作品メモ
ひとつ前のエントリー『ブロードチャーチ ~殺意の町~』同様、AXNミステリーで放映中のミステリーシリーズ。
こちらはオーストリア放送協会(ORF)第1チャンネルで2005年から放映されているドイツ語のドラマです。
原題„Vier Frauen und ein Todesfall“は「4人の女性と(ひとつの)お葬式」。
『フォー・ウェディング』の原題”Four Weddings and a Funeral”みたいですね。
タイトル通り、4人の仲の良い女性たちが、毎回地元の村で起きた不審死事件を(誰も頼みやしないのに)捜査し、ドタバタしたあげく最後にはうまく解決してしまうという1話完結のコミカルな内容となっています。
なんといっても魅力は4人の熟女……と言っても過言ではないヒロインたち。
噂話好き、お節介、ずうずうしさ、と万国共通のお○さん仕様でフル装備した彼女たちが、役に立たないダメンズどもを蹴散らしながら、勝手に証拠を集め、犯人を追い詰めていく姿は、ダメンズであるこちらが見ていても痛快で、とても楽しめます。
日本の2時間サスペンスにもこんな内容があるかもしれませんが、どこかユルい感じの展開やオープニングのノリなど、同じオーストリア製作の『REX ~ウィーン警察シェパード犬刑事~』を思わせます。
ファミリー向けかと思いきや、突然大人な描写が入ったりするのまた似ていますね。
オーストリアの人たちはこういうのが好みなのでしょうか。
そういえば、『REX』に出ていた刑事がお肉屋さんとして時折顔を出していました(マルティン・ヴァイネク。出演年代はこちらが先)。
ドイツAmazonでのDVDセットの案内↓
日本でのソフト化は期待できそうもないので、ハマった方は録画して大切に保存しませう。
こちら↓はシーズン1のオープニング。
このテーマ曲、昭和の東映製作のドラマっぽい響きで、懐かしさをおぼえます。
こちら↓はシーズン5と6のようです。ややネタばれあるのでご注意。
1に比べると絵作りがだいぶ洗練されてきていますが、1のゆるゆるの味も捨てがたいものが。
なんにせよシーズン2以降の放送が待たれます。
登場人物
こんなマイナーな番組あるわけないと思ったら、日本語版Wikipediaにしっかり項目ができていました 😆
キャラ紹介やエピソード一覧はそちらをどうぞ……と言いたいところですが、日本未放映分も一緒に書かれていて見づらいので、放映されたシーズン1だけ登場人物をピックアップしてみました。
4人組- ユーリエ・ツィルブナー(Julie Zirbner)/アデーレ・ノイハウザー
- 押しの強さではいちばん。彼女が人様のお葬式で空気もおかまいなしに「これは事故なんかじゃないわ」と宣言し、周囲を凍り付かせるところからドラマは始まります。どうやら夫は事故で死別している模様で、高原にぽつんと建つ可愛らしいお家にひとりで住んでいます。最初は扱いづらいキャラに見えますが、そのうち毎回彼女のエピソードが楽しみになってくるから不思議。
- マリア・デング(Maria Deng)/ブリギッテ・クレン
- ダメンズたちがたむろするスポーツカフェのオーナー。自立できないダメな息子にうんざりしています。
- ザビーネ・シェスヴェンダー(Sabine Schösswender)/マルティナ・ペル
- シングル・マザー。村役場で働いているので、村人の情報はダダ漏れです。4人の中ではいちばん若手でしょうか。息子の名はロッコ。
- ヘンリエッテ・カスパー(Henriette Caspar)/ガビー・ドーム
- 第1話で未亡人となってしまったリッチな教授夫人。湖畔の豪邸に住み、立ち居振る舞いはあくまで上品。どうやら夫婦で別の土地から越してきた様子。夫の葬式で傍若無人のユーリエに立腹するも、夫の不審死について一緒に調査するうちに、いつのまにかうちとけ、以後4人は大の仲良しに。
- フランツィ・デング(Franzi Deng)/ミヒャエル・オシュトロフスキー
- マリアのダメ息子。クルマ、特にゴルフに夢中。ザビーネと過去一度だけむにょむにょあったらしく、実はロッコの父親。フランツィ自身の父親は村のとある人物ですが、本人は知らされていない雰囲気。
- アンドレアス(アンディ)・パウルミヒル(Andreas “Andi” Paulmichl )/ライムント・ヴァリッシュ
- 警官。事件が起こるたびにオロオロするだけで、まったく役には立ちません。
- トニ・シュタイガー(Toni Steiger)/ゲアハルト・グライナー
- 郵便配達。
- ヴァレンティン・シュレッガー(Valentin Salchegger)/シャルリィ・ラバンザー
- レストランの主人。お葬式の後の会食は、たいてい彼の店で行われます。
- ペッペールル・ノートドゥルフター(Pepperl Nothdurfter)/ゲオルゲス・ケルン
- 村長。気の利いた格言を言おうとして、言い間違えるのが得意。
- マリア・ミッツィ・ノートドゥルフター(Maria “Mitzi” Nothdurfter)/ブリギッテ・ヤウフェンターラー
- 村長の妻。
- ヘリ・バッハー(Heli Bacher)/カール・アハライトナー
- 銀行の支店長。
ロケ地
IMDbでは、
Mondseeland, Oberösterreich, Austria
Mondsee(モンド湖)はザルツブルクの東2,30kmほど。
このあたりは『サウンド・オブ・ミュージック』のロケ地が点在しています。
例によって、ウェブマップを頼りに画面とにらめっこでチェックしています。
間違えていたらごめんなさい。誤りのご指摘大歓迎です。
村
設定では、イルム村(Dorf Ilm)。
これまでも『ジェシカおばさんの事件簿』、『ミステリー・イン・パラダイス』と毎週のように殺人事件が起きるきわめて危険なコミュニティーを観察してきましたが、人口比においてこの「イルム村」が最凶最悪ではないでしょうか??
„Dorf Ilm“ はもちろん架空の地名で、製作会社名„Dor Film“から。
実際には主にザルツブルクの東10数kmのところにあるこちら↓で撮影されているようです。
教会はこちら↓
- Google Maps(Photo Sphere)
- Google Maps
- WikiMapia
- http://www.panoramio.com/photo/26085404
- http://www.panoramio.com/photo/72158932
教会のすぐ北側が、銀行として登場した建物↓
その右隣が、ヴァレンティンの店↓
こちらはWikimedia Commonsにあった画像です。
ヘンリエッテの住まいとユーリエの住まいは気になるので調査中。
ヘンリエッテの住まい
※16/8/24項目追加
S1E1で写るヘンリエッテの豪邸。
アッター湖Wの北岸にあるこちら↓でした。
グスタフ・クリムトが夏の間よく訪れていたとのこと。
現在はプライベートな物件のようですが、ネット上に画像が多くあり、Googleマップ上でもマークされていますので、マップで示してしまいますと、こちら↓
画像はこちら↓など
こちらはドラマと同じアングル。
ロケ地マップ
資料
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- 『クリミナル・マインド FBI特命捜査班レッドセル』 Criminal Minds: Suspect Behavior (2011)
- 『クロッシング・ライン〜ヨーロッパ特別捜査チーム〜』 Crossing Lines (2013– )
- 『クローザー』 The Closer (2005–2012)
- 『コンティニアム CPS特捜班』 Continuum (2012-2015)
- 『コールドケース』 Cold Case (2003)
- 『シェイクスピア&ハサウェイの事件簿』 Shakespeare & Hathaway: Private Investigators (2018-)
- 『シェトランド』 Shetland (2013– )
- 『シャーロック・ホームズとワトソン博士』 Шерлок Холмс и доктор Ватсон (1979)
- 『シャーロック・ホームズの冒険』 The Adventures of Sherlock Holmes (1984-)
- 『ジェシカおばさんの事件簿/悪党は岬に眠れ』 Murder, She Wrote: Joshua Peabody Died Here… Possibly (1989)
- 『スニファー ウクライナの私立探偵』Нюхач (2013-)
- 『ゼロアワー 禁断の刻限』 Zero Hour (2013)
- 『トラップ 凍える死体』 Ófærð (2015)
- 『ドクター・マーティン』 Doc Martin (2004– )
- 『ナンバーズ ~天才数学者の事件ファイル』 Numb3rs (2005)
- 『ヒューマン・ターゲット』 Human Target (2010-2011)
- 『ヒンターランド』 Y Gwyll (2013)
- 『フォルティ・タワーズ』 Fawlty Towers (1975–1979)
- 『フラッシュフォワード』 FlashForward (2009)
- 『ブレイキング・バッド』 Breaking Bad (2008–2013)
- 『ブロードチャーチ 〜殺意の町〜』 Broadchurch (2013-)
- 『ベター・コール・ソウル』 Better Call Saul (2015– )
- 『ボストン・リーガル』 Boston Legal (2004)
- 『ボディ・オブ・プルーフ/死体の証言』 Body of Proof (2011–2013)
- 『ミステリー in パラダイス』 Death in Paradise (2011– )
- 『ミッシング』 Missing (2012)
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- 『ライ・トゥ・ミー 嘘は真実を語る』 Lie to Me (2009)
- 『リトル・ブリテン』 Little Britain (2003–2006)
- 『リバー』 River (2015)
- 『リンリー警部 捜査ファイル』 The Inspector Lynley Mysteries (2001– )
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- 『ワンス・アポン・ア・タイム』 Once Upon a Time (2011– )
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- 『名探偵ポワロ』 Agatha Christie: Poirot (1989)
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- 『私だけの紳士探偵』 Double je (2019)
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- 『秘密情報部 トーチウッド』 Torchwood (2006)
- 『謎の円盤UFO』 UFO (1970)
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更新履歴
- 2016/08/24 「ヘンリエッテの住まい」項目追加
- 2016/08/23 新規アップ
コメント
初めまして。
日本語Wikiがあったのは、僕もびっくりしました。(笑)
『REX』は何となく見たことが無かったんですが、似たような感じなんですかね、今度見てみます。出来ればあんまり”洗練”されない感じで、この先も続いていて欲しいですよね。(笑)
http://atlanta2015.blog.fc2.com/blog-entry-44.html
アト@死ぬまで海外ドラマさん、コメントありがとうございます。
よかった、他にご覧になっている方がいて(笑)
ブログ記事拝見しましたが、「見ててストレスが全く無い」ってホントそうですね。
最初は期待値ゼロでぼーっと見ていたのですが、いつの間にかハマってしまいました。あっという間にシーズン1が終わってしまったので、今は喪失感でいっぱいです 😉