『ブラック・レイン』 Black Rain (1989)

ブラック・レイン デジタル・リマスター版 ジャパン・スペシャル・コレクターズ・エディション [Blu-ray]

作品メモ

先週訃報が伝えられた 1)亡くなったのは11月10日高倉健さんの出演作。
松田優作さんの遺作。

アメリカの刑事:マイケル・ダグラス、アンディ・ガルシア。
大阪府警:高倉健、神山繁。
佐藤の組:松田優作、國村隼、ガッツ石松、内田裕也。
菅井親分の組:若山富三郎、安岡力也、島木譲二。
クラブの女性:ケイト・キャプショー、小野みゆき。

監督リドリー・スコット、撮影ヤン・デ・ボン、音楽ハンス・ジマー(リドリー・スコットとの初めての作品)。

 
 

↑ どちらのお国かはわかりませんが、いろいろな方がR.I.Pとコメント寄せてくださっていて、嬉しいですね。 

ロケ地

IMDbでは、

長いので折りたたんでいます。クリックで開閉します。

Napa Valley, California, USA (Motorcycle Chase)
Northern California, California, USA (Motorcycle Chase)
Osaka, Japan
Sunset Blvd., Hollywood, Los Angeles, California, USA
1000 N. Crescent Drive, Hollywood, Los Angeles, California, USA (Nick’s House)
444 S. Flower Street, Downtown, Los Angeles, California, USA
Brooklyn Bridge, New York City, New York, USA
Downtown, Los Angeles, California, USA
Ennis-Brown House – 2655 Glendower Avenue, Los Feliz, Los Angeles, California, USA (Mob Boss’ House)
Hankyu Umeda Mall, Osaka, Japan (Underground Mall)
Hollywood, Los Angeles, California, USA
Los Angeles, California, USA
Los Feliz, Los Angeles, California, USA
Manhattan Bridge, New York City, New York, USA
Manhattan, New York City, New York, USA
New York City, New York, USA
Queens, New York City, New York, USA
Silverado Country Club – 1600 Atlas Peak Road, Napa, Napa Valley, California, USA (Motorcycle Chase)
Silvercup Studios – 4222 22nd Street, Long Island City, Queens, New York City, New York, USA (studio)

大阪でのロケ地はWikipediaでも詳細に書かれてあります。エピソードもいろいろ書かれてありますので、そちらもぜひどうぞ。
ここではできるだけWikipediaの記述と重ならないように、ピックアップしていきたいと思います。

タイトルバック

地球儀

1964年の万国博覧会で展示されたユニスフィア(Unisphere)W
ニューヨーク市、フラッシング・メドウズ・コロナ・パーク(Flushing Meadows–Corona Park)W

バイクは南側から接近。カメラ北向き。

By Flapane via Wikimedia Commons
(public domain)

クイーンズボロ橋をマンハッタンに向って。太陽は設定では朝陽かもしれませんが、実際には夕陽。

橋の下

右側に見えているのはブルックリン橋。 ライダーが集まっていたのは、このあたりの高架の下。

左側に見えているのがマンハッタン橋で、その下まで競争します。

ニックの部屋

クイーンズボロ橋のクイーンズ側。

IMDbに思いっきり住所が書かれてあります。フロリダ州のようですね(未確認)。

大阪空撮

手前に見える橋が、千本松大橋(めがね橋)W で、カメラ南西向き。太陽は夕陽。

クラブみやこ(外観)

戎橋(えびす橋)のたもと、映画でも映っていたグリコのはす向かいにあったKPOキリンプラザ大阪W
すでに建て替えられています。

※15/8/1追記
コメントをいただいたブラック・レイン直撃世代さんから、現地の画像を送っていただきました。
どうもありがとうございます♪

©2015 ブラック・レイン直撃世代

その他の画像を含むアルバムは
 → こちら

※17/7/3
画像のリンク先をPicasaウェブアルバムからGoogleアルバムアーカイブへ変更。

暴走族にからまれるところ

歩いてホテルへ戻るニックとチャーリーが暴走族にあおられるところ。
がんこ寿司の看板が見える繁華街。
十三駅近くのこちら。

出動

佐藤のアジトへ向って府警が出動するところ。
警察の車両が出てくるのはこちらの大阪府庁の建物から。

パチンコ店前

この上に佐藤のアジトがあるという設定でしょうか。
京橋駅近く。背景の高架線は、大阪環状線。

推定されるカメラ位置は、現在はアーケードがかかっているこのあたり。

『東京暗黒街・竹の家』(1955) → 『ザ・ヤクザ』(1974) → 『ブラック・レイン』(1989)と、パチの命脈は尽きません。

紙幣を燃やす街頭

おでんの屋台という設定でしょうか。
路面電車が走る通り沿いで、アーケードの下。
電車は阪堺電車。背景のそば屋の看板にアベノという文字が見えます。
映画で通りの向かい側に見える建物の屋根の形と、あべの筋の昔の空撮画像と照合しましたが、おそらくこのあたり。

チャーリーがコートを奪われるところ

旧阪急梅田駅コンコース。
2005年以降のビル(阪急百貨店うめだ本店)全体の建替により、今はもうありません。

By 663highland
via Wikimedia Commons
(CC BY 2.5)
By inagara (CC BY 2.0)

たまには自前の画像をば。
参考画像となりますが、解体を待つビルの外観(2005年10月撮影)。
現在は似て非なるものに……

By inagara (CC BY 2.0)

西側の歩道橋の上から撮影。

地下駐車場

チャーリーが襲われるところ。
これはWikipediaによるとアメリカでの撮影。
まあへんてこりんな漢字を見ればわかりますよね。

1:02
チャーリーを喪った後ニックがひとりたたずむところ。ジョイスが声をかけてきます。
背景に「心斎橋」というアーチ。

ここはWikipediaの記事を参考にしました。
当時長堀通に架かっていた、心斎橋という名の陸橋とのこと。
すでにありませんが、昔の空撮画像や画面奥のビルなどから、位置は特定できました。
このあたりで、カメラ南向き。

やや東側(心斎橋筋の正面)に一部復元されています。

※15/8/1追記
コメントをいただいたブラック・レイン直撃世代さんから、現地の画像を送っていただきました。

©2015 ブラック・レイン直撃世代

「『旦那さん、ワシ腹ペコペコですねん』を一人で再現」されたとのことです♪

その他の画像を含むアルバムは
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※17/7/3
画像のリンク先をPicasaウェブアルバムからGoogleアルバムアーカイブへ変更。

ホステスの尾行

小野みゆきさん演じるホステスを尾行。
魚市場は、Wikipediaによると、大阪市中央卸売市場。

翌朝は画面でも写っているように、神戸市元町へワープ。

最初に尾行しているのはこの通り(西向き)。
現在はアーケードが無くなっているようですね。

銀行は協和銀行元町支店(当時)。今はなくなっているようです。

※15/8/1追記
コメントをいただいたブラック・レイン直撃世代さんから、現地の画像を送っていただきました。

©2015 ブラック・レイン直撃世代
©2015 ブラック・レイン直撃世代
©2015 ブラック・レイン直撃世代
©2015 ブラック・レイン直撃世代
©2015 ブラック・レイン直撃世代

その他の画像を含むアルバムは
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※17/7/3
画像のリンク先をPicasaウェブアルバムからGoogleアルバムアーカイブへ変更。

製鉄所

Wikipediaによると、新日本製鐵堺製鐵所。
これはよく撮影許可を得られたものだと思います。

松本の住まい

飛行場から逃げ出したニックがやってくるところ。
共益部分から外を写すときのカメラは、東南向き。

ゴルフの練習場

菅井親分がいたところ。不明。

※17/7/3追記
コメント欄で情報寄せていただきました(2017年7月3日02:16付)。

「新御堂筋線の淀川手前」とのことで、こちら↓のようです。

確かに80年代の空撮で打ちっ放しらしきものが見えますね。
現在は施設は解体されているようです。

仁丹のネオン広告が架かっていた建物は健在。

菅井親分の住まい

Ennis-Brown House(エニス・ハウス)W – 2655 Glendower Avenue, Los Feliz, Los Angeles, California, USA (Mob Boss’ House)

フランク・ロイド・ライト設計による有名物件。
当サイトで言えば、『ブレードランナー』のデッカードの家、『13F』のダグラスの家として登場。 → エニスハウス

現在も個人宅のようですが、名前を入れるだけで簡単にマップで見つけられるほどの著名な物件ですので、マップで示しても大丈夫でしょう……

By Ian Rutherford via Flickr
(CC BY 2.0)

特徴的なブロックのデザインは、こんなグッズにもなっています。

FLW フランク・ロイド・ライト エニスハウス キーホルダー FLW フランク・ロイド・ライト エニスハウス カードケース フランク・ロイド・ライト エニス トリベット (鍋敷き)

内部もこちらで撮影されたように見えます。
若山富三郎さんもロサンゼルスに行かれたのでしょうか?
(安岡力也さんやポコポコヘッドの島木譲二さんも)

並んだモニターの「捨」は意味不明。

農場

親分たちが集合するクライマックスシーン。
『ラストサムライ』ほどではありませんが、やはりどうしても日本の風景では無いことがすぐにわかってしまいます。
Wikipediaによると、サンフランシスコ郊外のとのことです。
IMDbでも、Napa Valleyとありますね。
画像検索すると、ひたすら映画に出てきたような葡萄畑が出てきます。

ロケ地マップ

資料

関連記事

昔の日本が舞台の外国映画

更新履歴

  • 2017/07/03 「ゴルフの練習場」追記 画像のリンク先を、PicasaウェブアルバムからGoogle アルバムアーカイブへ変更
  • 2015/08/01 「クラブみやこ(外観)」「橋」「ホステスの尾行」でブラック・レイン直撃世代さんの画像を追加
  • 2014/11/25 新規アップ

References   [ + ]

1. 亡くなったのは11月10日

『ブラック・レイン』 Black Rain (1989)” への10件のコメント

  1. この映画では大阪の町がまったく違ったように見えましたね。外国人が撮ると、同じ風景がこうまで違うものかと、大阪の別の魅力を再認識させられました。

    旧阪急梅田駅コンコースは何度も行ったことがあり、大変趣のある素敵な空間でしたが、これも映画では別の場所のように見えました。

    確かに、日本設定シーンでも日本でロケしていないと何となく分かりますね。やはり、日本の風景を外国で表すことはどうしても無理やズレが生まれるのでしょう。

    この映画は神戸でもロケされていたのですね。まったく記憶にありませんでした。

  2. 赤松さん、外国映画で日本が登場すると、「別の魅力」と「変なニッポン」の両方が楽しめますね。
    旧コンコースは雰囲気ありましたよね。大阪の方は数年に一度程度しか行っていませんが、取り壊されることを知っていたらその前にバチバチ撮っておけば良かったと思っています。
    神戸は、確か公開当時ぼーっと見ていて元町通りの住所表示がはっきり写るショットがあり、その場面は神戸なのだと初めて気づきました。おそらく地元の方ならすぐにわかったかと思いますが。

  3. 高倉健さんが亡くなられて、あっと言う間の半年です。ブラックレイン は日本ロケで賄いきれずに、ナパバレーにまで行って銃撃戦を撮ってフィルムを繋いでいるのですが、
    健さんというと、
    野性の証明 で、クライマックスを中心に、戦車のシーンなどはアメリカでロケされたことを思い出します。映画というのはリアリズムをロケに求めてみたり、繋ぐことでファンタスティックなものにしたり、千変万化な代物ですね。そこに魅力があるわけですけれど。
    大阪のロケルポ、たいへん勉強になります。
    ありがとうございます。

  4. たかマックィーンさん、クライマックスシーンはいたしかたないとして、日本ロケ部分もよく撮れていましたよね。いろいろ制約はあったかと思いますが。
    当時に比べれば各地にフィルムコミッション(でしたでしょうか?)ができて、ロケもしやすい環境になっていることでしょうね。

  5. 管理人様、はじめまして。中学三年の時に劇場公開初日に名古屋の映画館で本作を鑑賞した者です。出身地が関西なので時折気になってロケ地を検索したりしていましたが、こんなに詳しい解説をいただいているところは初めて観ました。大変感謝しております。明日、日付変わりましたので今日ですが、久々に帰省しますので可能な限りロケ地を踏んできたいと思います。本当にこのようなページを設けて下さり、感謝の気持ちです。映画も本当に名作ですよね。何度観ても、そしていつ観ても色褪せない魅力を持っています。

  6. 直撃世代さん、コメントありがとうございます。
    私も当時劇場で見ましたから、ある意味「直撃世代」かも??
    まだロケ地訪問楽しまれているところでしょうか。
    拙サイトが少しでもお役に立てたのでしたら、とても嬉しいです。
    もし何かこちらで掲載しても良い写真がありましたら、一度Contactフォームからご連絡ください。
    ここ数年大阪や神戸を訪れていませんが、どんどん変わってきているのでしょうね。

  7. ゴルフの練習場はこの映画みて場所特定できたので早速打ちっぱなしに行きました
    当然無人の三階席を指定して、自分で自分の首を掴んで下を眺めて堪能しました
    背景の看板から最初は11号空港線に思えましたが、新御堂筋線の淀川手前と分かりました
    今は打ちっぱなし場は廃業してしまっているようですね

  8. コメントありがとうございます。
    「新御堂筋線の淀川手前」こちら↓でしょうか?

    http://maps.gsi.go.jp/#18/34.716482/135.500621/&base=std&ls=std%7Cgazo3%7C_ort&blend=00&disp=110&lcd=_ort&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0&d=v

    確かに80年代の空撮で、打ちっ放しらしきものが見えますね。
    今夜にでも記事の方にも反映させていただきます。

    よく当時おわかりになりましたね。
    実際に現地に行かれたというのがまた素晴らしいです 🙂
    (でも落ちないで良かった……)

  9. どうも、大変楽しく拝読しました。打ちっぱなしのシーンは、前に読んだときは特定できていなかったのですが、今回は解明されてうれしく思いました。この映画も、人気の高い映画でロケーションが多いですから、下で言及させていただく「小さな恋のメロディ」同様ロケの記事や現況についての写真なども多くのサイトで紹介されていますよね。

    ところで、ちょうど「小さな恋のメロディ」の再読いたしましたが、こちらの映画が、もちろん空き地のシーンなど変わった部分もありますが、多くのロケ地が撮影後50年博経過した現在もそれなりに当時の姿を保っているのに対し、大阪のほうは30年間で相当に変わっているのがやはり興味深いですね。映画の内容やロケ対象もぜんぜん違うのは当然ですが、やはり日本人は、建物は建て替えるという観念が強いのかなと思います。KPOキリンプラザなどは20年くらいしか経っていなかったわけで、この映画が撮影・公開された88年~89年はすでにバブル再末期だったわけですが、それでもそれ以降も再開発・再整備の連発で、個人的には昔のいかがわしい雰囲気・・・いや、私も「ブラック・レイン」ですら、同時代では観ていないんで、偉そうなことは言えませんが、ああいうのもいいのだかなという気はします。実際無理な再開発がいろいろ財政赤字の原因になっている部分もある。

    それから製鉄所なども再編成、敷地売却など縮小の傾向が著しいですね。第二次産業から第三次産業並行しているのですからこれも当然ですが、やはり時代の変遷を強く感じます。「メロディ」の例の空き地も、英gあの撮影時から再開発の過程だったようですしね。

    またコメントいたします。

  10. Bill McCrearyさん、こちらでもコメントありがとうございます。
    拙サイトでも時々書いていますが、ヨーロッパの町が保ちが良すぎといいますか、むか~しの映画をチェックしていても、あっさり現在のストリートビューで同じ姿を確認できることが多いので驚きですね。
    逆に日本があまりにも新陳代謝が早すぎて、新興国ではないのだから、もう少しじっくり構えてもらっても良いのにと思ったりします。
    大阪はたまに行きますが、変化が激しいですね。
    このページに掲載した画像は、梅田のコンコースが無くなることを知らずに行った時のもので、それならもっとちゃんと撮っておきたかったです。

    それから映画とは関係ありませんが、子供の頃から宇宙開発とかロケットとか好きなので、なんば駅のロケットは残しておいてほしかったかも(笑)

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