『フォーガットン』 The Forgotten (2004)

フォーガットン [DVD]

斜め上に飛ぶ展開……

作品メモ

『42丁目のワーニャ』『ゆりかごを揺らす手』に続けてジュリアン・ムーアをもう1本。
これも以前下書きを書いたきりほったらかしにしていました。

最愛の息子を飛行機事故で亡くした女性。
うちひしがれた彼女はあるとき家族で撮った写真やビデオから息子の姿が消えているのに気づきます。それどころか夫までもが息子など存在しなかったと言い始める始末。
事故を伝える新聞記事も見つけられなくなり、彼女の記憶以外に息子が存在した一切の証しがこの世から消えてしまったのです。
彼女は同じ事故で娘を失った男性の元を訪れます。彼もまた娘など初めからいないと告げるのですが、彼女の懸命の説得に記憶が次第に甦ります。2人は子供たちが生きていることを確信し、飛行機事故の真相を求めて行動を起こすのですが……

ジャンル分けがとても困る作品。
サスペンス、ホラー、ミステリー、SFファンタジーなどにみんなチェックを入れてしまいました。
でももしかすると本当のジャンルはラブストーリーかも……。
かなりクセのある内容で、今風の言い方なら斜め上を行く意表を突いた展開に、この映画そのものをフォーガットン状態にしたいと思う人も結構いらっしゃるかもしれません。

主人公のテリー・パレッタにジュリアン・ムーア。
夫ジムにERのグリーン先生アンソニー・エドワーズ。
精神科医ジャック・マンスにゲイリー・シニーズ。 同じ事故で娘を失ったアッシュ・コレルにドミニク・ウェスト。
テリーに近づく謎の男、役名「親切な男」にライナス・ローチ。

監督ジョセフ・ルーベン。
この後ず~っと作品がありませんでした。
この映画みたいに仕事しくじったため「斜め上」に飛ばされてしまったのかと思われましたが(汗)、2013年公開の映画がちゃんと控えているようで何よりです。

ロケ地

IMDbでは、

Brooklyn Heights, Brooklyn, New York City, New York, USA (exteriors)
Chase Manhattan Plaza, New York, USA (exteriors)
New Deal Studios – 4105 Redwood Avenue, Los Angeles, California, USA (miniature photography)
New York City, New York, USA
Park Slope, Brooklyn, New York City, New York, USA (Park scenes)
Water Street, New York, USA

と主にニューヨーク市。
エンドクレジットの謝辞では他に、ニュージャージー州のフィルムコミッションや同州ベイヨン市、ニューヨーク州ハンプトンベイズなどの名前があります。

冒頭空撮

最初に写るのが、マンハッタン南端のバッテリー公園から北東側にかけて。

次にカメラが寄っていくのが、ブルックリンブリッジのブルックリン側東。

ブランコのある公園

不明。

高架が見える通り

車に乗った「親切な男」と話すところ。
ブルックリンのこちら。カメラ西向き。

アッシュの住まい(13/5/3追記)

コメント欄でmilouさんに情報寄せていただきました。
(いつもありがとうございます♪)

0:21頃、夜の場面で登場する入口は、Washington St.のこちら、現Zoë。


大きな地図で見る

カメラ北向き。
通りの向こうにワシントンブリッジが見えています。

0:25頃の空撮も同じビルで、北東の角が写っています。

スーパーマーケット(13/5/3追記)

こちらもmilouさんから情報寄せていただきました。

逃げ込んだスーパーはアッシュの住まいの近くのこちら。

通り抜けて出る道も実物通りでAdams St.の搬入口から。

続く場面の細い通路も実物通り。

出てきた場所はAnchorage Pl.。

歩き去るのは20mほどワープして橋桁のアーチ前。

落書きや配管は、繋がりのためにわざわざこしらえたのでしょうか?

夜の逃亡(13/5/6追記)

milouさんが引き続きコメント欄で解明してくださいました。

0:39頃。
橋桁が見える角を車が左折してくるショットは、Main St.と Prymouth St.の交差するあたりから西を見た状態。

橋桁はブルックリンブリッジのもの。

身を潜める草むらはこのあたり↓

モーテル

クイーンズボロ橋の南側。
今では別のビルが建っています。

ジムに話しかけるところ

Chase Manhattan Plaza, New York, USA (exteriors)

背後に写る白と黒のオブジェは、ジャン・デュビュッフェWの“Group of Four Trees”。

車で逃走(13/5/6追記)

こちらもmilouさんがコメント欄で寄せてくださった情報に基づいています。

Chase Manhattan Plazaでジムに会ったあとのカーチェイス。

車がすぐ右折して入っていった路地は、Chase Manhattan Plaza北西側のここ。

クエスト航空社

エンドクレジットに名前のあるベイヨン Wのこちら。

社長の住まい

海辺にある素敵なお家。
設定ではロングアイランドで、実際に撮影はエンドクレジットの謝辞にあるHampton Bays。
個人宅でしょうからマップでの特定は避けますが、Hampton Baysの北部、Great Peconic Bayに面した海岸線で見つけることができました。

車を停めたところ(13/5/6)

こちらもmilouさんがコメント欄で寄せてくださった情報に基づいています。

1:14頃、医師の車のエンジンを切って空港に向わせたところ。
テリーの背景はこんなアングル。

停まった車を後ろからとらえたショットは、停車位置はもう少し北側、Furman St.とJoralemon St.の交差点のあたりで、カメラ位置はさらにもっと北側。

倉庫

最後の方の舞台となるところ。
上記クエスト航空社の建物のような気がします。

資料

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ジュリアン・ムーア


『フォーガットン』 The Forgotten (2004)” への5件のコメント

  1. Ash の家が判明。
    突き当たりに Brooklyn Bridge の橋桁が見えるので簡単に見つかったが 65 Washington St.のビルの向かい、現Zoë のインターフォンを押す。

    公園はまだ見つからないが、ほかにも見つけやすそうな場所が多そうで、また…

    ところが自宅が不思議。
    最初に夫があわてて帰ったとき入る建物は画面では高架が見える道の南西角の家。ところがその後妻が飛び出してくる階段は現在なら2軒南の家。
    よく見ると夫が入る階段の金属の柵はやはり2軒南のほうの家で階段の数も4段ある。しかし現在の右端の家は柵も違い段数も少ない。そして登る階段の右には窓は多分1つなので『まぼろしの市街戦』じゃないが2軒右の家が消えている。妻が飛び出して車が走り出して分かったが、やはり現在角の家はない。ちなみに夫が道を横切るとき手前の木の向こうにColumbia Pl.という道路標識のCが見えるので、ほぼ真向かいのはずだが消えた家(?)の方に右斜めに走るのでますます不思議。

  2. まず訂正。
    先に書いた橋はManhattan Bridge の間違いです。
    さて車から脱出するとき窓の向こうに81番地のFrameworks New York の文字が見えている。
    ちなみにこの場面、IMDBにも載ってなかったGoofsですが捕まったときは(迷惑行為ぐらいであり得ないと思うが)後ろ手に手錠を掛けられている。ところが車の中では手錠なしで簡単に逃げる。

    逃げ込むスーパーは115 Front St.の前に街灯のある現Dumbo General Store だが手前の店入り口の階段はなくなっている。通り抜けて出る道も実物どうりでAdams St.の搬入口から出てくる。Front St.との交差点南東角の赤茶色のビルがバックに見えている。続く場面の細い通路も実物どうりで飛び出た向かい右手に見えている。この通路は橋の下にあたり出てきた場所はAnchorage Pl.そして橋桁のアーチ前を通り過ぎてFO。

  3. milouさん、いつもありがとうございます。
    アッシュの住まいとスーパー、追記させていただきました。
    スーパー搬入口向かいの細い通路は、さすがにSVはなかったですね(汗)。
    本文でも書きましたが、その通路を出てひと休みしたところと、歩き出したところが違うというのが、今回初めて気づいて面白かったです。

    それから自宅ですが、これも凄いチェックですね。全然気づきませんでした。
    0:05頃や、家を出た場面(0:18:55頃)の映像をコマ送りで見ると、角の部分は解体中だか建設中のように見えます。それ含めて全体的にリフォームしたのかもしれませんね。

  4. 先の場面に続くクラッシュからの橋桁が見える追っかけ。
    最初はManhattan Bridge の橋桁周辺だが映画でも整備工事らしく建物が激しく壊されたりしているが実際の場所で撮影されたようで、現在Brooklyn Brigde Park になっているSVギリギリのMain St.と Prymouth St.の交差するあたりから西を見たあたりに出て来る。そして身を潜める草むらはBrooklyn Bridge の橋桁が地面にあるように見える(実は川の上)Brooklyn Bridge Park で現在4 Adams St.にある入り口付近だろう。奥にManhattan Bridge のランプの列が見える。

    カーディーラーの場所は特定できないが走る車の右側にガスタンクのような物が少なくとも2,3,3列と見えるので。恐らくWest St.を北に走っているのだろう(川に向かって突き当たる?)。そしてManhattan Bridge を渡ってマンハッタンに向かう空撮になる。

    Chase Manhattan Plaza でジムに会ったあとの追っかけ。
    まず広場の階段を降りるがバックの(何か分からないが警官がガードする)建物からは西側のNassau St.に降りたはずだが道路に面したガラスかなにかの柵が少し合わない。

    断定はしにくいが車はMaiden St.から左折してNassau St.に入りLiberty St.を右折、さらにすぐ右折して隣のビルとの間の細い通路に入る(出口は面白いネイミングのSushi a la Kawa)。ちなみに意外だが意図的なのかウォール・ストリート近辺一画のSVが使えない。

    医者に降りろと言って飛行場に向かわせる場所は、Furman St.とJoralemon St.交差点から南を見た景色そっくりだが坂ではないし方角が逆で橋は見えない。反対車線からなら橋は見えるがひさし(?)が反対側になってしまう。

  5. milouさん、またまたありがとうございます。
    マップで特定できる範囲で、本文追記させていただきました。
    ウォールストリートのこの区画でSVが使えないのは、やはりセキュリティ的なこともあるかもしれませんね。

    空港へ行く前に停車した場所は、お書きになった通りですね。
    SVのカメラを離してズームで捉えると、映画と同じようなカットになりました。

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