通り機会があったら観たい、ということになってしまいますね。でもものすごく面白そうじゃないですか。70年代初頭の映画で、世界的に海外旅行が徐々に大衆化した時代の象徴のように思います。
>日本では確か70年代半ばにNHKで放映されたのが最初だったかと思います。
>手元にあるのは、80年代に民放で再放送されたときの録画。そこでようやくビデオに録ることができたのですが、1時間10分程度なのでおそらく30分近くカットされたバージョンでしょうか。
メモ書きには、「1986.2.18」とありますが、たぶん民放でその前に何度か再放送済みかと思います。
「残された日々」など、昔はNHKが主に米国、たまに英国のテレビ映画を放送していましたね。劇映画とはまた違ったテイストでこれは面白かったのですが、ちょっと現在はこういうドラマもなかなかテレビ放送される時代ではないかと思います。またそのNHKが放送したのを民放が再放送してくれたというのも、某放送局の昼の時間も、最近は放送してくれませんしねえ。
>映画の『クレオパトラ』で使われました
これ、あるいはこの映画の製作脚本のラナルド・マクドゥガルが「クレオパトラ」のシナリオを書いていることの楽屋落ちですかね。
やはりイタリアというのは、「ローマの休日」「旅情」「太陽がいっぱい」「ベニスに死す」ほか、観光映画、あるいはその土地を意識した映画の舞台の王道なのかもですね。
Bill McCrearyさん、私も手持ちの画質がひどいので動画がどこかにないか探しましたが、見つかりませんでした。
家族で安心して見られる系の、典型的なテレビムービーなのでしょうけど、自分的には今見てもとても楽しめます。
> これ、あるいはこの映画の製作脚本のラナルド・マクドゥガルが「クレオパトラ」のシナリオを書いていることの楽屋落ちですかね
本当ですね、気づきませんでした! といいますか本文で「ロナルド」って書いちゃってますね(汗)
セリフが出てくるのは城をバックにジョシュ・トレーシーとの会話で。
「イスキア城はその昔海賊バルバロッサの根城だったのです。映画『クレオパトラ』で使われました」
「へえ本当、知らなかった」
「あたしもよ、夕べ読んだガイドブックに出てたの」