『ミステリー in パラダイス』 Death in Paradise (2011– )

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作品メモ

ひとつ前のエントリー『刑事フォイル』同様、AXNミステリーで放送中の1話完結ミステリードラマ。
英仏合作で、イギリスではBBCで放送されています。
AXNミステリーではちょうど本日(14/9/9)第3シーズンの最終エピソードが放送されて追いついてしまいました。本国にて第4シーズンが作られるのは決まっているようですが、しばらくはおあずけ状態となりそうです。

このドラマの面白みを伝えるには、このビジュアルで十分かもしれません。
(画像使用のためAmazonのアソシエイトを利用しています)

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南国の海辺を背景に、現地の女性と、なぜかびしっとスーツを着込んでいるいかにもイギリス人的ルックスの男性。
なるほど英国ミステリーに登場するような刑事がそのまんま南国のリゾート地に赴任してきて、「地元にまったくなじめない感」をたっぷりふりまきながら事件を解決する姿を描くんだな~、と設定や番組の狙いがわかりますが、驚くのはこれがパッケージのためにあつらえたビジュアルではなくて、実際にいつもこのネクタイ姿でいること。
当然現地の人たちはあきれて陰で笑ったりするわけですが、本人は全然おかまいなし。そのうち彼の優秀さや人柄もわかってきて(といいますか慣れてきて)チームとしてまとまっていき、本人もまた少しずつ南国モードになじんでいく(でもネクタイと革靴はやめられない)、という展開です。

主演のリチャード・ブール警部補役にベン・ミラー。
第3シーズンからは、ハンフリー・グッドマン警部補にバトンタッチされます。演じるのは『ラブ・アクチュアリー』のモテ男クリス・マーシャルで、こちらはネクタイははずしていますが、時折痛いファッションで周囲の度肝を抜いたりします。
交代した理由はここでは書きませんが、主演俳優が替ったドラマは数あれど、こんな引き継ぎ方はそうそうないのではないかと思われます。
最初に観たときはアゴが床まですと~んと落ちました。

パッケージの女性は、部下のカミール・ボーデイ巡査部長(サラ・マーティンス)。
スタッフは他に巡査部長と巡査がいるだけという小所帯ですが、毎回南国のパラダイスで発生する殺人事件に立ち向かい、最後には英国ミステリーのお約束、関係者を全員招いての解決編で真相を解明、必ず犯人を掴まえるという検挙率100%の優秀なチームとなっています。

 

※20/7/18追記
なんとなんと、AXNミステリーでシーズン9まで来ました(2020年7月11日一挙放送)。
あいかわらず、

→ 毎回オープニングで殺人事件発生
→ 人が殺されたとは思えない陽気なオープニングタイトル
→ 容疑者は必ず4人
→ 完全密室や完全アリバイなど高難度のトリック
→ 様々な容疑や推理が浮かんでは消え捜査が難航……
→ ボスがひらめく(フラッシュバックの連続)
→ 容疑者を集めて真相解明

といった様式美を飽くことなくキープ。
過剰な暴力もなく、家族で安心して?殺人事件を楽しめるという、さすがこれだけ続くだけのことはある良シリーズだと思います。

というわけで、当エントリー6年ぶりの更新となりますが、だいぶキャストも入れ替わったのであらためてご紹介。

キャスト

※20/7/18項目追加
シリーズを去るいきさつも書いてしまっていますが、«ネタばれ»で隠すようにしています。

リチャード・プール(Richard Poole)/ベン・ミラー(Ben Miller)
S1~S3E1でボスを勤める警部補。前任者が殺されたため同郷のリチャードがイギリスから来島して事件を担当、そのままボスとなった。どんなに暑い日もスーツをびしっと着込み、ネクタイを締め、革靴は決して脱がない。いつも手提げカバンをぶらさげているが、中身は不明。
ネタばれにつき折りたたんでいます。クリックで開閉します。
S3E1の冒頭、殺人事件の被害者となって退場。
ハンフリー・グッドマン(Humphrey Goodman)/クリス・マーシャル(Kris Marshall)
2代目ボスとなる警部補。S3の冒頭でリチャードから引き継ぐが、姿格好や性格は真逆にブレ過ぎ。国には妻がいるがあまり意思の疎通がうまくいっていない様子。カミーユに次第に気持ちが傾いていくが……
ジャック・ムーニー(Jack Mooney)/Ardal O’Hanlon
3代目ボス(S6~S9)。S6E5-E6のロンドン編でスコットランドヤード側の捜査官として登場。ハンフリーたちと合同捜査を行い、その後ロンドンにとどまったハンフリーと交代するように島へやってくる。実は1ヶ月前に妻を亡くしたばかりで、一緒に来ていた愛娘シボーンも学業のため国に帰り、ひとり何か満たされないものを抱えている様子。いつもカラーシャツを着て、ゆるめに締めたネクタイをいじるのがクセ。
ネタばれにつき折りたたんでいます。クリックで開閉します。
S9で人生の再出発のために旅する女性アンナと知り合ったことで、島での生活にけじめを付け、本国へ戻る(E4)。
ネヴィル・パーカー(Neville Parker)/Ralf Little
4代目ボス(S9E5~)。初代リチャードと同様、事件を解決したらすぐ帰るつもりがエコノミー症候群が災いしてそのまま島に残ることに。強い日差しに弱く、肌はすぐかぶれ、苦手な蚊にはめいっぱい刺されてしまうと言う南国にはまったく向かない体質の持ち主。ちょっと設定が可哀相すぎて、あまり笑えないのでなんとかしてあげて(汗)。なおグレーターマンチェスターの警部補という設定だが演じるラルフ・リトルも同地の出身。
カミール(カミーユ)・ボーデイ(Camille Bordey)/サラ・マーティンス(Sara Martins)
巡査部長。S1E1で潜入捜査をしていたがチームに合流。リチャードとは最初そりが合わないが、次第に打ち解けていく。浜辺でバーを経営しているキャサリンは母親。
ネタばれにつき折りたたんでいます。クリックで開閉します。
パリ警察への転属が決まりS4E4で島を去る。彼女に思いを寄せていたハンフリーも、最後は喜んで転属を推薦して船を見送り、海に落ちかける。
ドウェイン・マイヤーズ(Dwayne Myers)/ダニー・ジョン=ジュールス(Danny John-Jules)
島のことを知り尽くしているベテラン巡査。いかにも南国的キャラで女性に弱くユルいところもあるが、情に厚くいざとなれば頼りになる男。
ネタばれにつき折りたたんでいます。クリックで開閉します。
前触れも無くS8以降は姿を見せなくなるが、S8の冒頭で「父親と航海に出ていった」と簡単に触れられただけという、長く勤めたオリジナルメンバーにしてはちょっと寂しい去り方。
フィデル・ベスト(Fidel Best)/Gary Carr
若い巡査(S1~S3)。
ネタばれにつき折りたたんでいます。クリックで開閉します。
S3でめでたく巡査部長となり、さらなる飛躍を目指してオノレー署を卒業。
フロランス・カッセル(Florence Cassell)/Joséphine Jobert
S4E1から登場した巡査部長。最初は制服姿だが、カミールが去ったS4E5からは私服姿でハンフリーの右腕となる。S4E5はJPも加わっているので、ドウェインとあわせて新チーム誕生という感じ。
ネタばれにつき折りたたんでいます。クリックで開閉します。
女性警官では一番の登場回数だったが、S8で心と体に傷を負い島を去ることになる。
JP・フーパー/Tobi Bakare
S4E5から加わった巡査。JP(ジェイピー)はジャン=ピエール(Jean-Pierre)の略らしいが、誰もがジェイピーと呼ぶ。警察学校の新卒でマジメで初々しく、ドウェインを「伝説の男」と尊敬する。S5E3で再会した学校の先輩ロージーとシーズン最後にめでたくゴールイン。S9では父親にもなるということで、巡査部長への昇進を目指すことに。
ルビー・パターソン(Ruby Patterson)/Shyko Amos
S8E2から登場した新人巡査。パターソン署長の姪。まだまだ仕事に甘くおしゃべりが始まると止まらないが、天真爛漫の明るさは憎めないものがある。
マドレーヌ・デュマ(Madeleine Dumas)/Aude Legastelois
S8E7で初登場。フロランスの件でパリ警察から内部調査官として派遣されてきたのがきっかけで、いつの間にかチーム入り。当初は優秀だけどちょっとツンケンした印象だったが、その後はすっかり島とチームになじんできた感じ。
セルウィン・パターソン(Selwyn Patterson)/Don Warrington
セント・マリー警察署長(コミッショナー)。オフィスは署では無く総督官邸の中にあるため(S6E8,S9E7など)、ふだんは留守。気がつくと署に現れて事件の解決を促がす他、人手不足の時は自らも捜査に加わる。S8から加わるルビーは姪っ子で、目に入れても痛くない模様。
キャサリン/Elizabeth Bourgine
カミーユの母親。仕事の後署員たちがよく飲みに行く海辺のバーのオーナー。S6E8ではなんと市長選挙に立候補して当選。署長やハリーと並んで初回からの貴重なレギュラーメンバー。
ハリー(トカゲ)
きれいな緑色のトカゲ。代々のボスの住まいとなっている海辺の家に居ついていて、良き話し相手となってくれる。初登場から10年近いということで、とても長生き。

テーマ曲

※20/7/18項目追加
毎度冒頭ホトケさんが出たあとに陽気なスカが流れて、ギャップを楽しめます♪

 

原曲は”You’re Wondering Now”(Coxsone Dodd 作)

  • Andy & Joey (1964)

S6E8のラストで流れます。

  • Skatalites

S3E1のラスト近くで流れます。……ってこのあたりは英語版Wikipediaの受け売りです♪

 

B00R4AAKR2 サントラもインポート盤ですが出ています。



ロケ地

IMDbでは、

Guadeloupe, Départements d’Outre-Mer, France

カリブ海の島、グアドループ(Guadeloupe)Wが主な撮影場所。知りませんでしたが、フランスの海外県とのことです。

設定では「セント・メリー(Saint Marie)」という名前のリゾート島。
『バーナビー警部』や『ジェシカおばさん』が住む田舎町も事件が多発する危険な地域ですが、こちらも毎週必ず殺人が起きるという最凶のリゾート地といえるかもしれません 😉

※20/7/18追記
設定上、セント・マリー島はかつてフランス領で、その後イギリス領、オランダ領、再びフランス領となり、1970年代にイギリス領になったとのことで、島民の3割はフランス人とのことです(S1E1署長さん談)。

警察署と教会

警察署という設定で外観が写る建物は、いつもその側にある教会と一緒に写っている印象があります。
場所はグアドループの西側にあるDeshaiesW

警察署は前に駐車スペースがあるこちらで、教会はすぐ隣(北側)。

※20/7/18追記

設定では、オノレ-(Honoré)署。

教会は、マップ上では、
Catholic Church of Saints Peter and Paul, Deshaies
Église catholique Saints-Pierre-et-Paul à Deshaies

S9E7では珍しく内部も登場しました。

資料

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更新履歴

  • 2020/07/19 「キャスト」「テーマ曲」項目追加、「作品メモ」「警察署と教会」追記
  • 2014/09/09 新規アップ

コメント

  1. sandabee より:

    いやぁ、詳細な内容はいまドラマを見てるのかと錯覚するくらい楽しかったです。
    ありがとうございます。

  2. 居ながらシネマ より:

    sandabeeさん、コメントありがとうございます。
    楽しんでいただけたようで、何よりです。でも楽しい記事を書けたのも、何よりドラマ本編がとっても楽しいからですよね。
    毎回ホトケさんが発見されたとたんに陽気なテーマ曲が流れるのがツボで、我が家では「そろそろ来るか~~」と準備し、「来た~~」でスカダンスを始めています(猫も一緒) 😀

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