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『アート・オブ・クライム 美術犯罪捜査班』 L’Art du crime (2017- )

L'art du crime - L'intégrale des saisons 1 et 2

目次

作品メモ

『ホワイト・ドラゴン』『薔薇の名前』とAXNミステリーでの一挙放送組をチェックしてきましたが、こちらも同じくシーズン丸ごとドカっと放送されたクチ。
OCBCの警部とルーヴル美術館勤務の美術史家が、毎回美術がらみの事件を解決していくフランスのドラマシリーズです。

知りませんでしたが、OCBC(Office central de lutte contre le trafic des biens culturels)Wは実在する組織で(番組では「文化財密売取締本部」)、Wikipediaによれば美術品に関して盗難、偽造、詐欺、資金隠しといった犯罪の捜査を行っているようです。
ドラマでは毎回殺人事件が発端となりますから、まあ名前だけ借りたまるきりのフィクション。

そのOCBCに刑事部から転属となった警部が主役なのですが、問題はとてつもない美術オンチだということ。
なにせボッティチェリをパスタだと思い(S1E1)、ロココをバーの名前だと思う(S2E1)ぐらいなので半端ありません。
そんな彼に、美術史に造詣の深い知的な美人さんが捜査協力する、ということで、ツンデレ的展開も期待されたりします。

贋作ネタが中心となりますが、毎回趣向を凝らして飽きさせません。
美術についての蘊蓄もちりばめられ、ルーヴルをはじめとするフランスの有名美術館の内部も登場して、すっかりアートでオサレな気分にひたらせてくれる良さげなシリーズとなっています。

日本では2019年10月20日にシーズン1を、11月3日にシーズン2をそれぞれ一挙放送。
本国ではシーズン3が放映済みで、今年(2020年)4も予定されているとのことです。

▼20/11/3 動画差替え

 
 
 

シーズン3放映

▼20/11/3 項目追加
本日またまた文化の日にシーズン3が放送されました。
朝からシーズン1~3、一挙放送という、アートな一日でございました。

シーズン4放映

▼21/7/1 項目追加
この(2021年)6月5日に、AXNミステリーで一挙放送。

登場人物

アントワーヌ・ヴェルレ(Antoine Verlay)/ニコラ・ゴブ(Nicolas Gob)
OCBCの警部。頭に視線が行きがちだが、なかなかのイケメンで膂力もありげ。もちろん刑事としても優秀だが、美術オンチなのが玉に瑕。妻とは離婚協議中で、子供が2人。
フロランス・シャサーニュ(Florence Chassagne)/エレオノール・ベルナイム(Éléonore Bernheim)
ルーヴル美術館に勤務する美術史家。アントワーヌと対照的に髪はふさふさで、スカーフもオサレ。突如実在した画家が現れて対話するという、不思議モードの持ち主。めまいを起こしがちでカウンセリングを受けているが、アントワーヌを「抗恐怖症物体」として頼ることで克服しようとする。
ピエール・シャサーニュ(Pierre Chassagne)/フィリペ・デュクロ(Philippe Duclos)
フロランスの父親。娘を「フロフロ」と呼んでは嫌がられている。著名な美術の先生だが、だいぶ浮き世離れしたところも。
アレクサンドル・パルド(Alexandre Pardo)/ベンジャミン・エグネル(Benjamin Egner )
OCBCを指揮する警視。アントワーヌのボス。
ユーゴ・プリユール(Hugo Prieur)/エマニュエル・ノブレ(Emmanuel Noblet)
フロランスの友人にして元彼のイケメン。もっぱらルーヴルのラボにいて、アントワーヌやフロランスの捜査をサポートする。

エピソード&ロケ地

例によって、IMDbのリストとウェブマップを頼りに画面とにらめっこでチェックしています。
間違えていたらごめんなさい。誤りのご指摘大歓迎です。

執筆現在(2020年3月)日本語版Wikipediaがないようですので、ついでにエピソードも簡単にまとめています。
S1とS2は各6話ですが、実際には前編(Partie 1)後編(Partie 2)という風に2話で1つのお話となっていて、1シーズン3話構成とも言えます。
S3以降は日本では未放映ですが、1話ずつで終わっている模様。

S1E1-2 「隠された肖像」Une beauté faite au nature

放送日:France2 2017/11/17、AXNミステリー 2019/10/20
登場画家: ジャン・ブルディション、レオナルド・ダ・ヴィンチ
事件: 古城での殺人。城からはそれほど価値のない肖像画が盗まれていたという謎。

IMDbでは、

Château d’Amboise, Montée Abdel-Kader, Amboise, Indre-et-Loire, France
Musée du Louvre, Paris 1, Paris, France
Palais de Tokyo, Paris 16, Paris, France

張り込んでいた美術館

OPでアントワーヌが張り込んでいたところ。

Palais de Tokyo(パレ・ド・トーキョー)W, Paris 16, Paris, France

厳密には、東翼のパリ市立近代美術館。最後に飛び出してくるところもそこから。

アントワーヌの背後にあったのはこちら↓の作品。

Robert Delaunay, 1938, Rythme n°1, Decoration for the Salon des Tuileries

アンボワーズ城

殺人事件が起き、肖像画が盗まれた城。
実名で登場。

Château d’Amboise(アンボワーズ城)W, Montée Abdel-Kader, Amboise, Indre-et-Loire, France

目の前の川はロワール川。

盗まれた絵画は、セリフでもあるようにジャン・ブルディションWの模写。
オリジナルはこちら↓

Jean Bourdichon, Anne de bretagne priant 1503-1508

E1 0:25 で登場するチャペル。

クロ・リュセ城

E1 0:12

le château du Clos Lucé(クロ・リュセ城)W
https://www.vinci-closluce.com/

アンボワーズ城の南東約600m。
レオナルド・ダ・ヴィンチが晩年過ごしたところで、それが事件を解く鍵となります。

ドラマでは、被害者ランベールの恋人デュティウル夫人の住まいという設定。
夫人は大資産家で、盗まれた肖像画の元の所有者。

0:12に映る外観は、似て非なる別の家。
0:24に新聞記事に使われた白黒写真はホンモノで、手前の2人は明らかに合成。

……なので実際にはここでは撮影されていないようです。

似て非なる方は不明ですが、参考までにホンモノはこちら↓

※20/3/10追記
milouさんが4travelにアップされた旅行記の画像を転載させていただきました。ぜひ旅行記の方もご覧ください。

4travel > milouchatさんのトラベラーページ
2006年 パリ 3/4:これっきりじゃないぞ!(ロワール古城めぐり)

ルーヴル美術館

0:17他
フロランスの職場。
登場する時は、たいていピラミッドのショットから入ります。

外観だけでなく、時折館内も映してくれて、展示物件が目の保養になります。
ルーヴル全面協力といった感じですね。

こちら↓の画像はmilouさんからご提供いただいたもので、撮影は2002年とのことです。
ありがとうございました♪

OCBC(外観)

E1 0:19 0:34

S1E1-2での外観は、モダンなビル。
場所は調査中。
E3-4以降は別の建物となります。

《モナ・ヴァンナ》

E1 0:28

La Joconde nue (モナ・ヴァンナ La Mona Vanna)W

フロランスが「エルミタージュにいい模写があるわ」と言っていますので、その画像。

S2E2(第1話後編)でも登場。

ピエール・シャサーニュの家

E1 0:38 0:47
フロランスのパパの家。
調査中ですが、個人宅なら判明しても書けないかも。

S1E3-4 「雅(みやび)やかな死」Une mort galante

放送日:France2 2017/11/24、AXNミステリー 2019/10/20
登場画家: ヴァトー、アルテミジア・ジェンティレスキ
事件: ヴァトーの絵画に見立てた芸術学校でのパーティーで、殺人事件が発生。

パリ芸術学校

0:01 0:37他
場所不明。

《シテール島の巡礼》

E3 0:07
パーティーで見立てていた絵画。

ヴァトー「シテール島の巡礼」 Pèlerinage à l’île de Cythère (1717)W
https://www.louvre.fr/jp/oeuvre-notices/《シテール島の巡礼》

OCBC

E3 0:12
E1-2と異なり、E3以降は急に地味な建物になります。E1-2はパイロット版だったのでしょうか。

場所は不明。

《ピエロ》

E3 0:11

ヴァトー「ピエロ(旧称ジル)」W
https://www.louvre.fr/jp/oeuvre-notices/《ピエロ(旧称ジル)》

《ヤエルとシセラ》

E4 0:47

アルテミジア・ジェンティレスキ (Artemisia Gentileschi) 「ヤエルとシセラ」Jael and SiseraW

S1E5-6 「黒ずんだ絵」Une œuvre au noir

放送日:France2 2017/12/01、AXNミステリー 2019/10/20
登場画家:ジェリコー
事件: ルーヴル美術館の「メデューズ号の筏」の前で、ユーゴの上司で「ジェリコー友の会」会長デルフィーヌが毒殺される。

《メデューズ号の筏》

ジェリコー「メデューズ号の筏」Le Radeau de la Méduse de Géricault (1819)W
https://www.louvre.fr/jp/oeuvre-notices/《メデューズ号の筏》

ホントに館内を使った、しかも日中の撮影ですね。

墓地

E5 0:31
デルフィーヌの葬儀。

ペール・ラシェーズ墓地(Cimetière du Père-Lachaise)W

これまでのエントリーでは『突然炎のごとく』のラストで登場。

ドラマでも登場したジェリコーの墓。

サルペトリエール病院

E5 0:44

サルペトリエール病院(Hôpital de la Salpêtrière)W

テロップではそうなっていますが、実際には似て非なる場所。
調査中

参考までに、ホンモノはこちら↓

これまでのエントリーで言えば、『5時から7時までのクレオ』のラストなど。

▼21/7/1 追記
えめさんからコメント欄(2021年7月1日 00:50)で情報を寄せていただきました。
エンドクレジットの謝辞にあるこちらでした。

Hôpital Charles Foix

ラスト

刑事部への復帰がおじゃんになったアントワーヌ。
フロランスは、でもちょっぴり嬉しそう?

ルーヴル館内のこちらの↓絵についてドギマギするやりとり。

ジャン・オノレ・フラゴナール《閂》 Jean-Honoré Fragonard, Le VerrouW  

https://www.louvre.fr/oeuvre-notices/le-verrou

その後はこちらの絵画の前へ移動。

《閂》はS2E1でも登場。
今度はフロランスのパパがアントワーヌの個人授業でとりあげ、その後フロランスの妄想モードにも……。この場面はウケました。

S2E1-2 Une ombre au tableau (邦題なし)

放送日:France2 2018/11/23、AXNミステリー 2019/11/03
登場画家:モネ
事件: 修復家が殺され、モネの模写が盗まれる。アントワーヌは模写と贋作の違いを学ぶ。バルド警視の過去に関わる人物が登場。

《夏、ひなげしの草原》

モネ 「夏、ひなげしの草原」L’été. Champ de coquelicots (1875)

オルセー美術館

E1 0:08

現在「夏、ひなげしの草原」がNYの個人収集家からこちらに貸し出されているという設定で登場。

展示されていたのはこちら↓

《庭の女たち》(1866-1867)

Femmes au jardin (Claude Monet)W
Musée d’Orsay > Claude Monet Femmes au jardin

ルーセルの家

E1 0:16

自然の中の素敵な住まいですが、撮影場所は不明。

フレデリック・ルーセルはオルセーで一番のモネの専門家。
被害者マルニャックの妹ロランス(故人)の夫。マルニャックは贋作を描きNYですり替えて送付した……という流れ。

広場

0:53

警視がマリーと待ち合わせたところ。

《アパートの隅》

E2 0:20

フロランスが見た夢。
ネタばれっぽいですが、これがシーズン通しての伏線となります。

Musée d’Orsay > Claude Monet, Un coin d’appartement

カザフ大使館

E2 0:27

突然『ミッション・インポッシブル』的展開♪
ついでに『エントラップメント』も♪♪
建物は調査中。

オークション会場

E2 0:29

S2E3-4 Un homme blessé (邦題なし)

放送日:France2 2018/11/30、AXNミステリー 2019/11/03
登場画家: ギュスターヴ・クールベ
事件:アントワーヌが匿名の葉書で誘導された公園で死体を発見。被害者は以前詐欺事件を起こしていた古美術商アンリ・クールセル。捜査の過程でアントワーヌは長らく会っていなかった父親と対面する。やがて明らかになる犯人の意図とは? 最後まで目が離せないスリルとサスペンス満載の異色編。

送られてきた絵葉書

Les Joueurs de dames, known also as Coups de dames, Gustave Courbet (1844)

公園

E3 0:01
匿名はがきに導かれてやってきたところ。
19区のこちら↓

ビュット・ショーモン公園(Parc des Buttes-Chaumont)W

吊り橋(歩道橋)↓

四阿(temple de la Sibylle)

ちなみにOCBCに届いた絵葉書に書かれた座標は、ホントにこの場所のものでした。

現場にあった絵葉書は↓

《絶望》Le DésespéréW

解雇された助手が持っていた葉書は、ジョルジュ・ド・ラ・トゥール《金の支払い》

《泉(スルス)》

E3 0:12

チェッカーの駒とともに届いたメッセージを解読して、オルセーへやってきた2人。

クールベ《泉(スルス)》

Musée d’Orsay > Gustave Courbet, The Spring

裁判所

E3 0:14

《泉》の展示の下に貼られた座標からやってきたところ。
調査中。

ヴァンドーム広場

E3 0:36
携帯の位置情報をたどってやってきたところ。
中央の円柱が、クールベと深く関わっています。

ヴァンドーム広場W

こちら↓はmilouさんからご提供いただいたもので、撮影は1977年7月とのことです。
リッツの前から撮られたとのことですので、ドラマに出てきた円柱の入口は反対側でしょうか。

中の現場で被害者が持っていたのは、こちら↓の絵葉書。

クールベ《L’Hallali du cerf》W
Musée d’Orsay > Gustave Courbet, L’hallali du cerf

定まった日本語表題が見当たらないので原文ママにて失礼(ご存じの方教えてください)。
cerfは鹿。
hallaliは手元の仏和辞典では「(獲物を追い詰めたことを知らせる)漁師の叫び声」とあります。

S2E5-6 Le peintre du diable (邦題なし)

放送日:France2 2018/12/07、AXNミステリー 2019/11/03
登場画家: ヒエロニムス・ボス、モネもちょっぴり
事件:ボスを研究していた神学校の学生がルーヴル美術館で刺殺。ボスの素描が盗まれる。アントワーヌは少年の幻影を見るようになるが誰だかわからない。

《快楽の園》

快楽の園W

事件現場

最初の現場はルーヴル美術館の中庭。

神学校

E5 0:08
大きな中庭と回廊があるところ。
気になるので調査中。

教会

E5 0:19
マリオ・カラスが通っている教会。
調査中。

マリオはサンチェス(素描を盗んだ容疑者)に関連を匂わせるメールを送った送信元。

《愚者の船》《寓意》《守銭奴の死》

事件解明の鍵となるボスの三連祭壇画。
中央が失われています。

ラスト

まさかこのドラマでこんなに盛り上がるとは。
第2シーズンの見事な締めくくりでした♪

全ての絵を拒んだ

S3E1-2 Un fantôme à l’Opéra(邦題なし)

放送日:France2 2019/10/25、AXNミステリー 2020/11/03
(IMDbではS3は1エピソード96分X2エピソードとして扱っていますが、中身は従来通りPartie 1,2となっていますし、AXNミステリーでも第1話第2話と分けられていますので、本稿でもそのように表記します)
登場画家:ドガ
事件:オペラ座で起きたバレエダンサー殺人事件。口の中にドガの詩が押し込まれていた。
コソコソ話:上司のパルドはひげを剃ってさっぱり。フロランスは問題を起こして担当をはずされ、代わりにやはり美術に詳しい女性刑事ジュリエット・マリトンがアントワーヌの相棒となる。

オペラ座

ホンモノ(ガルニエ宮)が撮影に使われていて、まことに眼福となります。

最初のエスタブリッシングショットは、オペラ通りの反対側から望遠で。

この建物はこんな風に圧縮効果で捉えると迫力が出ますね。

続いて、マクシムが入団テストを受けている場面。
客席上空は『未知との遭遇』みたい……

バレリーナ(レア・フェレ)が駆けていくのは、グラン・フォワイエ(Grand Foyer 大広間)↓ 
正面側(南側)、日本で言う2階(SVの階数表示では「1」)。

駆け下りていく階段↓

マクシムの次にテストを受けるのは、友人のセリム・ブディア。
衣装のほつれを見つけてあせったのはレア。駆けている姿がインサートされていたのが彼女。マクシムの恋人で同級生。

マクシムが発見されたのは、ステージの真裏(北側)に位置するこちら↓

Le foyer de la danse

場所がわかりづらいですが、こちら↓の図面で中央上部「58」の部屋。

そこから下に向かって、45がステージ、その下湾曲しているのが客席、6-10が吹き抜け大階段、3がグラン・フォワイエ。

劇場内は今やかなり自由にSVで歩き回れるので楽しいですね。
オマケですが、これら↓は大鏡を使ったGoogleSV先生のセルフィー集。
これこそオペラ座の怪人といった雰囲気 😇

殺されたマクシムはドガ舞踊学校の寄宿生でしたが、在独フランス大使の息子……というお偉いさん関係者。事件の早期解決が望まれる……という設定です。

OCBC

E1 0:03
エピソードタイトルが出るところで入口周りが写りますが、これまでとはまた場所が変わったかも??
倉庫が隣接しているようななんてことはない建物なので、これはもう追究は無理。

《14歳の小さな踊り子》

ドガのこの像が舞踊学校に置かれていて、生徒たちの間では災いを引き起こす“恐怖のマリー”としてクリーピーパスタ(都市伝説)になっているという設定。
モデルはマリー・ヴァン・ゴーテム。

La Petite Danseuse de quatorze ansW

この像はあちこちにあるのでしょうけど、例えばオルセー美術館ではこちら↓でケース入り。

ケースがない方がたとえばこちら↓のようにきれいに撮れますね。

ニューヨーク、メトロポリタン美術館(展示室815)

舞踊学校

E1 0:10

エドガー・ドガ舞踊学校 ECOLE DEDANSE EDGARDEGAS という設定。
さすがに撮影場所は不明。

川縁のスポット

0:34頃
運河に面したビルの前でフロランスがアントワーヌに考えを聞かせる場面。
その後も何度か登場します。

パリの北東の郊外、パンタン(Pantin)のこちら↓

川はウルク運河(Canal de l’Ourcq)W
サンマルタン運河の先がこちらへつながっているようです。

ビルは建てられたのが1929年で、2016年にリノベート。

地上階(あるいは施設全体)はDock Bという名称。

劇的ビフォー…… ↓  (2011年)

……アフター ↓ (2016年)

4枚のドガの絵

E1 0:38

フロランスのヒントにより、アントワーヌは17年前転落事故を起こしてダンサー生命を絶たれたA・デュフールをマーク。舞踊学校の寄宿舎からマクシムのバッグを盗み自宅に持っていたことが明らかに。[1] … Continue readingバッグの中から4枚のドガの絵と封筒も見つかり、アントワーヌはそれらの絵からマクシムの目的を解明しようとするのがこのあたりの展開。

《舞台のバレエ稽古》Répétition d’un ballet

《ダンス教室》L’École de danse

《バレエ ー エトワール》 Ballet – l’étoile

《Dancers, Pink and Green》

ホテル

E1 0:41
新しい相棒とうまくいかないアントワーヌが、フロランスをこっそり呼び出したところ。
設定では“パッサージュ・ホテル”
廊下しか写らないので、究明は無理。

フロランスの出で立ちは、なんだか『シャレード』を連想してしまいました。

その後の展開が早いのでここで少しまとめ。
封筒にセリムの指紋が残されていたことから彼を聴取。マクシムと2人で都市伝説ビデオを撮っていた時に、衣装係のアルセーヌ・ゴスランが隠し部屋からダンサーたちを盗撮していたことを知り、警告のため絵を送ろうとした[2]4枚の絵にはそれぞれダンサーを見つめる黒い人物像が描かれていることにフロランスが気づいた
ゴスランは殺人事件には無関係。ただしレア・フェレが毎晩ドガの像に話しかけているのを見ていた……

《傷ついた騎手》

E2 0:29
第2の殺人現場で見つかった絵ハガキ。

運河に面したお店

E2ラスト、フロランスが自転車でやってくるところ。
「川縁のスポット」と同じ場所。

DOCK B
https://dockbpantin.com/

S3E3-4 La Malédiction d’Osiris (邦題なし)

放送日:France2 2019/11/01、AXNミステリー 2020/11/03
登場学者: シャンポリオン
事件:ルーブル館内で古代エジプトの遺物を巡る殺人事件が発生。
コソコソ話:エジプト学の権威ナタリー・ヴァロンが捜査に協力するが、彼女はフロランスの亡き母(専門はオシリス秘儀)の教え子だった。

今回のエピソードはルーヴル以外のロケ地ネタはほぼなし。
館内については、こちら↓の公式サイトのマップを参考にしてください。

https://www.louvre.fr/sites/default/files/medias/medias_fichiers/fichiers/pdf/louvre-rooms-opened.pdf

ルーブル館内

冒頭、古代エジプト関連が展示されている部屋をフロランスとユーゴが話しながら歩いて行きます。
フロランスは新しい恋人(シルヴァン)ができて1ヶ月とのこと。

2人が立ち止まったのはシュリー翼の展示室321↓

事件現場

女性(ナディア・マゲバ)が、調査してもらうために持ってきた箱を抱えたまま倒れたのは展示室324。

シャンポリオンとの会話

ナオス(Naos 神像を納める祠) D-29

S4E1-2 Le testament de Van Gogh(邦題なし)

放送日:France2 2021/05/07、AXNミステリー 2021/06/05
(S3同様、IMDbでは1エピソードとして扱っていますが、中身は従来通りPartie 1,2となっていますし、AXNミステリーでも第1話第2話と分けられていますので、本稿でもそのように表記します)
登場画家:フィンセント・ファン・ゴッホ
事件:ゴッホを特集した美術番組の収録現場で、アドバイザーの美術史家ダニエル・ブランが殺される。
コソコソ話:アントワーヌとジュリエットの結婚話が進んでフロランスは気が気でない。アントワーヌはウロウロするだけでこれまでのようなキレがない。上司のパルドは(おそらくリアルで)脚を怪我して動けない……

《アルルの寝室》

La Chambre de Van Gogh à ArlesW

《アルルの寝室》は何枚かありますが、ドラマで登場したのはオルセー美術館所蔵のこちら↓

オルセー館内のSVではこちら↓ 

2001年の画像ですので、今は移動しているかも。

その後番組案内役のキニャールが歩くのは、地上階。

E2の0:08でジュリエットがやってくる場面では、外観が写ります。

スタジオのある町

0:06
スタジオでの捜査の前にインサートされるショット。

《オーヴェルの教会》

E2 0:15

《オーヴェルの教会》W

『炎の人ゴッホ』でもチェック済み。

場所は、ゴッホが生涯を閉じた町、オーヴェル=シュル=オワーズ (Auvers-sur-Oise) Wのこちら↓

Église Notre-Dame-de-l’Assomption d’Auvers-sur-OiseW

ゴッホというとどうしても南仏アルルのイメージとなりますが、オーヴェルはパリの北西2,30kmのところ。

病院

E2 0:22
キニャールの弟がいたところ。

ラヴー旅館

E2 0:34

ラヴー旅館(Auberge Ravoux)W

こちらも『炎の人ゴッホ』でチェック済み。

墓地

0:43

番組内で登場。
オーヴェル=シュル=オワーズ墓地。

番組では写っていませんが、参考までに、ゴッホとテオの兄弟が眠るのはこちら↓

S4E3-4 Danse de sang(邦題なし)

放送日:France2 2021/05/14、AXNミステリー 2021/06/05 [3]AXNミステリーのエピソードリストでは、« Henri de Toulouse-Lautrec »
登場画家:ロートレック
事件:ムーラン・ルージュで殺人事件発生。容疑者とされた踊り子は記憶を失っていた……
コソコソ話:容疑者の踊り子を演じたのは、AXNミステリーで2週間前に放映された『アストリッドとラファエル 文書係の事件録』のアストリッド役の人(サラ・モーテンセン)でした。

ムーラン・ルージュ

殺人事件の舞台となったのは、ホンモノのムーラン・ルージュ(Moulin Rouge)W

被害者の傍にあった絵はこちら↓

《ムーラン・ルージュにて(Au Moulin-Rouge)》W

オルセー美術館・大時計の裏

E4 0:20

E1-2に続いて登場。
今度は大時計の裏側も出てきます。

ドラマでは横切るフロランスをこんな風↓にシルエットで捉えていて雰囲気ありましたが……

こう↓なるといささか微妙でしょうか……
「ロートレック」がいたのはこのあたり。

編集メモ クリックで開閉します。
▼23/10/2 「S5」「S6」追加

S5E1-2 Un cœur de pierre (邦題なし)

IMDb
放送日:France2 2021/11/22、AXNミステリー 2023/06/25
登場作家: カミーユ・クロデール
事件: カミーユ・クロデールの収集家ヴェロニクが殺され、友人であるフロランスのパパも現場で襲われる。
コソコソ話: アントワーヌとジュリエットの結婚を目前に控え、フロランスの心は千千に乱れ、カミーユに自分を重ねていく。
アントワーヌはジュリエットの相棒ナタリーに悩まされる。

ヴェロニク・ベシュの住まい

カミーユ・クロデールの作品が多く収集されている大きな館。
当サイトで取り上げたことのある物件でしたので、すぐにビビっときました。

Château de Villette (Condécourt)W

パリの北西30kmほどのところです。
これまでのエントリーで言えば、オードリー・ヘップバーンの『いつも2人で』や、キャロル・ブーケのドラマ『ラ・モント』で登場していました。
ここは、E2 0:11頃にもたっぷり登場します。

大半はレプリカでしたが、唯一のオリジナルが盗まれていました↓

《嘆願する女》

《L’Implorante(嘆願する女)》W

こちら↑はカミーユ・クロデール美術館所蔵版。

《ワルツ》

S5E1 0:27
現場に落ちていたブローチ↓

《ワルツ》W

保管庫

S5E1 0:30
ヴェロニクのコレクションが保管されていたところ。
外観はこちら↓

Maison dorée (Paris)W

尾行したパッサージュ

S5E1 0:40

Passage du Grand Cerf(パサージュ・デュ・グラン・セール)W

ロダン美術館

S5E1 0:43

ロダン美術館_(パリ)W
Hôtel BironW

空港
結婚式の教会

S5E2 0:45

アントワーヌとフロランスが呆然としたところ。
エンドクレジットの謝辞にある Gonesse。

Église Saint-Pierre-Saint-Paul de GonesseW

最後のカットも《嘆願する女》でなかなか渋いしめくくり。

S5E3-4 Le code Delacroix (邦題なし)

IMDb
放送日:France2 2021/11/29、AXNミステリー 2023/06/25
登場画家: ドラクロワ
事件:”過剰記憶”を持つ少年がルーブルのトイレで殺人事件を目撃。
コソコソ話: アントワーヌはスタンダール症候群に悩まされる。
アントワーヌに距離を置かれたフロランスはユーゴに接近する。

ルーブル

《民衆を導く自由の女神 (La Liberté guidant le peuple)》W

タイトルに使われているこの名画がようやく登場。

実は日仏交換展で日本への輸送計画があったという設定(E3 0:19)

《ダンテの小舟》

少年がトイレで見かけた白黒の模写のひとつ。
被害者はこの絵の前で何かの仕草を? (0:25)

《Dante et Virgile, dit aussi La barque de Dante》

《墓場の少女》

0:22
被害者が好きだったという作品。
偽の展覧会の招待状にも使われた。

《Jeune orpheline au cimetière》W

パウル・クレー

S5E3 0:40頃ヴィクトールがパルドに贈ったリトグラフはこちら↓

パウル・クレー《櫛をつけた魔女》

再びスタンダール症候群

S5E4 アントワーヌがふたたびスタンダール症候群となったのは、こちら↓の有名物件の前

ドラクロワ美術館

S5E4 0:14

3つ目のパスコードを求めてやってきたところ。

ウジェーヌ・ドラクロワ美術館(Musée National Eugène Delacroix)W
https://www.musee-delacroix.fr/fr/

3人が入っていった先に、ドラマでも映されていたこちら↓の入り口があります。
「ドラクロワが晩年を過ごした家」

《砂漠のマドレーヌ》

パスコードが秘められた3枚目の絵画。
ドラクロワ美術館にありました。

《La Madeleine dans le désert》W

ツッコミどころはありましょうが、本物とデッサンの間違い探し+カラーメーターというアイデアはなかなか面白かったかと。

ボート

S5E4 0:21

殺し屋に狙われて、避難したボート。川はセーヌ川。

看板には、« Port d’Alfortville Morville »とあります。

木が描かれたドラクロワの作品、というヒントだけで調べてくれたパパ、さすが。

サン=シュルピス教会

S5E4 0:37

これまでのエントリーで言えば、『若草の萌えるころ』『緑の光線』など。

こちら↓はmilouさんご提供によるもので、『若草の萌えるころ』で使わせていただいています(撮影1979年1月)。

《天使とヤコブの闘い》

《La Lutte de Jacob avec l’Ange (Delacroix)》 W

フロランス、ピストル撃てるとは……

S6E1-2 La nouvelle Olympia (邦題なし)

IMDb 放送日:France2 2022/12/12、AXNミステリー 2023/06/25
登場画家: マネ
事件: ヒソヒソ話: フロランスは1990年の事件当時8歳だったとのこと。
アデルはフロランスのパパが自分のお菓子を食べてしまうので気が気でない。

セラピスト

フロランスが通うセラピスト。
通りの向こうにエッフェル塔が顔をのぞかせています。
これまでも何度か登場していますが、気になったので今回チェック。

こちら↓でした。カメラ南向き

Rue de l’Amiral Hamelin

《トルトニ亭にて》

0:07
約30年前にボストンのガードナー美術館から盗まれたマネの絵。
被害者の自撮り画像の背景に映っていたため、OCBC(文化財密売取締本部)の案件となりました。

《Chez Tortoni》W

《オランピア》

0:29
殺人現場で再現しようとしていた絵画。

《オランピア(Olympia)》W

《ベルト・モリゾ》

0:32
再現しようとしていた絵画その2。

《Berthe Morisot》

セリフによれば、マネの作品に14回も登場する想い人。

B017WC692G

《バルコニー》W

水辺のベンチ

0:35
ソーセージを抜いたホットドックを食べるところ。

エンドクレジットにあるパンタン(Pantin)。
具体的にはこちら↓ですが、ベンチは見当たりません。セットだったのかも。

帰り際に映る背景のビルは、S3E1-2 « Un fantôme à l’Opéra » 「川縁のスポット」などで何度か登場しています。

マルケの最期

S6E2 0:03
深入りしたマルケが残念なことになるところ。
サクレー・クール寺院前。

クレモン・クレージュの館

S6E1, E2
検事総長の兄にして再現撮影マニアのクレモン・クレージュの館。
Netflixの『不動産ファミリー 〜高級物件はお任せあれ!』に出てきそうな白亜の高級物件ですね♪ 使用カメラは、マミヤRZ67 pro II。

《草上の昼食》

草上の昼食W

《鉄道》W

手にしているのは、《バルコニー》で見られるベルト・モリゾの赤い扇ではないか、というお話。

オルセー美術館

S6E2 0:38
《バルコニー》

美術館前

ラスト

揺れに揺れてきた2人の関係も、とうとう愛の接吻でよみがえる?

アントニオ・カノーヴァ《Psyché ranimée par le baiser de l’Amour》(アモルの接吻で蘇るプシュケ)W

S6E3-4 Le cri du vampire (邦題なし)

IMDb
放送日:France2 2022/12/19、AXNミステリー 2023/06/25
登場画家: ムンク
事件:
コソコソ話: フロランスかかりつけのセラピストは、パパに続いてアントワーヌがやってきて大忙し。

カタコンブ

0:06
カタコンブ・ド・パリ(Catacombes de Paris)W

これまでのエントリーで言えば、『アストリッドとラファエル』S1E6 Fulcanelli 「フルカネリの指輪」等で登場。
有名物件は限られますから、どうしてもかぶってしまうのは致し方ないところです。

最初に映るライオン像↓

Lion de Belfort (Paris) W

《吸血鬼》

カタコンブの現場に置かれていた作品。

《Love and Pain(愛と苦痛, 吸血鬼)》W

エベルト劇場

被害者の女性が出演中の舞台のポスターにこの絵が使われていたことから、やってきたところ。

エベルト劇場(Théâtre Hébertot)W
https://www.theatrehebertot.com/
78 bis boulevard des Batignolles

パーティー会場

0:31
吸血鬼愛好家たちの集会が行われるところ。

Château de VaugienW

Wikipediaにはここを撮影に使った映画・ドラマがずらりとリストアップされています。もちろん『アート・オブ・クライム』も仲間入り♪

人類博物館

人類博物館(Musée de l’Homme)W
https://www.museedelhomme.fr/fr

記憶の絵

S6E4 0:20

S2E2で登場したこの絵が再び。

モネ《Un coin d’appartement(アパートの隅)》

《病める子》

S6E4 0:20

演出家が「この絵はムンクの原点だぞ」と俳優にダメ出しします。

資料

更新履歴

  • 2023/10/02 「S5」「S6」追加
  • 2021/07/01 「サルペトリエール病院」追記 「シーズン4放映」「シーズン4」項目追加
  • 2021/01/18 「シーズン3」詳細追記
  • 2020/11/03 「シーズン3放映」項目追加 「作品メモ」動画差替え
  • 2020/03/10 「クロ・リュセ城」にmilouさんの画像を追記
  • 2020/03/09 新規アップ

References

References
1 同じ役を演じるマクシムが助言を求めにやって来て、彼がスマホに動画を記録しているのを知り、ついスマホ見たさにバッグごと盗んだ、という設定
2 4枚の絵にはそれぞれダンサーを見つめる黒い人物像が描かれていることにフロランスが気づいた
3 AXNミステリーのエピソードリストでは、« Henri de Toulouse-Lautrec »

コメント

  1. えめ より:

    Bonsoir.
    大好きなドラマがこちらにあり、嬉しいです。
    もう、調査済みかもしれませんが、一応えらそうにお知らせします。
    サンペトリエール病院の件ですが、
    ここはhopital charles foix
    のようです。
    ここまで辿り着くのに2日かかりました。というのは嘘で、テロップに出ていました。
    私がこのドラマを観たのは今年の3月なので、訂正されたのかもしれません。フランスなのに、案外きちっしてますね(失礼)
    しかし、ほんとに美しい建物と庭園で、仮病を使ってでも入院したくなります。

  2. 居ながらシネマ より:

    えめさん、
    録画したディスクを引っ張り出して確かめました。
    エンドクレジットの謝辞ですね。確かに書かれていますね。エンドクレジットをチェックするというのはこの稼業?では基本のはずなのに、おろそかにしていました。大反省会です。 🙄
    ともかく貴重な情報ありがとうございました。後ほど記事に追記いたします。

    調子に乗ってS2E5-6の神学校やS2E2の大使館もクレジットされているかと思いましたが、そこまで甘くはありませんでした。これは自力で見つけるしかなさそうです。このクレジットするしないは、どういう基準なのでしょうね。どうせやるならもっときちっとしてほしいものです(逆切れ)。

    私もこの『アート・オブ・クライム』大好きです。フランスものにしては、と下駄を履かせるまでもなく、ミステリーとして十分な出来栄えだと思いますし、二人のツンデレも楽しめますよね(といいますか、ほとんどシャサーニュの妄想?)。

    ではどうもありがとうございました。こういう補完は自分ではなかなか難しいので、ぜひ全記事チェックしていただいて、がんがんえらそうにお知らせください。
    お礼は補完部分での「コメント欄でえめさんから……」というクレジットとなります(案外きちっとしています)。

  3. Bill McCreary より:

    あ、すみません。今日は情報ではなく、雑談ということで。

    最近の映画やドラマは、さすがに撮影協力についてはだいぶ詳細にクレジットに記載されていますが、昔は『少年』の城崎温泉のクレジットのようなものも出ていなかったですよね。例の『青春の蹉跌』の競技場などは、現在でしたら確実に掲載されているはず。

    昔は、『男はつらいよ』と『釣りバカ』以外は、ロケなんか迷惑だと行政も嫌がっていたようですが、最近はご当地映画は観光案内所でロケ地地図を配ることもありますから、時代も変わりました。

  4. 居ながらシネマ より:

    Bill McCrearyさん、コメントありがとうございます。
    おっしゃるとおり最近の映画はきちんと撮影協力がクレジットされていて、手がかりが多いといいますか、とても物件を探しやすくなっていますね。
    反面クレジットだけで簡単に見つけられてしまうと面白みに欠けることもあり、やはり手掛けるならろくにクレジットもされず、資料もあまり残されていない昔の映画で、画面の隅々をチェックしながらマップをぐりぐり回して真相?に迫っていくのが面白いです。
    もちろん特に国内のプライベートな物件に関しては慎重に扱うようにしています。あとはデジタルタトゥー的にいつまでも記録に残っていてもらっては地元的にちと困る的な物件も同様で、それなりに気を使っています。
    『青春の蹉跌』の競技場などはそういった問題はないでしょうから、頑張って探しました。
    そうした特定の物件はまだ探しやすいですが、昔の映画で普通の町並みが写ると、映画の出来栄えとは別に町の貴重な記録映像として見てしまい、ついつい「これは現在のどこ?」と細かくチェックしてしまいます。
    最近ですと、『少年』の高崎駅東口が、現在とのあまりの落差にギャップ萌えしました。

  5. きっちゃん より:

    好きなドラマは何度も観てしまいます。ムーランルージュの回を見直していて、容疑者役の俳優さんが『アストリッド』じゃないかと思ってググっている内にココにたどり着きました。スッキリしたのでよく眠れそうです。ありがとうございました。

  6. 居ながらシネマ より:

    きっちゃんさん、コメントありがとうございます。
    これは見ていてすぐに「あれ?」と思い、IMDbで確かめました。
    壊れそうほど繊細な役柄というのも似ていましたよね。
    『アート~』もそうですが、『アストリッドとラファエル』もとても面白くて、このところのAXNミステリーのフランス製は好調ですね。アストリッドの勤務先の文書保管所?の建物が独特のルックスで印象深く、これがどこだか判明したら拙サイトでも記事にしようと思っています。

    AXNミステリーは、いっときポワロかマープルかホームズかコロンボか日本の2時間サスペンスとか旧作のローテーションばかりで、もう契約やめようかと思っていましたが、最近イギリスやフランスの新作ミニシリーズをばんばん放送してくれて、急に頼もしくなりましたね。

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