目次
作品メモ
ふだんテレビ番組はほとんど観ないのに、毎週なんとはなしにチェックしてしまっているのが、NHK BSの『笑う洋楽展』 W
http://www4.nhk.or.jp/warauyo/
みうらじゅんさんと安齋肇さんが、毎回微妙なテーマのもとに集められた昔の洋楽PVを見てツッコミながら楽しむという、いかにもゆるいBS的な番組です。
これまでとりあげたPVはこちらにまとめられていますが……
http://www4.nhk.or.jp/warauyo/93/
1月18日(17日土曜日の深夜)の第32回「見た目と声が違う」(笑)で見事最優秀作品に輝いた(汗)のが、クリストファー・クロス(滝汗)の「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」”Arthur’s Theme (Best That You Can Do)”W。 [1]ちなみにその回エントリーされたのは、リック・アストリ― 「ギヴ・ユー・アップ」やエア・サプライ … Continue reading
映画「ミスター・アーサー」に使われたこの曲は、アカデミー賞やゴールデングローブ賞受賞。
曲のクレジットは、クリストファー・クロス、バート・バカラック、キャロル・ベイヤー・セイガー、ピーター・アレン。
久々にこの曲を聴いて映画本編の方も観たくなりましたが、確か日本ではDVDになっていないかあるいは入手困難だったはず……
……と思いきや、ありがたいことにHuluで配信されていました。
http://www.hulu.jp/watch/731811
おかげで「居ながら」にしてiPadにて無事鑑賞。
当時も感じましたが、今見返してみてもけっこうゆるゆるの内容で、テンポ良くゲラゲラ笑える映画ではないような……
いつも飲んだくれている放蕩息子アーサーのキャラクター造形に乗れるかどうかで、評価が分れるかもしれません。
それにしても当時の7億5千万ドルはいったいどれほどの価値があったのか……
桁が大きすぎて、高度資本主義社会における富の偏在についてピケティ教授にグチをこぼす気にもならなかったりして。
ダドリー・ムーアは『ファール・プレイ』(78)、『テン』(79)に続くこのあたりがノリに乗っていた頃でしょうか。この役でアカデミー賞ノミネート、ゴールデングローブ賞受賞。
お相手のライザ・ミネリは『ニューヨーク・ニューヨーク』(77)以来の映画出演。ゴールデングローブ賞ノミネート。
登場人物では、執事ホブソンを演じたジョン・ギールグッドが趣きのある役柄で昔も今も印象に残ります。これでアカデミー賞とゴールデングローブ賞の助演男優賞を受賞。
他にリンダのパパ(バーニー・マーティン)もナイスなキャラでした。
監督脚本のスティーブ・ゴードンはこれが唯一の劇場用映画(アカデミー賞脚本賞ノミネート)。公開翌年、1982年に亡くなっています。
撮影フレッド・シュラー。
『ミスター・アーサー2』(1988)は同じメインキャストによる続編(なぜかジョン・ギールグッドも出演)。日本ではビデオスルー(確かVHSは出ていました)。
2011年公開の『ミスター・アーサー』は「1」のリメイク(原題同じ)。こちらも日本ではDVDでビデオスルー。
観ていませんが、アーサー役はラッセル・ブランドで、ジョン・ギールグッドに相当する(と推定できる)役はヘレン・ミレンのようです。
ロールスロイスをはじめ登場するクルマについては、例によって驚異のサイトIMCDbをご覧ください。
ロケ地
IMDbでは、
と細かく掲載。
あとは例によって、ウェブマップを頼りに画面とにらめっこでチェックしています。
間違えていたらごめんなさい。誤りのご指摘大歓迎です。
冒頭のホテル
夜の女性を連れていったのは、台詞にもあるようにプラザ・ホテル。
Plaza Hotel – 750 Fifth Avenue, Manhattan, New York City, New York, USA (Arthur has dinner with hooker Gloria)
アーサーの住まい
Knole Estate, Old Westbury, Long Island, New York, USA (Arthur’s House)
これは写っていなかったかも??
BACH BUILDING
0:16
バック家のビル。
調査中
リンダと会った店
0:20 (上掲動画の冒頭)
Bergdorf-Goodman’s Department Store – 754 Fifth Avenue, Manhattan, New York City, New York, USA (Linda shoplifting scene at Department Store)
リンダが警備員に呼び止められるのはここ。
この場面、親へのプレゼントを万引きする娘より、真面目に職務を遂行しようとする警備員さんに共感と同情を覚えちゃったりします。
リンダの住まい
?
レストラン
0:31
バンドがやかましい店(笑)。
背景に見えるのはセントパトリック大聖堂Wでしょうから、おそらくこちら。
620 LOFT & GARDEN
http://www.rockefellercenter.com/private-event-venues/620-loft-and-garden/
この場面気になっていたので、今回解明できてスッキリ♪
祖母の住まい
0:34
Carnegie Hill MansionW
2 East 91st Street, Central Park, Manhattan, New York City, New York, USA (Arthur’s Grandmother’s House)
ここは『愛情物語』で主人公の邸宅として登場した物件。
リアルでは鋼鉄王アンドリュー・カーネギーの邸宅で、1972年にカーネギー社がスミソニアンに寄贈、現在は博物館となっています。
Cooper-Hewitt, National Design MuseumW
結構しっかりしているおばあちゃん。
演じたのはジェラルディン・フィッツジェラルドで当時おそらく67,8歳。
高速
0:40 (上掲動画48秒目)
ラッパ飲みしながら運転するところ。
スーザン(の両親)の住まい
IMDbのリストには2箇所あります。
確かに豪邸は2箇所写りますが、どちらがどちらだかわかりません。
Glen Cove, Long Island, New York, USA (House of Arthur’s fiance Susan’s parents)
Manhasset, Long Island, New York, USA (House of Arthur’s fiance Susan’s parents)
サーキット
Danbury, Connecticut, USA (racetrack scene)
厩舎
Caumsett, Long Island, New York, USA (Stables)
教会
1:21
結婚式を挙げる(つもりの)教会。
St. Bartholomew’s Episcopal Church , “St. Bart’sW,” 325 Park Avenue, Manhattan, New York City, New York, USA (Arthur’s Wedding-not)
外観だけでなく内部もこちらで撮影しているようですね。
ラストもこの教会の前。
資料
関連記事
バート・バカラック
- 『007 カジノ・ロワイヤル』 Casino Royale (1967)
- 『マックィーンの絶対の危機』 The Blob (1958)
- 『ミスター・アーサー』 Arthur (1981)
- 『何かいいことないか子猫チャン』 What’s New Pussycat (1965)
- 『幸せはパリで』 The April Fools (1969)
- 『明日に向って撃て!』 Butch Cassidy and the Sundance Kid (1969)
- 『最高の恋人』 Mr. Wonderful (1993)
- 『紳士泥棒 大ゴールデン作戦』 Caccia alla volpe (1966)
音楽だけ有名
- 『いそしぎ』 The Sandpiper (1965)
- 『アリ/ザ・グレーテスト』 The Greatest (1977)
- 『ジョージー・ガール』 Georgy Girl (1966)
- 『ダイヤモンド作戦』 A Man Could Get Killed (1966)
- 『ピアニスト』 The Pianist (1991)
- 『ファイナル・カウントダウン』 The Final Countdown (1980)
- 『マホガニー物語』 Mahogany (1975)
- 『ミスター・アーサー』 Arthur (1981)
- 『ミラクル・マイル』 Miracle Mile (1988)
- 『ラ・カリファ』 La califfa (1970)
- 『夜の門 ~枯葉~』 Les portes de la nuit (1946)
- 『蘇州夜曲 (”支那の夜”より)』 (1940)
更新履歴
- 2015/02/09 新規アップ
References
↑1 | ちなみにその回エントリーされたのは、リック・アストリ― 「ギヴ・ユー・アップ」やエア・サプライ 「シーサイド・ラブ」等々なるほど納得?の曲ばかり。 |
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