『追想』 Le vieux fusil (1975)

追想 [DVD]

作品メモ

2つ前のエントリー『質屋』を書いていてこちらを思い出しました。
背景が少し似ているだけで、物語は全然異なりますが。
第2次大戦下のフランスで、妻子をドイツ兵に殺された男が銃を手にとり、ひとりまたひとりと仕留めていき、復讐を遂げていく姿を描きます。

原題の«vieux fusil»は「古い銃」の意。
復讐の合間に、かけがえのない妻子との思い出がくりかえし男の脳裏に去来します。
それがおそらく邦題につながっているのかと思いますが、この手の漢字2文字のタイトルはやや安易。『離愁』でも書きましたが、あっさり他とごっちゃになってしまいます。
とりあえずはイングリッド・バーグマン&ユル・ブリンナーの『追想』(1956)がぱっと浮かびますが、偶然にも明日(2月16日)の昼間、NHK BSで放送予定なのでした。

主人公の外科医ジュリアン・ダンデュにフィリップ・ノワレ。
愛する妻にロミー・シュナイダー。
監督ロベール・アンリコ、撮影エティエンヌ・ベッケル。脚本は『離愁』のパスカル・ジャルダン。
音楽フランソワ・ド・ルーベ。『冒険者たち』などロベール・アンリコと名コンビでしたが、これが遺作。

 

 
 

ロケ地

IMDbでは、

Bruniquel, Tarn-et-Garonne, Midi-Pyrénées, France (Castle)
Biarritz, Pyrénées-Atlantiques, France
Montauban, Tarn-et-Garonne, France
Paris, France

例によって、IMDbのリストとウェブマップを頼りに画面とにらめっこでチェックしています。
間違えていたらごめんなさい。誤りのご指摘大歓迎です。

OP

親子3人とワンちゃんが並んで走ってくる微笑ましいシーン。
具体的な場所まではさすがにわかりませんが、テロップで「モントバーン フランス 1944年(Montauban 1944)」とこの映画の舞台が示されます。

モントーバンW

0:18
モントーバンのこちらの橋。

Pont Vieux (Montauban)W

  • http://commons.wikimedia.org/wiki/Category:Pont_Vieux_(Montauban)

0:18のショットは橋の北東側から。

By MOSSOT
via Wikimedia Commons
(CC BY-SA 3.0)

こちらの画像は、橋の南側から。

住まい

病院

「聖ヨハネ病院」 HOPITAL ST JEAN

0:21

それほど大きくない街なので、ローラー作戦で見つけました。
実際には学校のようです。

古城

セリフでは「バルブリの城」
0:29頃の標識では、«Barberie»とありますが、架空の地名でしょうか。
撮影地はこちら。

Bruniquel, Tarn-et-Garonne, Midi-Pyrénées, France (Castle)

Châteaux de BruniquelW

By Julien 31
via Wikimedia Commons
(CC BY-SA 3.0)
By Thérèse Gaigé
via Wikimedia Commons
(CC BY-SA 3.0)

海岸(8mm)

※15/8/28追記
コメント欄でmilouさんから情報を寄せていただきました。

8mmのタイトルにもある通り、ビアリッツ(Biarritz)の海岸。

milouさんから画像を提供していただきました。

©2009 milou
アルバム「フランス西海岸」から

タイトルのアングル

©2009 milou
アルバム「フランス西海岸」から

逆向き(娘が走ってくるショットなど)

©2009 milou
アルバム「フランス西海岸」から

こちらは参考画像。
同海岸の貸しテントなどの料金表です。

※18/11/13追記
milouさんがこの時の旅行記を4travelにアップされていますので、ぜひそちらもご覧ください。

4travel > milouchatさんのトラベラーページ
牛追いと海バスク (ビアリッツ編)

小橋

1:00頃、城から見下ろしたショットで見える橋。

学校(回想)

出会ったカフェ(回想)

※15/8/28項目追加

コメント欄でmilouさんから情報を寄せていただきました。
エンドクレジットにあるこちらではないかとのことです。

La Closerie des LilasW

インドアビューが使えるとの情報で中に入ってみましたが、もしやこちらの席でしょうか??

シートの背中は貼り替えられていますが、金具や椅子の意匠は同じに見えます。

彼女が入ってきたのは回転ドアですが、インドアビューではジュリアン目線はこういった↓感じで回転ドアではありません

ドアは別の場所かと思いましたが、近寄って?みたらしっかり痕跡がありますので、ドアのショットもこの場所と思われます。

このカフェはこれまでのエントリーでは『何かいいことないか子猫チャン』『サガン -悲しみよこんにちは-』で登場。

資料

関連記事

ロミー・シュナイダー

更新履歴

  • 2018/11/13 「海岸(8mm)」追記
  • 2017/01/11 画像のリンク先をPicasaウェブアルバムからGoogleアルバムアーカイブへ変更
  • 2015/08/27 「海岸(8mm)」「出会ったカフェ(回想)」項目追加
  • 2015/02/15 新規アップ

『追想』 Le vieux fusil (1975)” への3件のコメント

  1. 52分過ぎの回想の海岸は8ミリのタイトルとしても“Biarritz,eté 1939 ”と出る。それは海岸の左から右(北東)を見たものでバック左端には灯台が見えている。
    8ミリの中では逆方向のショットが多いがバックに見える窓がたくさん並ぶ建物は現在 Crêperie Le Blé Noir などが入っている建物で僕の2009年の写真にもバッチリ写っている。僕の写真に並んでいるテントも当然だろうが最初のタイトルとよく似ている。
    ビアリッツは海バスクの中心だが昔からバカンスの定番で『緑の光線』や『素敵な恋の見つけ方』にも出てくる。とにかく非常に混雑するので最初は行く気はなく(スペインから)数少ないバスでバイヨンヌに向かったのだが道路が渋滞して時間が掛かり途中で断念してビアリッツで降りて泳いだ。

    ちなみに以前8ミリビデオに録画したものをmp4 にコピーしたのだが、手違いで別の映画に置き換わり手元にないのでネット上で映像を確認した。

  2. IMDB にParis があるが映画でそれらしき場所はクララと初めて会うカフェぐらい。エンドクレジットに有名な La Closerie des Lilas (171 Bd. du Montparnasse)があり、インドアビユーを見るシート上の金具などは同じに見えるので間違いないだろう。

    それから“回想の海岸”の場面は間違い(場所ではなく記事)。8ミリはドイツ兵が映写機を見つけ映写する場面。もちろん見ているジュリアンは“回想”するだろうが…

  3. milouさん、情報ありがとうございます。画像と記事アップさせていただきました。この画像はバッチリですね。
    海岸の項目名も「海岸(8mm)」に直しました 🙂

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