作品メモ
ひとつ前のエントリー『トコリの橋』(1954)同様朝鮮戦争におけるパイロットたちを描いた作品。こちらは空軍です。
同じように後方基地としての日本が登場しますが、出演者たちは実際に来日したわけではなく、スクリーンプロセスやセットで撮影しているように見えます。そのためか「なんちゃって日本」が全開の場面も見られます。
メロも交えているものの、見どころはやはり迫力ある空中戦。
停戦後ある程度時間がたっているからでしょうか、『トコリの橋』ほどシリアス寄りではなく、かっこよさや勇ましさがぐっと強まっています。
とはいえ途中同様の展開になりかけてハラハラしますが、結果どうなるかは見てのお楽しみ。
詳しい物語や解説は最後に「資料」であげた各映画サイトをご覧ください。
(ただ、allcinemaの解説は、人間関係を間違えているような??)
出演は、伊丹空軍基地に赴任してきたベテランパイロット、クリーブ・サヴィル少佐にロバート・ミッチャム。
部下で死の恐怖から酒に溺れているアボット中尉にリー・フィリップス。
その妻クリスにメイ(マイ)・ブリット。
部下エド・ペル中尉に『Stopover Tokyo』(1957)でチェックしたばかりのロバート・ワグナー。
製作・監督ディック・パウエル(『眼下の的』)。
脚本ウェンデル・メイス、撮影チャールズ・G・クラーク、音楽ポール・ソーテル。
ロケ地
IMDbでは、
20th Century Fox Studios – 10201 Pico Blvd., Century City, Los Angeles, California, USA (studio)
上記の通り、日本での撮影は別撮りのみのようです。
なので今回はざっくりとチェック。
伊丹空軍基地
これもホンモノではなさそうですね。
『サヨナラ』(1957)ではホンモノの伊丹空港が登場していましたが。
夜の町
0:06。
タクシーがやってくる路地はリアル日本かも?
その後のICHI-BAN RESTAURANTからはもうでたらめ。
「屋かぺ」ってなんでしょう?
お寺
タクシーが通り過ぎるところ。
京都のどこかと思いますが、不明。
海に浮かぶ鳥居
0:58頃。
厳島神社の大鳥居。
なんと今やSVで近くまで寄れるのでした 🙂
病院入り口
ラスト近くで登場する病院。
そばに大きな鳥居が立っています。
鳥居は『Stopover Tokyo』、『サヨナラ』でも登場した平安神宮の大鳥居。
病院に見たてられたのは、その東側にある京都市美術館。
病院の庭
これは日本ではないでしょう。
気になりますが、調査中。
関連記事
昔の日本が舞台の外国映画
- 『Mishima: A Life In Four Chapters』 Mishima: A Life In Four Chapters (1985)
- 『OSS117/東京の切り札』 Atout coeur à Tokyo pour O.S.S. 117 (1966)
- 『Stopover Tokyo』 Stopover Tokyo (1957)
- 『ゴースト・イン・京都』 The House Where Evil Dwells (1982)
- 『サヨナラ』 Sayonara (1957)
- 『ザ・ヤクザ』 The Yakuza (1974)
- 『トコリの橋』 The Bridges at Toko-Ri (1954)
- 『ブラック・レイン』 Black Rain (1989)
- 『モスクワわが愛』 Москва, любовь моя (1974)
- 『双頭の殺人鬼』 The Manster (1959)
- 『惑星ソラリス』 Солярис (1972)
- 『東京ジョー』 Tokyo Joe (1949)
- 『東京ファイル212』 Tokyo File 212 (1951)
- 『東京暗黒街・竹の家』 House of Bamboo (1955)
- 『歩け走るな!』Walk Don’t Run (1966)
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