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『トラップ 凍える死体』 Ófærð (2015)

作品メモ

16年5月からAXNミステリーで放送中の連続ミステリードラマ。全10話。[1] … Continue reading
悪天候により密室状態となったアイスランドの小さな港町を舞台に、様々な人間模様が交差する殺人事件を描きます。

ミステリーとして緻密に構成されていて、毎回目を離せない展開となっていますが、何より印象に残るのはカメラに収められたすさまじい雪景色。
『ヒンターランド』『シェトランド』とAXNミステリーの「絶景もの」を体験?してきましたが、心底凍り付くような気候の厳しさはこのドラマが図抜けているような気がします。
アイスランドのみなさん、ごめんなさい、私はここで生きていける自信が全くありません。

アイスランドのテレビシリーズでは最も高額の製作費がかけられたこのドラマ(10億アイスランドクローナ = 650万ユーロ)、本国では2015年12月27日からRÚVで放送され、高い視聴率を獲得。
BBC FourやFrance2など各国で放送されているようです。

アイスランド語原題は、”Ófærð” ……って読めませんがな。
英題は”Trapped”。

 
 
 

シーズン1

S1・物語の断片(第5話まで)

いくつもの要素がからまりあい、複雑な物語を構成していきます。
いずれすべて回収されるのでしょうけど、そのときに覚えている保証はない……
ということで、第5話までのところで記憶にとどめておきたい事柄をピックアップしてみました。
多少ネタばれ含むので、折りたたんでいます(クリックで開閉します)。

7年前の事件
第1話冒頭で描かれる、2008年の出来事。
若いカップルが人気の無い施設で楽しんでいたところ、何者かが放火。女性は死亡、男性は生き残ったものの、心と体に傷を負い、町の人からも距離を置かれてしまう。
亡くなった女性は主人公である警察署長の元妻の妹。
人身売買
殺人事件の捜査で乗客を犯罪者リストと照合していたところ、マフィア関係のリトアニア人がいることが判明。
白いバンに若い黒人女性2人を乗せて、強行上陸するも、追跡後逮捕。女性たちはナイジェリア人の姉妹で、人身売買の被害にあっていた。とりあえず女性警察官の家に保護されることに。
背後に大きな組織があると思われ、特にフェリーの船長や機関士などが怪しい感じ。
フェリー
第1話で寄港したデンマークからのフェリー。バラバラ死体が海からあがったため、捜査の対象となり、乗客は足止めをされるが、船長はなぜか指示を無視して降ろそうとする。
第5話の時点で、乗客たちは町の施設で不自由な生活を送っている状態。
バラバラ死体
最初に胴体だけが漁網にひっかかり発見。キッチンナイフのようなもので刺されていて、腎臓のあたりに手術痕あり。フェリー寄港時だったため当初は乗船していた人物ではと推測された。
レイキャビクの警察本部からチームがきて詳しく検死するはずだったが、豪雪のため実現していない。
水産加工場に安置されているところを、画像がネットに流出。しかも何者かに胴体そのものも持ち去られてしまうという事態に。
続いて腕がやはり港で発見。一緒に数日前の町のホテルのバーのレシートが見つかったことから、フェリーの乗客ではないことが判明。一緒に飲んでいた議員は、知らない相手だったと証言。
似顔絵から、時折町に戻ってきては問題を起こしていた男であることがわかる。
開発計画
中国の資本を受け、土地を提供して大々的に港湾施設の再開発を行うかどうか、町を2分する問題となっている。
フラーフェン市長、水産加工場経営者レイヴル、ホテル経営者グッドニ、港湾監督シグルドゥルなどが推進派で、フリドリック議員を巻き込んでいる。
住民説明会で、7年前(2008年)に同じようなことを画策され、失敗していることが示される。

S1・キャラクター

北欧ミステリーもそうですが、どうも人名になじみがないのでなかなか覚えられません。
ネタばれにならない程度にメモってみました。完全に自分用のメモですが、参考にしていただければ幸いです。

……とその前に、アイスランドの人々の名前について、これは覚えておいて損はないので、以下Wikipediaアイスランド人の名前Wからの受け売り&知ったかぶり。

  • 姓がない。でも一見「名・姓」のように見える
  • 前半部分はいわゆるファーストネームで、これは諸外国と同じ
  • 後半部分は、親(多くは父親)のファーストネーム(の属格)に、息子なら「son」、娘なら「dóttir」をつけたもの

自分的には、「ロシア人の名前(名・父称・姓)の姓がない状態」みたいにとらえましたが、合ってますかね??

……というわけで、エンドクレジットを見ると、俳優さんの名前は大半が「son」や「dóttir」が付いています。
そのあたりも面白いので、以下役名と俳優名を英語版Wikipediaから切り貼りしてみました。

警察
アンドリ (Andri Olafsson) / Ólafur Darri Ólafsson
主人公の警察署長。大柄でひげ面のムーミンといった風。妻とは別れ、娘2人とこの町にある妻の実家に住んでいる。どうもレイキャビクの警察本部でばりばりやっていたのに、何か訳ありで近年この地に転任した模様。地元のことは部下2人の方が詳しい。
ヒンリカ (Hinrika) / Ilmur Kristjánsdóttir
部下の警察官。アンドリ署長と比べると体積3分の1ぐらい(推定)の小柄な女性。ちょっと微妙なキャラのパートナーと一緒に暮らしている。
アウスゲイル (Ásgeir) / Ingvar Eggert Sigurðsson
部下の警察官。おじさん風だが、年齢不詳。手痛いドジを踏んでしまうこともあるが、端末と一体化して捜査能力を発揮。しかも似顔絵が得意♪ プライベートは不明。
トラウスティ・エイナルソン (Trausti Einarssson) / Björn Hlynur Haraldsson
レイキャビクにある警察本部の犯罪捜査局局長。口ひげの男。アンドリとは対立気味。どうも昔何かあった様子。
ソール (Þór Snædal) / Jóel Sæmundsson
トラウスティのチームの一員
Ævar / Arnar Jónsson
警察本部の偉い人。アンドリのことを気にかけている。
警察官の家族
アグネス (Agnes Eiríksdóttir) / Nína Dögg Filippusdóttir
アンドリの別れた妻。弁護士。事件当日パートナーと一緒に実家にやって来た。いずれ娘たちと別の町で一緒に暮らすつもり。
エイリク (Eiríkur Davidsson) / Þorsteinn Gunnarsson
アグネスの父親
ソーヒルドゥル (Þórhildur) / Hanna María Karlsdóttir
アグネスの母親
ダグニー (Dagný Eiríksdóttir) / Rán Ísóld Eysteinsdóttir
アグネスの末の妹。7年前の出来事で死亡。
ソーヒルドゥル (Þórhildur) / Elva María Birgisdóttir
アンドリとアグネスの娘(姉)。母方祖母と同じ名前。
ペルラ (Perla) / Júlia Guðrún Lovisa Henje
アンドリとアグネスの娘(妹)
ローフェイ (Laufey Eiríksdóttir) / Katla M. Þorgeirsdóttir
アグネスの姉妹。3人姉妹のおそらく長女。教師。
ヨハンナ (Jóhanna) / Jasmín Dúfa Pitt
その娘。ダグニーに似ている。ガソリンスタンド勤務。
シグヴァルディ (Sigvaldi) / Rúnar Freyr Gíslason
アグネスの恋人。アグネスと一緒に彼女の実家に来ている。議員と知り合いだった。
バルドゥル (Bárður) / Guðjón Pedersen
ヒンリケのパートナー。自由人風。コーヒーにこだわりがある。穏やかそうな人物だが、ハッパを栽培してキメたりするなど、ヒンリケと似つかわしくない部分もある。
町の人たち
ヒヨルトゥル (Hjörtur) / Baltasar Breki Samper
ダグニーの恋人。7年前の事件(Ep1の冒頭で描かれた)で恋人を失い、心と体に傷を負う。事件後服役し、その後スペインに渡ったと言われている。フェリーの厨房で働いていたが、寄港とともに実家へ立ち寄る。
ネタばれにつき折りたたんでいます。クリックで開閉します。
遺体の写真をネットに流したのはヒヨルトゥル。しかし遺体を盗んだことは否定。釈放される。
Freyja / Ólafía Hrönn Jónsdóttir
ヒヨルトゥルの母親。7年前に息子の無実を信じ切れなかったことがあり、息子との信頼関係が揺らいでいる。
フラーフェン (Hrafn Eysteinsson) / Pálmi Gestsson
市長。開発推進派。元警察署長。
ネタばれにつき折りたたんでいます。クリックで開閉します。
妻に暴力を振るっているのをロギヴァルドゥルにのぞき見されている。
第5話で、自宅の離れにいたところを、何者かに火を付けられ焼死。
コルブルン (Kolbrún) / Sigrún Edda Björnsdóttir
市長の妻。
レイヴル (Leifur) / Jóhann Sigurðarson
バラバラ死体を一時的に安置した水産加工場の所有者。開発推進派。マリアの父親。
マリア (María) / Lilja Nótt Þórarinsdóttir
レイヴルの娘。幼い息子をひとりで育てているように見える。市長のスタッフで、仲が良さげ?
マギー (Maggi) / Jón Pétursson)
マリアの子。父親がいないと、学校でいじめられている。父親とはいつも電話で話しているようだが……
グズムンドゥル (Guðmundur) / Sigurður Karlsson
漁師。最初に胴体を見つけた。開発反対派。
ネタばれにつき折りたたんでいます。クリックで開閉します。
第4話で雪崩の危険性を察知。爆破で人工的に安全な方角に雪崩を起こし町を守ろうとするが、自らまきこまれてしまう。第5話で救出されるも、重傷を負っていて搬送途中で死亡。
シグルドゥル (Sigurður Gudmundsson) / Þorsteinn Bachmann
グズムンドゥルの息子で、港湾施設の監督。開発賛成派。どうやら市長に弱みを握られている様子。
Aldís Grímsdóttir / Steinunn Ólína Þorsteinsdóttir
その妻で教師。学校で働いている若者と浮気中。
ヒャルマル (Hjálmar) / Eysteinn Sigurðarson
浮気相手の若者。
グッドニ (Guðni) / Kristján Franklin Magnúss
ホテルの経営者。開発推進派。面長。
ロギヴァルドゥル (Rögnvaldur) / Sigurður Skúlason
町外れに住む車椅子の老人。望遠鏡で住人たちを覗いている。交通事故で妻を失い、おそらくその事故で現在の状態となった。
ネタばれにつき折りたたんでいます。クリックで開閉します。
人身売買組織の運転手ヨナスが残した携帯に使い捨て携帯との通話履歴があり、町で購入した人物の一人だったため、捜査の対象となった。もう一人はグッドニだが、買ったことを否定。
ソフィア (Soffia) / Salka Sól Eyfeld
ヨハンナの友達。第5話で2人でヒヨルトゥルをプールへ誘う。
フリドリック・ダビッドソン (Friðrik Davíðsson) / Magnús Ragnarsson
出たがりの議員。開発推進派。説明会にやってきて、そのまま雪で足止めをくらった。おそらく町の住人ではない。
ゲイルムンドゥル・ヨンソン (Geirmundur Jónsson) / Stefán Jónsson
ネタばれにつき折りたたんでいます。クリックで開閉します。
議員の証言で作られた似顔絵から、バラバラ殺人の被害者と目される。町に戻ってきては問題を起こしていた厄介者。なぜか警察署の資料から彼に関するファイルが消えてしまっている。
フェリーの乗員乗客
船長 (Soren Carlsen) / Bjarne Henriksen
船長。殺人事件の捜査に非協力的。人身売買に関わっているようだが、他の悪者に利用されているような節もある。
ヨナス・マラコウスカス (Jonas Malakauskas) / Vytautas Narbutas
リトアニア人。若い黒人女性2人を連れていた。人身売買に関わっていたようで、2人を乗せて白いバンで強行上陸してしまう。
ネタばれにつき折りたたんでいます。クリックで開閉します。
追跡後に逮捕されるも、隙を見て脱走。その後横転した車の中で死んでいるのが発見される(これはおそらくスリップ事故)。
ジョイ (Joy) / Grace Achieng
ヨナスに連れられていたナイジェリア人の女性。妹とヒンリカの家に保護されている。
ニシャディ (Nishadi) / Marta Quental
ジョイの妹
アヤニケ (Ayanike) / Georg Leite de Oliveira Santos
フェリーのシェフ。ヒンリカの家の前で雪だるまを作っているジョイ姉妹を見かける。
Dvalin Knudsson / Hans Tórgarð
フェリーの機関士。船長と妙な間柄。
ヴァイスマン (Björn Weissmann) / Steve Lorenz
フェリーの乗客のスイス人。入港前ヒヨルトゥルともめていたのをシェフが目撃している。乗客をリストと照合していた市長が、(おそらく本人が見つからなかったということで)死体の身元だとアンドリたちに報告した(第2話)。
ネタばれにつき折りたたんでいます。クリックで開閉します。
第5話で、ヨハンナとソフィアに誘われてプールパーティーにやってきたヒヨルトゥルが、ヴァイスマンに遭遇。仲直りする。

シーズン2

▼20/12/28 項目追加

RÚVで2018年12月26日放送スタート。
日本では現在Netflixで配信されています。

シーズン1に比べると、心身ともに凍てつくようなブリザードの描写はなくなり、代わりにアイスランドの美しい山河がたっぷり映し出されます。その澄み切った世界にドロドロの人間模様が展開するという、なかなかディープなお話でした。

S2・物語の断片

発電所拡張計画
外国のアルミニウム企業誘致のため、発電所の拡張計画が進められている。現在は調査段階だが、一部で激しい反対運動が起きている。また時折地震が起きることも不安要素のひとつ。
トールハンマー
外国人・外国企業排除を目指す極右派のグループ。冒頭の事件の際、加害者の車から同グループの「アイスランド人よ団結せよ!」のビラが見つかる。メンバーは明らかになっていない。
会食する3人の女性
S2E3 0:11頃会食をする実力者風の女性3人が誰だかわかりづらいですが……。後からやってきたのは市長。左手側のピンクのスーツの女性はS1で登場した亡きフラーフェン前市長の妻コルブルン。市長の向かいはステファンの母。

S2・キャラクター

警察
アンドリ (Andri Olafsson) / Ólafur Darri Ólafsson
前シーズンからの主人公。レイキャビクに戻っていたが、S2最初の事件が北部の発電所拡張計画がらみである疑いがあり、前シーズンの町シグルフィヨルズルへ派遣され、ヒンリカたちと再会する。
ヒンリカ (Hinrika) / Ilmur Kristjánsdóttir
シーズン2では地元警察署長として登場。夫との関係がこのところぎくしゃくしていて悩んでいる様子。
アウスゲイル (Ásgeir) / Ingvar Eggert Sigurðsson
前シーズンから引き続き登場。あいかわらずちょっとドジっ子。ヒマさえあればPCでチェスをしている。
トリグヴィ(Tryggvi)/ Petur Oskar Sigurdsson
S2から登場した署員。やせ型の若い男性。
ヘイドゥルン・ソルステインスドッティル(Heidrún)/ Sólveig Guðmundsdóttir
レイキャビクの警察署長。S2から登場。首相から事件の解決をせかされていて、現地へ派遣したアンドリとしょっちゅう連絡を取っている。
トラウスティ・エイナルソン (Trausti Einarssson) / Björn Hlynur Haraldsson
シーズン1ではアンドリと因縁があったが、シーズン2では、SWATとして登場。途中から市長の警護を兼ねて運転手を勤めるようになる。
グードルン(Gudrún)/ Katrín Halldóra Sigurðardóttir
レイキャビク警察の鑑識。S2から登場。現場保全に失敗したアウスゲイルたちを責めるが、後で飲みに誘ったりしてフォローしてくれる気が利く女性。
警察官の家族

以下全員シーズン1に引き続き登場。

ソーヒルドゥル (Þórhildur) / Elva María Birgisdóttir
アンドリとアグネスの娘(長女)。ローフェイの家に住んでいるが、留守がち。アーロン・フィンソンとつきあっている。難しい年頃(15歳)でアンドリを煙たがっている。
アグネス (Agnes Eiríksdóttir) / Nína Dögg Filippusdóttir
レイキャビクで下の娘ペルラと新しい夫と住む。なかなか連絡がとれないソーヒルドゥルを心配し、アンドリに見て貰おうとする。
ペルラ (Perla) / Júlia Guðrún Lovisa Henje
アンドリとアグネスの娘(妹)。レイキャビクで母アグネスと新しい父親と住む。
ローフェイ (Laufey Eiríksdóttir) / Katla M. Þorgeirsdóttir
アグネスの姉。町の学校の教師。ソーヒルドゥルを預かっている。アンドリほどは心配せず、本人にまかせようとしている。
バルドゥル (Bárður) / Guðjón Pedersen
ヒンリケのパートナー。警察署長の夫(パートナー)であるにもかかわらず、発電所拡張工事に反対し示威行動にも参加している困ったちゃん。
最初の事件の関係者
ハーラ(Halla)/ Sólveig Arnarsdóttir
産業大臣。E1冒頭で弟に呼び止められ火を付けられてしまう。重傷で入院。建設賛成派。他の兄弟とは20年近く疎遠だった。
ギスリ・トリソン(Gísli)/ Þorgeir Tryggvason
ハーラの双子の兄。ハーラを抱きしめ自ら火を付け死亡。一連の事件の最初の死亡者となる。身を持ち崩し妻とも別れていた。ハーラとも長い間接触がなかった。トールハンマーという右翼系過激派とつながりがあった模様。
オラフル /
ギスリの兄(おそらく長兄)。
ステイヌン(Steinunn)/ Elva Ósk Ólafsdóttir
オラフルの妻。以前はギスリと結婚していた。
エリン(Elín)/ Unnur Ösp Stefánsdóttir
オラフルの妹(おそらく末子)。家族について何かを知っているようだが……
フィンヌル(Finnur)/ Guðjón Davíð Karlsson
エリンの夫。発電所拡張計画現場で外国人労働者を監督している。E1でオラフルとともに抗議集会を止めに入る。
ネタばれにつき折りたたんでいます。クリックで開閉します。
その夜自宅の納屋に近づく車に気づきそちらへ向かうのが生前最後の姿。ふと目覚めた妻に逆さづりとなった状態で発見され、第2の死体となる。どうやら羊たちのように家畜銃で殺された模様。
ヴィキングル(Víkingur)/Aron Már Ólafsson
ギスリとステイヌンの子。工事現場で働いている。ステイヌンとオラフルの再婚には不満だった(S2E1ヒンリカ談)。ゲイでガーナ人のエボとつきあっている。
アーロン(Aron)/Stormur Jón Kormákur Baltasarsson
エリンとフィンヌルの子。町の噂にも動じないクールな長身の若者。17歳。ソーヒルドゥルとつきあっている。
モリ(犬)
ギスリが飼っていた犬。E1で羊たちの中に埋もれるように死んでいた。羊たち同様家畜銃で殺された模様。
ネタばれにつき折りたたんでいます。クリックで開閉します。
アーロンとソーヒルドゥルによって湖の見える山腹に埋葬される。そこで語った人影の話は単なるミスリード?
町の人たち
ヒヨルトゥル (Hjörtur) / Baltasar Breki Samper
シーズン1に引き続き登場。やけどの跡を残してはいるが、すっかり立ち直った様子。今は拡張計画現場で監視要員として日々モニターを見つめている。妊娠した妻も描かれるが、とても性格が良さげで、2人が幸福な家庭を築いたことが判る。
エボ(Ebo)/Kingsford Siayor
現場で働くガーナ人の青年。ヴィキングル(最初の事件の加害者ギスリの子)とつきあっている。外国人労働者用の寮で寝泊まりしていて、現場へは会社のバスで通っている。姉の夫が同じ現場にいるが、ゲイであることは隠している。
ステファン(Stefán)/Arnmundur Ernst Björnsson
工場の廃棄物処理を請け負っている会社で働く。可愛らしい奥さんと息子がいる。ヴィキングルと仲が良く、時折家で食事をごちそうになっている。
パウウェル(Pawel)/ Leo Sankovic
工場で外国人労働者の上に立つポーランド人。
ケティル(Ketill)/ Steinn Ármann Magnússon
拡張工事反対派。外国企業の進出に疑いを持ち、過激な活動に走る。妻とは死別。ひげ面でがっちりした体型。晩年のルーク・スカイウォーカーといった感じ? E1で聴取に対しギスリは仲間だったと言う。
スクーリ(Skúli)/ Sigurbjartur Atlason
ケティルの長男。金髪細面で、あまり父親とは似ていない。
ネタばれにつき折りたたんでいます。クリックで開閉します。
家畜銃にフィンヌルの血とスクーリ、トルフィ兄弟の指紋がついていたことから捜査の手が及ぶが、馬で逃走。人里離れた野外に潜んでいたが、なぜか具合が悪くなった状態で発見された。
トルフィ・ケティルソン(Torfi)/ Vignir Rafn Valþórsson
ケティルの次男。こちらは父親似で、ひげ面でがっちりした体型。
ネタばれにつき折りたたんでいます。クリックで開閉します。
家畜銃にフィンヌルの血とスクーリ、トルフィ兄弟の指紋がついていたことから拘置される。自分が殺したと供述するが、すぐに嘘と見破られる。
ハフディス(Hafdís Magnúsdóttir)/ Jóhanna Vigdís Arnardóttir
市長。外国企業の誘致に力を注ぐ。反対派の示威行動にも動じない。
ハンナ・スティーナ(Hanna Stina)/ Íris Hólm
市長が利用する美容室の美容師。
コルブルン (Kolbrún) / Sigrún Edda Björnsdóttir
S1で登場した亡きフラーフェン前市長の妻。市長の座を狙っている様子。

シーズン3 “Entrapped” / 『トラップ 流血の聖地』

この後のシーズンですが、スピンオフとしてNetflixが引き継ぐ模様で、2021年に”Entrapped”というタイトルでリリースされるようです。
主役は変わらず、2年後の事件が描かれるとのこと。楽しみですね。

▼22/9/21 追記
2021年10月17日~12月5日に”Ófærð (Trapped)”シーズン3として、アイスランドRÚVで放映(全8話)。

その後2022年9月8日に、Netflixで日本を含む各国で配信開始(全6話)。
英題”Entrapped”、邦題『トラップ 流血の聖地』。

ロケ地

IMDbでは、

Seyðisfjörður, Iceland (location)
Iceland
Siglufjörður, Iceland (location)

……ってこれまた読めません……

英語版Wikipediaによると、撮影はシグルフィヨルズル(Siglufjörður)で2015年1月から5月まで。いくつかの場面はレイキャビクで2014年12月にとのことです。

例によって、IMDbのリストとウェブマップを頼りに画面とにらめっこでチェックしています。
間違えていたらごめんなさい。誤りのご指摘大歓迎です。

港町その1

主な舞台となる港町、特にフェリー乗り場は、設定通りこちら↓で撮影。

セイジスフィヨルズル(Seydisfiordur)W

アイスランドの東部。深~いフィヨルドの奥にあります。

フェリー乗り場はこちら↓

フェリーはこちら↓

MS NorrönaW

港町その2

他の大部分は、IMDbのリストにあるもう一つの町で撮影されているように見えます。
こちらはアイスランド北部。

シグルフィヨルズル(Siglufjörður)W

たとえば、時折写る赤い屋根の教会はこちら↓

修復中だった住まい(ナイジェリア人姉妹が隠れていたところ)もこの近くで見つけましたが、おそらく普通の個人宅と思われますので、マップは略。アグネスの実家も同様。

市庁舎↓
“Ráðhús”とあるのでどうやらホンモノのようです。

警察署(Lögreglan)は調査中。

水産加工場↓

※16/7/3追記
警察署がわかりました。
水産加工場のすぐ隣の、こちら↓でした。

個人宅ならマップで示しづらいところですが、ストリートビューの画像を見る限り、救助隊(ICE-SAR : Icelandic Association for Search and RescueW)の施設のようです。

※16/7/6追記
そのすぐ南側が、ヨハンナが働いているガソリンスタンド付帯のお店。

第1話OP

バイクが疾走する水辺の道。
こちらも、シグルフィヨルズル(Siglufjörður)。

曲は、KaleoのVor í Vaglaskógi (2013)

 
 
 

レイキャビク犯罪捜査局

犯罪捜査局として登場した建物はこちら↓

Volcano HouseW
Tryggvagata 11, Reykjavík, Iceland
http://www.volcanohouse.is/about/

アイスランド国営放送

※16/7/3項目追加

第5話あたりで夜景で外観が写ります。
レイキャビクのこちら↓で、カメラ東向き。

ドラマの中では玄関上に”RÚV”と大きくロゴが見えますが、ストリートビューでは見当たりません。
VFXで追加したのかもしれませんね。

S2・レストラン

市庁舎前のレストラン。
アーロンが居る場所として、何度か登場。

S2E3・美容室

E4でアウスゲイルが「スーパーの隣にあるヘアサロン」と報告していますが、ホントに位置としてはスーパーの隣。
ただし実際にはヘアサロンではなさそう。

E4では隣のスーパーも登場します。こちらはホンモノのスーパーみたい。

ロケ地マップ

 
 
 

資料

関連記事

海外ドラマ本部はここ

更新履歴

  • 2022/09/21 「シーズン3 “Entrapped”」追記
  • 2020/12/28 シーズン2に関する項目を追加。従来の内容をシーズン1として整理。
  • 2016/07/05 「港町その2」追記
  • 2016/07/03 「港町その2」「アイスランド国営放送」追記
  • 2016/06/27 新規アップ

References

References
1 前半5話だけゴールデンウィーク中に一挙放送して、5月25日からまた第1話に戻り、今度は毎週1話ずつ放送していくという、あいかわらずワケわからないAXNミステリーの編成です。

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