『噂の二人』 The Children’s Hour (1961)

噂の二人 [DVD]

作品メモ

昨年オードリー・ヘップバーン出演作をシリーズでチェックしましたが( → タグ「オードリー・ヘップバーン」)、ロケ地的な観点から記事を書けそうなのは残り数本でしょうか。
そのうち『噂の二人』と『尼僧物語』のリクエストをいただきましたので、急遽この2本をチェックしてみます。

女学校を運営する二人の教師が、生徒の嘘により同性愛だという噂を広められ、学校の運営や私生活を滅茶苦茶にされるというお話。

噂となった二人の教師カレンとマーサに、オードリー・ヘップバーンとシャーリー・マクレーン。
カレンの婚約者、ドクター・ジョー・カーディンにジェームズ・ガーナー。

この映画のある意味主役、発端となる嘘をついた生徒メアリーにカレン・バルキン(Karen Balkin)。大人顔負けで堂々と演じていましたが、IMDbのフィルモグラフィを見る限りその後は出演作がわずかのようです。
メアリーに弱みを握られる生徒ロザリーにヴェロニカ・カートライト。
ヒッチコック監督の『鳥』をチェックしたときに出演していてびっくりしましたが、その2年前のこちらの作品ですでに達者な演技を披露しています。
この映画を見る限り、げに恐ろしきはエイリアンや鳥ではなく、人の心そのものという気がしますね……

原作はリリアン・ヘルマンの同題戯曲“The Children’s Hour”W。リリアン・ヘルマンって、『ジュリア』でジェーン・フォンダが演じていたヒロインですね。
この戯曲は1810年にスコットランドで起きた実話をもとにしているそうです。

製作・監督ウィリアム・ワイラー。
同じ原作で1936年に『この三人』(These Three) を監督していますが、その時は当時の映画コードから「噂」の内容が「同性愛」から「同僚の婚約者との三角関係」に変更、タイトルも別なものに。
『噂の二人』はより原作に即した形での再映画化で、タイトルも原作通りとなっています。
前作も見てみましたが、総じて内容は『噂の二人』の方がシビアでしょうか。これをやりたかったのだという監督の強い思いを感じました。子役の破壊力はどちらも凄いものがありますが、もともとの演技力がすごいのか、監督の演技をつける力がすごいのか、どちらなんでしょうね。
ちなみに、前作でマーサを演じたミリアム・ホプキンスは今作ではリリー・モーター夫人役で登場しています。

撮影フランツ・プラナー、脚本ジョン・マイケル・ヘイズ。
IMDbのトリビアによれば、ヘップバーン最後のモノクロ映画。

ロケ地

IMDbでは、

Shadow Ranch, Vanowen Street, West Hills, Los Angeles, California, USA

この映画に関しては「あの学校はどこ?」の一点に絞られるかと思います。

学校

設定では”WRIGHT-DOBIE SCHOOL FOR GIRLS”。
撮影はIMDbに書かれてあるこちら。

Shadow RanchW
22633 Vanowen St., Canoga Park, CA 91307
http://www.laparks.org/dos/historic/shadow.htm

マップではこちら。

最初にカメラが一人称的に学校へ入っていき校舎が写るカットは、この建物を南西から南側に回り込みながら撮っています。
無理やりSVで再現すると、このアングル。


大きな地図で見る

建てられたのは1870年前後。
1950年代には実際に”Robinnaire”という私立女子校だったとのこと。
その後ロサンゼルス市の所有となり、1962年11月2日に同市の”Cultural-Historic Monument #9″となったそうです。
現在は公園施設となっていて、SVを見る限り自由に近くまで行って見ることができそうです。

沿革については、上記サイトの他、こちらを参照。

  • http://bigorangelandmarks.blogspot.jp/2007/03/no-9-shadow-ranch.html

資料

関連記事

ヘップバーン出演作

Facebook にシェア
このエントリーをはてなブックマークに追加
はてなブックマーク - 『噂の二人』 The Children’s Hour (1961)
[`yahoo` not found]
LINEで送る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

*

日本語が含まれない投稿や、URLが多く含まれている投稿は、無効となる場合があります(スパム対策)