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『アストリッドとラファエル 文書係の事件録』 Astrid et Raphaëlle (2019-)

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あっ

目次

作品メモ

ひとつ前のエントリー『情事』からだいぶ間が空いてしまいましたが、またシチリアのロケ地チェックを再開……
……と思っていましたが、ちょうどAXNミステリーでお気に入りのドラマの新シーズンが放送されたので、割り込みでこちらを先に。

タイトル通り、アストリッドとラファエルという2人のヒロインが活躍する、フランス製ミステリー・シリーズです。

アストリッドは、普段は犯罪資料局に勤務。自閉症を抱えているという設定で人付き合いはちょっと苦手。でも観察眼や記憶力は抜群のものがあり、現場に残されたわずかな痕跡から、事件の真相を手繰りよせていきます。幼少の頃からパズルを解く能力に優れ、長年資料を読み続けてきた膨大な情報と調査力も持ち合わせるという、まるでひとりCSI状態。

一方のラファエルはバリバリの警視。猪突猛進型で正義感が強く、相手が偉い人でもおかまいなしにビシビシ追求してはにらまれたりしています。部下たちからも篤い信頼を得ている姉御のような存在。

そんな対照的な2人が、毎回難事件を解決していきながら深い絆を結んでいく、という広い意味での女性バディものとなっています。

現場を見たとたんいろいろな事に気づいてしまうというアストリッドの能力は、ちょうど『名探偵モンク』の「難儀な天賦の才」と重なります。それぞれの第1話同士など、やってることや周囲の反応などまるきりシンクロしていますね。
でもキャラクターの扱いとしては、同じように主人公が自閉症を抱えていた『グッド・ドクター』あたりに近そうです。
そのふるまいを奇異なものや笑いの対象と見なすのではなく、視聴者が偏見を抱かずに、少しでも彼女の気持ちに寄り添え理解を深められるように、丁寧に描いているのが良いところ。
前髪と後ろ髪をスパッと横一文字に切っているのがお似合いのキュートな彼女、ビビッときた時に「あっ」というのがまた可愛らしく、この「あっ」がすっかりドラマのツボ 😊

AXNミステリーのフランス製ミステリーといえば、自分の中でのヒット作は『アート・オブ・クライム 美術犯罪捜査班』ですが、『アストリッドとラファエル』も好対照な2人の魅力ですっかりお仲間入りという感じです。

フランスではフランス2、日本ではAXNミステリーで放映。
2022年4月現在、本国でも日本でも2シーズン、17話を放映済み。

第2シーズンはラスト見事に締めくくられていて、もうこれで終了しても悔いはなし……とも言えますが、2人の活躍をまだまだ見ていたいので、ぜひ第3第4とシーズンを続けていっていただけたら、と思います。

キャストは、アストリッド・ニールセンにサラ・モーテンセン。
ラファエル・コスト警視に、ローラ・ドヴェール。

サラ・モーテンセンは、『アート・オブ・クライム』でもゲスト出演していました(オペラ座の踊り子役)。
また母親マチルド役で出ていた俳優さんは、実の母エリザベス・モーテンセンです。

その他資料的なことは、公式や(AXNミステリーの放送作品にしては珍しく)日本語版Wikipediaがちゃんとしていますので、そちらを参照してください。

Wikipediaの補足

執筆現在(22/4/16)Wikipediaの内容を補足しますと……

放送日について、「日本では第1シーズンが2021年8月……に初放送」とありますが、これは間違いで21年5月です。
整理しますと↓

  • シーズン1 2021/05/22(23日にかけて全9話一挙放送。1話目はパイロット版で1時間半)
  • シーズン2 2022/03/21(全8話一挙放送)

それから「アストリッドの関係者」に「テツオ・タナカ」が抜けていますね。
第2シーズン(E2)からのキャラなので仕方ないかもしれませんが、重要?人物なので……

  • テツオ・タナカ
     演 – ケンゴ・サイトウ
      アストリッドが通う食料品店の店主の甥。店番は水曜日。あっ♪

▼22/9/2 追記
こちら↓も抜けていましたので追加。第2シーズンから登場する新任検事。

  • マティアス・フォレスト
     演 – ユベール・ドゥラットル(Hubert Delattre)
      共和国検事。

放映資料

編集履歴メモ(22/9/2) クリックで開閉します。

▼23/10/2 従来の「放送予定」を「放映資料」として全体を更新

NHK吹き替え版

2022年7月24日(日)からNHK総合で放送開始。
毎週日曜午後11時(初回のみ午後11時10分)、全10回。
https://www.nhk.jp/g/blog/71wy_qg9egh/

全10回ということで、とありあえずシーズン1のみ、パイロット版は2回に分けるという構成。
AXNミステリーからNHKという流れは『刑事フォイル』っぽいですが、あちらはBSでしたから、今回は地上波でさらに多くの方に見ていただけるのではないかと思います。

日本語吹き替え版(日仏二カ国語放送)で、アストリッドとラファエルの声は、それぞれ貫地谷しほりさんと林真里花さん。
貫地谷さんの「あっ」が楽しみ 🙂

その後順調に第3シーズンまで放映されています。

  • シーズン1 2022/07/24~2022/10/02
  • シーズン2 2023/05/21~2023/07/09
  • シーズン3 2023/07/23~2022/09/10
  • シーズン4 2024/01頃予定
AXNミステリー(字幕版)

先行するこちらは、今年(2023年)10月9日にシーズン4放送。

  • シーズン1 2021/05/22~05/23 一挙放送
  • シーズン2 2022/03/21 一挙放送
  • シーズン3 2022/10/02 一挙放送
  • シーズン4 2022/10/09 一挙放送

当日は前日(10/8)から全シーズンを放映というヘビーローテーション♪

https://www.mystery.co.jp/programs/astrid_et_raphaelle/

エピソード&ロケ地

編集履歴メモ(22/9/2) クリックで開閉します。
▼22/9/2記
以下従来の「ロケ地」を「エピソード&ロケ地」として再編集・追記しました。
煩雑を避けるためいちいち記載していませんが、「犯罪資料局」「S1E1・OP」「S1E1・ノジカール研究所」「S1E6・ルネサンス美術館」以外は、今回の更新での追記となります。

ロケ地について、IMDbには記載がありません。
例によって、ウェブマップを頼りに画面とにらめっこでチェックしています。
間違えていたらごめんなさい。誤りのご指摘大歓迎です。

舞台は概ねパリかその近郊となっています。

凡例 タイトルのEはAXNミステリーでのエピソードNo。
本国ではパイロット版は数えないので、S1のエピソードNoはAXNミステリー版より1つ少なくなります。
「」内の邦題はNHKのもの。AXNミステリーでは特に付けられていません。
()内は拙訳。
フランスでの放映日はIMDbやフランス語版Wikipediaに準拠。実際には放映に先駆けてネット配信が行われています(IMDbの各Release Info参照)。

閉じてある「メモ」は、ネタばれを含むことがありますので、ご覧になった方だけどうぞ。

S1E1 Puzzle「パズル」

IMDb

フランス2:(Pilote)2019/04/12
AXNミステリー:2021/05/22
NHK: (1)「前編」2022/07/24 (2)「後編」2022/08/07

パイロット版。1話90分。
AXNミステリーではそのままシーズン1の第1話として放送(NHKでは前編・後編に分割)。

登場人物
  • リオネル・ルノワール 冒頭大金を引き出した後焼身自殺した医師。
  • ドニ・ネドリー 2年前ホテルで自殺した医師
  • グラント  首を吊った児童精神科医。アストリッドが先回りして資料を用意していた。
  • ヤン・マルコム ノジカール研究所イベント部長。医師向けのセミナーのツアーを企画。
  • ヴィオレッタ・フローレス ホテルのメイド
犯罪資料局

アストリッドの勤務先。H型の特徴的な外観。
このドラマで何より気になるのは、こちらの物件かと。

設定では、« SERVICE DE DOCUMENTATION CRIMINELLE »(字幕では「犯罪資料局」)

エンドクレジットにCréteilの名がありましたので、マップをぐりぐり回して見つけました。

Archives départementales du Val-de-Marne
10 Rue des Archives, 94000 Créteil

クレテイユ(Créteil)はパリの中心部から南東10kmほど。ヴァル=ド=マルヌ県。
施設名は、「ヴァル=ド=マルヌ資料局」とか訳せば良いのでしょうか?
詳しい方教えてください。

OP

パイロット版のファーストショットは、ラ・デファンス(La Défense)、新凱旋門(グランダルシュ)の屋上から凱旋門に向かって。

学校前

▼22/9/23 項目追加

S1E1 0:16
ラファエルがあわててテオを迎えに来たところ。
S1E2でアストリッドが代わりにやって来る場面でも登場(0:25)。

コメント欄で(2022年9月19日 20:25)邪魔ジェスティックさんから情報を寄せていただきました。

S1E6の地下出口のすぐ傍ですね。
情報ありがとうございました♪

ノジカール研究所

S1E1 0:55
エスタブリッシング・ショットとして挿入されたのは、ラ・デファンスのこちら↓の外観。

Cœur Défense (Tour Coeur Défense)W

このビルはシーズン2でも、事件現場の場面でやはりインサートされていました。

S1E2 Hantise 1「呪われた家 前編」

IMDb

フランス2:(S1E1) 2020/03/13
AXNミステリー:2021/05/22
NHK: (3) 2022/08/14

パイロット版から1年後に、1時間枠で本格スタート。
最初のこのエピソードだけ前・後編に分かれていて、その後は1話完結となります。

登場人物
  • リュドヴィック・カーリシアン 弁護士。タルカンの弁護中に倒れて死亡。
  • タルカン 国会議員。横領の疑いで被告の身。
  • マックス・リボー タルカンの最後の通話相手。
  • マックスの妻 2日前から夫が失踪していると訴える。豪華な屋敷に住むが、不思議な現象が……。
  • ロール・ガナ 1995年に屋敷で起きた家庭内殺人の犯人。現在療養所に入所中。
  • コンスタンス 1911年に屋敷で火かき棒で殺されたメイド
  • ディエゴ・アンサテ マックスの共同経営者
メモ。クリックで開閉します。
  • たこつぼ型心筋症 (0:06)
  • 病院の場面で、マチルド・ニールセンが初登場(0:39頃)。

  • リボー家の屋敷の歴史
    パン職人が1905年に建設
    1911年 最初の事件 火かき棒で刺されメイドが死亡 未解決
    1918年9月21日 家主のパン職人が不審死
    1942年次の所有者が就寝中に死亡
    1995年11月9日家庭内殺人「ガナ事件」犯人はロール・ガナ18歳就寝中の両親と8歳の弟を刺殺
    1998年無人だった家をリボー氏が購入

裁判所

S1E2 0:01

屋敷

S1E2 0:18 0:45 E2 0:03

不思議なことが起きるというリボー家の屋敷。
Netflixの『不動産ファミリー 〜高級物件はお任せあれ!〜』に出てきそうな、おフランスの立派なお屋敷です。
屋敷の歴史をひもとくセリフでは「フロショ街32番地」。
フロショ街自体は実在しますが(48.881660,2.33735734)、さすがにそこにはなさそう。

エスペリト・サント療養所

S1E2 0:36
ロール・ガナが入院しているところ。
架空の名称で、実際の撮影はこちら↓

Hôpital Charles Foix

ここは、『アート・オブ・クライム 美術犯罪捜査班』のS1E5で、«サルペトリエール病院»として登場していました。

S1E3 Hantise 2「呪われた家 後編」

IMDb

フランス2:(S1E2) 2020/03/13
AXNミステリー:2021/05/22
NHK: (4) 2022/08/21

登場人物
  • ブイヨー ロール・ガナの悪魔払いをした神父
  • ジャバ・エルメブスタ ロールの恋人
メモ。クリックで開閉します。
  • 麦角菌、リゼルギン酸ジエチルアミド
法医学研究所

S1E3 0:11 (他にS1E4 0:12等)

INSTITUT MÉDICO-LÉGALW

これはホンモノ。
これまでのエントリーで言えば、『リスボン特急』、『恋するガリア』などで登場。

ブイヨー神父の教会

S1E3 0:23

Église Notre-Dame-de-la-Croix de Ménilmontant(ノートルダム・ド・ラ・クロワ教会)W

外観はこれまでのエントリーで言えば、『赤い風船』で登場。

S1E4 Chainon Manquant「ミッシング・リンク」

IMDb

フランス2:(S1E3) 2020/03/20
AXNミステリー:2021/05/22
NHK: (5) 2022/08/28

登場人物
  • ダナ・バレット 被害者。国立自然史博物館のラボに勤務する古生物学者。
  • レイモン・スタン ダナの上司
  • ピエール・ヴェンクマン フリーの古生物研究家。かつてダナとともに化石の密売に手を染めていたことがある。
  • タトゥー職人
メモ。クリックで開閉します。
  • ヴェンクマンを演じたバンジャマン・エグネール(Benjamin Egner)は、『アート・オブ・クライム』の美術犯罪捜査班のボス役の人。クロスオーバー企画のように見えてしまいます 😉
  • toutes affaires cessantes(最優先で) (0:03)
    dès que possible (なるべく早く) (0:10)
  • POLICE TECHNIQUE ET SCIENTIFIQUE (0:06)
    POLICE TECHNIQUE ET SCIENTIFIQUE – ZONE INTERDITE – SAUF POUR PERSONNES HABILITEES (0:42)
博物館

事件現場。

国立自然史博物館(le Muséum national d’histoire naturelle)W
古生物学比較解剖学展示館(Galerie de Paléontologie et d’Anatomie comparée)W

二人が待ち合わせたのは、同館の前。

国立自然史博物館は、これまでのエントリーで言えば、進化大陳列館が『ラ・ジュテ』で登場。

余談ですが、国立自然史博物館のどこかに『ラ・ジュテ』の切り株があるはずなのですが、どのギャラリーかおわかりになる方教えてください。

画像提供milouさん。

タナカさんのお店

S1E4 0:01 0:33
0:33頃の店内からのショットで、張り紙にWorkshop ISSEとありましたので、場所が判明しました。

Workshop Issé
11 Rue Saint-Augustin, 75002 Paris
https://www.workshop-isse.fr/

ドラマの通り、日本食の食材を扱っているお店のようですね。
張り紙は控えめに入れた協力クレジット表記なのかもしれません。
お向かいにも同じ張り紙が見えますが、マップではKenbishi(剣菱)という和ダイニングのお店のようです。
すぐ近くを南北に延びるサン=タンヌ通り(Rue Sainte-Anne)は日本食レストランが並んでいて、さながら一帯が日本人街的雰囲気となっています。

カフェ

S1E4 0:24

ヴェンクマンに話を聞いたところ。

看板は« Aux 3 passages »とありますが、現在は« CONTENT »。

11 Rue Saint-Maur, 75011 Paris

コロナ禍で居抜きとなったのでしょうか……

それはともかく、このカフェは、シリーズ通して繰り返し登場。
設定では「警察署の隣のバー」(S1E6 0:14のテオのセリフから)。
ふだんは内部のみが多いですが、S2E2でフォレスト検事と話す場面では、正面入り口外観が写ります。

S1E5 Chambre Close「閉ざされた部屋」

IMDb

フランス2:(S1E4) 2020/03/20
AXNミステリー:2021/05/22
NHK: (6) 2022/09/04

登場人物
  • エリック・エルネスト 本名アンリ・フランクール。ベストセラー作家。冒頭自室で服毒死しているのが発見される。
  • ポール・ジュノ 編集者
  • ソフィー・ノーベル 1987年アルプスの山小屋の火事で死亡した女性
  • アラン・ラマルク 小説家。同火事で軽傷を負った。
  • モンスニ 山小屋の持ち主
メモ。クリックで開閉します。
  • 父親がプレゼントした寄せ木細工の”秘密箱” (0:10)
カフェ

S1E5 0:07
この時間なら人は少ないし、BGMもかからない、とアストリッドを誘ってきた店。
店内しか写りませんが、前エピソードのカフェと同じところ。

アラン・ラマルク宅

S1E5 0:20

S1E6 Fulcanelli 「フルカネリの指輪」

IMDb

フランス2:(S1E5) 2020/03/27
AXNミステリー:2021/05/22
NHK: (7) 2022/09/11

登場人物
  • ガブリエル・アンリ 地下採掘場の跡から発見された遺体。1952年に失踪していた。
  • フルカネリ 錬金術師、作家。本名は不明。遺体とともに発見された指輪に名前が刻まれていた。フルカネリについて書かれた記事にガブリエルの名前があった。
  • トマ・アンリ ガブリエルの息子。父親の失踪後、母子で苦労した。
  • エチエンヌ・ラロシュ ガブリエルのいとこ。失踪当時、遺体発見場所の上にある建物に住んでいた。老人ホームに入居していたが……
  • アタナシウス フルカネリについての記事の著者
  • カトリーヌ・ルベール ガブリエルの歳が離れた妹
メモ。クリックで開閉します。
  • マチルド・ニールセンからラファエルに連絡が入る (0:09)
  • 遺体が飲み込んでいた指輪 “スピリトゥス・フルカネリ”
  • 雑誌« ENIGMA »
  • アストリッドはラファエルの誕生日パーティーに招かれて、参加すべきか悩む。
  • アストリッドとラファエルは誕生日が同じだった。
  • リュールの装置 (0:42)
  • 「あなたは私の指ぬき」 (0:53)
カフェ

もはやおなじみの場所。
OPでテンション高めに話していたのは、ラファエルの姉。
簡単に小切手を切るところをみると、だいぶリッチな様子。ラファエルは苦手そう。

0:14のテオのセリフで、「警察署の隣のバー」という設定だと判明。

カタコンブ出入り口

S1E6 0:06

扉の上に« CATACOMBES DE PARIS»とありますが、実際にはこちら↓の広場の屋内プール裏口。

Square de l’Aspirant-DunandW
Piscine Aspirant Dunand

階段を上がった後、2人が右折した時に背景に見える噴水↓

ホンモノのカタコンブ・ド・パリは、ここから数ブロック東のこちら↓

図書館

S1E6 0:29
フルカネリについての記事の著者アタナシウスがいたところ。
彼の父親の図書館という設定。

Abbaye de ChaalisW
Le musée Jacquemart-André à ChaalisW

カフェの外

S1E6 0:37
ラファエルの誕生日パーディーが開かれていた店の外。
傘を差したアストリッドが去って行くのはこちら↓の方角。

ルネサンス美術館

S1E6 0:43

Château d’Écouen(エクーアン城)W

▼22/8/1 追記

アンリ2世の暗号箱 (Boîte à chiffrer d’Henri II)

  • https://www.lehning.eu/uploads/1/2/0/8/120804163/bulletin_41-boite-2.pdf

S1E7 L’Homme qui n’existait pas 「存在しない男」

IMDb

フランス2:(S1E6) 2020/03/27
AXNミステリー:2021/05/22
NHK: (8) 2022/09/18 [1]台風14号の影響で中国地方は9/25(24日深夜)に順延

登場人物
  • ヴィクトル・オータン バスの中で電子タバコを吸っていて倒れた。食肉処理場勤務。
  • ヴィクトルのボス 被害者の画像を見てヴィクトルだと確認するが……
  • カッサンドル・ジェルマン EDS(エコテロリストグループ)の指導者。服役中。
  • マキシム・ベルモン カッサンドルの夫。
  • アレクサンドラ・ジェルマン カッサンドルの妹。
  • マルタン カッサンドルとマキシムの息子。カッサンドルの服役後アレクサンドラが引き取った。
  • シモン・フランジュ バスの乗客。被害者を救命しようとした。
  • ダフネ・シモニ 内務省テロ対策班
  • ルイ・ヴァルメラス 火事の1ヶ月前に雇用された従業員。残された指輪で死亡と見なされた。
  • フィリップ・コスト ラファエルの父親。
  • ポール・シモニ
メモ。クリックで開閉します。
  • 科学捜査班ジュリアン・フレデリック初登場 (0:03)
    アストリッドはどこまでが名前で姓なのか興味津々😊
    ジュリアンはアストリッドのことが興味津々😊
  • 炭疽菌
  • ラファエルとニコラの出会いは、警察官採用試験 (0:09)。回想シーンの若作り?のふたりは必見?
  • ソーマキューブ (0:12)
  • ラファエルのパパは肩書き不明なるもとても偉い人。ラファエルが不本意ながら父親に頼んだことで、内務省が隠した機密文書の閲覧が可能となる。
  • 今回のエピソードは次から次に人名が出てきて、しかも実在となりすましが交錯しているので、しまいにはワケわからないことに……。被害者の履歴を時系列で整理してみますと、たぶんこういった↓感じになるのではないかと。
    本名ポール・シモニ。政治運動潜入捜査班の警部。妻は上司である班長ダフネ・シモニ。
    ルイ・ヴァルメラスの名前でテロ組織に潜入捜査。
    テロの指導者カッサンドル・ジェルマンと一目惚れの関係となり、息子マルタンを授かる(マルタンの年齢から、工場放火テロよりは前のはず)
    ルイ・ヴァルメラスの名前で3年前に工場勤務を開始。1ヶ月後、放火テロ事件。その際に指輪を残して死亡(殉職)を装い警察を欺き、マキシム・ベルモンを名乗るようになる。
    カッサンドル服役。その後は、妹アレキサンドラにマルタンを預ける。(アレキサンドラはテロ組織とは無関係)
    数週間前から、コスタリカ旅行の検索。カッサンドルと息子と逃亡するため。
    一方でヴィクトル・オータンのパスポートを利用してなりすまし、食肉工場勤務、動画を盗撮。
    電子タバコの炭疽菌で死亡。炭疽菌はカッサンドル宅から押収された証拠品と同じもの。夫が生きていてしかもテロ犯と子供をなしていたことを知ったダフネ・シモニが電子タバコに仕込んだ。
アストリッドの住まい

S1E7
0:02 0:27 0:55

事件現場

S1E7 0:03
バスを停めたところ。

ラスト

お茶でもどうですか?
ラファエル

S1E8 La Mort et Compagnie 「消えた遺体」

IMDb

フランス2: (S1E7) 2020/04/03
AXNミステリー:2021/05/22
NHK: (9) 2022/09/25

登場人物
  • ポール・トマ ウィリアムの兄。医師。ウィリアム同様鉄道おたく。心停止で亡くなり、お葬式まで準備されたが……
  • シャルル ポールの同僚
  • ドクール教授 ポールが危険だと主張していた食品添加物を研究開発している。
  • ルガニュール
  • ラヴァルダン 葬儀業者
  • ジュリー・クロンガル お墓に書かれた名前。ドクールの姉。
  • ベレジン ウィリアムの婚約者“ベレジン28”。本名カミーユ・ウィルコックス。
  • オーギュスト・ルガニュール ドクールの同僚
メモ。クリックで開閉します。
  • タングラムW
  • ウィリアムの兄ポールを演じたHugo Horiot(ウゴ・オリオ)Wは、プロパーの俳優ではなく、自閉症について啓蒙活動をしている人物のようです。特別ゲストという感じでしょうか。
  • マチルドが家を出て行ったいきさつが描かれる。マチルドの兄も自閉症だったことが明らかに (0:13 0:37)
  • ウィリアムの婚約者“ベレジン28”がハッカーとして協力。会ったことも住所も知らない相手でしたが、最後はめでたしめでたし 😊
  • ウィリアム、警視正のPCでハッキング。ドクールが死ぬ間際にポールに残した言葉 « C8 A45 316 »は、姉Julie QUERENGALのお墓の番号であり、暗号化サイトへのログインに使うIDでもあった。
  • アストリッドはマチルドとタングラムの大会で対話。
  • ニコラはラファエルに告白しかけてスベる。
AFT研究所

S1E8 0:18

墓地

S1E8 0:36
アストリッドがウィリアムを連れてきたところ。

Crematorium De La Fontaine Saint Martin
Crématorium du Cimetière Intercommunal de Valenton
https://www.crematorium-valenton.fr
13 Av. de la Font Saint-Martin, 94460 Valenton

カフェ

S1E8 0:36
ラファエルがマチルドから話を聞いたところ。
いつものカフェですが、脇の入り口から入ってくるのが珍しいかも。

病院前

S1E8 0:51

ラスト

S1E8 0:53

優しさでついたウソなら
協力関係と友情は脅かされない?

S1E9 Invisible

IMDb

フランス2: (S1E8) 2020/04/03
AXNミステリー:2021/05/22
NHK: (10)

登場人物
  • カミーユ・ヴァヴァン 冒頭の被害者。
  • マルク・ヴァレンヌ 被害者宅のすぐ下の住人。麻薬売買の逮捕歴がある。指紋やDNAも現場の痕跡と一致したが……
  • エステバン・アセガ 科学捜査班助手
メモ。クリックで開閉します。
  • どーでも良いことかもしれませんが、このドラマ、街頭ロケでやたらCofidisWの広告が目に付きます(S1E9で言えば0:09)。スポンサーなのでしょうか??
  • フルニエ先生、アストリッドにはじめて心から礼を言う (0:17)
  • テトラヒドロカンナビノール
  • 五線紙のメッセージはいったんドレミで読んでしまうので、かえってわかりづらかったかも……
    書類棚を五線の「間」とみなす(「線」は無視) ファイルは1,2,3,4,1番目が飛び出ていた。
     ・ト音記号なら(ファラドミファ)FACEF で意味なし
     ・ヘ音記号なら(ラドミソラ)  ACEGA でアセガ

S2E1 L’étourneau 「ホシムクドリ」

IMDb

フランス2: 2021/05/21
AXNミステリー:2022/03/21
NHK: (1) 2023/05/21

登場人物
  • ボリス・ジョベール 被害者の弁護士。高層ビルで狙撃される。
  • ホシムクドリ 過去一連の盗難事件を起こしている犯人の通称
  • ギヨーム・ドルリュー 神経学者。容疑者のひとり。事件当時の入館記録がある。
  • アンブル ジョベールが利用していた同伴サービスの女性
  • カルミール 魔術師。ジョベールがかつて師事していた。
メモ。クリックで開閉します。
  • アラン・ガイヤール犯罪資料局局長の後任はいまだ決まらず。
  • ニコラは口ひげをたくわえたが、微妙かも。
事件現場

0:14ではじめて外観が写りますが、S1E1でノジカール研究所として登場したものと同じビル。
ラ・デファンスのこちら↓

Cœur Défense (Tour Coeur Défense)W

室内の撮影もおそらく同じビルで、並んでいるオーバル型のうち、東側のビルの北東端の部屋と思われます。

S2E2 Irezumi 「イレズミ」

IMDb

フランス2: 2021/05/21
AXNミステリー:2022/03/21
NHK: (2) 2023/05/28

登場人物
  • タケシ・キムラ 被害者。護衛が意識を失っている間に浴場で刺殺される。美術品の取引で成功した家の一人息子。
  • ケン キムラの護衛。紋々しょっているホンモノのヤクザ。ヤマガキ会のメンバー。
  • ヒロ・モラン キムラ画廊勤務
  • タケシの妻
  • CE99-13 25年前殺されたヤクザ。集団墓地の番号からそう呼ばれる(後にアキラ・イチと名前が判明)。
  • ナタリー・ラフォン アキラが結婚するはずだった女性。画家。
メモ。クリックで開閉します。
  • irezumi, yubi-tsume, yakuza, sujibori, seppuku…… と日本人的には香ばしい空気が。
  • テツオ・タナカ初登場(0:19) あっ
カフェ

S2E2 0:15
ラファエルがフォレスト検事と会ったところ。
看板は« Aux 3 passages »とありますが、現在は« CONTENT »。

S1から何度か登場しているところですが、この場面では正面入り口から撮られているのが新鮮かも。

11 Rue Saint-Maur, 75011 Paris

集団墓地

S2E2 0:34 0:47
25年前に殺された刺青のヤの男が埋葬された集団墓地。お墓の番号は« CE99-13 »。
設定ではティエ(Thiais)。
実際の撮影はこちら↓

Cimetière Communal de MontreuilW

廃墟のプール

S2E2 0:37
ケンが倒れていたのは、セリフでは「ムードンにある廃墟のプール」。
MeudonWを探したら見つかりました。

タバコを線香代わりに立て、片手で拝んでいるケイの背後に大きな屋敷が見えますが、こちら↓

Orphelinat Saint-PhilippeW

かつて孤児院だった模様。
その北東側面が見えています。

こちら↓の画像の左手最奥の建物が、ケンの背後に見えていたもの。

屋上

S2E2 0:50
珍しい署の屋上の場面。
物思いにふけるニコラに、アルチュールが話しかけます。

周囲が写っていますので、粘ればどこだかわかるかも。 調査中。

S2E3 Le Paradoxe de Fermi (フェルミのパラドックス)「アブダクション」

IMDb

フランス2: 2020/05/28
AXNミステリー:2022/03/21
NHK: (3) 2023/06/04

登場人物
  • ソフィア・ルノワール エプシロン社職員。血まみれで発見されるが記憶がない。
  • マルク・ブロディ 被害者。エプシロン社の研究部長。
  • ヴァンサン・ダヴィッド ソフィアが最後にSMSを送った相手。宇宙人に誘拐された被害者の会会長。
  • ドゥラットル フルニエの代わりに呼ばれた法医学者
  • バンジャマン・コスト ラファエルの兄
メモ。クリックで開閉します。
  • アブダクション
エプシロン社

事件が起きたところ。
国防省の下請けで、セキュリティが厳重……のはず。

警察署入り口

S2E3 0:06
珍しく回転ドアの入り口付近が写ります。
内部の標示には、「司法警察本部」とあります。

集会場

S2E3 0:19
ダヴィッド主催の会が開かれるという設定の円形の建物。
モンレリのサーキット、オートドロム・ドゥ・リナ=モンレリWの中にあるこちら↓

UTAC- Centre de Congrès “le 1924”
https://www.parisautoevents.com/infrastructures/le-1924

これまでのエントリーで言えば、このサーキットは、『冒険者たち』や『オー!』で登場。

墓地

S2E3 0:45
バンジャマン・コストのお墓があるところ。
前回と同じくこちら↓で、少し北寄りの場所。

Cimetière Communal de MontreuilW

S2E4 Point d’orgue 「フェルマータ」

IMDb

フランス2: 2021/05/28
AXNミステリー:2022/03/21
NHK: (9) 2023/06/11

登場人物
  • ポーリーヌ・フォーヴェル 被害者を発見したパイプオルガン奏者
  • ユーゴ・マルシャン 被害者。パイプオルガンの裏側で発見される。
  • ベネディクト・グレラン 演奏助手
  • ジャック・ライプニッツ ポーリーヌの師匠
  • カリム 音響技師
メモ。クリックで開閉します。
  • ネウマ
  • 10粒の豆 (0:27)
OP・コンサートホール

事件現場。パイプオルガンのあるコンサートホール。
ラジオ・フランス内のこちら↓

Auditorium de Radio FranceW

自由の女神像

待ち合わせたところ。グルネル橋。

行く手(北西側)にラジオ・フランスが見えます。

ラジオ・フランスの建物Wは1963年。
コンサートホールは2014年にできた比較的新しいもの。
どちらも、Henry Bernard(アンリ・ベルナール)の名前と撮影年入りでエンドクレジットにきちんと©クレジットされています。

サン・ジョゼフ教会

S2E4 0:41

条件を絞っていった結果突き止めた教会。
名称は架空のものでしょうけど、内部の撮影に使われたところが気になるので調査中。

S2E5 Circé (キルケー)「魔女の儀式」

IMDb

フランス2: 2021/06/04
AXNミステリー:2022/03/21
NHK: (5) 2023/06/18

登場人物
  • オクサナ・アントネンコ サンクチュアリの創設者
  • セシル・メニャン 森の中で発見された被害者
  • ロラン・ラランディエ 産科医
  • ソニア・ヴュルコール サンクチュアリのメンバー
  • フルール・ドゥロルム セシルに航空券を手配した人物
メモ。クリックで開閉します。
  • ニコラの口ひげが消えて、スッキリ 🙂
  • フォレスト検事、ラファエル宅で息子テオと遭遇 🙄
  • テツオ・タナカさん、アストリッドにアプローチ (0:25) 

「買い物の時間以外で一緒に過ごしたいんです」
「あっ」
「ただ一緒にと」
「あーっ」

サンクチュアリ

S2E5 0:06
設定では、ヴァル・ド・マルヌ県ボワ・デ・ダム。

ゴヤ«魔女の夜会» → Witches’ Sabbath (The Great He-Goat)W

ポール・ロワイヤル病院

S2E5 0:15
ラランディエ医師の勤務先。

修道院の廃墟

S2E5 0:36
赤ん坊を探したところ。

Abbaye Notre-Dame du ValW

ゴッホの最後の地、オーヴェルの近くですね。 → 『炎の人ゴッホ』

ラファエルたちが到着したのは、この↓反対側(北側)。

2人の公園

S2E5 0:47
「ただ一緒に」過ごしていたところ。
タナカさんのお店の1ブロック南にあるこちら↓

Square Louvois
69bis Rue de Richelieu, 75002 Paris

無言で座っていたベンチは、公園の北西端。

S2E6 Golem 「ゴーレム」

IMDb

フランス2: 2021/06/04
AXNミステリー:2022/03/21
NHK: (6) 2023/06/25

登場人物
  • アーロン・カプラン 被害者。ゴーレム・ディープラーニング社役員
  • ジョアキム・カプラン アーロンの弟。同社天才プログラマー
  • ジュリアン・カプラン アーロンの弟。カバラの勉強会を主催。
  • メイ・シャナ ジョアキムの主治医
  • エヴ アーロンの妻。1年前にクルージング中の事故で死亡。 
メモ。クリックで開閉します。
  • ゲマトリア
  • ディブク (0:15)
  • ウィリアム、暗号解読に腕を振るう (0:36)
  • ウィリアムの彼女、ベレジンがS1E8以来久々に登場。ウィリアム以上の腕を振るう(0:43)
事件現場

セリフでは「プチ通り168番地」

シナゴーグ

S2E6 0:11
ジュリアンに聴取したところ。
セリフでは「ヴォークラン通りのシナゴーグ」

エンドクレジットのこちら↓ 

Synagogue du Quartier Latin

……ということで、セリフ通りの場所。

2人の公園

S2E6 0:18
テツオ・タナカが頼まれた本を持ってきたところ。
場所は同じ公園で、ベンチも同じ。
前回(S2E5)よりは会話が弾んでいるかも??

0:51で再び登場しますが、今度は南東の隅へ移動、南西の角(滑り台のある方)を向いています(夕焼けについてのセリフのショット)。

ところが次の「波長が長いから赤く見える」では、以前の位置(公園の北東角)にワープしています。
2人のシンクロ率が一気に盛り上がるこの場面、何が起きても不思議ではありません。

おなかに妙な感覚が
チクチクしました
強く感じたので病気かと

S2E7 Le livre (本)「ヘルメス文書」

IMDb

フランス2: 2021/06/11
AXNミステリー:2022/03/21
NHK: (7) 2023/07/02

登場人物
  • ジャン・ルグラス 競売商。「ヘルメス文書」を競売中に突然幻覚を見て窒息死。
  • クレオ・ヴィトラック ジャンの助手。
  • アンリ・ベルジェ 2003年イラクでの発掘調査隊隊長。現在パリ第一大学の教授。
  • エルレット男爵 競売に参加していた車椅子の人物。調査隊に出資していた。
  • イヴァナ・ペルシック エルレットの付き添い人。
  • アブドゥラ・アスリ 服役中の偽造者、彫刻家
メモ。クリックで開閉します。
  • フォレスト検事は有力者であるラファエルの父に接近、野心を隠さない(0:03)
  • ラファエルのパパはS1E7以来の登場。
  • ちょうこくしつ座 (0:39)

S2E8 En garde à vue(勾留中) 「無実の罪」

IMDb

フランス2: 2021/06/11
AXNミステリー:2022/03/21
NHK: (8) 2023/07/09

登場人物
  • マリッサ・マルトゥノ 断酒の自助グループ、AA(アルコホーリックス・アノニマス)の参加者。後見人を殺した件で疑われるが、冤罪を主張。
  • イクセット 殺害された後見人。自助グループAAを主催していた。
  • トマス・ウーリッツァー IGPN(国家警察監察総監)Wの人。警察や検察とは独自に事件を調査。
  • アンドレ・ムーグ AAの会の参加者
メモ。クリックで開閉します。
  • 犯罪資料局を舞台にした人質事件。手錠をかけられたラファエルたちの現在進行編と、経緯を追いかける過去編が交互に描かれていきます。
  • このドラマの主立った登場人物が次々出てくるという、ファンサービスたっぷりの盛り上がり。
    アストリッドが要請した医師として登場したのは、ウィリアムの兄ポール・トマ。S1E8以来の出演。
    シーズン1で残念なことになったアラン・ガイヤール長官も、回想シーンでしっかり登場。
    そしてもちろんウィリアムたち社会力向上クラブの面々も、テツオ・タナカとともに頑張りました。
    出番がないと思われた監察医フルニエ先生も、「友人だから来た」とかおいしいセリフでちらりと登場。
  • 点検作業員だったウィリアムと知り合うきっかけが描かれる(時間を遡って描いている中でさらに回想が入るのでややこしい)。
  • テツオ・タナカへの電話で、社会力向上クラブの設定上の住所が判明。フォセ通り11番地。
  • ニコラがラファエルに伝える事件の背景でヴィオレッタ・フローレスの名前が出ますが、これはS1E1(パイロット版)の犯人。刑務所で同房だったマリッサが彼女からアストリッドのことを聞いた、という設定。
  • タイトルの後アストリッドを待つ間マリッサが唱えていたのはいわゆるニーバーの祈り。これまでのエントリーでは『スローターハウス5』の原作や『Dark』で登場。

S3E1 Plan global (プラン・グローバル)「フィクションの天才」

IMDb

フランス2: 2022/08/26
AXNミステリー: 2022/10/02
NHK: (1) 2023/07/23

登場人物
  • ミシェル・アルダン教授 被害者。天体物理学者
  • オリヴィエ・サンクレール 情報サイト「イレメディア」のジャーナリスト。
  • エレナ・カンベル 元ジャーナリスト、ドキュメント映画「プラン・グローバル」の監督。<闇の政府による支配計画>を訴える。
メモ。クリックで開閉します。
  • 前シーズンからのつながりで、アストリッドの参加は今回が最後になるかも??
  • 結局、アストリッドが年内に司法警察員試験に合格すれば、捜査へ参加が認められることに。筆記試験はOKとして、口述試験が問題となりそう……
  • フルニエ先生は、すっかりアストリッドがお気に入りに 🙂

B08L55VSS6

パリ天文台 

0:00

パリ天文台W

S3E2 Memento Mori(メメント・モリ) 「死を忘るなかれ」

IMDb

フランス2: 2022/08/26
AXNミステリー: 2022/10/02
NHK: (2) 2023/07/30

登場人物
  • ルイ・デフォルジュ修道士 被害者
  • ダミアン神父 修道院長
  • ティボー修練士 発見者
  • シモン修道士
  • クレール・モロー ルイの元恋人
  • ヴァンサン クレールの現恋人
  • ファブリス・ベルナール 聖フランチェスコ病院の救急課長
  • ジョセフ ベルナールの弟
メモ。クリックで開閉します。
  • 被害者が以前いたのは、ブルキナファソのニアガッシにある修道院
  • イラディ 原理主義団体。ラテン語で“神の怒り”
  • セルヴス イラディのサイトでルイを攻撃していたアカウント。実はティボー。
  • ルイ・レルビエ ルイ修道士の本名
  • アストリッドとテツオ・タナカは、二人の関係についてそれぞれラファエルとウィリアムに相談する。
  • 息子テオはだいぶ大人びてきて、ラファエロ困惑する。
  • 終盤突然アルチュールの妹エマが登場、ニコラといい感じを見せつけて、ラファエロ不機嫌となる。
修道院

0:00 0:07

事件が起きたベネディクト会の修道院。
設定では、パリ聖十字修道院。
撮影はサンリスのこちら↓

Abbaye Saint-Vincent de SenlisW

0:45の空撮で全体が映ります。

試験会場

0:47  S3E5 0:27他 1カットだけ映る特徴的な形をしたガラス張りのモダンな建物。
警察学校という設定でしょうか?
調査中。

S3E3 Natifs(先住民) 「カラスの目に映るもの」

IMDb

フランス2: 2022/09/02
AXNミステリー: 2022/10/02
NHK: (3) 2023/08/06

登場人物
  • 発見された女性 プレモンヴィル村で朦朧とした状態で見つかった。メイスで殺したと主張するも意識を失う。
  • 白骨死体 女性の傍に埋められていた。頭部に食い込んだ凶器の破片がメイスと一致。
  • アドリエル・キティシュ 女性が呟いた名前
  • ロベール・プティケ アティカメク族の部族長。2001年に起きた殺人事件の被害者。
  • ドゥグラス・ヌワシシ 2001年の事件の容疑者。失踪しカナダに帰国したとみられている。
  • マックス 社会力向上クラブのメンバー。シャイアン族。
  • パトリック(伝統名マスコヴィシ) シャーマン。カナダに帰国しなかったアティカメクのひとりとして、マックスが紹介。
  • アビガエル ヌワシシの娘
  • アンヌ・ラングレ 警察学校の教官
  • リンダ ドゥグラスの妻、アビガエルの母。
  • トニー ドゥグラスの兄
  • アシャ トニーの妻。アルツハイマー病。
  • ハワード トニーの息子。子供がひとりいる。
  • ジョン・オタワ 現在の部族長
メモ。クリックで開閉します。
  • アティカメク(Atikamekw)W フランス語を話すカナダの先住民族。ドラマでは、今回の現場の村プレモンヴィルへやってきたという設定。
  • カナダの同化政策によって、先住民の子どもたちが強制的にカトリック系の寄宿学校に入れられたという史実については、たとえばこちら
    → カナダの先住民寄宿学校W
    最近AXNミステリーで放送されたカナダ・イギリスのドラマ『ガマシュ警部スリー・パインズ村の事件簿』でもたっぷり描かれています。
  • メイス マスコヴィシによると、メイスではなく頭部粉砕機 😇
  • パウワウ レガリア
  • ペヨーテ
  • アビガエルが父からもらった(アティカメクの)名前はシェシュカ
  • 今回せっかく少数民族にスポットを当てた良い話なのに、50分弱のドラマで登場人物が多く、背景も同化政策やらダム建設やら盛り込みすぎ。ラスト解決までが駆け足の連続で、なかなか人間関係への理解や感情移入までは至らなかったような。いささか残念。せめて最後の息子の身代わりは省略したほうが良かったのではないかと、余計なお世話。
  • 動機、手段、方法でいえば、真犯人の動機はわかるとしても、アビガエルがなぜメイスを持ってあの場所にいたのかがいまいち不明。
  • ざっくりまとめると、2001年の部族長殺しはドゥグラスの兄トニーの犯行。もともと同化政策に従った部族長への反感があったところに(息子ハワードはアドリエル・キティシュらと寄宿学校へ入れられた)、部族長はダム建設反対派でありユフラト社から金を積まれたことが直接の動機となって部族長を殺害。罪を弟ドゥグラスに着せてこれも殺害し(これ酷い話なのでなにか動機があったのかも??)、カナダへの帰国を偽装。でも恐ろしくなって(?)金をお墓に隠した。今回来仏したジョン・オタワとアビガエルが真相に近づいたので、2人の和解の儀式の最中にジョンを殺害。アビガエルは(儀式の装束のまま)メイスを持った状態で父親ドゥグラスを埋めた場所の傍に放置した
    ……といったところでしょうか???(自信なし)
  • アドリエル・キティシュ(発見された女性が呟いた名前)は偽名で本名ジャン・マルク・ラポワント。カトリックの寄宿学校に送られた後非行に走り1996年に自殺(なのでお墓は偽物)。アドリエルの名前はアビガイルが(真実を知っていた)伯母アシャから聞いた。アビガイルとメールのやりとりをしていたジョン・オタワは、「アドリエル・キティシュを見つけた」というメールをきっかけに来仏。墓地で待ち合わせた。
  • 墓から見つかった紙幣はユーロ。ドイセンベルクWの絵柄で20年以上前、ちょうどプティケが殺された頃のもの。
  • アンヌ・ラングレ教官がスマホに持っていた画像は、アストリッドの父親のもの。
  • 社会力向上クラブのマックスは、シャイアン族(0:02)。語学堪能ということもあり、今回大活躍♪

使う人が少ないのになぜ勉強を?
だからだよ
言語はアイデンティティーだ
ある言語の消滅はアイデンティティーの死さ
だから文化が消えないように勉強するんだ

  • 警察学校のアンヌ・ラングレ教官役は、なんとヴァレリ・カプリスキー。お若い頃は奔放で大胆な役が目立ったと思いますが、今ぐらいの年齢になってもきちんと適役を得て活躍できるのは何より 🙂

設定ではプレモンヴィル。

0:02は、エンドクレジットにあるこちら↓

Theuville (Val-d’Oise) W

捜査はこの農家の中庭で行われていたと思われます。

墓地

墓地も冒頭と同じ村のものでした。

S3E4 La Chambre Ouverte 「開かれた部屋」

IMDb

フランス2: 2022/09/02
AXNミステリー: 2022/10/02
NHK: (4) 2023/08/13

登場人物
  • クラランス・ルベル 入院中の精神科病院で殺された。2011年に上司を殺害した。
  • ダヴィッド・ルリヴァージュ クラランスに殺害された上司
  • ティエリ・ケラー 当直だった看護師
  • エリック・フォアマン 医師
  • アンリ・ラマルク(筆名エリック・エルネスト) サンテ刑務所の服役囚。獄中からアストリッドに今回の事件の調査を依頼する。
  • エリザベト・キュディ  患者
  • グレゴrー・ドゥメゾン  患者
  • リュシー・グラジアーニ 患者
  • ローランス・クトネル  ルリヴァージュの同僚
メモ。クリックで開閉します。
  • エリック・エルネストはS1E5で登場済み。その時のタイトルは« Chambre Close »「閉ざされた部屋」で、今回は« La Chambre Ouverte » 「開かれた部屋」。どうやらアストリッドのことを気に入った模様。ラストは今後の展開を匂わせるものに。
療養所

0:07

設定ではエスペリト・サント療養所。

S3E5 Témoin(目撃者) 「パリ東駅」

IMDb

フランス2: 2022/09/09
AXNミステリー: 2022/10/02
NHK: (5) 2023/08/20

登場人物
  • ジュール・ボワイエ 自閉症の少年。父親の傍で発見される。
  • カミーユ・ボワイエ ジュールの母親。事件後行方不明。
  • ファビアン・ボワイエ ジュールの父親。駅の下請け会社の従業員。被害者。
  • ガブリエル・ボワイエ ジュールの兄
  • イザベル 一家の隣人
  • オスカル 行方不明の飼い猫
メモ。クリックで開閉します。
  • Pita Gore
  • 少年は鉄道が大好きということで、鉄オタのウィリアムが少年と仲良くなります。
  • 猫好きの方はご用心の描写あり(0:21)。ブツブツ言いながらもアストリッドの願いなのでちゃんと調べてくれるフルニエ先生。「すばらしい法獣医学者です」と言われて、まんざらでもないのが可愛いです。
  • レ・グライユル駅 H線路線図にはないが、ジュールは「レ・グライユル着17時47分」と繰り返す。実際にはバスの停留所。実在。 → Google Maps > Glaïeuls
東駅

0:00

S3E6 Sang d’Or 「黄金の血」

IMDb

フランス2: 2022/09/09
AXNミステリー: 2022/10/02
NHK: (6) 2023/08/27

登場人物
  • ジョナタン・フィシャー フォトグラファ。被害者。心臓に杭を打たれた状態で発見。
  • ミナ ジョナタンのエージェント。発見者。
  • ザカール・ヴォロノフ 東欧のマフィア<ヴォリ・ヴェザコン>の構成員。ジョナタンに金を貸していた。
  • アツコ・カンドー 日本人バイオリニスト。
  • 血液銀行所長
  • クロエ・ブラム 5歳の少女。手術で大量のRHナル型の血液を必要とした。
メモ。クリックで開閉します。
  • ヴォリ・ヴェザコン 東欧のマフィア。親分格はヴォールと呼ばれるという設定。
  • 黄金の血 世界に50人といない希少な血液型の血。どんな血液型の人にも輸血できるが、受け入れられるのは黄金の血だけ。
  • 「頭部粉砕機」には激しく反応したアストリッドですが、杭を心臓に刺す件は大丈夫みたい……
  • アストリッドはフォトグラファが残した多くのキスの写真をもとに、ウィリアムに問いかける。

S3E7 Les Fleurs du Mal 「悪の華」

IMDb

フランス2: 2022/09/16
AXNミステリー: 2022/10/02
NHK: (7) 2023/09/03

登場人物
  • フランソワーズ・マルトリ 被害者。植物園の温室の責任者。
  • ボリス・マルトリ フランソワーズの兄。
  • 食品王手ネスモンジュ社法務部長
  • デルフィーヌ  ソノピでフランソワーズと組んだ疫学者
  • ビュラン デルフィーヌの夫
メモ。クリックで開閉します。
  • テツオ・タナカはアストリッドのことをvousではなくtoiと呼ぶようになる。
  • マンチニール ビーチ・アップル 死のリンゴ
  • ネスモンジュ社 食品大手 フランソワーズを提訴中
  • フランソワーズは民間の研究所ソノピの元研究者。ソノピ研究所はネスモンジュの製薬部門
  • フルニエ先生、アストリッドにハイタッチを嫌がられる
  • ミュッセ「戯れに恋はすまじ」
植物園

パリ植物園W

農園

0:04
荒れた農園。

S3E8 En Souterrain 「オオカミを追え」

IMDb

フランス2: 2022/09/23
AXNミステリー: 2022/10/02
NHK: (8) 2023/09/10

登場人物
  • ロラン・ビュルガンス 被害者。路上生活者風だがなぜかスーツを着ていた
  • レオ 路上生活者。ロランの荷物を持っていたため疑われた。
  • バスチャン 8年前誤って逮捕されたのをラファエロが助けた路上生活者
  • ヴァンサン・ベルジョー アロエベラ社社長。ニールセンの捜査対象。
  • ベンルビ アロエベラ社の警備責任者
  • ガイヤール局長 資料局局長。故人。
  • アンギュス・ニールセン警視 アストリッドの父親。故人。
メモ。クリックで開閉します。
  • バルドル(光の神 明るい金髪で長髪)、ブロック(ドワーフ)、トール(雷神)、ヘズ(盲目の神=ビュルガンスには視神経に障害があった) この4人はニールセン警視(アストリッドの父親)が使っていた情報提供者
  • BRB 組織犯罪捜査班。ニールセン警視が所属。
  • IGPN 国家警察監察総監 
  • フェンリル 父親が「フェンリルを探せ」と言い残したことから、5人目の情報提供者ではないかと思われたが……
  • シーズン3最後となり、いよいよアストリッドの父親アンギュス・ニールセンの件が明らかに。IGPNが汚職の疑いで調査していたが、その責任者がアンヌ・ラングレ教官。アンヌは調査するうちにアンギュスと親しくなる(=アンバーの香りの人)。しかしベルジョーに子供を人質にされやむなく情報漏洩。結果アンギュス殺害に至るものの、下の子は実はアンギュスとの間の子、つまりアストリッドの弟であるという……
  • ラファエルはニコラに突然告白……
  • そして口頭試験に無事合格して、ニールセン警部補誕生 🙂
  • ……と次シーズンへ向けてしっかりと種まきをしつつ、シーズン3は幕を閉じるのでありました。
物流拠点

0:38
アンギュス・ニールセンの殺害現場。

アロエベラ社

0:41
もはやおなじみ、ラ・デファンスのこちら↓
S1E1ではノジカール研究所、S2E1では狙撃事件のあった高層ビルとして登場しています。

Cœur Défense (Tour Coeur Défense)W

S4E1 L’œil du dragon

IMDb

フランス2: 2023/05/18
AXNミステリー: 2023/10/09
NHK: 

登場人物
メモ。クリックで開閉します。

S4E2 Les 1001 nuits

IMDb

フランス2: 2023/05/18
AXNミステリー: 2023/10/09
NHK: 

登場人物
メモ。クリックで開閉します。

S4E3 30 000 pieds

IMDb

フランス2: 2023/05/25
AXNミステリー: 2023/10/09
NHK: 

登場人物
メモ。クリックで開閉します。

S4E4 Immortel

IMDb

フランス2: 2023/05/25
AXNミステリー: 2023/10/09
NHK: 

登場人物
メモ。クリックで開閉します。

S4E5 Sacrifice du fou

IMDb

フランス2: 2023/06/1
AXNミステリー: 2023/10/09
NHK: 

登場人物
メモ。クリックで開閉します。

S4E6 La passagère du temps

IMDb

フランス2: 2023/06/01
AXNミステリー: 2023/10/09
NHK: 

登場人物
メモ。クリックで開閉します。

S4E7 L’Ankou

IMDb

フランス2: 2023/06/08
AXNミステリー: 2023/10/09
NHK: 

登場人物
メモ。クリックで開閉します。

S4E8 Coupable

IMDb

フランス2: 2023/06/08
AXNミステリー: 2023/10/09
NHK: 

登場人物
メモ。クリックで開閉します。

ロケ地マップ

▼22/9/2 項目追加

資料

関連記事

海外ドラマ本部はここ

更新履歴

  • 2023/10/02 「S3」,「S4」追加。「放送予定」を「放送資料」に変更して全体を更新。
  • 2022/09/23 「S1E1・学校前」項目追加 S1E8にNHKの放送日と邦題追加
  • 2022/09/12 S1E6,E7にNHKの放送日と邦題追加
  • 2022/08/02 従来の「ロケ地」を「エピソード&ロケ地」として再編集・追記(「犯罪資料局」「S1E1・OP」「S1E1・ノジカール研究所」「S1E6・ルネサンス美術館」以外今回の更新での追記)
  • 2022/06/26 「NHKで吹き替え版放送」項目追加
  • 2022/04/10 新規アップ

References

References
1 台風14号の影響で中国地方は9/25(24日深夜)に順延

コメント

  1. 邪魔ジェスティック より:

     はじめまして。『アストリッドとラファエル』について最も詳しく伝えておられると考え、投稿します。
     NHK版2話だけでも、ラファエル的な濃密な描き込みとアストリッド的な説明し過ぎない詩情が同居し、風格が高いと感じました。姉の敵を妹が討つというプロット自体は大して珍しくもないでしょうが、「スコポラミンを含有する蘭と同じ名前を持つ」という設定により「怨霊となった姉の復讐を妹が手伝う」という線が浮かび上がる。多くの日本人が受け容れ易そうな…

     趣向を凝らしまくっているのが人物の名前。ASD=自閉症スペクトラム障害からアストリッドという名前を発想するのが偉い。パイロット版の登場人物は何人も『ジュラシック・パーク』のキャラクターから持って来ており、ドクター・Tレックスの名前も飛び出しました。シリーズ化一発目では『スター・ウォーズ』っぽい名前が3~4人登場ですって?大好物です。
     また吹き替えでは訳し切れないのですが、ラファエルが「ラフ」、ペラン警部が「ニコ」と短く呼び合うところも、「ラフ」マニノフという作曲家が悪魔のようだと言われた「ニコ」ロ・パガニーニの楽曲から労作したグロテスクながら見事な狂詩曲を思い起こします。『アストリッドとラファエル』オープニングで映し出される逆U字を組み合わせたような知恵の輪の名前は”CAST DEVIL”。悪魔が介在する関係を暗示するようです。

     アストリッドの吹き替えに貫地谷しほりさんが配役された事には因縁を見ています。『キミ犯人じゃないよね?』では頼りない本職刑事を相棒に一度見聞きしたものは忘れない記憶力を持った探偵をやったし、連続テレビ小説『ちりとてちん』で落語の師匠を演じた渡瀬恒彦さんが迷宮入り事件を記録から掘り起こす役で亡くなる直前まで出演していたドラマ『おみやさん』最後の長編2本で付き従っていたのが貫地谷さん。『ミス・シャーロック』でも悪魔的性格の見目麗しい題名役に付き添うという具合に、アストリッドに似たシチュエーションの役柄と作品には長年近いところに居たのです。アストリッド役を人気アニメ声優が受け持ってしまうと、このようになぞらえ、重ね合わせて観るという事が不可能になります。

     ハッキングのお礼としてウィリアムが招待された列車も名物なのでしょうね。英語原語のドラマと違って知られていない事象が沢山ありそうです。今後の充実に期待します。

  2. 居ながらシネマ より:

    邪魔ジェスティックさん、コメントありがとうございます。
    『アストリッドとラファエル』いろいろネタが詰まっていたのですね。
    ぼーっと見ていたので全然気づきませんでした。
    フランスのミステリドラマを見ていると、時折アメリカのドラマのタイトルが出てきて、結構意識しているのかも、と思うことがありますが、そのくらいアメリカ製の映像作品の影響といいますか圧が強いのでしょうね。

  3. ねこねこ より:

    こんにちは。
    アストリッドとラファエルの第7話に登場したアンリ2世の暗号箱が実在するのか識りたくて調べていたら、居ながらシネマさんの記事に辿り着きました。
    良く調べられていて、お陰さまでアンリ2世の暗号箱が本当にあると分かりました。ありがとうございました。

  4. 居ながらシネマ より:

    ねこねこさん、コメントありがとうございます。
    拙記事がお役に立てたとしたら嬉しいです。
    NHKでご覧になっているのでしょうか? 
    拙記事ではこの先もあれこれ書いてしまっていますので、ネタばれにならないよう、ぜひ放送をご覧になってから読み進めてくださいね。
    こんなふうに、映画やドラマの中で気になったことや撮影場所をこつこつとチェックしているマニアックなサイトですが、他にも気に入っていただけるような記事があるかもしれませんので、またいつでもお立ち寄りください。
    ありがとうございました。

  5. のの字 より:

    はじめまして。
    私もアストリッドの「あっ」を、毎回楽しみにしています。
    何故か…気になるんです。

  6. 居ながらシネマ より:

    のの字さん、コメントありがとうございます。
    アストリッドの「あっ」、良いですよね。
    最初の放送のとき我が家でこの「あっ」がすっかりブームとなってしまい、なにかにつけ「あっ」「あっ」と言ってばかりでやかましかったこともありました……
    貫地谷さんの吹き替えがどうなるか最初心配していましたが、オリジナルより少し静かで柔らかい語調となっていて、これはこれで良い感じの「あっ」でした 🙂

  7. 邪魔ジェスティック より:

     当初は放送日を先週にこそ狙っていたに違いないNHK版第8話「存在しない男」は、台風に飛ばされる?小さい画面で放送されると、Vincent Varinier演じる最終回の重要人物(3話連続出演)が判らなくなりますね。

     フレデリックを演じるブルース・テソールは実生活でサラ・モーテンセンのパートナー。微笑みながらバッサリいく場面は知る/知らぬで全然印象違うはずです。夫婦共演を察知した吹き替えスタッフが何か仕掛けてくるのでは。
     父の執務室に押し掛け、辛そうな表情も見せるラファエルについても、演じるローラ・ドヴェールの父、林真里花さんの父に関する予備知識の有無で沁み方が変わって来ると思います。

     貫地谷さんも第9話でははからずもシャーロック・ホームズの名言を引用する事に。知ってて心穏やかには居られません。
     「ア!」については頻繁に「あっ」や「あ”」にブレてヴァリエーション豊富過ぎ。愛嬌あり過ぎおトボケ過ぎ。大好きですけれどね。「ムー」もどきの雑誌を紐解く場面などは原音より面白くなっちゃってましたし。テンポ加速をピッタリ追尾する辺りは感性だけじゃ出来ない仕事です。

  8. 居ながらシネマ より:

    邪魔ジェスティックさん、またまたコメントありがとうございます。
    本日の放送は時間は遅れたようですが、L字で無事放映されているようですね。台風の進路にあたるみなさんはドラマどころではないとは思いますが、ともかく被害が少ないことを祈っております。
    「あっ」ですが、確かどこかでアストリッド自身が「ストレスがあると『あっ』と言う」とか説明していたような……。
    いわゆるストレスよりはもう少し広い意味かとは思いますが、そこに彼女の感情の揺れを感じて、思わずキュートと思ってしまうのでしょうね。

  9. 邪魔ジェスティック より:

     たびたびお邪魔します。昨夜放送されなかった地域もあるので後日再放送があるでしょう。林真里花さんの台詞読み間違いも録り直されるでしょうし、ついでに芝居と声色が今一つかみ合わない貫地谷さん単独収録シーンも入れ直して欲しいなあ。やっとキャラを掴んだところで終わってしまうのです。

     居ながらシネマさんを見習ってクレジットを頼りに気になるロケ地を探索。パイロット版で「お、おばちゃんです」の遣り取りがたまらないテオの学校として映る建物が Lycée Erik Satie (2 Rue Pierre Castagnou, 75014 Paris) と判りました。
     検索を掛ければすぐ
    Conseil régional
    Lycée professionnel
    Erik Satie
     と書かれた門銘の画像が見つかります。しかし笑いの絶えない現場で作られるドラマにふさわしく、当該シーンでは門銘の下二行が
    Collège
    Elsa Bennett
     に書き換え。番組ディレクターのエルザ・ベネットが仕掛けた冗談!

  10. 居ながらシネマ より:

    邪魔ジェスティックさん、テオの学校、ありがとうございます。細かいネタも面白いです。
    後ほど本文に反映させていただきますね。
    (今日はBBCで葬儀を見ながら『ザ・クラウン』を追記していたので、目が疲れてしまい、これ以上の作業は無理……)

  11. アストリッド・ニールセン より:

    こんにちは、居ながらシネマさん。
    『ラ・ジュテ』の切り株は、Galerie de Botaniqueにあるようです。
    ご参考までにウィキメディア・コモンズとグーグルマップのurlをどうぞ。

    https://commons.wikimedia.org/wiki/File:MNHN-bota-7.jpg

    グーグルマップのurlは長いので別のコメントに記載します。

  12. アストリッド・ニールセン より:
  13. 居ながらシネマ より:

    アストリッド・ニールセンさん、コメントありがとうございます。
    おおっ、ここにありましたか。これでスッキリです♪

    まとめると
    ・映画の時点(1962年)では屋外で簡単なひさしのような屋根の下に置かれていた。
    ・『ラ・ジュテ』の記事で掲載させていただいた画像の時には(2000年撮影milouさん)「何気なく事務所のような建物に入ったらロビーに飾られていた」。
    ・そして今は、植物学ギャラリーの入り口ホールにど~んと展示されている

    ということのようですね。
    入り口の目立つところにあるということは、やはり目玉物件なのでしょうか 🙂

    いただいた情報は、後ほど『ラ・ジュテ』の方に掲載させていただきます。
    Wikimedia Commonsの画像はCC-BY-SAなのでこちらもついでに使わせていただこうかと思っています。
    ではでは情報どうもありがとうございました!

  14. 東洋紡 より:

    詳しい資料を公開していただき、ありがとうございますm(_ _)m
    私は、たまたま視たシーズン2から、はまってしまいました。

    いつかフランスを訪れたら、メジャー観光地のほか
    Archives départementales du Val-de-Marne
    ヴァル・ド・マルヌ県公文書館(DeepL翻訳)を訪れたいです!

  15. 居ながらシネマ より:

    東洋紡さん、コメントありがとうございます。
    拙記事はAXNミステリーのシーズン2で更新が止まってしまっていますが、すでにNHK吹き替え版も先日シーズン3まで放映済みとなり、来月にはAXNミステリーでシーズン4が放送されますから、これを機会にまた久々に更新できたらと思っています。
    DeepL先生は「公文書館」でしたか。これが正解のようですね。
    最初にここを見つけようとした時のことを思い出し、またマップをぐりぐりさせてしまいました。この場所で3D表示が使えなかったら到底見つけることはできなかったと思います。

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