目次
- 1 作品メモ
- 2 ロケ地
- 2.1 OPの海岸
- 2.2 ナント入り
- 2.3 CAFE NAVAL(12/7/9追記)
- 2.4 噴水のある広場
- 2.5 ローランの勤め先(12/7/9追記)
- 2.6 会社を出て歩くところ(12/7/9追記)
- 2.7 CINEMA KATORZA
- 2.8 キャバレー L’eldorado(12/7/9追記)
- 2.9 クリーニング店(12/7/14追記)
- 2.10 階段(12/7/9追記)
- 2.11 べ~(12/7/9追記)
- 2.12 書店その1(12/7/9追記)
- 2.13 ローランがセシル(ローラ)と再会するところ
- 2.14 デノワイエ母娘の住まい(12/7/9追記)
- 2.15 書店その2(12/7/9追記)
- 2.16 移動遊園地(12/7/9追記)
- 2.17 ローランがセシル(ローラ)と待ち合わせたところ
- 2.18 レストラン(12/7/9追記)
- 2.19 タバコを買いに入る店(12/7/9追記)
- 2.20 ラスト
- 3 ロケ地マップ
- 4 資料
- 5 関連記事
- 6 更新履歴
作品メモ
今日は7月7日、ということで七夕企画?
恋人との再会を夢見る踊り子と、彼女をめぐる男たちの物語。
かつての恋人を想い続ける港町の踊り子ローラにアヌーク・エーメ。
ローラの幼なじみローランにマルク・ミシェル。
ローラの忘れられぬ人であり息子の父親ミシェルにジャック・アルダン。
ローラに想いを寄せるアメリカ人水兵フランキーにアラン・スコット。
監督・脚本ジャック・ドゥミ、製作カルロ・ポンティ、ジョルジュ・ドゥ・ボールガール、撮影ラウール・クタール。
音楽ミシェル・ルグラン。
※12/7/17追記(14/9/2追記)
当サイトでとりあげたジャック・ドゥミ監督作(年代逆順)。
- 『想い出のマルセイユ』 Trois places pour le 26 (1988)
- 『ベルサイユのばら』 Lady Oscar (1979)
- 『モン・パリ』 L’evenement le plus important depuis que l’homme a marche sur la Lune (1973)
- 『ロバと王女』 Peau d’ane (1970)
- 『ロシュフォールの恋人たち』 Les demoiselles de Rochefort (1967)
- 『シェルブールの雨傘』 Les parapluies de Cherbourg (1964)
- 『天使の入江』 La Baie des Anges (1963)
- 『ローラ』 Lola (1961)
※14/5/29追記
『ローラ』『シェルブールの雨傘』『ロシュフォールの恋人たち』の関連についてmilouさんが詳しく解析されていますので、ぜひこちらをご覧ください。
ロケ地
IMDbでは、
Nantes, Loire-Atlantique, France
なんとこれだけ(汗)。
allcinemaでは「舞台はドゥミの故郷でもある港町ナント」と書かれてありますが、Wikipediaに拠れば生地は50kmほど離れたポンシャトー(Pontchâteau)のようです。
今回はmilouさんにおんぶにだっこ、コメント欄で詳細に寄せていただいた内容をまるっと活用させていただきました。
OPの海岸
これはナントではなく、後ほど標識に見られるようにラ・ボール(La Baule)W。
ミシェルがクルマを停めたのはおそらくここ。決め手は右手背景のマンション。
クルマがふたたび走り始めたときのアングルはこんな感じ。
舞台となるナントは東へ60km。
さすがに半世紀も経つと、沿道の建物がのきなみ瀟洒なマンションに建て替えられています。
ここで流れる荘厳なクラシックは、『未来惑星ザルドス』や『英国王のスピーチ』でおなじみ、ベートーベン交響曲第7番第2楽章。
「不滅のアレグレット」と呼ばれていることを知ったのは、確か松本零士さんの戦場マンガシリーズでだったような。
ナント入り
CAFE NAVAL(12/7/9追記)
この項は、コメント欄でmilouさんからいただいた情報を参考にしています。
(いつもありがとうございます♪)
噴水のある広場
ローランの勤め先(12/7/9追記)
この項は、コメント欄でmilouさんからいただいた情報を参考にしています。
(いつもありがとうございます♪)
ローランが入っていくところは、広場南側の現BNP。
新聞を買ったところも同じ建物の前なので、歩く向きが実際にはおかしいことになります。
会社を出て歩くところ(12/7/9追記)
この項は、コメント欄でmilouさんからいただいた情報を参考にしています。
(いつもありがとうございます♪)
会社を出たローランが左手に向かって歩くカットは、Place GraslinWの北東の角。
最初の広場から西へ300mほど。
背景の薬局は今も健在。
CINEMA KATORZA
なんとまだ現役。
Cinéma Katorza
3, rue Corneille 44000 NANTES
キャバレー L’eldorado(12/7/9追記)
この項は、コメント欄でmilouさんからいただいた情報を参考にしています。
撮影場所は上記Place Graslinの南側、劇場Théâtre Graslin(後述)の向かい側にあるこちらのお店。
La CigaleW
4, Place Graslin, 44000 Nantes
http://www.lacigale.com/
サイト内の沿革のページで『ローラ』のことがふれられています。
http://www.lacigale.com/index.php?/Lien-contenu-histoire/Histoire/histoire/id-menu-25.html
「エルドラド」の入り口は、La Cigaleの裏口を利用。
こちらは映画には登場しなかったLa Cigaleの正面外観。
This work is licensed under a Creative Commons Attribution 2.0 Generic License.(CC BY 2.0)
これは店内。
この画像の右下に写っているのがおそらく「エルドラド」の入口。
This work is licensed under a Creative Commons Attribution 2.0 Generic License.(CC BY 2.0)
クリーニング店(12/7/14追記)
こちらのように思えます。
7/13付のmilouさんのコメントもあわせてご覧ください。
階段(12/7/9追記)
上ったところにローラの住まいがある階段。
道路拡張ですでに無くなってしまったとのことです。
milouさんのコメントをご覧ください。
『赤い風船』の階段といい、雰囲気たっぷりの場所が無くなっているのは残念ですね。
※12/7/14追記
milouさんが引き続き調べてくださいました(7/13付のコメント欄参照。ありがとうございます♪)。
それによると、Rue de l’Abreuvoi 自体は現存し、坂を上がって行き止まりで現在La tour de BretagneW になっているとのこと。
- Google Maps(SV)
- 階段の画像 ……リンク切れにつきweb.archive.orgに変更(表示に時間がかかります)
milouさんがコメントされているように、この周辺、似たような階段は少し残っているようです。
べ~(12/7/9追記)
通りはRue du Calvaire。
繁華街最初のカットはSVだとこういった感じ。
セシルが変なおっさんにべ~をするのはこの位置。
書店その1(12/7/9追記)
“GRAND LAROUSSE”の看板を出していた書店。
上記「べ~」のポイントからすぐ南のRue Contrescarpeへ入ったところにあり、今も営業中。
ローランがセシル(ローラ)と再会するところ
パッサージュ・ポムレ(Passage Pommeraye)W
デノワイエ母娘の住まい(12/7/9追記)
この項は、コメント欄でmilouさんからいただいた情報を参考にしています。
母娘の住まいはRue Budapest。
あいまいに書いていますが、実際にはSVで中の階段まで確認できます。
書店その2(12/7/9追記)
この項は、コメント欄でmilouさんからいただいた情報を参考にしています。
詳細はコメント欄をぜひご覧ください。
雑誌をめぐってセシルとフランキーが知りあうところ。
噴水のある広場から南へ少し行ったこの場所。
移動遊園地(12/7/9追記)
場所としては、背景の建物から判断してこのあたり。
ローランがセシル(ローラ)と待ち合わせたところ
噴水のある広場の北側。……ではなくて、その西側のPlace GraslinWにあるこちら。
(milouさん、間違いご指摘ありがとうございました♪)
レストラン(12/7/9追記)
窓越しの建物、柱が並んでいるので Théâtre Graslinかと思われましたが、よく見ると形が違いました。
なのでレストランはこのあたり。
※12/7/14追記
7/13付のコメント欄でmilouさんにチェックしていただきました。
(いつもありがとうございます♪)
そちらもあわせてぜひご覧ください。
タバコを買いに入る店(12/7/9追記)
この項は、コメント欄でmilouさんからいただいた情報を参考にしています。
(いつもありがとうございます♪)
劇中ではCafe des Caboteurs、現在名前はLes Caboteursとなっていますが、お店はまだあります(54 Quai Fosse)。
ラスト
ロケ地マップ
※12/7/17追記。
広域↓
より大きな地図で ジャック・ドゥミ監督作品 を表示
ナント↓
より大きな地図で ジャック・ドゥミ監督作品 を表示
資料
関連記事
ジャック・ドゥミ監督作
- 『エヴァの匂い』 Eva (1962)
- 『シェルブールの雨傘』 Les parapluies de Cherbourg (1964)
- 『ベルサイユのばら』 Lady Oscar (1979)
- 『モン・パリ』 L’événement le plus important depuis que l’homme a marché sur la Lune (1973)
- 『ロシュフォールの恋人たち』 Les demoiselles de Rochefort (1967)
- 『ロバと王女』 Peau d’âne (1970)
- 『ローラ』 Lola (1961)
- 『天使の入江』 La Baie des Anges (1963)
- 『想い出のマルセイユ』 Trois places pour le 26 (1988)
更新履歴
- 2014/09/02 「当サイトでとりあげたジャック・ドゥミ監督作」追記
- 2014/08/08 「階段」の画像のリンクが切れていたので、web.archive.orgに変更。
- 2014/06/04 タグ「ジャック・ドゥミ」追加。関連記事「ジャック・ドゥミ監督作」追加。
- 2014/05/29 三部作の関連が解析されている『シェルブールの雨傘』コメントへのリンク追加。
コメント
この映画について初めて“自力で”細かく調査しました。
自力というのは、ここで取り上げられたからではなく
自分の意志で最初から調べたという意味です。
有名な Passage Pommeraye はもちろん El Dorado と KATORZA に関しては
「TITLE」という雑誌の2004年3月号“映画で旅するフランス”
という特集に記載されていました。
☆まずローラの家の前の印象的な階段は映画でもかなり建物が老朽化していたが
70年代の道路拡張で消滅しRue de l’Abreuvoi という通り名すら残ってなく
正確な場所は分からないが似たような階段は何カ所か残っているようだ。
★行きつけのカフェ Cafe Naval は
川沿いのQuai de la Fosse と Rue Mathurin Brissonneau が交差する角で
現在は空き屋だがラスト近くポムレイに急ぐとき見えるFosse通り側壁の装飾は
今も変わっていない。
★カフェを出て会社に行くとき恐らくRue de Gorges からPlace Royale に出て
右に行って新聞を買う。次に広場を左側に向かって行くが会社に入る時は右側から
来るので位置的にはおかしい。さらに会社から出るとき見える遠景の建物の感じ
から見ると会社の場所はRue de Gorges の角のBNPだと思われる。
ちなみに待ち合わせのTheatre Graslin はGraslin広場で噴水のあるPlace Royale
ではありません。
★カットが変わりGraslin 広場を横切るが劇場右手の薬局は今も存在する。
★キャバレーEl Dorado の内部は現在もあるLa Cigale で撮影されたが
映画での入り口は Rue Piron右隣の店で低い3段の階段が今も確認できる。
★クリーニング店の場所は不明だが道の傾斜度から見ると R.de Heronniereと
R.Jean Jacque Rousseauの角(AJP)かもしれない。
★SF雑誌メテオを買う本屋は現在もある Librairie Coiffard という店らしい。
Rue de la FosseをPlace Royalに向かう右手で本屋の左手の路地
Rue de Port au Vin の巾はCecileが来る細い路地に近い。
★マダムは自宅を10 Rue de Calvaire という。通りは実在するが風景が合わない。
モダンなアパルトマンの入口に5番地の表示があり調べると言った10番地の広場から
現在のZARAとH&Mの間を北に入るRue Budapest左側、花屋の手前の5番地だった。
周りの建物は変わっているが引っ込んだ入口は変わっていない。
★途中でタバコを買いに入る店 Cafe des Caboteurs は現在名前はLes Caboteurs
に変わっているが右手の細い路地の模様は同じで54 Quai Fosse にある。
★小学校 Ecole Comunale de Jeune Filles は現在は存在しない。
場所はRue Kervegan と先の雑誌にあったがSVがなく確認できない。
ただし学校の帰りにフランキーと話す場所のバックはBd.Jean Philoppot から
北の Quai Turennne の建物群(観光局の向かいAqua Sauna Clubあたり)。
で位置的にも合わないし僕は情報を疑っている。
★ラストの車の走り出す場所は Quai de la Fosse とRue des Cap-Horniers の
交差するあたり。
☆最後に Cafe Naval の外観は2回映るが2つの通りに面した2つの出入り口があり、
どちらにもガラスにCafe Naval と書かれている。
しかし店内から見たQuai de la Fosse 側の下から3段目のガラスにTEL:71.62.17 と TENDRON という文字が見えるがCafe Naval は見えない。
多分4段目に書かれているのだろうが、なぜTENDRON(バラ肉)と書かれているか
想像が付かない。最初はTENDRONという別のカフェだと勘違いした。
下宿と行きつけのCafe Navalとは当然別の建物だが常識的には貸部屋は店の上だと思う。
2つの物件を持っているほど金持ちだとも思えないのだが…
milouさん、早っ、細かっ。
あの階段はもうないのですね。残念。
今回はおんぶにだっこの他力モード。
本文に反映するのはちょっと後になりますが、ご了承ください。
というかこのままで「コメント欄ご覧ください」でも良いかも……。
間違いご指摘も多謝です。
初稿は相当手を抜いてしまってすみません。
とりいそぎ本文に追記しましたが、まだ漏れがあるような……。
詳細な調査、どうもありがとうございます。すごい情報量でした。
数日おいてから、また見直してみますね。
クリーニング店ですが、ご指摘の場所は角の面取り部分(?)が大きすぎるので、こちらの方ではどうでしょう?(SVを短縮URLにしてあります)
http://bit.ly/RNR4st
クリーニング店の場所は9割方指摘の場所で間違いないでしょう。
店の左側の雨樋の形や、その先の今は階段になっている下部横の
四角い穴などが一致するから。しかもご丁寧に現在の向かいが
クリーニング店なので移転した可能性も十分ある。
ただ例によってシガールを出て右に行くのでどのルートを通っても
映画のようにRue Santeuilをポムレイのある北側から来ることは
常識的にはありえないのだが…
2人が入るレストランも間違いないですね。ただし1階と2階は別の店。
映画では窓越しに見える外の看板には
Restaurant a l’entresol(中二階?)
現在のモロッコレストランには
Monseigneur a etage(上階)とあり左手のドアが入り口で階段を上がる。
1階は読めないが今も昔もカフェのはずで入ったのはレストランではなくカフェ。
ただ店の間口が狭すぎるようにも思う。カフェの入り口を除けば窓が2つだけ
ローラの後ろは鏡つまり壁らしいので窓際のテーブルが2つでも苦しい。
それからローラの家ですが
僕の調べ間違いでRue de l’Abreuvoi 自体は現在も存在し
坂を上がって行き止まりで現在La tour de Bretagne になっています。
リンク切れで本文はないが階段の画像はありました。
http://www.google.co.jp/imgres?q=Nante+Rue+de+l%27Abreuvoir&hl=ja&biw=1004&bih=579&tbm=isch&tbnid=i6T_YfB_onAnyM:&imgrefurl=http://www.presseocean.fr/actu/histoire_nantes_detail_-Chez-Lola-une-rue-mythique_12994-1638601_actu.Htm&docid=E0yDYoUPLmM6QM&imgurl=http://www.presseocean.fr/photos/2010/12/29/P1524658D1638601G_apx_470__w_presseocean_.jpg&w=352&h=470&ei=USoAUMAvhJuZBZLZoesJ&zoom=1&iact=hc&vpx=265&vpy=110&dur=4307&hovh=259&hovw=194&tx=120&ty=166&sig=117834466477222826915&page=1&tbnh=124&tbnw=93&start=0&ndsp=17&ved=1t:429,r:1,s:0,i:70
milouさん、追加情報ありがとうございます。
本文にも追記させていただきました。
階段の画像、これこれ、これですよ、よく見つけていただきました。
今となっては貴重な1枚ですね。