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『バルタザール 法医学者捜査ファイル』 Balthazar (2018-)

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作品メモ

ひとつ前のエントリー『アストリッドとラファエル』同様、AXNミステリーで最近新シーズンが放送されたばかりのフランス(+ベルギー)製ミステリードラマ。

こちらはタイトル通り法医学者を主人公とした一話完結スタイル。
バルタザール先生は、当然のように超優秀。
頭脳だけでなくスポーツ万能で、スキューバダイビングやスカイダイビング、スキーとなんでもござれ。
おまけにルックスがスッとした逆三角形の顔立ちに、同じぐらい逆三角形の上半身で、毎回ムキムキのサービスカットを披露、フェロモンを画面のこちら側まで撒き散らしてくれます。

これもう、ドクター・ハウスの陽キャラ版?
バイク好きであるところや、少々メンドくさいキャラであるところも似てたりして。

そんな彼ですが、実はかつて何者かに妻を殺されたというつらい過去があり、その犯人探しという展開が全体の通奏低音ともなっています。
そのせいでしょうか、被害者を剖検していると、被害者がなぜか傍らに登場して、まるで生き返ったかのように会話を始めたりします。
このあたりはイギリスのドラマ『リバー』に近い感じ。
もちろん死者を呼び寄せる超能力や霊能力があるわけではなく、被害者と仮想的に会話することで、真相に近づいたり、自分自身の内面を見つめたりする、といったあたりだと思われますが、慣れないとちょっと混乱する描写です。
蘇る死者の中には亡き妻も含まれ、周囲に誰もいなければしょっちゅう姿を現し、夫婦の仲睦まじいやりとりとなります。
それだけ彼女を深く愛していたとも言えますが、繊細な一面もそこに見てとれるわけで、陽キャラをふるまっているのも傷ついた弱い部分を他人に見せたくないという思いがあるのかもしれません。

……と主人公のことばかり書きましたが、ストーリーの方も毎回工夫が凝らされ、なかなかの出来栄えかと思います。

フランス、ベルギー製作。TF1(フランス)、La Une(ベルギー)で放映。
2022年4月現在、本国ではシーズン4まで放映済み。
日本ではAXNミステリーにてシーズン3まで。

  • シーズン1 2020/02/01 全6話一挙放送
  • シーズン2 2021/03/07 全10話一挙放送
  • シーズン3 2022/03/27 全8話一挙放送

キャラクター&キャスト

主役ラファエル・バルタザールに、トメル・シスレー(Tomer Sisley)。
最近ではNetflixの『ドント・ルック・アップ』で科学記者として登場。
アレな人物ばかりが登場する映画で、数少ないまともなキャラでした。

パリ司法警察官(OPJ)のエレーヌ・バック警部(Capitaine)にエレーヌ・ド・フジュロル(Hélène de Fougerolles)。IMDb画像
B08YQR66C1 こちらのDVDジャケットの左側の女性。
家庭があるという設定ですが、どうも初回からバルタザールとツンデレの予感……。

シーズン4ネタばれにつき折りたたんでいます。クリックで開閉します。
シーズン4では登場しません。

その頼れる部下デルガド警部補(Lieutenant)に、Yannig Samot。IMDb画像

バルタザールの2人の助手ファティムとエディに、フィリパ・フェニックス(Philypa Phoenix)とコーム・ルヴァン(Côme Levin)。
この2人はふだんは夫婦漫才のようなやりとりばかりでお笑い担当となっていますが、いざとなれば先生を助けて大活躍♪

亡き妻リーズにポリーヌ・ロリラール(Pauline Cheviller)。IMDb画像

ゲストでは……

第1話の発見者である隣人は、『アストリッドとラファエル』のラファエルのボスですね。IMDb画像
また、S1E5の被害者として『アストリッド~』のフルニエ先生が出演。

そもそもバルタザールの名がラファエルですので、『アストリッドとラファエル』とかぶりすぎ。

ちょっとメモ(ネタバレ含む)

  • タイトルの曲が、なんだか『X-FILE』の名テーマ曲を連想してしまいます。ピロロリンコリンコリン……♪
  • 同じくタイトルが、人体にメスをさっと入れて血がにじみでる映像なので、ダメな人はダメかも。
  • 劇中突然Y字切開後のご遺体が出てきて、これもダメな人はダメかも。CSIよりリアル(ホンモノ見たことありませんが)。
  • TAKO-TSUBO型心筋症がツボにきました(S2E1 0:14)。この病名、ほんとにあるのですね。知りませんでした。ちゃんと「タコツボ」って言ってますし。
  • ヨーロッパのドラマあるあるで、大人な描写があるのは仕方ないとして、全員スッポンポンという異常事態が発生するとは思いもよらず(S2E2)。もしかするとBS11ではカットされていたかも。(『お葬式から事件は始まる』もBS11では大人な場面がカットされていました)

余談

「バルタザール」と言えば有名なロバさんが思い浮かびますが、あの映画、どうやってもロケ地がひとつも判明しません。
今更ブレッソンの資料を読むのも悔しいのでこのまま映像のみで探索を続けますが、本当にもう、バルタザールどこへ行ったの?

ロケ地

IMDbには記載がありません。
例によって、ウェブマップを頼りに画面とにらめっこでチェックしています。
間違えていたらごめんなさい。誤りのご指摘大歓迎です。

設定としてはパリが舞台。

警察署

時折正面のショットがインサートされますが、それだけでは判断つかず。
S1E5 0:48頃、遠景にパンテオンが写っていましたので、ようやく特定。
パリ13区の市庁舎でした。

Mairie du 13ème arrondissement de Paris
1 Pl. d’Italie, 75013 Paris

法医学研究所

INSTITUT MEDICO-LEGAL

S1E1では、いい感じで古びた建物が登場し、助手さんたちが駆け込んできましたが、それ以外ではほとんど静止画的インサート画像で入り口周りが映ります。

明らかに2つは別の場所。
ともに気になるので調査中。

パリにあるホンモノのINSTITUT MEDICO-LEGALは、『リスボン特急』で登場していましたが、それとは別ですね。

資料

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更新履歴

  • 2022/04/17 新規アップ

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